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第4章 僕が消える日
4-1 消えゆく存在
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僕が生まれてから二十五日目の朝。鏡なんてないけれど、自分の手を見れば十分だった。
ああ、もう駄目だ。
五本の指が薄っすらとした影みたいになって、向こう側にある朝日がそのまま透けて見える。まるで存在しないかのように。残り時間は五日。僕という存在が、少しずつ世界から消えていってるんだ。
でも、なぜだろう。心はすごく落ち着いてる。
昨夜、夏希とお互いの気持ちを伝え合った。あの温かい時間のおかげで、胸の奥がじんわりと満たされてるんだ。不安より安らぎの方が大きくて、我ながら驚いてしまう。
「おはよう、憶」
夏希の声が波音堂に響いた。いつもより早い時間なのに、もう来てくれたんだ。
「おはようございます、夏希」
僕は精一杯の笑顔を作った。でも、きっと透明すぎて、表情なんて見えないかもしれない。
「今日は早いのね」
夏希が僕のところまで歩いてくる。その足音が、なぜかいつもより重く感じた。僕の手をじっと見つめる夏希の瞳に、昨日より深い悲しみが宿ってる。でも同時に、強い決意の光も見えた。
あぁ、この子は本当に強いんだな。僕のために泣くんじゃなくて、僕のためにできることを考えてくれてる。
「あなたも早いですね」
「準備、できてる?」
夏希の声が少し震えてた。きっと平静を装ってるつもりなんだろうけど、僕には分かる。
「お母さんの記憶の渚の」
そうだ。今日は夏希のお母さんとの再会の日。僕にとっても、自分の正体を知る日になるかもしれない。
「はい」
僕は素直に答えた。嘘をつく理由なんて、もうない。
「でも、まず琴音さんにお聞きしたいことがあります」
その時、奥の部屋から琴音さんが現れた。あれ?今日はいつもと様子が違う。普段の優雅なワンピースじゃなくて、真っ白な白衣を着てるんだ。まるで研究者みたい。
「おはようございます、夏希さん」
琴音さんの微笑みは相変わらず穏やかだけど、どこか緊張してるような感じもする。夏希の隣にいる僕の方をちらりと見たような気がしたけど、きっと気のせいだろう。
夏希が僕を振り返った。
「憶が、記憶の渚について詳しく聞きたがってるの。自分の存在についても理解したいって」
琴音さんは少し考えるように眉を寄せて、それから夏希を手招きした。
「こちらへいらしてください」
僕は夏希について奥の部屋に入った。びっくりした。見たことのない機械がたくさん並んでて、壁には複雑な数式がびっしり書かれたホワイトボードがある。なんだか、SF映画の研究室みたい。
「実は」
琴音さんが白衣の襟を直しながら振り返った。その仕草が、なんだかとても学者さんっぽくて新鮮だった。
「私は普段、大学で物理学の研究をしているの。特に記憶と意識の関係について」
「え、物理学?」
夏希の声が裏返った。僕も同じ気持ちだ。琴音さんが科学者だったなんて、全然知らなかった。
「ええ。多くの心霊現象は、実は睡眠や記憶のメカニズム、量子もつれ、意識の境界状態で説明がつくの」
琴音さんがホワイトボードの数式を指差した。僕には全然分からない難しい記号がいっぱい並んでる。
「でも、一部は現代の物理学でも説明できない」
夏希が身を乗り出した。
「それが記憶の渚なんですか?」
「そう。科学と神秘の境界で起こる現象を、ここで研究しているの」
琴音さんが少し空中を見つめるような仕草をした。まるで僕の存在を感じ取ってるみたいに。
「憶のような記憶式の存在も、その境界に生まれる奇跡の一つなのかもしれません」
夏希が僕の方を見て、それから琴音さんに向き直った。
「憶が聞きたがってるの。記憶式は、どのような記憶から生まれるのかって」
この質問、ずっと心の奥で燻ってたんだ。僕はいったい何者なんだろうって。
「とても強い感情を伴った記憶」
琴音さんの答えは、予想以上に重かった。
「愛情、後悔、願い⋯⋯そういった感情が記憶に深く刻まれた時、稀に記憶式として形を持つことがある」
僕は夏希を見た。夏希も僕を見てる。その瞬間、お互いの心に同じ考えが浮かんでるのが分かった。まるで電流が走ったみたい。
「憶の元になった記憶⋯⋯」
夏希が僕の代わりに口を開いた。
「憶が最初に出会ったのは私でした。なぜ私だけが憶を見ることができたのか⋯⋯」
夏希の顔がさっと青白くなった。何かに気づいたような、でもそれを認めたくないような、複雑な表情を浮かべてる。
「まさか⋯⋯」
夏希の息が詰まった。
琴音さんが小さくうなずいた。
「夏希さんのお母さんの記憶の渚を作る準備をしていて、気づいたことがあります」
夏希がごくりと唾を飲んだ。僕も緊張で胸がどきどきしてる。
「何ですか?」
「榊原真理絵さんの記録を詳しく調べていたところ、彼女の最期の研究が『記憶の潮汐』理論だったことが分かりました」
琴音さんが手に持った資料を広げた。そこには見慣れない図表がたくさん描かれてる。
「この理論は、現在私たちが使っている記憶の渚技術の原型なんです」
え?夏希のお母さんが、僕たちの技術の生みの親?僕の胸がどきどきし始めた。
「それだけではありません」
琴音さんの表情が、さらに真剣になった。
「真理絵さんが亡くなったのは十二年前の今頃。そして憶が生まれたのは一ヶ月前」
時期が⋯⋯重なってる。偶然にしては、あまりにも。
「もしかして⋯⋯」
夏希の声が震えてた。
「憶は⋯⋯」
「その推測が正しいかどうかは」
琴音さんの声が優しくなった。
「記憶の渚で確認することになるでしょう」
僕は自分の透明な手をじっと見つめた。もし僕が夏希の母の記憶から生まれたのだとしたら⋯⋯
夏希に出会ったのも、名前をもらったのも、一緒に過ごしたこの一ヶ月も、全部運命だったっていうこと?
