ヒットマン〜クローバー~テルナ

kinmokusei

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存在しない女

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う~ん。

遅い。

依頼を受けてから1ヶ月が過ぎた。

唯一の仲間であるルートからの連絡が来ない。

これじゃ動けない。

こっちからはルートに連絡出来ないし。

なんせ殺しの仕事だから。

仲間であろうとも接触は本当に必要な時だけなのだ。

それは連絡も同じこと。


連絡はトランシーバー。

今どき携帯すら足がつくから使わない。


何時でもトランシーバーは身につけてある。



『テル?』

やっとだ!

「ルート?遅いじゃない?」

『ああ。悪い。だが、おかしいんだ。』

ルートの声がしずんでいる。

「どうしたの?」

『ミッドナイト・チカータという女を調べたんだが、そんな女存在しないんだよ。』

「え?」

『この依頼だいぶ手こずるかもしれん。』

「存在しない?なるほど。大きな組織があるってことかしら?」

『そうだ。もう少し調べる。待っててくれ。』


「ラジャ!」
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