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2章
25話 VSエマ
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リングの上にはおれ以外の人の姿は見えない。やじ馬たちもエマがいなくなったことに驚いているから俺だけに見えていないこともない。
一体どうやってと消えた理由を考えるが多分さっき発言したアーツの効果だろう。確かクリアドレスとエマは言っていたはずだ。
どのような効果か考え込もうとした瞬間、後ろから衝撃が走る。
「うっ」
前のめりにリングに倒れこんでしまう。
すぐさま立ち上がり後ろを見ると俺の使うのよりも幾分大きいサイズの弓矢が転がっていた。
「うふふ、1回目よ」
どこからかエマの声が響いて来る。これでエマに後ろから弓で撃たれたことが確信した。防御魔法によって衝撃だけがこちらに伝わったということだ。
すぐさま剣を手放し弓矢を俺の後ろに放つがそれは何にも当たることはなく、あぶね!と言いながらリング外のやじ馬の冒険者に止められた。
「あなたに私が捕まえられるかしら?それは逃げる兎よりもはるかに難しいわ」
後ろから風切り音が聞こえた。咄嗟に前転し元居た場所を見ると大きい矢がリングに刺さっていた。後ろを振り向くがやはりエマの姿は見えない。
「ふう、『自動設置』」
呼吸を整え、アーツを発言する。俺の視界に矢印が表示される。
指定するとリングの隅に緑色の茂みがギギギと音を立て生えていく。まるで雑草が倍速で育っていくみたいに草丈が高く生えそろっていく。
『ポーチ容量 アイテム:40/100
金貨:15000/50000
アイテム(経年劣化無し):
ポーション(下級)×15
ホットドック×2
おしぼり×2
スキル強化の実×1
トラバサミ×13
簡易落とし穴×4
森の罠×2 -1
生活用品』
「あれは……なにかしら?さっき言っていた罠……なのかな?」
どこからかエマの声が聞こえる。
そう、俺のアーツ『自動設置』は罠を自動で設置してくれるアーツ。これにより手間をかけずに罠を置くことが可能となる。クールタイムは10秒。だが、当然デメリットはある。
設置時に音を鳴らすため相手に罠を設置したことが筒抜けとなる。またもう一つあり、今ちょうど起こっているがこの白いリングに草に擬態した罠『森の罠』を置いた。それによって不自然さが目立ってしまい、、相手はよほどじゃなければ引っかからない。つまり、環境に左右されるということで森林に置けば効果絶大のこの罠も今は見え透いたくだらないものと化してしまった。
当然エマにも警戒される。
「あんなに分かりやすく置いたら何も捕まる物はいないわよ、カジ」
「ああ、知ってるよ」
このゲームにハマった数日間で作れる罠や効果についてもちゃんと調べている。もちろん森の罠もだ。
「さぁ、これで終わりなの?」
分かりやすい挑発の言葉だが今は乗ろう。
「いや、まだまだ。」
自動設置のクールタイムが終わる。
「『自動設置』」
森の罠を先ほど隅に置いた場所の対角線上の隅の所に置く。これで残りのリングの隅は2か所。
エマから呆れたような声が聞こえる。
「また?1パターンじゃない?」
「エマこそ弓打ってるだけでしょ」
「それもそうね……。じゃあ、打ち方を変えてみるかな」
「『スプレットアロー』」
俺の前の空間から突然散弾のように矢の雨が向かってくる。
前転し矢をよけようとするが1発だけ当たり、防御魔法によって体には刺さらず衝撃で飛ばされる。
「ぐっ」
ゴロゴロと転がされる。
「さぁ、2発目よ。もう最後の1発で私の勝ちね」
エマの声が響く。その声色からもう自分の勝ちは確定しているようだ。
だがこちらも準備は整う。クールタイムの10秒は過ぎた。
「『自動設置』」