「夏希」
僕が名前を呼ぶと、夏希が僕の方を向いた。
「憶が言ってる。怖くないかって」
夏希が僕の手を取った。温かい。まだちゃんと触れ合えるんだ。
「少し怖い」
夏希が僕の気持ちを代弁してくれた。
「でも、真実を知りたいって。そして、私がお母さんと向き合えるよう、お手伝いしたいって」
その時、カタンコトンという懐かしい音が聞こえた。明星だ。
「憶よ、ついにその時が来たか」
明星の古風な口調が、いつもより厳かに響いた。明星だけは、僕の姿をちゃんと見ることができる。
「はい。僕の最後の仕事です」
「夏希よ」
明星が夏希を見つめた。その瞳に、長い時間を生きた者だけが持つ深い慈愛が宿ってる。
「おぬしは強い子じゃ。母上との再会を、恐れる必要はない」
夏希がぎゅっと拳を握った。
「分かりました。お母さんに会います」
その決意の強さに、僕の胸が熱くなった。もし僕が真理絵さんの記憶から生まれたのなら、夏希との出会いは偶然じゃなくて必然だったんだ。お母さんの愛が、記憶式という形で娘の前に現れた。
「準備には少し時間がかかります」
琴音さんが時計を見た。
「特別な記憶の渚を構築する必要があるので」
「どんな記憶の渚ですか?」
夏希の声に期待と不安が混ざってる。
「時を越えた記憶の渚」
琴音さんの答えに、僕はわくわくした。今までとは全く違う、新しい挑戦になりそうだ。
「あなたが覚えていない幼い頃の記憶と、お母さんの最期の記憶を繋ぐ空間です」
「真理絵さんの『記憶の潮汐』理論を使えば可能です。時間の壁を越えて、記憶同士を繋げることができる」
「私、小さい頃のこと、ほとんど覚えてないの。それでも大丈夫?」
夏希の不安そうな表情を見て、僕は彼女を安心させたくなった。
「大丈夫です」
僕は夏希に向かって力強く答えた。夏希が僕の言葉を琴音さんに伝える。
「憶が言ってる。記憶の渚では、意識的に覚えていない記憶も呼び起こすことができるって。心の奥に眠っている記憶を」
琴音さんが微笑んだ。
「準備が整い次第、お知らせします。おそらく明日の夕方には」
明日⋯⋯。僕は自分の体を見下ろした。明日には、もう四日しか残ってない。でも、その短い時間で、僕にとって一番大切な仕事ができるんだ。
夏希とお母さんの再会をサポートすること。そして、僕自身の正体を知ること。
「夏希」
僕は彼女をまっすぐ見つめた。
「怖がらないでください。どんな結果でも、僕はあなたのそばにいます」
「うん」
夏希の目に涙がにじんだ。でも、それと同時に美しい笑顔が浮かんだ。
「ありがとう、憶」
窓の外で、優しい春風が新緑の葉っぱを揺らしてる。季節は確実に進んでる。僕の時間は終わりに向かってるけど、夏希の人生はまだまだ続いていく。
その続きを支えることが、僕にできる最後で最高の仕事だった。
残り五日。でも、まだやれることがある。まだ学べることがある。
僕は夏希の手を優しく握り返した。透明な手だったけど、確かに温かい気持ちが伝わってくる。
愛っていうのは、形が変わっても絶対になくならないんだ。それが僕の学んだ一番大切な真実だった。
明日、その真実がもっと深い意味を持つようになるかもしれない。
ああ、もう駄目だ。
五本の指が薄っすらとした影みたいになって、向こう側にある朝日がそのまま透けて見える。まるで存在しないかのように。残り時間は五日。僕という存在が、少しずつ世界から消えていってるんだ。
でも、なぜだろう。心はすごく落ち着いてる。
昨夜、夏希とお互いの気持ちを伝え合った。あの温かい時間のおかげで、胸の奥がじんわりと満たされてるんだ。不安より安らぎの方が大きくて、我ながら驚いてしまう。
「おはよう、憶」
夏希の声が波音堂に響いた。いつもより早い時間なのに、もう来てくれたんだ。
「おはようございます、夏希」
僕は精一杯の笑顔を作った。でも、きっと透明すぎて、表情なんて見えないかもしれない。
「今日は早いのね」
夏希が僕のところまで歩いてくる。その足音が、なぜかいつもより重く感じた。僕の手をじっと見つめる夏希の瞳に、昨日より深い悲しみが宿ってる。でも同時に、強い決意の光も見えた。
あぁ、この子は本当に強いんだな。僕のために泣くんじゃなくて、僕のためにできることを考えてくれてる。
「あなたも早いですね」
「準備、できてる?」
