eyes to me~私を見て

ペコリーヌ☆パフェ

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歌姫のlesson②

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志村賢一はとてもフレンドリーに優しく接してくれた。


初めてのレッスンでこんな失礼な事をしてしまったのに、笑って話をおしまいにしてくれた。


多分、綾波のお陰なんだろう。


綾波がマネージメントするクレッシェンドの事もとても気に入っているらしくて、しきりにメンバーの話をしたりしていた。


志村はピアノに腰かけて、美名達にも椅子を持ってきて座らせ、美名が今までバイトしながらオーディションを受けたり、路上ライヴをしていた頃の話をニコニコと聞いていた。



「そう、頑張って来たのねえ……女の子が一人東京に出てきて夢を追い続ける、て大変な事よ。悪い男に引っ掛かったりしなかった?」



「えっ……と」



美名はつい綾波を見てしまう。



「何故俺を見る」



そんな二人を見て志村は手を叩いて爆笑した。



「そうね!今一番の極悪男に捕まってる最中よねえ~ホホホホ」






綾波は顔をしかめた。


「酷い言われようですね」


美名は爆笑する志村と綾波を交互に見て困惑した。



「……ご、極悪なんかじゃないです……優しくして頂いて……」



「最初の出会いはどんなだったの?」



志村が目をワクワク輝かせている。


綾波は咳払いした。



「……代々木でライヴをしている時に……怪しい人から助けてくれたんです」



美名は言葉を選んだが、志村はお見通しのようだった。



「まあっ!つまり綾波君が美名ちゃんに一目惚れして他の男に拐われる前に先手必勝で連れ去った訳ね!それで問答無用とばかりに総てを奪っちゃった!……て事かしら~?んもううう!綾波君ったら、爽やかイケメンなのにやることがえげつない!厭らしい!キャアア!」


志村は高い声で捲し立てて赤面し、自分の顔を手で覆った。


美名も恥ずかしくなり下を向いてしまう。



綾波の深い溜め息が聞こえた。




「志村さん。レッスンは?」


綾波が苦々しく口を歪めて聞いたが、志村は掌をヒラヒラして首を振る。




「今日はお互いを知る為のコミュニケーションの時間よ~!ねえ、今から飲みに行きましょうよ!美名ちゃんともっと沢山話したいし~ねっねっ?」




志村がコロコロ笑いながら手を握ってきてギョッとしたが、変な感じはしない。
男性というよりは、女性のような感じだ。
そう言えば、綾波が
「オネェ」と言っていた……


美名はまじまじと志村を見つめてしまった。

日本を代表する人気アイドルだった志村は堀りの深い顔立ちで、長い睫毛が影を落とす魅惑的な大きな目をしている。身体も相当鍛えているのだろう。姿勢良く歩く姿は五十を越えている様には見えない。



