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第2章
第8夜 海蛍恋模様(2)
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朝焼けの空が、朽ちた遊園地を赤く染めている。錆びついた小さなジェットコースターが、巨大な骨格標本のように不気味な影を落とす。
「未来! どこにいるんだ!」
俺の声が、壊れた遊園地に空しく響いた。
——沈黙。
カラスの鳴き声さえも返ってこない。心臓が高鳴り、額に浮かぶ汗が冷たい。
「もう、あのバカ……」
舌打ちしながらも、俺は走り続けた。未来のことだから、きっとカメラを持って夢中になってるんだろう。でも、こんな場所で一人なんて危なすぎる。
「未来ー!」
叫びながら、壊れたメリーゴーラウンドの周りを走り回った。
そういえば、小さい頃に一回、未来の家族と俺の家族で一緒に遊びに来たことがある。あの時はすごく広いと思ってた遊園地が、今はとても小さく感じた。
遊具の数は少ないが、それでも未来の姿は見当たらない。ふと目にとまったのは古びたお化け屋敷の看板。未来が怖がりなのは知ってるけど、もしかしたら——。恐る恐る中に入ると、暗闇の中で何かが動いた気がして、思わず悲鳴を上げそうになる。
「って、こんなことしてる場合じゃない」
急いで外に出ると、大きな観覧車が目に入った。
いやいや。高すぎて危ないし、未来だってそこまでは……。そう思いながらも、一応周りを見回した。 すると、観覧車の近くにある小さな建物が目に入った。「制御室」と書かれている。
「まさか……」
錆びついた扉に手をかけた瞬間、心臓が激しく鼓動を打った。それは走ったせいだけじゃない。未来への心配と、何か悪いことが起きてるんじゃないかって怖さが混ざってる。
「未来!」
ドアを開けると、埃っぽい空気が鼻をついた。
薄暗い室内に目を凝らすと——。
「あ、蛍! ちょうどよかった!」
奥で、未来が大きなカメラを手に笑顔で立っている。ホッとしたけど、怒りも湧いてきた。
「もう……何やってんだよ! みんな心配して……」
「ごめんごめん」
未来は軽い感じで言った。
「観覧車の電気、つけられないかなーって思って」
その無邪気さに、怒りと安心が混ざった複雑な気持ちになった。
「あのな……。街全体の電気が止まってるんだぞ」
「そうなの? でも、ここまで来るエレベーター、動いたよ?」
「は? んなわけないだろ。とにかく、みんなで探してたんだぞ。連絡もつかないし……」
つい強い言葉が出てしまうけれど、内心すごくホッとしている。思わず涙が溢れそうになる。
「もう……心配したんだぞ」
「ごめん。でも、どうしても思い出の遊園地を撮っておきたくて……」
その熱意で、怒りが消えていく。でも、
「分かるけどさ、危ないだろ。もし何かあったら……」
未来の表情が曇る。
「うん……ごめんね。ありがとう。来てくれて。この景色を蛍にも見せたかったの」
その言葉に、胸がキュッと締め付けられる。ここは俺が小さい頃を過ごした場所ってだけじゃない。未来にとっても、小さい頃の思い出の場所なのだ。
「ここ、小さい頃に、来たよな?」
俺の言葉に未来は大きく息を吸って、決心したみたいに話し始めた。
「うん……家族で、来たね」
俺は未来のためらいに、彼女の心の中で何かが動いてるのを感じた。それは、俺自身の中にある不安定さと共鳴しているようだった。
「あのさ、私、家のこととか、あまり話したことなかったけど……」
未来は自分の家の問題について、少しずつ話し始めた。両親の仲が悪いこと、家の中の冷たい雰囲気、そして彼女の孤独。それらが彼女の明るい笑顔の裏に隠れてたことを、俺は初めて知った。未来の言葉は、彼女の内面にある闇を少しずつ照らし出していった。
「今もね、毎日、家に帰るのが怖いの。寝るのも、怖いんだ」
未来は俯きながら続けた。彼女の声は、かすかに震えていた。
