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0097★朱螺が与える快楽(◆R15・BL表現あり 苦手な方はスルーお願いします◆)

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 朱螺は蒼珠の全身を空中に縫い止めている髪のお陰で、今は自由な両手を使って、乳首へと愛撫を施し始める。
 まずは〈入れ墨〉の彫られている左胸に、手を伸ばした。

 その左胸の乳首や乳輪は〈入れ墨〉を彫られた為に、まるで神経のすべてが剥き出しにされたかのように、とても敏感になっていた。
 そのちょっとの刺激でも、過敏に感じる左胸の乳首を、朱螺に摘み取られる。

 人差し指と中指の2本の指の腹と、親指の腹で乳首を摘まれただけで、蒼珠は強烈な刺激を受け、躯をビクンッと跳ね上げて啼いた。

 「ひゃうっっ‥‥ぃあぁぁぁぁ‥‥」

 剥き出しの神経をグリグリと揉まれた瞬間、蒼珠は嫌悪感とは違うモノを感じて、更に啼く。

 「‥ひぃんっ‥‥ぅくぁぁぁぁン‥‥はぁ~ん‥
 いやだぁぁぁぁぁ‥‥こ‥んな‥ぅっ‥んぁ‥‥

 朱螺ぁ~‥‥イヤだぁ‥‥触るなぁぁ~‥‥頼む‥
 いじらないでぇ‥‥うわぁぁ‥‥ひぃぃぃん‥‥‥」

 牡丹の華芯として〈入れ墨〉を彫られた左胸の乳首から広がる、稲妻が走るような衝撃に、蒼珠はクワッと双眸を見開いて、激しく首を振って嫌がる。

 「しゅらぁ~‥‥胸を‥‥いじらないでぇぇぇ‥‥
 もう‥たえらんない‥許してぇ~‥‥朱螺ぁ‥朱螺ぁ」

 朱螺は、蒼珠の懇願を楽しみながら、尿道に潜り込ませた舌が、ある場所を探り当てたのを感じて、朱螺は双眸を細める。

 〔クックククク‥‥‥本当に‥良い声で啼いてくれる
 これは たまらないなぁ もっともっと啼かせて‥‥‥
 《情波》を味わいたい‥ああそうだ‥‥〕

 哀願するように訴える蒼珠の胸を指先で更に揉みしだきながら、尿道に挿入した舌を蠕動させて刺激を与える。

 「しゅらぁぁぁ‥‥も‥ぃやぁぁ‥‥うぐぅぅぅ‥‥」

 与えられる刺激に啼く蒼珠の開かれた唇に、朱螺はあいている方の人差し指と中指を突き入れ、口腔を指で犯す。

 思いもよらない行為に、蒼珠は慌てて朱螺の指を噛まないように我慢する。

 そんな蒼珠の口腔を丹念に犯しながら、震える舌を指で挟んで刺激しながら、溢れる唾液をたっぷりと2本の指にまとわせた。
 その間も、朱螺は休み無く、未開の地である尿道を刺激していた。
 朱螺は、蒼珠の口腔を楽しんだあと、たっぷりの唾液にまみれた2本の指を抜いた。
 
 「‥うぐぐぐぅ‥‥‥はぁぁ~‥‥あぁぁぁん‥‥」

 2本の指を抜かれ、口腔の自由が戻った蒼珠は、無意識の吐息をこぼれ落としていた。

 その天然の媚態に双眸を細めた朱螺は、蒼珠の双丘の奥に眠る秘華の蕾みの奥地にある華芯へと指を、強引に沈める。

 勿論、その指は蒼珠自身の唾液がたっぷりとまぶされていた。
 乳首に尿道、そして更に、肛門という名の蕾みを、指に深々と犯されて、蒼珠は絶叫した。

 「うわぁぁぁぁ‥‥朱螺っ‥朱螺っ‥‥んぁ‥‥っあ‥
 ひぃぃぃん‥‥んんっ‥ぃやっ‥‥朱螺‥‥お‥ねがい
 ‥‥も‥だめ‥‥あぁぁ‥ぅう~ん‥‥」

 腰を振り立て、与えられる三つの刺激にたえかねた蒼珠は、朱螺に許してもらおうと、髪に絡め捕られた両腕を朱螺へと伸ばそうとする。

 完全に、与えられた快楽に反応し、媚態を含み出した蒼珠の躯と行動に、朱螺は優しけな表情を浮かべながら蕾みに沈めた指を増やした。

 男として、もっとも快楽を感じる前立腺を指先で嬲りながら、射精を許すために、蒼珠自身の根元に絡めたままだった髪を、するりと解き放つ。

 「‥‥‥クゥん‥‥んあっ‥あぁン‥‥朱螺ぁ~‥
 朱螺ぁぁ‥‥こわいっ‥‥しゅらぁぁ‥‥‥」

 蒼珠自身に絡められた髪と言う名の戒めが解かれたことにより、蒼珠は朱螺が射精を許してくれたことを感じて、更に朱螺の方に両手を伸ばす。
 朱螺は、自分に伸ばされた腕の髪を解き、蒼珠の好きにさせてやる。

 蒼珠は自分の股間に顔を埋めて、口腔で蒼珠のモノを愛撫しながら、舌で尿道を侵す朱螺の頭に、ためらうことなく縋り付く。

 朱螺は、蒼珠の蕾みの奥地にある華芯を3本にした指で抉るように嬲る。
 その濃密な愛撫に、蒼珠は腰を振りながら、甘い声で朱螺に哀願する。

 「朱螺ぁ‥‥もう‥イかせて‥‥許してくれよっ‥‥
 しゅらぁぁ‥‥あン‥ぅ‥‥ンンンン‥と‥け‥る‥‥
 ああ‥朱螺ぁ‥‥イかせて下さいっ‥‥なんでも‥する
 から‥‥も‥もう‥‥あぁぁぁぁン‥しゅらぁ~‥‥‥」

 蒼珠の懇願に、そろそろ頃合いとみた朱螺は、蒼珠に絶頂という名の極上の快楽を味あわせてやるために、ズルりと舌を尿道から抜き、射精を促すように吸いあげる。
 同時に、蕾み奥地に眠る、前立腺と言う名の柔らかい華芯に鋭い爪を突き立てた。

 「‥‥っぅ‥‥ひぃぃぃぃぃぃぃ‥‥‥‥あぅっ
 うあぁぁぁぁん‥‥はぁぁぁん‥‥」

 絶頂を彩る快楽に、わずかに混ざる苦痛が、絶妙の快感を蒼珠に与えた瞬間、蒼珠は射精した。

 胴震いして射精し、双玉に溜まった《精》のすべて吐き出しても、蒼珠の腰は《精》を吐き出した時に味わった悦楽の余韻に震える。

 朱螺は蒼珠の《精》を口腔ですべて受け止め、その《生命力》溢れる美酒を飲み干した。
 与えられた刺激にたえられず、意識が堕ちてしまった蒼珠に、朱螺は喉で嗤って呟く。

 『お前は最高だ 蒼珠 たとえ お前が‥‥
 この先 私の‥‥魔族の‥敵になるとしても

 私は お前を許すだろう
 今は ゆっくりと休むが良い‥‥‥』

 そう囁いて、朱螺は、意識を完全に堕としてしまった蒼珠を、湖の砂地の上にソッと寝かせ、蒼珠の安全を確保する為に、蒼珠本人に《小結界》を張る。

 後顧の憂いを取り除いた朱螺は、蒼珠が絶頂時に放った《精》と《情波》の余韻に浸りながら、静かに湖を見詰める。

 そして、水が自分に与える変化を思い出し、朱螺は声無き声で自らの憂いを呟く。

 『蒼珠は 人族だ それも 我々のような者が
 存在しないような‥‥‥まったく生体系が違う
 異世界から来た者だ‥‥‥』

 低く呟く朱螺の表情は、腕の中で蒼珠を快楽に酔わせ、蒼珠の放った《精》と《情波》を味わっていた時と打って変わって、どんよりと曇っていた。

 実は、朱螺が蒼珠に深い快楽を与えて、わざと意識を堕とさせのには、わけがあったのだ。

 それは、朱螺が引く水龍族の血筋ゆえに起こるある現象を、蒼珠に見られたくなかったからであった。




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