志村は、一瞬真顔になって美名を見た。


「あなた、いい目をするわねえ……それにとても色気があるわ!
その顔をその辺の男に向かってしちゃダメよ!
私はオカマだから大丈夫だけどね?」



「えっえっ!?」




「志村さん……お忙しいんじゃないですか?」



志村はニンマリ笑って綾波に振り返るとピースした。



「ふっふっふ。それがね~今日はこの後、奇跡的に何も無いのよ!オーホホホ!
美名ちゃん、D―EASTてお店、行った事ある?」



「え……あのライブハウスですか?有名な……」



D―EASTは下北沢にある小さなライブハウスだが、そこで演奏活動をしてやがて大きく羽ばたいていったミュージシャンも多く、バンドのコンテストも時々行われるのだ。




「実はね……今夜あそこで若手バンドが幾つか集まってライヴがあるのよ。私、こっそり潜入してめぼしい子達を見付けようと思ってね」



志村の目が老獪な輝きを見せた。



「……!面白そう!見てみたい!」



「じゃあ、決まりね!店長に連絡しとくわ……ねえ、綾波君?美名ちゃんの服を選びに行きましょうか」



「えっ」




「これも可愛いけど、ちょっと地味じゃない?うんと素敵にして行きましょうね~!」



「あ、あの」



志村は美名の手をギュッと握るとルンルン軽い足取りでスタジオから出ていく。



綾波が追い掛けてきて、美名の空いた方の手を繋いだ。



外はもう陽が落ちかけている。
大人三人が手を繋いで歩く姿は異様な雰囲気があるのか、道行く人達がちらちらと見る。



志村は鼻唄混じりで楽しそうだけど、綾波は仏頂面をしていた。


美名が何となく下を向いた時、綾波に握られている方の手がジワリと熱くなった。


見上げると、彼が美名を見つめて居る。



目が合った瞬間に、美名はまた思ってしまう。



(好き……)







――――――





志村の行きつけのサロンで何十着も着せ替えをされた後、髪と顔を弄られたのだが、なんと下着まで合わせてコーディネートされてしまった。


「下着は女の子のロマンだからねえっ。
見えない処にこそ気を配るのよ!
これは、綾波君も喜ぶ筈よ~」



こっそりと耳打ちをされて、火が出る位恥ずかしい。



フリフリ、スケスケ仕様の下着は桃子が趣味で作ったのを送ってくるから、着ること自体はあまり抵抗はないけれど、外出時に着た事は初めてなのだ。



ガーターベルト付きの水色のショーツは、お尻の部分がぱっくりと割れていて、スースーするし、ブラはやはりスケスケで、ワンピースから見えてしまわないか心配になる。




志村と綾波が半分喧嘩みたいに意見をたたかわせながら最終的に選んだのが大きなドット柄のワンピース。

丸く膨らんだ提灯袖(ちょうちんそで)が可愛らしい。

肩先にある大きなリボンがワンポイントだ。



髪は可愛く編み込まれた上にツインテールにされた。



出来上がった美名を見て、志村は拍手喝采した。




「かっわいいわあ~!私、もし娘がいたらこんな風に着飾りたいのよね~!」


「な、なんだか、可愛すぎませんか……?私の年齢からするとちょっと……」




大きな鏡の中の美名が戸惑った顔で赤面している。


桃子に色々可愛い服は送ってもらっているが、余り着てみた事はないのだ。


ちらり、と綾波を見るが、真剣に睨む様な顔をしていた。



「綾波君!何か一言ないの~?」



志村はそう言うと、いきなり美名を突き飛ばした。





「きゃあ!」



「おっと!」



つんのめった美名は、綾波の腕に素早く抱き止められた。




「ご、ごめんなさい」



至近距離で目が合って全身が脈を打ち始める。



背中に添えられた綾波の手に一瞬ギュッと力が籠った時、耳元に小さく囁かれた。




「綺麗だ」





「……どっ……ども……っ」



嬉しさと恥ずかしさで舞い上がり、へどもどしながら顔を逸らす。




こんな風にお姫様扱いされたのは生まれて初めてだった。


擽ったくて、幸せで……


――でも、こんなに楽しくて大丈夫なのかしら?