「あ、心配しないで。暴力とかじゃないよ。お母さんとは今も仲良しだよ。でも……だからかな。怖いの。失うのが怖い。今日寝て、明日の朝起きたら、お父さんがいなくなったみたいに、お母さんもいなくなってるかもしれないって」
「未来……ごめん、全然気づかなかった」
「ううん。私、誰にも言ってなかったから」
「やっぱ、未来は強いね」
「強くなんてないよ」
「未来が、失うことを怖がってるのは、弱さじゃないよ。それに、」
未来の涙ぐんだ目が、俺をじっと見つめた。真剣な顔で見返す未来の目には、決心と迷いが混ざってた。
「未来は、ちゃんと弱さを見せてくれた。それはすごく強いことだと思う」
「ありがとう……蛍だからだよ。こんな話ができるの」
俺は胸が熱くなるのを感じた。
未来の言葉で、彼女との友達としての絆の大切さを改めて感じたから。同時に、自分の先輩への気持ちと、未来の俺への気持ちが似てることに気づいて、複雑な気持ちになった。それは、まるで異なる軌道を描く惑星のように、近づきながらも交わることのない運命を感じさせた。
「ねえ蛍、また一緒に遊園地いこうよ。ひかり先輩も、哲も誘って」
「ああ、でも今度はもっと安全なところにしようね」
俺たちはお互いを見つめて、静かに頷いた。
そのとき、俺たちの間に新しいつながりができたのを感じた。同時に、お互いの気持ちが完全には同じじゃないって現実も、痛いくらいはっきりわかった。察しのいい未来のことだから、彼女もきっとそうだと思う。楽しさと切なさ。明るさと暗さが複雑に混ざる、朝焼けに映る古い観覧車みたいな気持ちだった。
* * *
二人で階段を降りてると、哲と先輩が走ってきた。
「未来ちゃん!」
先輩が涙ぐみながら未来を抱きしめた。哲はホッとした顔をして肩をすくめてた。「ひかり先輩、哲、ごめんなさい。心配かけちゃって……」
未来は申し訳なさそうに頭を下げた。先輩は未来の頭を軽くたたいた。
「もう二度とこんなことしないでね。でも、無事でよかった」
そのとき、先輩が俺をじっと見てることに気づいた。その目には、感謝と……何か別の感情が浮かんでいる。先輩の顔が、俺が未来を見つけたときから少しずつ変わっていくのがわかる。
「蛍くん……本当にありがとう」
先輩の声が少し震えてる。俺は照れくさくて、頭をかいた。
「いえいえ、みんなで力を合わせたからですよ」
先輩が柔らかな笑顔を見せる。目には、俺への新しい理解と気持ちが浮かんでるように見えた。まるで、俺の感情の起伏や行動を通して、何かを学んでいるかのように。
「さあ、みんなで朝焼けを見に行きましょう」
俺が言うとみんな頷いて、さっそく遊園地を出た。疲れた表情の中にも、期待の色が浮かんでいる。来た道を駅の方まで戻り、その先の海岸へと向かう。
「蛍、ごめんね」
未来が俺の隣を歩きながら、小さな声で言った。
「みんなを心配させちゃって……」
俺は軽く息をついた。
「もういいよ。でも、次からはちゃんと言ってね」
未来が恥ずかしそうに頷いた。その横顔を見て、やっぱり大切な幼なじみだなって思った。
先輩と哲が少し離れて歩いている。二人で何やら話し込んでいるようだ。
「ねえ、蛍」
未来が俺の袖を引っ張った。
「なに?」
「先輩のこと……頑張ってね」
思わず足を止めそうになる。顔が熱くなるのを感じた。
「な、何言ってんだよ」
「隠さなくていいよ。っていうか、前にも言ったでしょう。私、そういうのわかるんだよねー」
「あのな……」
はっきり言えない俺に、未来がにっこり笑った。
「だって——さっきは、ありがとう。めっちゃ嬉しかった。だから、応援する」
その言葉に、胸がギュッと締め付けられた。
「失うことを怖がるのは弱さじゃない、って。嬉しかったよ。そう言ってくれて。ほんと、そうだよねって思った。だから、だからさ、蛍の大切なものを私も大切にしていいかな……」
「……ありがとう、未来」
小さな声で答える。それから、前を歩く先輩の後ろ姿を見た。
長い黒髪が夜風で揺れてる。朝になれば、きっと何かが変わる。そんな気がした。
「二人とも早く!」
先輩が振り返って手を振った。その笑顔に、心臓が高鳴る。
「はーい!」
未来が元気よく返事をし、俺の背中を押した。