夏希の声が少し震えてた。きっと平静を装ってるつもりなんだろうけど、僕には分かる。
「お母さんの記憶の渚の」
そうだ。今日は夏希のお母さんとの再会の日。僕にとっても、自分の正体を知る日になるかもしれない。
「はい」
僕は素直に答えた。嘘をつく理由なんて、もうない。
「でも、まず琴音さんにお聞きしたいことがあります」
その時、奥の部屋から琴音さんが現れた。あれ?今日はいつもと様子が違う。普段の優雅なワンピースじゃなくて、真っ白な白衣を着てるんだ。まるで研究者みたい。
「おはようございます、夏希さん」
琴音さんの微笑みは相変わらず穏やかだけど、どこか緊張してるような感じもする。夏希の隣にいる僕の方をちらりと見たような気がしたけど、きっと気のせいだろう。
夏希が僕を振り返った。
「憶が、記憶の渚について詳しく聞きたがってるの。自分の存在についても理解したいって」
琴音さんは少し考えるように眉を寄せて、それから夏希を手招きした。
「こちらへいらしてください」
僕は夏希について奥の部屋に入った。びっくりした。見たことのない機械がたくさん並んでて、壁には複雑な数式がびっしり書かれたホワイトボードがある。なんだか、SF映画の研究室みたい。
「実は」
琴音さんが白衣の襟を直しながら振り返った。その仕草が、なんだかとても学者さんっぽくて新鮮だった。
「私は普段、大学で物理学の研究をしているの。特に記憶と意識の関係について」
「え、物理学?」
夏希の声が裏返った。僕も同じ気持ちだ。琴音さんが科学者だったなんて、全然知らなかった。
「ええ。多くの心霊現象は、実は睡眠や記憶のメカニズム、量子もつれ、意識の境界状態で説明がつくの」
琴音さんがホワイトボードの数式を指差した。僕には全然分からない難しい記号がいっぱい並んでる。
「でも、一部は現代の物理学でも説明できない」
夏希が身を乗り出した。
「それが記憶の渚なんですか?」
「そう。科学と神秘の境界で起こる現象を、ここで研究しているの」
琴音さんが少し空中を見つめるような仕草をした。まるで僕の存在を感じ取ってるみたいに。
「憶のような記憶式の存在も、その境界に生まれる奇跡の一つなのかもしれません」
夏希が僕の方を見て、それから琴音さんに向き直った。
「憶が聞きたがってるの。記憶式は、どのような記憶から生まれるのかって」
この質問、ずっと心の奥で燻ってたんだ。僕はいったい何者なんだろうって。
「とても強い感情を伴った記憶」
琴音さんの答えは、予想以上に重かった。
「愛情、後悔、願い⋯⋯そういった感情が記憶に深く刻まれた時、稀に記憶式として形を持つことがある」
僕は夏希を見た。夏希も僕を見てる。その瞬間、お互いの心に同じ考えが浮かんでるのが分かった。まるで電流が走ったみたい。
「憶の元になった記憶⋯⋯」
夏希が僕の代わりに口を開いた。
「憶が最初に出会ったのは私でした。なぜ私だけが憶を見ることができたのか⋯⋯」
夏希の顔がさっと青白くなった。何かに気づいたような、でもそれを認めたくないような、複雑な表情を浮かべてる。
「まさか⋯⋯」
夏希の息が詰まった。
琴音さんが小さくうなずいた。
「夏希さんのお母さんの記憶の渚を作る準備をしていて、気づいたことがあります」
夏希がごくりと唾を飲んだ。僕も緊張で胸がどきどきしてる。
「何ですか?」
「榊原真理絵さんの記録を詳しく調べていたところ、彼女の最期の研究が『記憶の潮汐』理論だったことが分かりました」
琴音さんが手に持った資料を広げた。そこには見慣れない図表がたくさん描かれてる。
「この理論は、現在私たちが使っている記憶の渚技術の原型なんです」
え?夏希のお母さんが、僕たちの技術の生みの親?僕の胸がどきどきし始めた。
「それだけではありません」
琴音さんの表情が、さらに真剣になった。
「真理絵さんが亡くなったのは十二年前の今頃。そして憶が生まれたのは一ヶ月前」
時期が⋯⋯重なってる。偶然にしては、あまりにも。
「もしかして⋯⋯」
夏希の声が震えてた。
「憶は⋯⋯」
「その推測が正しいかどうかは」
琴音さんの声が優しくなった。
「記憶の渚で確認することになるでしょう」
僕は自分の透明な手をじっと見つめた。もし僕が夏希の母の記憶から生まれたのだとしたら⋯⋯
夏希に出会ったのも、名前をもらったのも、一緒に過ごしたこの一ヶ月も、全部運命だったっていうこと?
