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召喚されちゃいました
336★私には関係ないことですから………
しおりを挟む私にだって見栄も立場もあるの(怒)。
だから、DQN王女がどうなろうと知らないって顔で、ハインツ達の視線を無視する。
祖国を守りたっかったら、頑張りなさいハインツ
私には、私でアラン様の為にしなければならないコトがあるんだから
「シオン、兄上のもとへ行きましょう」
「はい、ランドール様」
アラン様の言葉に、にっこり笑って私は頷く。
「ハインツ
滞在していた場所に
ソレを連れて行け
けして、私やシオンの目に
触れないように………
それと、すべての処分は
アルファルーラ帝国から出国し
アレンドラ王国の国内に
着いてからにしろ
穢れなどいらない
我が帝国の元側妃達も
共に連れて帰国せよ」
私には、とっても優しい笑顔で頬に口付けしてから、アラン様はアルファルーラ帝国皇太子としての冷酷で威圧的な顔で、ハインツに全てを凍らせる絶対零度な声で命令する(怖)。
超絶美形の切れ顔は、滅多に目にするコトはありません(うっとり)。
そう魔王バージョンとは違う、支配する者としてのアラン様にゾクゾクします。
この雰囲気では、絶対に無理だとわかっているけど、スマホで撮りたいアラン様………眼福です。
そして、やっぱり怖いもの見たさで、チロッと一瞬だけDQN王女と侍女達をみれば………あはは…やっぱりね。
「はっ………」
会話内容が理解不能という顔でいるDQN王女と侍女達。
それとは対照的に、顔面蒼白で悲痛な表情を隠さない侍従と騎士達。
明と暗じゃなくて、なんて表現したら良いのでしょうか?
DQN王女と侍女達は、本当に理解してないアホ面で、私を睨んでますね
それらを無視して、ハインツは、画面蒼白で微かに震えながら是と答える。
それに、あわせてハインツにちょっと似ている騎士が、微かに呪文を唱える。
アラン様に話し掛けられる可能性があるから………。
ハインツでは、また催眠魔法が解けそうだしね。
そして、DQN王女達は、一部の侍従達と騎士達以外を残して、糸を切られた操り人形の様に、再びくたくたと崩れ倒れていく。
さっきの私と同じ様に、面倒なDQN王女達を眠らせて運ぶ予定らしい。
でも、私には何の関係も無いから………ちょっと好奇心はあるけど、今度は視線を向けずにいた。
視線で目覚められたりしたらウザイですからね。
そして、私とアラン様、それにフレデリカさん達が、ハインツ達を残して歩き出す。
この後、ハインツ達があの王女達をどうするかなんて知らないし、知りたくも無い。
後にした其処で、どんな会話がなされようと、知ったコトでは無いですしね。
それにしても、今日は今日で、アラン様の激レアなお顔を拝むコトが出来ました。
信心など無いけどね……この世界に導いてくれた神様、ありがとうございます。
応援ありがとうございます!
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