女子高生達と俺

saikororo

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一日目

♯10

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ソファーが軋み、視界が彼女で満たされた。

濡れた瞳と唇の間で視線が定まらない。どこを見ても彼女しか見えないのに。

「・・・島田さんって変ですよね」

熱い吐息混じりの言葉が、頬を通って耳の中に落ちて行く。

「食事だけって言って本当にそれだけだし」

「・・・二言はない」

「知ってます」

彼女の膝が股で擦れる。肩に押し付けられた掌が焼ける様に熱い。

「・・・私ね、処女ですよ。手でしかした事ありません」

「・・・」

「それでも沢山の人がしてほしいって言うんです」

「・・・君は愛らしいからな」

「・・・うるさいです」

「何故怒る」

「とにかく。私はそれくらい容姿がいいんです。実の兄や父親が手を出してくるくらい」

真剣な表情。

涙が溢れないのは吹っ切れた過去だからか。場違いにそんな予測をした。

「それが母親にばれて一家離散。この家を私に押し付けてお金だけの関係に」
「なので、今、美人の、女子高生で、面倒な親がいない、女子高生で、後腐れのない、そんな私が貴方の前にいるわけですっ」

「・・・お、おう」

なんだ。彼女は何が言いたいんだ。

支離滅裂な女性に出会った事はあれ、一応相手は大人だった。

まだ大人への道中である彼女の言葉の意図が読めない。

「・・・抱かないんですか」

「抱かない」

「なんでっ」

「君が未成年だから。女子高生に出会わせてくれた、ファミレスでも言ったがそれで充分だ・・・あ」

意図が読めないが、よく表情を見れば分かる事だった。

身体に力を込めて彼女ごと起き上がる。

既に彼女の体から力みはとれていた。

「・・・いつから飲んでたんだ」

彼女の飲んでいた缶の変化に気づけなかった俺が悪い。とりあえずそう思う事にした。
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