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M05・・・おぼろげな花
密時
しおりを挟む五日月の下で見る儚い夢はおぼろげな花
憂苦を醸し出す香りの中で零れ散る
終わると分かっている物語
まだ始まってもいない曲
近づく勇気ないくせに
頭と心があなたで
いっぱい
バカみたいでしょ?
手を繋いだ心の揺らぎも
見つめ合った胸の高鳴りも
朝になれば淡い小さな泡となって
清夏の向こうへ飛んでいってしまうのに
会えばきっと
誤魔化せない気持ち
何の約束も無く
待ち焦がれるじれったさ
滴り落ちる
月の
雫
五日月の光へ映す虚しい夢はほのかな花
憂鬱が滲み出る蜜に溺れて歪み潰れる
消えてゆくと分かっている花火
まだ始まってもいない夜
飛ぶ覚悟ないくせに
頭も心もあなたで
いっぱい
愚かでしょ?
交わした魔法の言葉も
ほほ笑み合った星のきらめきも
明日になれば脆いガラスの雲となって
青嵐が揺さぶる風鈴の音で砕けてしまうのに
触れてしまえばきっと
崩れてしまう花
伝える言葉無くして
もどかしい
遥か遠くへ
青色の
吐息
咲かない
花火の
寂しさが
引き留める
待ちつづけた
暗闇の分だけ
光の雫が
煌めく
どうしてあなたなんだろう?
どうして他の誰かじゃないんだろう?
終わりある
おぼろげな
物語なのに
消えてしまう
おぼろげな花
なのに
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