と心配になってくる。




――芸能界でも、プロデューサーに惚れ込まれ、公私共パートナーになった上で売り出され、絶頂期を過ぎたら二人の仲も破局して……
という女性シンガーも居たっけ……

今は良くても、この先……



そこまで想像してしまったが、美名は直ぐに打ち消した。



――始まる前からそんな事考えたら、キリがないよね……






――――――



夜の開店より少し前にD―EASTへ到着した三人は、店長に大歓迎されてステージが真正面に見える席へ案内された。



「とりあえず、ビールね!あと、このお嬢さんにはオレンジのカクテルね」



志村は飲物と食べ物をいくつかオーダーすると、椅子に深く腰掛けながら大きく伸びをした。



「ああ――久々だわ!冬にクレッシェの皆と打ち合わせで来た以来だもの~」



「そういえば、そうですね」




「そうそう、ほなみちゃんは元気なの?」



――ほなみ。


その名前に、美名の耳がダンボになった。


ただ一度だけ、綾波が苦しげに、切なげに呟いた名前。




関心の無い振りをして店内をキョロキョロするが、耳の全神経は綾波が何を言うのかに集中していた。




綾波が何かを言い掛けた時、バーテンが飲物を運んできてその話題は途切れた。



「さあ~乾杯しましょ!可愛い美名ちゃんに乾杯ねっ!」



ビールの泡立つ黄金色と鮮やかなオレンジのグラスがぶつかり合い揺れた。



一口含むと、ピリッとした炭酸が爽やかな柑橘の風味と共に喉の中で弾ける。




「美味しい……」



「か――っ!この為に生きてるて言っても過言ではないわ!」


志村は、こたえられない、という風に首を振る。綾波は至ってクールにビールを飲み干した。




「美名ちゃんと綾波君の幸せを祈って!それとDream adventureの発展を祈っても一回カンパーイ!」



またグラスがカチンと合わさる小気味良い音が響く中、他の客もポツポツと入ってきた。





「美名ちゃん、綾波君の何処が好きなのかしら?」


「うぐっはっ」


志村のいきなりの質問に喉にポテトを詰まらせ咳き込んでいたら、綾波がサッとハンカチを差し出して来る。



「す、すいません」



「志村さん……変な質問しないで下さい……もう酔ってます?」



綾波は顔をしかめて美名の背中を叩く。



「あ~らっ全然酔ってないわよ!オホホホ」



顔は赤くないが、目が据わっている。



「酔っぱらいは皆そう言います」




「まあ、いいじゃないの今日位~!そういう綾波君は飲みが足りてないんじゃないの?」



「俺は自分のペースがありますから」



やっと咳が止まった美名は三杯目のカクテルを飲み干した。



「う~ん!美味しい!」



「飲物貰ってくるわね~」


志村は、どうやらお気に入りのバーテンが居るらしい。
キャピキャピしながらカウンターへ歩いていく。




「はあ~志村さんて……楽しくて素敵な人ですねえ……」



身体が熱くなるのを感じながら、カウンターでバーテンと談笑する志村を見つめた。




「俺からすりゃ、只のオネェなおっさんだがな」




「アハハ~酷い」



「美名……飲み過ぎじゃないか?」



大きな両の掌が、頬に触れて来てドキリとする。

飲物のせいなのか、綾波のせいなのか、身体の熱が急上昇してきた。




「そんなに、顔に出てます?」



「そうだな……頬も、首筋から胸元まで、綺麗な桜色だな……」



視線が胸元まで落とされて、また心臓が跳ねた。


頬に手を触れられたまま、綾波を見つめる。



「綾波さん……は……」




涼やかな目元が不満そうに鈍く光る。




「えっと……剛……さんは……酔ってないの?」



突然頬をグリグリされ、美名は面食らう。




「全く……このタイミングでそう呼ぶかよ」



綾波の頬が僅かに色が差している様に見えて、目を疑った。




「剛さん!」


「……何だ」


綾波は、眩しい物でも見るように目を細めた。



(やっぱり、なんか赤い……!
やだ……凄く可愛い……それに嬉しい!)




