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第4章 僕が消える日
4-2 母の記憶
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残り時間は四日。僕の体はもう輪郭すら見えないくらい透明になってる。でも心の奥では、なぜかわくわくしてた。今日、ついに全ての答えが分かるかもしれない。
「準備ができました」
琴音さんが奥の部屋から出てきた。その表情には、いつもの穏やかさに加えて、何か特別な決意みたいなものが宿ってる。
「真理絵さんの『記憶の潮汐』理論を応用した、特別な記憶の渚です」
「どんな感じになるの?」
夏希の声が小さく震えてた。緊張してるのが手に取るように分かる。
「通常の記憶の渚とは違います」
琴音さんが優しく説明する。
「時間軸が交錯する空間になります。あなたが五歳だった頃の記憶と、お母さんの最期の記憶が、波のように行き来するでしょう」
時間が交錯する?なんだかすごく複雑そうだけど、きっと美しい体験になるんだろうな。
僕は夏希の感情をそっと感じ取った。不安と期待がぐるぐる渦巻いてる。愛してるお母さんに会えるうれしさと、もしかして傷つくかもしれない恐れが、心の中でせめぎ合ってた。
「夏希」
僕は彼女の手をそっと取った。温かくて、ちょっと湿ってる。緊張で手に汗をかいてるんだ。
「僕も一緒です。怖がらなくて大丈夫」
「ありがとう、憶」
夏希が振り返って微笑んだ。でもその笑顔の奥に、まだ不安が隠れてるのが分かった。
「あなたがいてくれて心強い」
僕たちは奥の部屋に移動した。そこには今まで見たことのない機械が置いてあった。まるでSF映画に出てくるタイムマシンみたい。光る石のような装置もあって、神秘的な雰囲気を醸し出してる。
「では、始めましょう」
琴音さんが装置のスイッチに手をかけた。
部屋にキラキラした美しい光が広がっていく。まるで星空の中にいるみたい。僕は夏希の記憶に意識を集中させた。
そして、記憶の渚が現れた。
最初に見えたのは、病院の個室だった。窓から午後の優しい日差しが差し込んで、白いカーテンがふわふわと揺れてる。ベッドには一人の女性が横たわっていた。
「お母さん⋯⋯」
夏希の声が震えてた。
榊原真理絵さんだ。病気で痩せて髪も薄くなってたけど、その瞳にはとても優しい光が宿ってた。ベッドサイドのテーブルには、ノートとペンが大切そうに置かれてる。
真理絵さんがゆっくりと顔を上げた。娘の姿を見つめる瞳が、愛情で潤んでる。
「夏希⋯⋯? 大きくなったのね⋯⋯今、何歳?」
「十七だよ」
夏希の声が涙で詰まりそうになってた。
「十七⋯⋯手紙は届いてる?」
「うん、毎年誕生日に」
僕は真理絵さんの感情を読み取ろうとした。その瞬間、とんでもないことが起こった。
真理絵さんの記憶が、まるで津波みたいに僕の頭の中に流れ込んできたんだ。
『夏希への手紙を書かなければ』
『この子を一人にはできない』
『私の愛を、何らかの形で残したい』
え? なんで僕が真理絵さんの心の声を聞けるの?
僕の頭がぐるぐる回った。混乱で思考がまとまらない。なんで僕が、夏希のお母さんの記憶をこんなにはっきりと知ってるんだろう。
その時、部屋に波の音が響き始めた。ざぁ、ざぁという穏やかな音。薄い霧がふわっと立ち込めて、その向こうに別の景色が浮かび上がった。
元気だった頃の真理絵さんと、五歳の小さな夏希。お母さんの膝の上で甘えてる夏希が、とってもかわいい。
「覚えてる?」
真理絵さんが優しく尋ねた。
「あなたが五歳の誕生日。最後に一緒に過ごした日」
僕は夏希の深い記憶にアクセスしようとした。でも、それより先に、真理絵さんのその日の記憶が鮮明に蘇ったんだ。
五歳の夏希をぎゅっと抱きしめてる真理絵さん。『この子と過ごせる時間は、もうあとわずかしかない』って、心の中で泣いてた。
どうして僕が、真理絵さんの記憶を知ってるの?
