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智也の激情
④
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バスルームから逃げようとしたが智也が許さない。
壁に押さえ付けられ両手首をつかまれて頭上にひとまとめにされてしまう。
「洗うよ……」
智也は、手でボディーソープを泡立て、ほなみの肌にねっとりとした視線を向け、首から腕、背中を撫でていく。
ほなみは、擽ったさと恥ずかしさに悶えた。
「自分で洗えるから……っ」
「ほなみの全部を……確かめたい……」
智也は、その手を乳房に触れ、円を描く様に撫で回す。泡でするすると滑る感触の刺激は、ほなみを淫らに狂わせるには充分過ぎた。一気に身体じゅうが欲望で溢れそうになる。
「いやあっ……ダメっ」
「ダメじゃないだろ……」
智也は反応を楽しむように低く笑うと、手のひらで乳房を弄んだ。
今、ほなみは西本の事を考えている余裕など全くなかった。抵抗する事も出来ず、されるがままにされ声を上げ智也にしがみついた。
「もっと気持ち良くなろうか……」
指が下に降りて一番敏感な場所を探り始める。既に滴りそうになっている状態を確認すると、智也は瞳に妖しい色を浮かべた。
「まだ軽く触れただけなのに……入ったら……どうなるのかな……」
指が中へ入り、巧みな動作で蕾を弄られ、正気ではいられない。
そんな風にされた事がないほなみは、恐怖が頭の隅に浮かんだが、それはほんの一瞬だった。
「っやああーーっ!」
智也が息を荒くして、これ以上ない位に硬くなった自分を一気に最奥まで沈めたのだ。
「……くっ……ほな……みっ……」
智也は、顔を歪めながら、ありとあらゆる方向からほなみを責めたてた。
「ああ……智……智也っ……ダメっ……!こんなの……ダメだってば!」
ほなみは、快感に泣き叫びながら、西本祐樹の顔の輪郭、そして瞳の色を思い出していた。
(西君……西君っ……!私……っ……私は……貴方が好き……なのに……なのに……)
智也は、後ろから乳房をつかみ、揉みながら更に激しく腰を動かした。
「ああっ……と、智也っ……っな、何で……っ今まで……こんな風に……んっ!ああっ……した事なかった……くせにっ……あああ――っ」
ほなみは、揺さぶられながら壁に手を突き叫んだ。
智也は動きを少し緩やかにすると、ほなみの首筋に唇を押し当てた。
「ずっと自分を抑えてたんだ……」
「……っ?」
智也は後ろから包み込むように抱き締めて、動きを止めた。
思いもかけず心地良く、ほなみは戸惑う。
「ずっと……ずっと……ほなみが欲しかった……小さな頃から」
夫の声が微かに震えている。
胸がキュッと締め付けられ、ほなみは困惑した。
「本気で欲しがったら怖がられる……そう思ってたんだ……」
「!?」
「吉岡に……お前が泣いてたって聞いたら……我慢できなくなった……」
「!!」
――あの記念日の時の事だ。
(……そう、私は確かに泣いた。本気で悲しくて泣いた……けれど今の気持ちは違う。智也の事は決して嫌いではない。
小さな頃から一緒に時間を過ごしてきて、それなりに思い出や愛情もある。
けれど……私は。
突然恋に堕ちてしまったのだ。
憧れの化身の様な西君が現れ、私の全ては彼にさらわれてしまった。
智也が今抱いているのは私じゃない。
抜け殻に過ぎないのに……)
智也はほなみの首筋から背中、手の甲に順にキスをして、乳房を再び弄び始める。
「俺の物だ……全部……」
ほなみの両目からいつの間にか、はらはらと涙が零れていた。
「……どうして……」
ほなみは唇と声を震わせる。
(どうして今になって、揺らがせる言葉を浴びせるの?もっと早くに言ってくれていたら――そうしたら――)
「……ほなみっ」
智也は短く叫ぶと、一度引き抜いた自分を、再びほなみの中へグッと押し入れ動かし始めた。ほなみは正気を保とうとしたが、動きがどんどん烈しさを増し、あっという間に狂気の快感の中へと放り込まれ甘い声を漏らしてしまう。
「ほなみ……っ……ほなみ……もう俺は――抑える事が……できな……っ」
智也は、蕾の入口を指でも刺激しながら突き上げた。
「あっ……だめ……そんな風にしたら――っ」
智也の胸を叩き、ほなみは泣き声を上げて乱れる。
妻のそんな様子に一層興奮したように、智也は高速で腰を打ち付けた。
ほなみが気を失う一歩手前、智也は苦しげに唇を噛み締める。
「――うっ……はっ……」
熱い精が、ほなみの秘園の奥深くに滴り堕ちていく。
「好きだ……ほなみ……」
智也にぎゅっと抱き締められる。
ほなみの両目から、再び涙が溢れていた。
嬉しいからではなかった。
