煉獄の中の溺愛

ブラックベリィ

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0033★その囁きで動けなくなってしまう

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 腹に喰らった一撃でグッタリする悠虎ゆうとに、彪煌あきらは袋から取り出した猿轡を嵌める。

「なまじ、口が自由だったのがいけなかったんだろうな
 そこは、俺も反省しよう

 本来なら、きっちりと厳しいお仕置きするところだが
 今回は許して上げるよ

 なんと言っても、初めてのコトだらけで怖がっているからね
 ソコは、俺もちゃんと理解しているよ

 だいたい、そんな姿で逃げたら、どんな噂になるかな?
 妹や弟、居るんだよね…養子先に迷惑をかけるよ」

 かがみ込んで、鳩尾に一撃を入れられた苦しさにうめ悠虎ゆうとの耳孔に、彪煌あきらは淡々と事実だけを囁く。
 その途端、悠虎ゆうとはビクッと身体を振るわせて、フルフルと頭を振る。

「もう、悠虎ゆうとは俺の手の内から逃げられない
 それは判るよね」

 彪煌あきらのセリフに、逃げるという希望を打ち砕かれた悠虎ゆうとは、オズオズと頷く。
 恐怖に縛られた悠虎ゆうとに、彪煌あきらは脅しをかける。

「素直に俺に抱かれるなら、乱暴なコトはしない
 ちゃんと、俺のモノを受け入れられるように抱いてやろう

 抵抗すれば抵抗するだけ、キツイ思いをするコトになる
 本当なら、なぶりモノにしてもイイんだけどね

 俺は、お前を酷く気に入っているからな
 素直に従うんなら、今の逃亡には目を瞑ってやろう」

 怒りに任せての暴行なら、悠虎ゆうともある意味で耐えられたかもしれないが、冷静沈着な言葉には逆にキモが冷える。

 …………ダメダ…この男は…逆らっちゃいけない人だ…………
 …………俺を性欲対象にする変態だけど…怖い男の人だ…………

 …………逃げたコトに怒り狂い…恫喝してくる人だったら…………
 …………逆に普通だから、怖くない…………

 …………でも、この男の人は…こんな状況でも冷静だ…………
 …………俺は…どうすればイイんだ…怖いよ…紫條しじょうさん…………

 …………助けて…イヤだ…見も知らない男の人に…もてあそばれるなんて…………
 …………嗚呼…夜中にこの自然公園に入らなければ良かった…………

 …………あんなに、ふたりに注意されていたのに…………
 …………俺は…これからどんな目にあうんだ?…………

 …………この男が望んでいるのは…俺の肛門を犯すコトだ…………
 …………怖いよ…紫條しじょうさん…助けて…イヤだっ…………

 彪煌あきらの言葉に、悠虎ゆうとは背中に冷たいモノが伝い落ちるのを感じた。
 それと同時に、ぽっかりと足元に開いた暗闇に、堕ちて行く自分に、悠虎ゆうとは怯えずにはいられなかった。

 身体を恐怖からがガタガタと震わす悠虎ゆうとを抱き上げ、彪煌あきらはその耳孔に囁く。

「良い子でおとなしくしていろよ…次ぎは容赦しない」

 そう言い切り、彪煌あきらは抱き上げた悠虎ゆうとの身体を確かめるように撫でる。
 ほぼ全裸の悠虎ゆうとは、自分の身体を撫で擦る掌の感触に、口に嵌められた猿轡をギュッと噛み締めて耐える。

「……んぅー……ウ…ンンンン…くぅぅぅぅ…ん…」

 イヤだイヤだと本能的にもが悠虎ゆうとに、彪煌あきらは鋭い双眸を細めて嗤う。
 反らされた首筋に、舌先を這わせて舐め上げ、耳朶を唇で軽くんで囁く。

「良い子にしていれば、つらさは半分以下だぞ
 俺が満足するまで相手をしてくれるなら、お小遣いも上げよう

 悠虎ゆうとが味わう屈辱と苦痛の対価はちゃんと払ってあげるよ
 俺はケチじゃないからね……ただ、顔は知られたくないな

 顔を見られて、後々怯えられるのは好きじゃないからね
 ちゃんと、悠虎ゆうとが抵抗しないで従うなら

 この無垢なアナルが、ちゃんと俺を咥えられるように慣らしてあげるよ
 無理やり突っ込まれての、痛いだけのアナルセックスはイヤだろう」

 そう言いながら、腕に抱き込んだまま、双丘を揉み撫でていた彪煌あきらは、再び悠虎ゆうとの恐怖でキュッと引き締まった蕾みへと指を埋めて行く。

 …………やっぱり…今…アナルセックスって明確に言った…………
 …………肛門を使っての性交渉があるのは知っていたけど…………

 …………時代物の小説とかに、たまに書いてあるけど…………
 …………でも、その対象が俺って言うコトがわからないよ…………

 …………俺をなぶり者にしてもてあそびたいだけなのか…………
 …………なんで、俺なんだよ……怖いっ…助けて…紫條しじょうさん…………

 …………肛門をいじって…嗤う…男が怖い…助けて…………
 …………こわい…イヤだ…気持ち悪いよぉぉ…怖いし痛いよぉ…………

 指先が食い込む感触に、悠虎ゆうとは無意識に腰を振って抵抗しようとする。
 それが、淫猥な誘いになるとも知らずに…………。

「クスクス………可愛いね、お尻をこんなに振っちゃって
 そんなに俺の指の味は美味しいかい?

 いや、理解わかっているよ、異物感がつらいんだよね
 アナルにモノを咥えるのは初めてだもんね」

 そう言いながら、ジワジワと指先を喰い込ませながら、彪煌あきら悠虎ゆうとの乳首をもてあそびだす。
 掌で転がしたり、指先で摘まんで揉み込んだりしながら、アナルに中指を咥えさせて行く。

 …………ひぃぃぃぃぃぃ~……やだぁぁぁぁ~…いやぁぁぁ~…………
 …………助けて…助けて…痛くて…気持ち悪いよぉ…紫條しじょうさん…………

 …………どうして、俺がこんな目に……イヤだ…痛い…怖い…………
 …………助けてよぉ…何時もみたいに…紫條しじょうさん…………

 届かない思いを抱えながら、自分を今まさにもてあそんでいる男こそが、救いを求めた彪煌あきらと知らないまま、悠虎ゆうとは哀し気に啼く。

 ………ひぃぃぃ~……ぃやぁぁ~……くっ………だ……め…だぁ…………

 悠虎ゆうとは、彪煌あきらの腕から逃けようと暴れ続けたコトに加え、与えられる心理的な恐怖から、疲労困憊に陥る。
 それと同時に、無意識の諦めが滲み始めるのだった。

 その様子を観察していた彪煌あきらは、甘い声音で悠虎ゆうとの耳孔に囁く。

「そうやって良い子にしてれば、つらい思いをしなくて済むぞ
 ほら、身体から力を抜いて、俺の指を下お口で頬張るんだ」

 その彪煌あきらの言葉に呪縛されたように、腕の中でもがいていた悠虎ゆうとの身体から、すぅーっと力が失われ始める。

 本当に、力無く弱々しくもが悠虎ゆうとに、支配欲を刺激された彪煌あきらは、薄笑いを浮かべるのだった。 






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