「憶?」
夏希が心配そうに僕を見つめた。
「どうしたの?」
僕の動揺が伝わったんだろうな。
「夏希⋯⋯僕は⋯⋯」
声が震えてしまった。
「なぜか、お母さんの記憶がとても鮮明に見えるんです」
真理絵さんがじっと僕を見つめた。その瞬間、僕の頭の中で電気がピカッと光ったみたいに、何かが閃いた。
「あの⋯⋯真理絵さん」
僕は震える声で言った。
「あなたが最期の日に考えていたことを、僕は知っています」
夏希の目が丸くなった。
「『記憶から生まれる存在があれば、夏希を守れるかもしれない』って⋯⋯」
「憶⋯⋯なんでそれを⋯⋯」
夏希の声も震えてた。
真理絵さんが、まるで全てを知ってるような優しい笑顔を浮かべた。
「気づいたのね」
僕の胸がばくばく鳴り始めた。まさか、まさか、そんなことって⋯⋯
「まさか⋯⋯僕は⋯⋯」
「そう」
真理絵さんが静かにうなずいた。
「あなたは私の記憶から生まれた記憶式よ、憶」
え?
えええええ?
夏希がはっと息を飲んだ。
「憶が⋯⋯お母さんの記憶から?」
僕は頭が真っ白になった。自分の正体が、ついに明らかになったんだ。
「私の最期の願いは、夏希を一人にしないことだった」
真理絵さんが続けた。声がとても温かくて、母親の愛情がたっぷり込められてた。
「その強い想いが、記憶式としてあなたを生み出したの」
僕は自分の存在の意味を理解し始めた。偶然夏希に出会ったんじゃない。夏希の母の愛によって、夏希のために生まれた存在だったんだ。
「だから」
真理絵さんが優しく言った。
「あなたは最初に夏希に出会い、夏希だけがあなたを見ることができた」
涙がぽろぽろと頬を伝った。僕の存在は、お母さんから娘への最後のプレゼントだったんだ。
「お母さん⋯⋯」
夏希も泣いてた。
「私のために⋯⋯」
「愛しているから」
真理絵さんがにっこり笑った。
「私が死んでも、あなたを支えたかった。憶という形で」
僕は自分の心に流れてる感情がやっと分かった。夏希への深い愛情、守ってあげたいっていう気持ち、ずっと一緒にいたいっていう想い。それって全部、真理絵さんの母親としての愛が、僕を通して表現されてたんだ。
でも同時に、僕自身のこの一ヶ月の記憶も確かにある。夏希との出会い、明星や琴音さんとの時間、いろんな人を助けてきた体験。
「僕は⋯⋯」
僕は震え声で言った。
「お母さんの記憶から生まれました。でも同時に、憶として生きてきました。この一ヶ月の記憶も、夏希への想いも、全部僕自身のものです」
真理絵さんが嬉しそうに微笑んだ。
「その通りよ。あなたは私の愛から始まったけれど、憶として独立した素敵な存在になった」
波の音がもっと大きくなって、時間の流れが早くなり始めた。真理絵さんの研究の記憶、夏希の成長の記憶、僕が生まれた瞬間の記憶。全部が波みたいに寄せては返していく。
「私の研究⋯⋯役立ててる?」
真理絵さんが尋ねた。
「はい」
夏希が答えた。
「憶と一緒に、人々の弔いを手伝っています。お母さんの理論で」
「そう⋯⋯『人の心に寄り添える技術』がちゃんと実現してるのね」
僕はすごく感動した。僕たちの活動って、真理絵さんの想いを実現するものだったんだ。
波がもっともっと強くなって、記憶の渚がゆらゆら揺らぎ始めた。僕の力ももう限界に近づいてる。
「時間が短いみたい」
真理絵さんが少し寂しそうに言った。
「憶、あなたもそろそろ⋯⋯」
「はい」
僕は答えた。
「でも、最後に夏希に伝えたいことがあります」
僕は夏希をまっすぐ見つめた。
「僕は、あなたのお母さんの記憶から生まれました。つまり、僕の中には、お母さんの夏希への愛が全部込められてるんです」
「憶⋯⋯」
「だから僕があなたを大切に思う気持ちも、お母さんの愛の一部なんです。でも同時に、憶として過ごしたこの一ヶ月は、僕自身の大切な大切な記憶です」
波の音がどんどん大きくなって、霧が部屋全体を包み込み始めた。
「夏希、お母さんの愛は絶対になくならない」
僕は力を込めて言った。
「僕が消えても、その愛はあなたの心の中でずっと生き続ける」
「分かった」
夏希が涙を拭きながら、でも美しい笑顔を見せた。
「お母さん、憶、ありがとう」
真理絵さんが最後にっこり微笑んだ。
「あなたたちをずっと見守ってるからね」
波の音がさらに大きくなって、記憶の渚が少しずつ薄れ始めた。「またね」っていう真理絵さんの声が、遠くの方から聞こえてきた。
記憶の渚が静かに消えていった。
夏希は涙を流してたけど、その表情はとても穏やかだった。悲しみじゃなくて、深い安らぎに満たされてる。
「憶」
夏希が僕を見つめた。
「あなたは、お母さんからの最高のプレゼントだったのね」
僕はうなずいた。やっと、自分の存在の意味が分かった。
お母さんから娘への愛の橋渡し。それが僕の正体だったんだ。
残り四日。でも、僕はもう自分の役割がはっきり分かった。最後まで、夏希を支えること。それが僕の大切な使命なんだ。
窓の外で夕日がキラキラ光ってる。もうすぐ、僕の最後の時間が始まる。
「準備ができました」
琴音さんが奥の部屋から出てきた。その表情には、いつもの穏やかさに加えて、何か特別な決意みたいなものが宿ってる。
「真理絵さんの『記憶の潮汐』理論を応用した、特別な記憶の渚です」
「どんな感じになるの?」
夏希の声が小さく震えてた。緊張してるのが手に取るように分かる。
「通常の記憶の渚とは違います」
琴音さんが優しく説明する。
「時間軸が交錯する空間になります。あなたが五歳だった頃の記憶と、お母さんの最期の記憶が、波のように行き来するでしょう」
時間が交錯する?なんだかすごく複雑そうだけど、きっと美しい体験になるんだろうな。
僕は夏希の感情をそっと感じ取った。不安と期待がぐるぐる渦巻いてる。愛してるお母さんに会えるうれしさと、もしかして傷つくかもしれない恐れが、心の中でせめぎ合ってた。
「夏希」
僕は彼女の手をそっと取った。温かくて、ちょっと湿ってる。緊張で手に汗をかいてるんだ。
「僕も一緒です。怖がらなくて大丈夫」
「ありがとう、憶」
夏希が振り返って微笑んだ。でもその笑顔の奥に、まだ不安が隠れてるのが分かった。
「あなたがいてくれて心強い」
僕たちは奥の部屋に移動した。そこには今まで見たことのない機械が置いてあった。まるでSF映画に出てくるタイムマシンみたい。光る石のような装置もあって、神秘的な雰囲気を醸し出してる。
「では、始めましょう」
琴音さんが装置のスイッチに手をかけた。
部屋にキラキラした美しい光が広がっていく。まるで星空の中にいるみたい。僕は夏希の記憶に意識を集中させた。
そして、記憶の渚が現れた。
最初に見えたのは、病院の個室だった。窓から午後の優しい日差しが差し込んで、白いカーテンがふわふわと揺れてる。ベッドには一人の女性が横たわっていた。
「お母さん⋯⋯」
夏希の声が震えてた。
榊原真理絵さんだ。病気で痩せて髪も薄くなってたけど、その瞳にはとても優しい光が宿ってた。ベッドサイドのテーブルには、ノートとペンが大切そうに置かれてる。
真理絵さんがゆっくりと顔を上げた。娘の姿を見つめる瞳が、愛情で潤んでる。
「夏希⋯⋯? 大きくなったのね⋯⋯今、何歳?」
「十七だよ」
夏希の声が涙で詰まりそうになってた。
「十七⋯⋯手紙は届いてる?」
「うん、毎年誕生日に」
僕は真理絵さんの感情を読み取ろうとした。その瞬間、とんでもないことが起こった。
真理絵さんの記憶が、まるで津波みたいに僕の頭の中に流れ込んできたんだ。
『夏希への手紙を書かなければ』
『この子を一人にはできない』
『私の愛を、何らかの形で残したい』
え? なんで僕が真理絵さんの心の声を聞けるの?
