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4 運命の女神は味方なのか?
この世界では、男女が出会う場といえば一番なのが『夜会』である。飲んで踊って楽しく過ごすものだが、招待してくれた主催者の屋内や庭であーんな事やこーんな事はできないので(ヤッてしまう強者もいるにはいるらしいが)基本は出会いを求める場所である。
その次にあるのが『バチェラーパーティー』である。結婚する新郎新婦が独身最後の夜に友人だけでパーティーをするというものだ。現代的には結婚式の二次会みたいなものである。
現代ヨーロッパでは男性のみで行う『バチェラーパーティー』であるが、この世界の貴族達は結婚式を新郎の屋敷で挙げることが一般的で若い招待客が集まる結婚式前日は、普段王都に顔を出さない地方の適齢期の男女が出会いやすい環境がそろうパーティーである。しかも酔いつぶれても堂々と宿泊できる行事なだけに楽しみにしている独身者は多い。
しかし、貴族の家は限られているので夜会ほど回数が行われるものでもなく、社交シーズン後半の今は結婚式を挙げるカップルはほとんどいない。そこにはつくづく間の悪いリスベスとホッと胸を撫で下ろすカーリンがいた。
ところが、運命の女神はリスベスに味方(?)した。
第二王子と婚約者の間で急遽結婚が決まったのだ。日程は社交シーズン最終週。
準備をする周りの人間とカーリンからすれば、「何考えてるんだ? コラ。お前ら(ピーー)で(ピーー)は(ピーー)で出来てんのか?」的な話だが、それはそれ、これはこれ。国王名で恩赦が発令され、もちろん『バチェラーパーティー』も王城で開催されることになり国内は一気にロイヤルウエディングモードになってしまった。
それが吉と出るか凶と出るか。それは運命の女神しか解らない。
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