召喚されたのに、スルーされた私

ブラックベリィ

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召喚されちゃいました

018★牽制は出来るだけしておこう【ランドールside】

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 紫音を腕にして、幸せに浸っているのに、私の乳兄弟兼副官のアルフレッド・サランドル・コンクパールは、わざと大きな溜め息をはいて言う。

 「ランドール様
  花嫁である姫は

  本来は、馬車に乗せる
  手はずでしたよね

  それなのに、貴方は
  何をするんですか………」

 アルフレッドは、周囲を警護する騎士達のグチに内心で苦笑いを浮かべながら、そう苦言するが………。

 「煩いなぁ~レッドは……
  馬車に積んで置いた

  毛布で包んで
  私の宮に運ぶんだから
  かまわないだろう」

 たぶんに、周辺の騎士達のグチのセイだと理解しているが、コレは牽制の為にわざとやっているんだ。

 「そんな勝手なコトをしても
  宜しいんですか?」

 アルフレッドの言葉に含まれる意図に、私はニッと笑って言う。

 「父上からも、兄上からも
  異世界より召喚した花嫁で
  気に入った者がいたなら

  私の花嫁にすれば良いと
  許可は頂いている

  紫音は、私の花嫁だ
  耳に羽を閉じたアゲハ蝶も
  もうつけたしな」

 「本当に、その姫を
  娶るおつもりですか?」

 「くどい…紫音は、私のモノだ」

 「わかりました

  母に、花嫁となる姫の為の
  衣装用の布の準備や

  身に着ける宝飾品を
  宝物庫から出すように
  連絡します

  それとクチュリエに
  宮に来るようにと
  指示させておきましょう」

 「そうだな
  紫音は私の妃なのだから
  それに相応しい
  装いをさせないと……

  正装した紫音は……
  さぞや可愛いだろう

  ああそうだ、湯浴みの用意と
  紫音が、着れるガウンなどの
  用意も頼む

  それと、姫達が好むような
  軽食の用意もして欲しいな」

 「その当たりは
  母に任せた方が宜しいかと………」

 「そうだな…フレデリカに…
  一任しよう…それで良いか?」

 「はい、連絡を入れておきます」

 ランドールとアルフレッドの会話に、ひと段落がついたと判断したアルフレッドの側近が、数枚の毛布を腕に話しかける。

 「あっあの、馬車から
  毛布を出しましたので……」

 「ご苦労、相変わらず
  ギュンターは気が利くね」

 アルフレッドは、数枚の毛布をギュンターより受け取ると、ランドールに話しかける。

 「ランドール様
  どの毛布になさいますか?」 

 差し出された毛布を見て、色鮮やかなバラ模様の毛布に視線を向ける。
 その視線に頷くとアルフレッドは、バラ模様の毛布を差し出す。

 「ランドール様
  バラ模様の毛布で
  宜しいですか?」

 「ああそれで良い」

 楽しそうにそう言うとランドールは魔法の呪文を唱える。

 「○○○○」

 すると、毛布はまるで生き物のように紫音に絡み付いて行く。
 嫉妬深いランドールは、毛布で紫音を巻き込むのに、誰の手伝いも欲しくなかったから………。
 そして、毛布に包まった紫音を腕に愛馬にひらりと跨るのだった。












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