チート無し男の異世界生活

Members

文字の大きさ
4 / 31
第1章

1-4 魔物って何でこんなに強いんですかね?

しおりを挟む
俺達はあのボロっちい建造物から、離れ取り敢えず北に向かって歩いてみることにした。果てしない荒野ではあるが、歩き続ければ何かあるだろうという安易な考えで歩き続けた結果、日が沈みだしたのである。

「おい、魔王さんや」

「何かね?お兄ちゃん!」

「この、状況どうしてくれようか」

「いやぁ、まさかホントに何も無いとはねぇ…今日はコレ野宿かな?」

ロリっ子…もとい、魔王様がケラケラ笑って誤魔化しているが夜には魔物も活発に行動するらしく安易に野原に立っているのもダメだという。 取り敢えず俺達は洞窟に見を潜めて朝が来るまで待つことにした。

「魔王様、俺お腹空いたんですけど何かご飯無いですかね?流石に転生してから1回も食事してないから、めちゃくちゃ腹減ってるんですけど」

「んー、分かった!私がちょっとそこら辺で狩りしてくるからお兄ちゃんは待っててね!周辺に魔物もいないみたいだからさ」

「了解した、ここで待ってるわ」

魔王様と別れ空を眺めていると唐突に何処からか音が聞こえてきた。

「何だろうこの音…」

謎の金属音とともに黒い影が遠くに見える。数は1:5って感じか?

「よりにもよって何でこんな時に…クソッ」

何かに追われているみたいだけど…暗くてよく見えない!近づいてみるしかないな。

「大丈夫ですか!?そこの人!」

「!?」

良かった気づいたみたいだ。

「すまない、そこの君加勢してもらってもいいか!魔物に追われてるんだ!とりあえずこの子を逃がさなきゃならんのだ!」

よく見ると女剣士と姫様っぽいな、手負いの2人を逃がさなきゃ行けない気がするけど俺武器ないし戦えないし…いや!戦えるわ!そう言えば、さっき聖剣拾ってたんだわ!問題は姫殿下達だな、ロリっ子が出て行って15分…そろそろ戻ってきていてもおかしくは無いし、拠点にいる方が安全だ。そもそも俺だけが加勢したところで勝てる保証はどこにも無い。よし!

「加勢は出来ませんが俺が時間を稼ぎます、お二人はこのまま俺が指さした方向に走ってください、一応そこなら安全です!多分…俺の連れもいるのでもし後からそいつが来たら俺が呼んでいると伝えてください!でわ!」

一瞬悩んで女剣士の人は言う。

「いや…でもっ…すまない、この恩は絶対に返す!」

それだけ言うと女剣士の人は姫殿下を担いで走っていった、てか姫殿下気絶してるとか草生えるわ!

「さて、すまないんだけど大人しくしていてくれませんかね?」

「キレイナ…オンナ…オデ…オカス!!」

「え?お前喋んのかよ!?ぐっ…!!」

急に喋ったのに驚いたのと聖剣で辛うじて防げたと思いきやパンチの威力で弾き飛ばされて木にぶつかった挙句左腕が折れた。

「マジかよ!俺がマジで、くそ弱いのとお前が喋ったことの衝撃も合わさって余計傷が痛いんだけど!!」

どうする?ぶっちゃけ時間を稼げればいいんだけど何かいい手は…ねぇのか。

「取り敢えず、石投げてアイツらが俺を気に掛けまくるようにすればいいか…おら!くらえ!」

「オデッ!モウ!オゴッダ!」

やべぇ、石投げたら走ってきやがった!しかもクソみたいに足早いし!!あの図体でよくあんなスピード出るなぁ!反対方向に走るしかねぇ!!

「くっそぉぉぉ!!」

グサッと音がしたと思ったら俺の右足に矢が刺さっていた、恐らく4体目の魔物が矢を放ったのだろう。途端に出血し出す俺の右足。

「マジかよ…、何ニヤついてやがるこの化け物共が!せめてテメェだけは!倒す!俺の命を持ってしてぇ!姫殿下の貞操は俺が守るっ!!」

無能に走ってきた緑色の魔物(恐らくオーク)の両眼を聖剣で切る。すると…

「グァァ…ソデ…モジガジデ…セイケンカ…」

「そうだよ!クソザコナメクジ!普通に切った時より痛そうだな!何せ魔力使ったからなぁ!」

苦しそうにもがくオーク。だが、コイツは俺の知っていたオークとは違ったらしく背中に大剣を持っていやがったのだ。

「オデ…ギメダ…オマエ…ラクニ…コロサナイ…」

「おいおい!何だよそれは…お前追加装備とかなしだろぉが!流石にしんどいって!」

大剣を上空から振りかざすオーク。目が見えない?何それ美味しいの?スキルで回復済みだよ、クソ野郎!

「だから走れないんだって!受け止めるしかねぇ!!」

オークの全体重を載せた一撃を聖剣で受け止める。聖剣自体は折れることは無いが俺の体が悲鳴をあげる。ミシミシ…と徐々に軋む音を立てる全身の骨。

「せめて…致命傷はぁ…避けるっ!!!」

ザンっと言う音と同時に左腕の感覚が消える。
大量の血が流れ血の池が出来る。

「っ…、でもっ…俺は…まだ生きてる…」

どうする、どうにか致命傷は避けたがこの傷じゃ厳しいぞ、だがそろそろ時間なはずだ。早く来いロリっ子!てか待て、俺アイツの名前知らんぞ!普通名前教えるだろ!ふざけんじゃねぇぞ!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...