また罠が置かれていないリングの隅のほうへ罠を設置する。これで森の罠ほもう使い切った。
「はあ、もうお終いよ」
呆れているのだろう。自分を探さず意味不明に罠を置いていたことに。だがそれは敗北へと繋がっていく。もう舞台は整った。
「そうだな、エマ……きみがな」
「えっ?」
俺は弓を構え、森の罠へ弓矢を打ち放った。打たれた弓矢は森の罠に見事に命中する。
森の罠、この罠は森林の中で特に効果を出す罠だ。普段は単なる茂みだが刺激を受けることで中から蔓の触手が獲物を捕らえ羽交い絞めにする。もしこの罠が起動されれば獲物を求め蠢き地面へ蔓が一気に拡散していく。
刺激を受けた森の罠から蔓の触手が飛びだしていく。まるで蛇のように地面に地面を伝って蔓の網が広がっていく。
「な!なにこれ」
エマの声にも動揺が走る。
「まだまだここからだ」
一気にまだ起動していない森の罠に弓矢を放つ。
「っ!やばい」
罠はリングを侵食していきリングの白のスペースは俺のいる中央部分と設置していなかった1か所の隅だけ。
俺は弓を捨て落ちていた剣を拾い罠を設置していなかった隅のほうへ駆ける。
俺のいた位置はリングの真ん中、つまりエマがアーツで隠れ弓を打つとしたら遠くの位置であるリングの四隅!森の罠によりここに逃げ込んだとしたら!
「『パワースラッシュ』!」
視界に矢印が表示される。それにあわせ剣を思いっきり横に振る。
「きゃああああ⁉」
確かな手ごたえと共にエマの姿が何もなかったところから生まれ、剣の直撃によって吹き飛ばされる。
「うう、⁉、ちょっ、ちょっと!」
吹き飛ばされた場所は蔓の触手が待ち構える場所。エマは蔓の触手に四肢をからめとられ持っていた赤い大弓を落とす。
「ふう、この罠は使用者に反応しないからあとは絡まったエマを剣で2回程突っつけばいいけどどうする?」
「解い、解いて!!気持ち悪い、ほんとに気持ち悪いから!降参するからぁぁ!!」
にゅるにゅると触手はエマをがんじがらめにし、それにエマは暴れるからさらに絡まっていく。
これは……、勝ったな!
一体どうやってと消えた理由を考えるが多分さっき発言したアーツの効果だろう。確かクリアドレスとエマは言っていたはずだ。
どのような効果か考え込もうとした瞬間、後ろから衝撃が走る。
「うっ」
前のめりにリングに倒れこんでしまう。
すぐさま立ち上がり後ろを見ると俺の使うのよりも幾分大きいサイズの弓矢が転がっていた。
「うふふ、1回目よ」
どこからかエマの声が響いて来る。これでエマに後ろから弓で撃たれたことが確信した。防御魔法によって衝撃だけがこちらに伝わったということだ。
すぐさま剣を手放し弓矢を俺の後ろに放つがそれは何にも当たることはなく、あぶね!と言いながらリング外のやじ馬の冒険者に止められた。
「あなたに私が捕まえられるかしら?それは逃げる兎よりもはるかに難しいわ」
後ろから風切り音が聞こえた。咄嗟に前転し元居た場所を見ると大きい矢がリングに刺さっていた。後ろを振り向くがやはりエマの姿は見えない。
「ふう、『自動設置』」
呼吸を整え、アーツを発言する。俺の視界に矢印が表示される。
指定するとリングの隅に緑色の茂みがギギギと音を立て生えていく。まるで雑草が倍速で育っていくみたいに草丈が高く生えそろっていく。
『ポーチ容量 アイテム:40/100
金貨:15000/50000
アイテム(経年劣化無し):
ポーション(下級)×15
ホットドック×2
おしぼり×2
スキル強化の実×1
トラバサミ×13
簡易落とし穴×4
森の罠×2 -1
生活用品』
「あれは……なにかしら?さっき言っていた罠……なのかな?」
どこからかエマの声が聞こえる。
そう、俺のアーツ『自動設置』は罠を自動で設置してくれるアーツ。これにより手間をかけずに罠を置くことが可能となる。クールタイムは10秒。だが、当然デメリットはある。