僕の頭がぐるぐる回った。混乱で思考がまとまらない。なんで僕が、夏希のお母さんの記憶をこんなにはっきりと知ってるんだろう。
その時、部屋に波の音が響き始めた。ざぁ、ざぁという穏やかな音。薄い霧がふわっと立ち込めて、その向こうに別の景色が浮かび上がった。
元気だった頃の真理絵さんと、五歳の小さな夏希。お母さんの膝の上で甘えてる夏希が、とってもかわいい。
「覚えてる?」
真理絵さんが優しく尋ねた。
「あなたが五歳の誕生日。最後に一緒に過ごした日」
僕は夏希の深い記憶にアクセスしようとした。でも、それより先に、真理絵さんのその日の記憶が鮮明に蘇ったんだ。
五歳の夏希をぎゅっと抱きしめてる真理絵さん。『この子と過ごせる時間は、もうあとわずかしかない』って、心の中で泣いてた。
どうして僕が、真理絵さんの記憶を知ってるの?
「憶?」
夏希が心配そうに僕を見つめた。
「どうしたの?」
僕の動揺が伝わったんだろうな。
「夏希⋯⋯僕は⋯⋯」
声が震えてしまった。
「なぜか、お母さんの記憶がとても鮮明に見えるんです」
真理絵さんがじっと僕を見つめた。その瞬間、僕の頭の中で電気がピカッと光ったみたいに、何かが閃いた。
「あの⋯⋯真理絵さん」
僕は震える声で言った。
「あなたが最期の日に考えていたことを、僕は知っています」
夏希の目が丸くなった。
「『記憶から生まれる存在があれば、夏希を守れるかもしれない』って⋯⋯」
「憶⋯⋯なんでそれを⋯⋯」
夏希の声も震えてた。
真理絵さんが、まるで全てを知ってるような優しい笑顔を浮かべた。
「気づいたのね」
僕の胸がばくばく鳴り始めた。まさか、まさか、そんなことって⋯⋯
「まさか⋯⋯僕は⋯⋯」
「そう」
真理絵さんが静かにうなずいた。
「あなたは私の記憶から生まれた記憶式よ、憶」
え?
えええええ?