何故こんなにもタイミングが合わな過ぎるのだろうか。
――もう、西君に会う前の自分には二度と戻れない――
壁に押さえ付けられ両手首をつかまれて頭上にひとまとめにされてしまう。
「洗うよ……」
智也は、手でボディーソープを泡立て、ほなみの肌にねっとりとした視線を向け、首から腕、背中を撫でていく。
ほなみは、擽ったさと恥ずかしさに悶えた。
「自分で洗えるから……っ」
「ほなみの全部を……確かめたい……」
智也は、その手を乳房に触れ、円を描く様に撫で回す。泡でするすると滑る感触の刺激は、ほなみを淫らに狂わせるには充分過ぎた。一気に身体じゅうが欲望で溢れそうになる。
「いやあっ……ダメっ」
「ダメじゃないだろ……」
智也は反応を楽しむように低く笑うと、手のひらで乳房を弄んだ。
今、ほなみは西本の事を考えている余裕など全くなかった。抵抗する事も出来ず、されるがままにされ声を上げ智也にしがみついた。
「もっと気持ち良くなろうか……」
指が下に降りて一番敏感な場所を探り始める。既に滴りそうになっている状態を確認すると、智也は瞳に妖しい色を浮かべた。
「まだ軽く触れただけなのに……入ったら……どうなるのかな……」
指が中へ入り、巧みな動作で蕾を弄られ、正気ではいられない。
そんな風にされた事がないほなみは、恐怖が頭の隅に浮かんだが、それはほんの一瞬だった。
「っやああーーっ!」
智也が息を荒くして、これ以上ない位に硬くなった自分を一気に最奥まで沈めたのだ。
「……くっ……ほな……みっ……」
智也は、顔を歪めながら、ありとあらゆる方向からほなみを責めたてた。
「ああ……智……智也っ……ダメっ……!こんなの……ダメだってば!」
ほなみは、快感に泣き叫びながら、西本祐樹の顔の輪郭、そして瞳の色を思い出していた。
(西君……西君っ……!私……っ……私は……貴方が好き……なのに……なのに……)
智也は、後ろから乳房をつかみ、揉みながら更に激しく腰を動かした。
「ああっ……と、智也っ……っな、何で……っ今まで……こんな風に……んっ!ああっ……した事なかった……くせにっ……あああ――っ」
ほなみは、揺さぶられながら壁に手を突き叫んだ。
智也は動きを少し緩やかにすると、ほなみの首筋に唇を押し当てた。
「ずっと自分を抑えてたんだ……」
「……っ?」
智也は後ろから包み込むように抱き締めて、動きを止めた。
思いもかけず心地良く、ほなみは戸惑う。
「ずっと……ずっと……ほなみが欲しかった……小さな頃から」
夫の声が微かに震えている。
胸がキュッと締め付けられ、ほなみは困惑した。
「本気で欲しがったら怖がられる……そう思ってたんだ……」
「!?」
「吉岡に……お前が泣いてたって聞いたら……我慢できなくなった……」
「!!」
――あの記念日の時の事だ。
(……そう、私は確かに泣いた。本気で悲しくて泣いた……けれど今の気持ちは違う。智也の事は決して嫌いではない。
小さな頃から一緒に時間を過ごしてきて、それなりに思い出や愛情もある。
けれど……私は。
突然恋に堕ちてしまったのだ。
憧れの化身の様な西君が現れ、私の全ては彼にさらわれてしまった。
智也が今抱いているのは私じゃない。
抜け殻に過ぎないのに……)
智也はほなみの首筋から背中、手の甲に順にキスをして、乳房を再び弄び始める。
「俺の物だ……全部……」
ほなみの両目からいつの間にか、はらはらと涙が零れていた。
「……どうして……」
ほなみは唇と声を震わせる。
(どうして今になって、揺らがせる言葉を浴びせるの?もっと早くに言ってくれていたら――そうしたら――)
「……ほなみっ」
智也は短く叫ぶと、一度引き抜いた自分を、再びほなみの中へグッと押し入れ動かし始めた。ほなみは正気を保とうとしたが、動きがどんどん烈しさを増し、あっという間に狂気の快感の中へと放り込まれ甘い声を漏らしてしまう。
「ほなみ……っ……ほなみ……もう俺は――抑える事が……できな……っ」
智也は、蕾の入口を指でも刺激しながら突き上げた。
「あっ……だめ……そんな風にしたら――っ」
智也の胸を叩き、ほなみは泣き声を上げて乱れる。
妻のそんな様子に一層興奮したように、智也は高速で腰を打ち付けた。
ほなみが気を失う一歩手前、智也は苦しげに唇を噛み締める。
「――うっ……はっ……」
熱い精が、ほなみの秘園の奥深くに滴り堕ちていく。
「好きだ……ほなみ……」
智也にぎゅっと抱き締められる。
ほなみの両目から、再び涙が溢れていた。
嬉しいからではなかった。
何故こんなにもタイミングが合わな過ぎるのだろうか。
――もう、西君に会う前の自分には二度と戻れない――
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