「さ、行こう、蛍。朝だよ」
俺は大きく息を吸って、一歩踏み出した。
朝焼けを見たら、永遠の夜が明けて、俺たちの関係もきっと新しい朝を迎えるはず。そう信じて、俺は歩き続けた。
「未来! どこにいるんだ!」
俺の声が、壊れた遊園地に空しく響いた。
——沈黙。
カラスの鳴き声さえも返ってこない。心臓が高鳴り、額に浮かぶ汗が冷たい。
「もう、あのバカ……」
舌打ちしながらも、俺は走り続けた。未来のことだから、きっとカメラを持って夢中になってるんだろう。でも、こんな場所で一人なんて危なすぎる。
「未来ー!」
叫びながら、壊れたメリーゴーラウンドの周りを走り回った。
そういえば、小さい頃に一回、未来の家族と俺の家族で一緒に遊びに来たことがある。あの時はすごく広いと思ってた遊園地が、今はとても小さく感じた。
遊具の数は少ないが、それでも未来の姿は見当たらない。ふと目にとまったのは古びたお化け屋敷の看板。未来が怖がりなのは知ってるけど、もしかしたら——。恐る恐る中に入ると、暗闇の中で何かが動いた気がして、思わず悲鳴を上げそうになる。
「って、こんなことしてる場合じゃない」
急いで外に出ると、大きな観覧車が目に入った。
いやいや。高すぎて危ないし、未来だってそこまでは……。そう思いながらも、一応周りを見回した。 すると、観覧車の近くにある小さな建物が目に入った。「制御室」と書かれている。
「まさか……」
錆びついた扉に手をかけた瞬間、心臓が激しく鼓動を打った。それは走ったせいだけじゃない。未来への心配と、何か悪いことが起きてるんじゃないかって怖さが混ざってる。
「未来!」
ドアを開けると、埃っぽい空気が鼻をついた。
薄暗い室内に目を凝らすと——。
「あ、蛍! ちょうどよかった!」
奥で、未来が大きなカメラを手に笑顔で立っている。ホッとしたけど、怒りも湧いてきた。
「もう……何やってんだよ! みんな心配して……」
「ごめんごめん」
未来は軽い感じで言った。
「観覧車の電気、つけられないかなーって思って」
その無邪気さに、怒りと安心が混ざった複雑な気持ちになった。
「あのな……。街全体の電気が止まってるんだぞ」
「そうなの? でも、ここまで来るエレベーター、動いたよ?」
「は? んなわけないだろ。とにかく、みんなで探してたんだぞ。連絡もつかないし……」
つい強い言葉が出てしまうけれど、内心すごくホッとしている。思わず涙が溢れそうになる。
「もう……心配したんだぞ」
「ごめん。でも、どうしても思い出の遊園地を撮っておきたくて……」
その熱意で、怒りが消えていく。でも、
「分かるけどさ、危ないだろ。もし何かあったら……」
未来の表情が曇る。
「うん……ごめんね。ありがとう。来てくれて。この景色を蛍にも見せたかったの」
その言葉に、胸がキュッと締め付けられる。ここは俺が小さい頃を過ごした場所ってだけじゃない。未来にとっても、小さい頃の思い出の場所なのだ。
「ここ、小さい頃に、来たよな?」
俺の言葉に未来は大きく息を吸って、決心したみたいに話し始めた。
「うん……家族で、来たね」
俺は未来のためらいに、彼女の心の中で何かが動いてるのを感じた。それは、俺自身の中にある不安定さと共鳴しているようだった。
「あのさ、私、家のこととか、あまり話したことなかったけど……」
未来は自分の家の問題について、少しずつ話し始めた。両親の仲が悪いこと、家の中の冷たい雰囲気、そして彼女の孤独。それらが彼女の明るい笑顔の裏に隠れてたことを、俺は初めて知った。未来の言葉は、彼女の内面にある闇を少しずつ照らし出していった。
「今もね、毎日、家に帰るのが怖いの。寝るのも、怖いんだ」
未来は俯きながら続けた。彼女の声は、かすかに震えていた。
「あ、心配しないで。暴力とかじゃないよ。お母さんとは今も仲良しだよ。でも……だからかな。怖いの。失うのが怖い。今日寝て、明日の朝起きたら、お父さんがいなくなったみたいに、お母さんもいなくなってるかもしれないって」
「未来……ごめん、全然気づかなかった」
「ううん。私、誰にも言ってなかったから」
「やっぱ、未来は強いね」
「強くなんてないよ」
「未来が、失うことを怖がってるのは、弱さじゃないよ。それに、」
未来の涙ぐんだ目が、俺をじっと見つめた。真剣な顔で見返す未来の目には、決心と迷いが混ざってた。
「未来は、ちゃんと弱さを見せてくれた。それはすごく強いことだと思う」
「ありがとう……蛍だからだよ。こんな話ができるの」
俺は胸が熱くなるのを感じた。
未来の言葉で、彼女との友達としての絆の大切さを改めて感じたから。同時に、自分の先輩への気持ちと、未来の俺への気持ちが似てることに気づいて、複雑な気持ちになった。それは、まるで異なる軌道を描く惑星のように、近づきながらも交わることのない運命を感じさせた。
「ねえ蛍、また一緒に遊園地いこうよ。ひかり先輩も、哲も誘って」
「ああ、でも今度はもっと安全なところにしようね」
俺たちはお互いを見つめて、静かに頷いた。
そのとき、俺たちの間に新しいつながりができたのを感じた。同時に、お互いの気持ちが完全には同じじゃないって現実も、痛いくらいはっきりわかった。察しのいい未来のことだから、彼女もきっとそうだと思う。楽しさと切なさ。明るさと暗さが複雑に混ざる、朝焼けに映る古い観覧車みたいな気持ちだった。
* * *
二人で階段を降りてると、哲と先輩が走ってきた。
「未来ちゃん!」
先輩が涙ぐみながら未来を抱きしめた。哲はホッとした顔をして肩をすくめてた。「ひかり先輩、哲、ごめんなさい。心配かけちゃって……」
未来は申し訳なさそうに頭を下げた。先輩は未来の頭を軽くたたいた。
「もう二度とこんなことしないでね。でも、無事でよかった」
そのとき、先輩が俺をじっと見てることに気づいた。その目には、感謝と……何か別の感情が浮かんでいる。先輩の顔が、俺が未来を見つけたときから少しずつ変わっていくのがわかる。
「蛍くん……本当にありがとう」
先輩の声が少し震えてる。俺は照れくさくて、頭をかいた。
「いえいえ、みんなで力を合わせたからですよ」
先輩が柔らかな笑顔を見せる。目には、俺への新しい理解と気持ちが浮かんでるように見えた。まるで、俺の感情の起伏や行動を通して、何かを学んでいるかのように。
「さあ、みんなで朝焼けを見に行きましょう」
俺が言うとみんな頷いて、さっそく遊園地を出た。疲れた表情の中にも、期待の色が浮かんでいる。来た道を駅の方まで戻り、その先の海岸へと向かう。
「蛍、ごめんね」
未来が俺の隣を歩きながら、小さな声で言った。
「みんなを心配させちゃって……」
俺は軽く息をついた。
「もういいよ。でも、次からはちゃんと言ってね」
未来が恥ずかしそうに頷いた。その横顔を見て、やっぱり大切な幼なじみだなって思った。
先輩と哲が少し離れて歩いている。二人で何やら話し込んでいるようだ。
「ねえ、蛍」
未来が俺の袖を引っ張った。
「なに?」
「先輩のこと……頑張ってね」
思わず足を止めそうになる。顔が熱くなるのを感じた。
「な、何言ってんだよ」
「隠さなくていいよ。っていうか、前にも言ったでしょう。私、そういうのわかるんだよねー」
「あのな……」
はっきり言えない俺に、未来がにっこり笑った。
「だって——さっきは、ありがとう。めっちゃ嬉しかった。だから、応援する」
その言葉に、胸がギュッと締め付けられた。
「失うことを怖がるのは弱さじゃない、って。嬉しかったよ。そう言ってくれて。ほんと、そうだよねって思った。だから、だからさ、蛍の大切なものを私も大切にしていいかな……」
「……ありがとう、未来」
小さな声で答える。それから、前を歩く先輩の後ろ姿を見た。
長い黒髪が夜風で揺れてる。朝になれば、きっと何かが変わる。そんな気がした。
「二人とも早く!」
先輩が振り返って手を振った。その笑顔に、心臓が高鳴る。
「はーい!」
未来が元気よく返事をし、俺の背中を押した。
「さ、行こう、蛍。朝だよ」
俺は大きく息を吸って、一歩踏み出した。
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