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128★敵キャラ登場?7 ゲームの中でも宗教は‥‥中

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 そして、和也はシレッとした表情のまま、また考える。
 
 良かった‥‥もう1つの方は‥カトリックとか
 プロテスタント‥という感じですか‥‥

 現実の宗教に近いですね‥‥
 こっちなら、付き合うコトが出来そうですね

 出来れば、サンクト・クロージア教と協力して
 シーアン・スーニン教を撲滅したいですね
 ボクにそれが出来るかどうかは別にして‥‥‥‥

 表面上は、淡々とした表情の和也の様子を窺がいながら、更に続ける。

 「改宗したからと言って 本人も一族を殺害しない
 また 改宗者との婚姻も許されている

 多神教徒との婚姻も よほどのことが無い限り
 許可される 

 基本は サンクト・クロージア教に改宗して
 婚姻を結ぶことになっている
 
 お陰で サンクト・クロージア教徒は 
 多神教徒の地域にも進出するコトが出来るし

 その反対に サンクト・クロージア教の支配地域に
 多神教徒が進出するコトも出来る

 精霊に対しても 扱いは多神教徒とほぼ同じだ
 
 ただし 全ての種族よりも 人間が
 1番上に立つと主張している

 なお 妖魔や悪魔や魔族などとの《契約》は
 禁止されている

 サンクト・クロージア教の神ゼビウスと
 敵対する者だから
 
 まっざっとこんな感じかなぁ~

 皇帝殿は どの宗教とも
 公平に付き合う予定はあるか?」

 ※バルドの説明は、現実にある宗教を参考にしています。
 なお、作者は神様も御仏も信じています。
 鰯の頭程度ですが‥‥‥‥。
 正確に表すなら多神教徒というところでしょう。

 学生時代に、週に一回聖書の授業を受けていました。
 新約聖書を、牧師様が講義してくれました。
 学校の創設者が日米ハーフのプロテスタントでしたので‥‥‥‥。
 この授業は色々と考えさせてもらいました。

 難破して板に捕まっていた方が、他の人に板を譲り逝ってしまった実話とか‥‥‥。
 カルネアディスの板の話しは、いまだに思い出します。

 ※カルネァディスの板とは、難破した時、一枚しかない板を争って相手を突き放し、結果として溺れさせても罪にはならないという意味です。
 ある種の正当防衛ですね。

 自分の最愛の人(家族、友人、恋人など)と、一枚の板がしか無く、助かるのは一人という状態の時、あなたはどうしますか?って内容で、レポートを書きました。
 牧師様は、正解は無いので、答えはあなた達の中にあるモノが正しいんですと言っておりました。

 音楽の時間には、賛美歌を歌っていました。
 でも、作者は、仏教徒です。
 世界で一番宗教の自由があるのは、もしかしたら、日本かもなんて思っております。
 皆さんはいかがでしょうか?
 閑話休題。

 バルドのかなりざっくりとした説明に、和也は思わず天を仰いだ。

 誰ですか? RPGの世界に、現実の宗教を
 こんなにめぇーいっぱい突っ込んだのは‥‥‥‥

 もう少し付き合い易い宗教にして欲しいモノですね

 ボクは、断然シーアン・スーニン教とは
 係わりたく無いです、ええ、絶対に

 出来れば、弾圧して改宗させたいくらいですね
 人類のキャンサーになりそうな宗教ですから‥‥‥

 ああぁぁ~‥‥心がとても荒みます‥‥‥ここは‥
 愛らしい‥もふもふのユキヒョウの姿でも‥‥‥
 思い浮かべて‥心を落ち着かせましょう‥‥‥‥

 はぁ~‥‥みんなに‥‥会いたいです‥‥‥‥
 でも、ここで答えを、バルドに言う必要は無いでしょう 

 内心を綺麗に隠して、和也は微笑みを浮かべる。

 「バルド‥情報提供ありがとう‥で‥あなたは‥
 どちらに加担して、遊んでいるんですか?」

 和也の質問に、バルドは苦笑する。

 言質は与えないって‥‥流石は‥皇帝だな‥
 でも 表情でわかるぜ‥お前は‥シーアン・
 スーニン教を斬り捨てたってな‥‥

 アレには 寛容って言葉が無いからなぁ~

 ただし 最初に アフラー神を崇めた
 預言者ダレイオスの正統なる子孫ダグラス師は

 『他者に寛容であれ 改宗者も婚姻できる正統な
 シーアン・スーニン教徒である』

 って 言っているんだけど 唱えている内容は
 かなりサンクト・クロージア教に近い感じだったな

 お陰で 弟のダルニス師に 追い落としをかけられて
 いるよなぁ~ これも、教えてやろうかな‥‥‥‥
 
 どこかニヤニヤしているバルドに、和也は眉を顰める。

 そう言えば、サンクト・クロージア教やシーアン・
 スーニン教の政治形態はどうなんでしょう‥‥

 教皇‥枢機卿‥大司祭‥司祭‥神父‥牧師‥とか
 ○○師とかって、あるんでしょうか?

 それと、世俗主義とか宗教主義、政教分離とかは
 どうなんでしょうか?

 王政なのか議会制なのか? 政治の上に宗教なのか?

 この辺は聞いてみてもイイでしょうね‥たぶん‥
 きっと‥‥でも‥答えてくれるかな‥‥‥
 まぁとりあえず、聞いてみますか‥‥‥‥

 首を傾げながら、和也は考えたコトを口にする。

 「バルド‥教皇とか枢機卿とかはいますか?」






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