チート無し男の異世界生活

Members

文字の大きさ
10 / 31
第1章

1-10 盗賊集団その1

しおりを挟む
「取り敢えず、喋る魔物の死骸とか売れば幾らか金銭手に入るかと思ったんだが…」

「無理だったね、まぁそれも当然だよ?何せ下級の魔物だったからね」

アレで、下級なら俺のステータス最弱過ぎね?てか、よく生き残れたな俺…。

「気を取り直して、どうするお兄ちゃん?冒険者ギルドとかに行って魔物退治にでも行けばお金は、手に入ると思うけど…」

一息ついて考える。

「冒険者になった場合…常に命懸けの戦いをしなきゃいけないんだろ?そうなると、必然的に神様絡みの事も関わらなきゃいけない…正直俺には、それほどの力も気力も無いからできれば遠慮したいけど」

「そうなると、お兄ちゃん無職だね…」

「…。」

そうだった…、冒険者にならなかった場合無職だから当然金は無いし、それどころかクロコに養われている始末。どの道、俺に断るという選択肢は無いわけだな…。

「妹に養われるのは、兄的には終わりだと思うんだよ…うん」

そんな話をしている所冒険者ギルドへ到着した。村の冒険者ギルドだけあって少々こじんまりしているが、営業的には問題ないように見えた。

「あそこが受付だよ!お兄ちゃんっ、でもお兄ちゃん字書けないと思うから私が登録してくるね!」

そう言うと、クロコが走っていった。

「しょうが無い、クエストボードっぽい所でも行って依頼でも探すか…っと思ったけど俺、字読めないわ…」

固まる俺を裏腹にギルドの外がやたらと騒がしい。

「何かあったのか?」

そう思い、外へ出ると如何にもな盗賊集団が刃物を持って村人達を人質に取っていた。

「ぐへへっ!お頭ぁ!あっしこの女がいいでやんす!」

「そうか、まぁ鎮圧した後なら好きにすればいい! 」

下っ端と思われる男がゲスな発言をしている。ふと気がついたことと言えば、あの盗賊団の団長っぽいヤツだ。普通盗賊ならばあまり頭の回らないクソ雑魚なモブが基本なんだが…アイツだけ明らかに違う。上手い比喩表現が見つからないけど、一つ言えるのは最弱の俺でもヤバいと思えるほどオーラみたいのが漂っていることだ。

「どうしやす?冒険者ギルドも鎮圧しやすかい?」

「いや、今はいい…それよりも今は村の鎮圧が優先だ」

「わかりやしたぁ!」

下っ端の男はそう言うと、部下を引き連れ散り散りに村を鎮圧し始めた。
俺はと言うと、現在クロコ待ちなのだ。意外と手続きに時間が掛かってるっぽいからこの状況下だと動けるのは俺だけだな。
何故、ヴァネッサさん達がここにいないのかと言うと今2人には先に宿を取ってもらっているのだ。流石に俺以外の女子は、2日もお風呂に入らないと言うのは良くないと思い、取り敢えず1晩分のお金だけはクロコに出してもらって何とかなった。

「とはいえ、この状況で俺が出来ることと言えば団長以外と1対1で戦い続けて数を減らすとかそんな所かな?どちらにしても、不意をついて攻撃という事になるが…」

作戦を考えたので、実行することにした。クロコには目線でモールス信号送ったので大丈夫なはず…。通じるか分からんが…。

「一先ず、姫様方が向かった宿に行くか!最重要目標は、姫様達だからな」

敵影に注意しながら、ス〇ークの様に隠密行動を行う。因みに俺は三人称視点のゲームは嫌いだ。何故かと言うと敵は見えるのに俺の操作能力が低過ぎて簡単に死んでしまうからだ…。

「到着っと、姫様達は無事かね?」

中を覗いてみるとそこには血だらけのヴァネッサさんと、5人の盗賊の死体があった。

「ヴァネッサさん!?どうしてそんなに血だらけなんですか!?」

「ん?これか?これはそいつ等切った時に血飛沫被ってこうなった…お風呂入りたい…」

こればっかりは、盗賊達に同情の目を向けるしかない。相手が悪かったよ…。

「ははっ…、んで姫様も無事でしょうか?」

「もちろんだよ、と言うか君もそんな敬語は要らないよ私と話す時は友人と思って接してくれた方がコチラも気楽に話せて助かるんだが?」

「適いませんね、ヴァネッサさんには…少しお話いいかな?ヴァネッサさん」

盗賊の件について、ヴァネッサさんに相談した。一先ず、ヴァネッサさんには引き続き姫様の護衛を頼んだ所。

「私達も一緒に行こう」

と言い出されたので、最重要案件は姫様の命てですからと説得し納得してもらった。

「まぁ、スキルもありますし、何とかなりますよ…それより俺は村を回って無事な人たちを保護して回ってきます…」

「あぁ、気を付けてな何かあれば戻ってこい!」

「はい失礼します!」

こうして、村人救出作戦が始まったのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

エレンディア王国記

火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、 「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。 導かれるように辿り着いたのは、 魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。 王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り―― だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。 「なんとかなるさ。生きてればな」 手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。 教師として、王子として、そして何者かとして。 これは、“教える者”が世界を変えていく物語。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...