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0051★観た夢で色々と考えさせられます
しおりを挟むそんなに嘆かないで下さい、陛下………私は、死んでませんから………はぁ~……
本当は、魔道具を全部外すつもりだったんですね……知りませんでしたよ
というか、王家の血筋の者は魔道具を身に付けなくても、浄化の役目を負うんですね
あらあら…それじゃ、鍛錬をサボりまくっていた、エイダン王太子は倒れているかもですね
陛下は、突然、負担が増えたコトで、私が亡くなったと思っているみたいですね
王妃様の方は、私の魔道具が外されたと推測してましたけど
陛下、ハズレです………エイダン王太子が魔道具を外し、私をポイッとしました
王妃様は、当たりです……そそのかしも、まぁ当たりでしょう
まぁ…王妃様のそそのかしたは、ほぼ邪推のほうでしょうけどね
それにしても、魔道具を外すのを邪魔したのは、やっぱり王妃様ですか(激怒)
私に魔道具を着けさせて、肩代わりさせたというのに(激怒)
王妃様としての義務と責任を放り投げて、享楽に浸っていたんですね(激怒)
はぁ~……そっかぁ……陛下は、お身体があまりよろしくない状態なんですね
だから、魔道具を使って、私に浄化をになわせていたんですね
その間に、陛下は浄化の負担を、子孫達に分散させる方法を模索していたんですね
王妃様との間に、次の子供達を作りたかったんですね……それは、残念でしたね
なのに、陛下の思惑は、思いっきり外れちゃったんですね
魔道具を外した王妃様には、もう子作りする気なんて、さらさらなかったんですから
自分も生贄になったんだから、それがつらいコトだって身を持って知ったはずなのに
他の者(=生贄)を思いやる、は無かったんですね
まぁ…王妃様の出身が我が儘な公爵家じゃ、中身は変わらないというコトでしょうねぇ
なぁーにが、生贄の犠牲を出しているのは自分達だ、なのかしらねぇ…
魔物の討伐を面倒がり、サボって魔石を献上しなくなったのが原因じゃないの
なのに、さも自分達が被害者ぶって………この辺は、代々の陛下達の気持ち理解るわぁ
なにより、ハイドランジア公爵なんて、まさに諸悪の根源の筆頭じゃないの
それでも、陛下は義娘って思っていてくれたんですね
そして、初めて知りましたよ
あのハイドランジア公爵夫妻が、どれだけ極悪かということを……ね
残念なコトに、あの人達についての記憶が無いんですよねぇ……
もしかしたら、記憶が消されたのかもしれない…それぐらいやる人達だもの
いや、それ以前に、陛下ってば、あのハイドランジア女公爵達を排除して
私を、ハイドランジア女公爵にするつもりだったんですか?
それが、驚きですよ………いやはや……
まぁ…そんなモン、いらないですけどね
私は、平和でのんびりとしたスローライフを、おくる予定ですからね
可愛いモフモフ達と、妖艶美女のルリや極上のイッケメンなグレンとね
ふっと意識が覚醒したセシリアは、思わず内心で訴えてしまう。
それにしても、陛下と王妃様とは、全然思っているコトが違ったんですね
というか、やっぱり王妃様は、私をイジメて憂さ晴らししていたんですね
あげくが、私に優しい人達を、ことごとく排除していたのは………
王妃様だったんですね………それも、癇癪で暴れるとか………
あげくが、諫めれば諫めるほど、私への虐待が酷くなるじゃ手がつけられませんよね
いや、そうじゃないかとは思っていたけどね
エイダン王太子が、好きな子をイジメる男の子って設定、無理あり過ぎですよ
いや、陛下は信じたかっただけなんですよね
一生懸命に、エイダン王太子に、次期国王としてのお勉強教えていたんですね
まぁ……全然聞いていない…右から左…いや、馬耳東風だったようですけど
私に仕事をさせて、全部、エイダン王太子がしたコトにしていたのは、知ってます
エイダン王太子にソレを下手に注意すると、王妃様に言いつけられて………
王妃様の扇子で、何度も引っ叩かれましたからね
それにしても、陛下お身体、そんなに良くなかったんですね
大神官長様が、心配するほど……今も、悪いままなんですね
と、いうか、私の魔道具を外したから、陛下の負担増ですよね
陛下は、大丈夫でしょうか?
なんか、あのエイダン王太子に子作りさせる気まんまんみたいですけど………
建国から続く公爵家や侯爵家の女性に、陛下が頑張って子作りしたほうが
まだ、マシな子が誕生するかも知れませんよ
でも、それって、心臓にきますよねぇ……ムリだわねぇ~……
なんと言っても、前世知識だけど……男の人の死因にピーの最中が多いって……
俗に言う、腹上死ってヤツになる可能性が大きいんですものねぇ………
心臓が弱っているなら、もう…無理ですもんねぇ……あげく、負担増だし
側妃を娶らなかったコトを後悔しているなら、なおのコトね
まぁ…所詮、他人事ですけどね
そんなコトを、ぼぉ~っと考えていたら、側でゴソゴソするのを感じて、セシリアは薄目を開けて、音と感触がする方をこっそりと見る。
そこでは、グリフォンの雛とレオが、場所取りをしているところだった。
ふふふふ……可愛いわぁ~……起きちゃったから、新たに場所取りしているのね
本当に、この子達には、慰められるわぁ~……ああ、幸せだわ
それにしても、強欲王と言われる時代には、魔物の討伐を頻繁にしていたのねぇ
だから、魔石が豊富にあったから、あんな魔道具なんて必要なかったのねぇ
私のような、生贄を必要とする魔道具が必要になった原因って………
公爵家や侯爵家が、魔物の討伐をサボったのが原因なんじゃない
その筆頭が、代々のハイドランジア公爵家だなんて……最悪だわ
まぁ…でも、私という生贄が居なくても、魔石が有れば良いって情報はありがたいわね
時空神様、アゼリア王国の裏側の観劇を観せてくれて、ありがとうございます
これで、こころおきなく、アゼリア王国を見捨てられます
私達、浄化をになう者達の恩恵を、知らずにでも受けていた多くの者達
新興貴族や庶民達も、大地の穢れや災いの対価を払うコトになるでしょうね
まぁ…ひとりひとりに、分散されれば、そこまでつらくないでしょうね
ちょっと大神官長様の思惑とか、そういうのも知りたい気はするけど
ああ、そろそろ起きる時間になるわねぇ………
はぁ~……あの魔道具が集める、穢れや災いなどの負が無いから、身体が楽だわぁ
それにしても、今日も面白かったわぁ~……
時空神様の恩恵に感謝を捧げましょう
今日の朝食は何にしようかなぁ~………
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