39 / 43
太陽神サンの元へ
しおりを挟む
「という訳だ」
宇宙閻魔の説明にみんなは黙り込む。
サターンと美鈴は2人で1人。
太陽神サンは善の存在を作るため邪悪なサターンから善の心を引きはがし、美鈴という存在を作り出した。
そして、2人が出会った時、サターンは善の存在美鈴にのみこまれる。
そういう説明だった。
沈黙を破ったのはプルートだった。
「太陽神サンは、サターンを倒すためだけにそんなことをしたのでしょうか?」
すると宇宙閻魔は言った。
「いや、サターンは元々邪悪な存在だ。美鈴と融合すれば、また新たなサターンが生まれる。」
「そんな、、、」
スプリングは悲しみに思わず涙ぐむ。
「でも今のサターンよりは邪悪ではないだろう。誰もが悪の心を持つように、サターンにも善の心はあるはずだから。今のサターンは太陽神サンに善の心を抜かれている。言わば、サターンも美鈴も不安定な存在なんだ。太陽神サンの元へ行くか?」
宇宙閻魔の問いにみんなは力強くうなづいた。
*
「それと。大事なことだが、太陽神サンは、サターンを倒すために美鈴と言う存在を作り出した訳ではないよ。」
「えっ?」
ムーンが驚いた。
「なんだよ?それ?じゃ美鈴は何の為に、、、?」
秋時も驚いたようだ。
「言っただろ?善の存在を作り出したかっただけだ。だから、太陽神サンはサターンと美鈴を合わせるつもりはないだろう。」
宇宙閻魔がそう言うと。
「なんだよそれ?じゃ、今こんなことになっているのは全部太陽神サンのせいじゃないか!」
ムーンが怒って怒鳴った。
「そう言うことになるな。」
「わたくしたちはどうすれば?」
プルートが言った。
「なるようにしかならないんじゃないか?」
素っ気なく宇宙閻魔は言った。
「お前!!仮にも宇宙閻魔だろ?大変なことになっているのにその態度はなんだよ!」
と秋時は宇宙閻魔に向かって怒鳴った。
「俺は閻魔だ。生きている世界には干渉出来ないし、しない。教えてやっただけありがたいと思え。」
宇宙閻魔は冷たく言った。
*
「お前なんかあてにしてねーよ。それより奈津はどこだよ!何もしてねーだろうな!?」
秋時はケンカ腰に言った。
「アースならもう閻魔界の外だろう。鬼たちが手を焼いたようだ。さあ用は済んだだろ?サッサと行け!」
宇宙閻魔はプルートに視線を移し、また逸らした。
するとプルートは言った。
「オータム、ムーンとアースを連れて太陽神サンのところへ行って下さい。他の皆さんは自分の星に戻り、サターンに備えてください。」
「えっ?プルート様は?」
ウラヌスが言った。
「わたくしはここに残ります。」
「えっ」
宇宙閻魔は驚いたようだ。
「宇宙閻魔様?お話しがございます。」
「へ、へー。何?」
「皆さん早く行ってください!」
「プルート様がそう言うのなら、、、」
ウラヌスは渋々うなづいた。
「さあ行くか!ムーン足手まといになるなよな!」
秋時は一言余計である。
「そっちこそ!!」
ムーンは怒ったが、秋時はみんなに言った。
「別行動になるが、気は抜くなよな!」
みんなは力強くうなづいた。
*
「だーかーらー!もうお説教は分かったって言ってるでしょ?!」
あたしは付き添いの鬼に言った。
「これはお説教ではなくて、、、」
鬼が言いかけた時、秋時とムーンがやって来た。
「あれ?秋時とムーンもお説教されに来たの?」
「何バカ言ってるんだ?太陽神サンの元へ急ぐぞ!」
秋時はあきれて言った。
「へ?だってみんなは?あたしはこの鬼に捕まってお説教を聞かされてて、、、?」
「アース様、もう閻魔界の外だよ。しっかりしてよ!」
ムーンにまで言われてしまった。
「お連れの方々ですか、、、助かっ、、いえ、宇宙閻魔様の言いつけなのでお引き渡しします。では。」
鬼はそう言って消えた。
「奈津!!ボーっとしてないで行くぞ!」
「え?あ、うん。でもみんなは?」
「プルートと俺ら以外は自分の星に戻った。」
「プルートは?いないようだけど?」
あたしは辺りを見回す。
「プルートは宇宙閻魔に話しがあるらしい。」
「えっ?!」
あたしは驚いたのだった。
*
「何を驚いてるの?」
ムーンは不思議顔である。
「い、いや?それより太陽神サンのところって、美鈴さんのこと、宇宙閻魔から聞いたの?」
あたしは話をすり替える。
「何もかも太陽神サンのせいだったんだ。許せねー!サッサと行くぞ!」
秋時はそういうと、宙に浮いた。
「待って!」
「なんだよ!」
「あたし飛べない、、、」
「はぁ?」
そこへムーンが言った。
「魔法陣で行きたいところだけど、絶対結界はってると思うから、アース様は僕につかまって!飛んで行くしかないんだ。」
「ご、ごめん。じゃ、お願い。」
すると秋時が怒鳴った。
「めんどくせーよ!2人とも俺につかまれ!どの道ムーンの魔力も弱いんだ。一刻も早く太陽神サンのところに行きたいからな!」
「なっ、、、」
秋時はあたしをお姫様抱っこして、ムーンをおぶって、すごい速さで閻魔界から飛びだったのだった。