設置時に音を鳴らすため相手に罠を設置したことが筒抜けとなる。またもう一つあり、今ちょうど起こっているがこの白いリングに草に擬態した罠『森の罠』を置いた。それによって不自然さが目立ってしまい、、相手はよほどじゃなければ引っかからない。つまり、環境に左右されるということで森林に置けば効果絶大のこの罠も今は見え透いたくだらないものと化してしまった。
当然エマにも警戒される。
「あんなに分かりやすく置いたら何も捕まる物はいないわよ、カジ」
「ああ、知ってるよ」
このゲームにハマった数日間で作れる罠や効果についてもちゃんと調べている。もちろん森の罠もだ。
「さぁ、これで終わりなの?」
分かりやすい挑発の言葉だが今は乗ろう。
「いや、まだまだ。」
自動設置のクールタイムが終わる。
「『自動設置』」
森の罠を先ほど隅に置いた場所の対角線上の隅の所に置く。これで残りのリングの隅は2か所。
エマから呆れたような声が聞こえる。
「また?1パターンじゃない?」
「エマこそ弓打ってるだけでしょ」
「それもそうね……。じゃあ、打ち方を変えてみるかな」
「『スプレットアロー』」
俺の前の空間から突然散弾のように矢の雨が向かってくる。
前転し矢をよけようとするが1発だけ当たり、防御魔法によって体には刺さらず衝撃で飛ばされる。
「ぐっ」
ゴロゴロと転がされる。
「さぁ、2発目よ。もう最後の1発で私の勝ちね」
エマの声が響く。その声色からもう自分の勝ちは確定しているようだ。
だがこちらも準備は整う。クールタイムの10秒は過ぎた。
「『自動設置』」
また罠が置かれていないリングの隅のほうへ罠を設置する。これで森の罠ほもう使い切った。
「はあ、もうお終いよ」
呆れているのだろう。自分を探さず意味不明に罠を置いていたことに。だがそれは敗北へと繋がっていく。もう舞台は整った。
「そうだな、エマ……きみがな」
「えっ?」
俺は弓を構え、森の罠へ弓矢を打ち放った。打たれた弓矢は森の罠に見事に命中する。
森の罠、この罠は森林の中で特に効果を出す罠だ。普段は単なる茂みだが刺激を受けることで中から蔓の触手が獲物を捕らえ羽交い絞めにする。もしこの罠が起動されれば獲物を求め蠢き地面へ蔓が一気に拡散していく。
刺激を受けた森の罠から蔓の触手が飛びだしていく。まるで蛇のように地面に地面を伝って蔓の網が広がっていく。
「な!なにこれ」
エマの声にも動揺が走る。
「まだまだここからだ」
一気にまだ起動していない森の罠に弓矢を放つ。
「っ!やばい」
罠はリングを侵食していきリングの白のスペースは俺のいる中央部分と設置していなかった1か所の隅だけ。
俺は弓を捨て落ちていた剣を拾い罠を設置していなかった隅のほうへ駆ける。
俺のいた位置はリングの真ん中、つまりエマがアーツで隠れ弓を打つとしたら遠くの位置であるリングの四隅!森の罠によりここに逃げ込んだとしたら!
「『パワースラッシュ』!」
視界に矢印が表示される。それにあわせ剣を思いっきり横に振る。
「きゃああああ⁉」
確かな手ごたえと共にエマの姿が何もなかったところから生まれ、剣の直撃によって吹き飛ばされる。
「うう、⁉、ちょっ、ちょっと!」
吹き飛ばされた場所は蔓の触手が待ち構える場所。エマは蔓の触手に四肢をからめとられ持っていた赤い大弓を落とす。
「ふう、この罠は使用者に反応しないからあとは絡まったエマを剣で2回程突っつけばいいけどどうする?」
「解い、解いて!!気持ち悪い、ほんとに気持ち悪いから!降参するからぁぁ!!」
にゅるにゅると触手はエマをがんじがらめにし、それにエマは暴れるからさらに絡まっていく。
これは……、勝ったな!
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