「夏希」
僕が名前を呼ぶと、夏希が僕の方を向いた。
「憶が言ってる。怖くないかって」
夏希が僕の手を取った。温かい。まだちゃんと触れ合えるんだ。
「少し怖い」
夏希が僕の気持ちを代弁してくれた。
「でも、真実を知りたいって。そして、私がお母さんと向き合えるよう、お手伝いしたいって」
その時、カタンコトンという懐かしい音が聞こえた。明星だ。
「憶よ、ついにその時が来たか」
明星の古風な口調が、いつもより厳かに響いた。明星だけは、僕の姿をちゃんと見ることができる。
「はい。僕の最後の仕事です」
「夏希よ」
明星が夏希を見つめた。その瞳に、長い時間を生きた者だけが持つ深い慈愛が宿ってる。
「おぬしは強い子じゃ。母上との再会を、恐れる必要はない」
夏希がぎゅっと拳を握った。
「分かりました。お母さんに会います」
その決意の強さに、僕の胸が熱くなった。もし僕が真理絵さんの記憶から生まれたのなら、夏希との出会いは偶然じゃなくて必然だったんだ。お母さんの愛が、記憶式という形で娘の前に現れた。
「準備には少し時間がかかります」
琴音さんが時計を見た。
「特別な記憶の渚を構築する必要があるので」
「どんな記憶の渚ですか?」
夏希の声に期待と不安が混ざってる。
「時を越えた記憶の渚」
琴音さんの答えに、僕はわくわくした。今までとは全く違う、新しい挑戦になりそうだ。
「あなたが覚えていない幼い頃の記憶と、お母さんの最期の記憶を繋ぐ空間です」
「真理絵さんの『記憶の潮汐』理論を使えば可能です。時間の壁を越えて、記憶同士を繋げることができる」
「私、小さい頃のこと、ほとんど覚えてないの。それでも大丈夫?」
夏希の不安そうな表情を見て、僕は彼女を安心させたくなった。
「大丈夫です」
僕は夏希に向かって力強く答えた。夏希が僕の言葉を琴音さんに伝える。
「憶が言ってる。記憶の渚では、意識的に覚えていない記憶も呼び起こすことができるって。心の奥に眠っている記憶を」
琴音さんが微笑んだ。
「準備が整い次第、お知らせします。おそらく明日の夕方には」
明日⋯⋯。僕は自分の体を見下ろした。明日には、もう四日しか残ってない。でも、その短い時間で、僕にとって一番大切な仕事ができるんだ。
夏希とお母さんの再会をサポートすること。そして、僕自身の正体を知ること。
「夏希」
僕は彼女をまっすぐ見つめた。
「怖がらないでください。どんな結果でも、僕はあなたのそばにいます」
「うん」
夏希の目に涙がにじんだ。でも、それと同時に美しい笑顔が浮かんだ。
「ありがとう、憶」
窓の外で、優しい春風が新緑の葉っぱを揺らしてる。季節は確実に進んでる。僕の時間は終わりに向かってるけど、夏希の人生はまだまだ続いていく。
その続きを支えることが、僕にできる最後で最高の仕事だった。
残り五日。でも、まだやれることがある。まだ学べることがある。
僕は夏希の手を優しく握り返した。透明な手だったけど、確かに温かい気持ちが伝わってくる。
愛っていうのは、形が変わっても絶対になくならないんだ。それが僕の学んだ一番大切な真実だった。
明日、その真実がもっと深い意味を持つようになるかもしれない。
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