「剛さん!剛さん!つよしさん――!……っ」



調子に乗って連呼する美名の唇を綾波が塞いだ。



「んっ……」



何秒かの間だったが、とても情熱的なキスに美名はヘロヘロになり、綾波の胸にしなだれかかる。


長い指がそっと背中を撫でている。
頭上で溜め息が聞こえた。




「……お前には……参ったよ」



「んん~?なあに?」



「何でもない」



背中を撫でていた指は、結わえられた髪を弄んでいる。

心地よくて眠ってしまいそうだ。






「おっまった――!さあ、宴はこれからよ~!」



志村がトレーに飲物を載せて戻ってきた。



「……もうこいつには飲ませない方が……」



「あらっ。これはノンアルコールよ?」



「ええっ?」



美名はオレンジのカクテルを受け取りグイッと飲み干す。



「ぷはー!いい気持ち~!」



「……美名ちゃんて、アルコールが無くても酔える人なのね」



「……」



綾波は呆れて頭を抱えている。




「志村せんせ~!さっきの質問~!」



「はい?何だっけ?」



「綾波剛さんの~何処が好きかって話です――!」



「おい……」



綾波が美名の口を手で塞いだ。




「そうだったわねえ!ぜひとも教えて貰いたいわ!」



志村は目を輝かせて身を乗り出したが、綾波は苦虫を噛み潰した様に顔を歪めている。





「剛さんは~!キスが上手です~!キャア!」



「まあっ!そうなの~っ」


「おい……」




綾波はこめかみを押さえ、周囲を気にした。


美名と志村は手を取り合いはしゃぐ。




「私~!最初無理矢理連れ込まれた時に~!
チューで動けなくなっちゃったんです~!」



綾波が目の色を変えた。



「美名!声がデカい!」



志村は目を大きく見開いて口を手で覆って綾波を見た。




「んまああ!やっぱりそうだったのね――!
無理矢理なのに何故か逆らえない!痺れたみたいに動けない!……何故?それは、一目で恋に堕ちてしまったからよ――!」



「キャア――!」



美名と志村は手を繋ぎあい盛り上がりまくりだった。


綾波は、そんな二人と他人の振りをしたい様な素振りで席を立ち、カウンターへ行ってしまった。



「綾波君が逃げたわ――!」


「つよしが逃げた――!」



笑い転げていると、ステージではいつの間にか若いバンドメンバーが三人、各々楽器のチューニングを始めていた。


「……そろそろね」



志村は一転して獲物を狙うような鷹の目付きになりステージに顔を向ける。



美名もその様子に幾分か酔いが醒めて、ステージに視線を移す。



バンド編成はドラムに、ベースにギター。

若そうなメンバーだ。



「……?」



美名の胸がざわめいた。



「ふ――ん、3ピースね。なかなか可愛い子達じゃない」



志村が腕を組み、演奏が始まる前から早くも値踏みを始めている様だ。



「あ、あ、あ……こん位でいっか」


ギターの男がスタンドマイクで軽く声を出すと、前髪で隠れていた表情が全貌を顕す。






客席の明かりが落とされて、ステージ中央にスポットライトが当たる。



ギターボーカルが攻撃的なフレーズを素早く爪弾くと、ドラム、ベースが加わり3ピースバンドとは思えない重厚な音のうねりが生まれて、ライブハウスの客達は一気に彼等に釘付けになった。




「始めまして、『JUNK』です、僕たちの曲を聞いて下さい」



スタンドマイクで短い挨拶をし、間髪入れずテクニカルかつ扇情的な演奏が始まる。



まるで生き急ぐかの様な速いリズム、追い立てられるかの様なボーカルの叫び。



激しいロックなのに、何処か物悲しい感情を呼び覚まされる。



客席はいつの間にか総立ちで皆手を上げたり、手拍子をしたりしていた。





『死にそうな位
退屈なら
 こっちに来い

come on come on

吐きたいくらいの
不快指数
 クソくらえさ
get out!』



スラリとした細身のボーカルの身体じゅうで弾く様な情熱的なギタープレイに客席からは溜め息が漏れ、志村もノリノリになりながら熱く見つめていた。




あっという間に曲が終わり、喝采の中でボーカルが挨拶をした。


「今日は、伝説のライブハウスで演奏できて本当に嬉しいです……
俺達、今夜に懸けてます!」



大きな拍手が起こる。


ボーカルがふとこちらに視線を泳がすと、美名に気づいて目を一瞬見開いた。


美名の心臓が鳴り出す。



ほんの一秒か二秒の時間の筈なのに、スローモーションみたいに長く思った。



美名を見つめたまま彼はきっぱり言った。




「必ず……大きなステージに立てるようになって……無くした物を全て取り戻す……そんな決意が今、固まりました」



客席から口笛や声援が起こる。



「頑張れよ――兄ちゃん!」
「応援してるからな――!」




「ちょっと!凄くいいじゃない!是非欲しいわ~あの子達!」


志村が隣で興奮して手を叩いて居る。


美名は曖昧に相槌を打ちながら、心臓が激しく鳴っていた。


無意識に呟きが漏れる。



「(翔大)しょう……君」



その時、動揺する美名をカウンターから綾波が見つめて居たのにも気付かずに――



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