宇宙閻魔の説明にみんなは黙り込む。
サターンと美鈴は2人で1人。
太陽神サンは善の存在を作るため邪悪なサターンから善の心を引きはがし、美鈴という存在を作り出した。
そして、2人が出会った時、サターンは善の存在美鈴にのみこまれる。
そういう説明だった。
沈黙を破ったのはプルートだった。
「太陽神サンは、サターンを倒すためだけにそんなことをしたのでしょうか?」
すると宇宙閻魔は言った。
「いや、サターンは元々邪悪な存在だ。美鈴と融合すれば、また新たなサターンが生まれる。」
「そんな、、、」
スプリングは悲しみに思わず涙ぐむ。
「でも今のサターンよりは邪悪ではないだろう。誰もが悪の心を持つように、サターンにも善の心はあるはずだから。今のサターンは太陽神サンに善の心を抜かれている。言わば、サターンも美鈴も不安定な存在なんだ。太陽神サンの元へ行くか?」
宇宙閻魔の問いにみんなは力強くうなづいた。
*
「それと。大事なことだが、太陽神サンは、サターンを倒すために美鈴と言う存在を作り出した訳ではないよ。」
「えっ?」
ムーンが驚いた。
「なんだよ?それ?じゃ美鈴は何の為に、、、?」
秋時も驚いたようだ。
「言っただろ?善の存在を作り出したかっただけだ。だから、太陽神サンはサターンと美鈴を合わせるつもりはないだろう。」
宇宙閻魔がそう言うと。
「なんだよそれ?じゃ、今こんなことになっているのは全部太陽神サンのせいじゃないか!」
ムーンが怒って怒鳴った。
「そう言うことになるな。」
「わたくしたちはどうすれば?」
プルートが言った。
「なるようにしかならないんじゃないか?」
素っ気なく宇宙閻魔は言った。
「お前!!仮にも宇宙閻魔だろ?大変なことになっているのにその態度はなんだよ!」
と秋時は宇宙閻魔に向かって怒鳴った。
「俺は閻魔だ。生きている世界には干渉出来ないし、しない。教えてやっただけありがたいと思え。」
宇宙閻魔は冷たく言った。
*
「お前なんかあてにしてねーよ。それより奈津はどこだよ!何もしてねーだろうな!?」
秋時はケンカ腰に言った。
「アースならもう閻魔界の外だろう。鬼たちが手を焼いたようだ。さあ用は済んだだろ?サッサと行け!」
宇宙閻魔はプルートに視線を移し、また逸らした。
するとプルートは言った。
「オータム、ムーンとアースを連れて太陽神サンのところへ行って下さい。他の皆さんは自分の星に戻り、サターンに備えてください。」
「えっ?プルート様は?」
ウラヌスが言った。
「わたくしはここに残ります。」
「えっ」
宇宙閻魔は驚いたようだ。
「宇宙閻魔様?お話しがございます。」
「へ、へー。何?」
「皆さん早く行ってください!」
「プルート様がそう言うのなら、、、」
ウラヌスは渋々うなづいた。
「さあ行くか!ムーン足手まといになるなよな!」
秋時は一言余計である。
「そっちこそ!!」
ムーンは怒ったが、秋時はみんなに言った。
「別行動になるが、気は抜くなよな!」
みんなは力強くうなづいた。
*
「だーかーらー!もうお説教は分かったって言ってるでしょ?!」
あたしは付き添いの鬼に言った。
「これはお説教ではなくて、、、」
鬼が言いかけた時、秋時とムーンがやって来た。
「あれ?秋時とムーンもお説教されに来たの?」
「何バカ言ってるんだ?太陽神サンの元へ急ぐぞ!」
秋時はあきれて言った。
「へ?だってみんなは?あたしはこの鬼に捕まってお説教を聞かされてて、、、?」
「アース様、もう閻魔界の外だよ。しっかりしてよ!」
ムーンにまで言われてしまった。
「お連れの方々ですか、、、助かっ、、いえ、宇宙閻魔様の言いつけなのでお引き渡しします。では。」
鬼はそう言って消えた。
「奈津!!ボーっとしてないで行くぞ!」
「え?あ、うん。でもみんなは?」
「プルートと俺ら以外は自分の星に戻った。」
「プルートは?いないようだけど?」
あたしは辺りを見回す。
「プルートは宇宙閻魔に話しがあるらしい。」
「えっ?!」
あたしは驚いたのだった。
*
「何を驚いてるの?」
ムーンは不思議顔である。
「い、いや?それより太陽神サンのところって、美鈴さんのこと、宇宙閻魔から聞いたの?」
あたしは話をすり替える。
「何もかも太陽神サンのせいだったんだ。許せねー!サッサと行くぞ!」
秋時はそういうと、宙に浮いた。
「待って!」
「なんだよ!」
「あたし飛べない、、、」
「はぁ?」
そこへムーンが言った。
「魔法陣で行きたいところだけど、絶対結界はってると思うから、アース様は僕につかまって!飛んで行くしかないんだ。」
「ご、ごめん。じゃ、お願い。」
すると秋時が怒鳴った。
「めんどくせーよ!2人とも俺につかまれ!どの道ムーンの魔力も弱いんだ。一刻も早く太陽神サンのところに行きたいからな!」
「なっ、、、」
秋時はあたしをお姫様抱っこして、ムーンをおぶって、すごい速さで閻魔界から飛びだったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる