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0168★聖樹が待ち望んでいたモノ

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 強制的に味合わされ続けたおぞましい快楽で何度も射精した末に、乗馬マシンから降ろされる時に抜け出るバイブによってトドメのように射精させられた聖樹は、躯に力というモノがまるで入らなかった。
 お陰で、明仁の行為に対して、聖樹はなにひとつ抵抗することも出来なかった。

 明仁は、後ろ手に拘束されている聖樹の上半身を起こし、背後から抱き込み、その両脚の膝裏に手をかけて、左右に開く。
 半分抱き上げるようにして、大人が小さな子供におしっこをさせる時のようなポーズを無理矢理とらせる。

 その聖樹の前には、鏡が存在していた。
 いや、部屋全体が鏡張りなのだ。
 調教部屋は、どの角度からでも、淫猥なことをされている姿を見せられる作りになっているのだ。

 少し床から浮かすように浮いた状態で、強制的に開かされた股間を晒し、鏡に映していやらしく嗤いながら、聖樹の耳朶に囁くように言う。

 「クックククク…モノ欲しげに開いて
 そんなに何かを銜え込みたいか?

 今、淫乱なお前のあふあと開いたアナルに
 良いモン喰わせてやるよ

 ほら、目の前に丁度良さそうなモノがいる
 突っ込まれたくて涎を垂らす穴を好みそうな
 淫乱なお前に似合いの醜い肉塊が………」

 そう言いながら、明仁はその聖樹の股間を開いた状態で、突然どこからともなく現われた、肉塊のようなトカゲもどきの顔の前へと差し出す。
 ずんぐりむっくりな肉塊としか言いようの無いトカゲもどきが、明仁の思惑通りに、
バイブを抜かれたばかりで半開きのアナルへと顔を寄せ、舌をピロピロとさせる。
 その嬉しそうな仕草に、明仁は喉を震わせて嗤う。

 「よかったなぁ~…淫乱なお前のアナルが
 気に入ったようだぞ………」

 そう言う明仁の言葉を、聖樹は聞いていなかった。

 〔やっぱり…《雌珠》の保護は無いみたいだな
 ……いや…抉り出された時に割られたんだな
 どうしたら、こいつを俺の中へと導ける

 …っ…もしかして…マジで……俺の………
 ケツの穴に入ろうとしている?

 いや、腹に入れてやるつもりはあったけど
 それで、こいつを育てられるのだろうか?

 あの男の弟の目的が、俺を貶める目的だって
 理解(わか)るが…………

 いや、耐えるんだ、俺
 たとえ肛門から入られるンでも
 それで、こいつが助かるなら………〕

 聖樹は、自分の半開きのアナルに舌をチロチロと這わせ、ためらっているらしいソレに心話を送る。

 [おいで……俺の声が聞こえるなら…
 ソコからで…かまわないから…腹に入れ

 俺が…お前を…愛し…育てよう……
 今日から、俺がお前の親だ
 おいで…わが子よ…]

 聖樹から送られた、優しく受けいれる心話に、そのロン・パルディーアから抉り出されたトカゲもどきは歓喜の声を上げる。

 ギュュュルゥゥゥ~…ギュリュルゥゥゥ~……

 聖樹には、そのわが子からの歓喜の声は、心地よいモノだが、異世界の生物が放つ声は、こちらの世界の者である明仁に、酷く不快なモノを味合わせた。
 が、醜いトカゲもどきが、聖樹のアナルに舌を這わせ、顔を近付けた次の瞬間、そのまま口先から顔をグイグイと突っ込んだのを見て、邪悪に嗤う。

 「はっ…流石が淫乱のアナルだけあるな
 ……喜び勇んで、入ろうとしている…

 クックククク…どうだ? 気持ち良いか?
 マジで、ものすごいド淫乱だな
 
 まぁ…そうか、バイブを抜いてやったら
 モノ欲しそうに、アナルが涎を垂らして
 あふあふさせていたもんなぁ~………

 どうだぁ~…自分のアナルん中に………
 得体の知れない、おぞましい肉塊のような
 生き物が潜り込んで来る感触はよぉ~……」

 クイッと顔を突っ込み、更にグイグイと入り込もうともがかれて、聖樹は痛みとおぞましさと嫌悪感から躯を激しく振るわせる。
 が、精神的にはかなり落ち着いていた。

 〔あうぅぅぅ~…想像以上に気持ち悪いかも……
 でも、これで、この子は俺のモノだ

 幸い、俺の中には朱螺に注がれた《魔力》が
 濃厚に残っているはずだ
 大丈夫、俺は壊れない〕

 アナルに潜り込まれることに対する、精神的な嫌悪を感じたらしく、動きを止めたソレに、聖樹は心話を重ねる。

 [大丈夫だから…俺の腹ン中に入っておいで…
 多少の傷は気にしなくて良いから……

 俺は、お前が大事なんだよ…わが子よ
 早く腹ン中に納まっらないと、死んでしまう

 さぁ…傷付けてもかまわないから……
 もっと奥に……腹ン中においで………]

 聖樹の心話を受け、いったんは動きを止めたソレは、グイグイと躯を進める。
 そのおぞましい光景を、明仁は狂気を含んだにたにた顔で嗤いながら観察していた。

 そして、ずんぐりむっくりな肉塊のような醜いトカゲもどきが、聖樹のアナルを蹂躙する様子を観ていた明仁は、舌舐めずりしながら喜悦に満ちた声音で言う。

 「こぉ~んなモノ銜えんで喜ぶんなら
 もっと太くて長い蛇でも良かったかな?

 どうだ、生き物に潜り込まれた感触は……
 気持ち良くて声も無いか?」






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