夏希がはっと息を飲んだ。
「憶が⋯⋯お母さんの記憶から?」
僕は頭が真っ白になった。自分の正体が、ついに明らかになったんだ。
「私の最期の願いは、夏希を一人にしないことだった」
真理絵さんが続けた。声がとても温かくて、母親の愛情がたっぷり込められてた。
「その強い想いが、記憶式としてあなたを生み出したの」
僕は自分の存在の意味を理解し始めた。偶然夏希に出会ったんじゃない。夏希の母の愛によって、夏希のために生まれた存在だったんだ。
「だから」
真理絵さんが優しく言った。
「あなたは最初に夏希に出会い、夏希だけがあなたを見ることができた」
涙がぽろぽろと頬を伝った。僕の存在は、お母さんから娘への最後のプレゼントだったんだ。
「お母さん⋯⋯」
夏希も泣いてた。
「私のために⋯⋯」
「愛しているから」
真理絵さんがにっこり笑った。
「私が死んでも、あなたを支えたかった。憶という形で」
僕は自分の心に流れてる感情がやっと分かった。夏希への深い愛情、守ってあげたいっていう気持ち、ずっと一緒にいたいっていう想い。それって全部、真理絵さんの母親としての愛が、僕を通して表現されてたんだ。
でも同時に、僕自身のこの一ヶ月の記憶も確かにある。夏希との出会い、明星や琴音さんとの時間、いろんな人を助けてきた体験。
「僕は⋯⋯」
僕は震え声で言った。
「お母さんの記憶から生まれました。でも同時に、憶として生きてきました。この一ヶ月の記憶も、夏希への想いも、全部僕自身のものです」
真理絵さんが嬉しそうに微笑んだ。
「その通りよ。あなたは私の愛から始まったけれど、憶として独立した素敵な存在になった」
波の音がもっと大きくなって、時間の流れが早くなり始めた。真理絵さんの研究の記憶、夏希の成長の記憶、僕が生まれた瞬間の記憶。全部が波みたいに寄せては返していく。
「私の研究⋯⋯役立ててる?」
真理絵さんが尋ねた。
「はい」
夏希が答えた。
「憶と一緒に、人々の弔いを手伝っています。お母さんの理論で」
「そう⋯⋯『人の心に寄り添える技術』がちゃんと実現してるのね」
僕はすごく感動した。僕たちの活動って、真理絵さんの想いを実現するものだったんだ。
波がもっともっと強くなって、記憶の渚がゆらゆら揺らぎ始めた。僕の力ももう限界に近づいてる。
「時間が短いみたい」
真理絵さんが少し寂しそうに言った。
「憶、あなたもそろそろ⋯⋯」
「はい」
僕は答えた。
「でも、最後に夏希に伝えたいことがあります」
僕は夏希をまっすぐ見つめた。
「僕は、あなたのお母さんの記憶から生まれました。つまり、僕の中には、お母さんの夏希への愛が全部込められてるんです」
「憶⋯⋯」
「だから僕があなたを大切に思う気持ちも、お母さんの愛の一部なんです。でも同時に、憶として過ごしたこの一ヶ月は、僕自身の大切な大切な記憶です」
波の音がどんどん大きくなって、霧が部屋全体を包み込み始めた。
「夏希、お母さんの愛は絶対になくならない」
僕は力を込めて言った。
「僕が消えても、その愛はあなたの心の中でずっと生き続ける」
「分かった」
夏希が涙を拭きながら、でも美しい笑顔を見せた。
「お母さん、憶、ありがとう」
真理絵さんが最後にっこり微笑んだ。
「あなたたちをずっと見守ってるからね」
波の音がさらに大きくなって、記憶の渚が少しずつ薄れ始めた。「またね」っていう真理絵さんの声が、遠くの方から聞こえてきた。
記憶の渚が静かに消えていった。
夏希は涙を流してたけど、その表情はとても穏やかだった。悲しみじゃなくて、深い安らぎに満たされてる。
「憶」
夏希が僕を見つめた。
「あなたは、お母さんからの最高のプレゼントだったのね」
僕はうなずいた。やっと、自分の存在の意味が分かった。
お母さんから娘への愛の橋渡し。それが僕の正体だったんだ。
残り四日。でも、僕はもう自分の役割がはっきり分かった。最後まで、夏希を支えること。それが僕の大切な使命なんだ。
窓の外で夕日がキラキラ光ってる。もうすぐ、僕の最後の時間が始まる。
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