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本編
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しおりを挟む「お前っ、よく平然とそんな顔をしていれるなっ! 」
ルーセルがさも当然のように言う姿が理解できなかった。
ステファニアがどんな思いで過ごしていたか、ルーセルは全く気にしていないかのように見えた。
ステファニアがやっとのことで出した結論を、ルーセルはまるでなかった事のように扱っていると思った。
ステファニアは待っていたのに、待っていたけど待てなかったのに、ルーセルは今になって現れるなんて──
「馬鹿にしているのかっ! 」
生きてることなんて既に知っていた。
教皇から領地と地位をもらって、元帝国貴族の身のくせに縁談が山ほどきていることも。
やっぱりルーセルは令嬢たちにとっての憧れなのは変わらなくて、そのせいで様々な国に引っ張りだこなことも。
何もかもステファニアは知っていた。
あの日、自分の中に押し込めた熱は、ステファニアの目から流れ出る。
こんなやつの前で泣きたくないと思っていても、生きてるルーセルの姿が見れることが嬉しくて、何も変わっていなルーセルに安心してしまっていた。
それが余計に悔しくて、腹立たしい。
「私はっ、私はもうっ・・・」
遅すぎた。
明日だというのに逃げれるわけがない。
一度決めてしまったこんなこと、覆せるわけない。
国民たちの期待を裏切るわけにはいかなかった。
「遅すぎるって。君が早すぎただけだ」
ルーセルはいつも通り慌てることもなく、涙を流すステファニアに触れることもなく言ってのけた。
「なんだよそれ、意味が分からない」
「状況が状況だけにすぐに君に会いに来ることはできなかった。だから正面きって来るつもりだったのに、・・・君が先走るからだろ」
流石に一方的に責められてムッとしたのか、ルーセルは顔をしかめた。
いや、だとしてもその言い訳はなんだとステファニアは反抗する。
「なんだよ、先走りって」
「君はいつもそうだろ。他人より、体が頭よりも先に動きすぎだ。統治者という立場になっても何も変わっていないんだな」
「はぁ? 」
「なぜもう少し待てなかったんだ。そのせいでギリギリになってしまった」
「お、おい待て、なんの話だ」
ステファニアを責めるように迫ってくるルーセルが分からなくて、ステファニアは素直にも混乱を表す。
どこをどうとれば自分が責められる立場にあるのか。
確かに待てなかったのは事実だが、こうも一方的に責められる事なのか。
ステファニアには全く理解できなかった。
「君が早まって行動するのは今に始まったことではない。それを知っていながら対処しなかったのはこちらの責任だが、君も少しは立ち止まる事を覚えてくれ。復興に何年もかかるのは、君だって覚悟していただろ」
責められているのか、それともルーセルの反省を聞かされているのか、ステファニアには分からない。
ルーセルは、そんなステファニアの心情を察したのか、とても長いため息を吐くと、ステファニアの左手首を掴んだ。
そこにあるのは、色褪せてしまい赤とは呼べなくなってしまった、あの時ルーセルがくれた紐。
それで髪を結ぶことはできないが、それでも手放せずに持っていた。
「君に、一緒に逃げ出さないかと言っている」
冗談ではない、真剣な眼差しのルーセル。
それがあまりにも綺麗で、ステファニアは思わず息を呑んだ。
けれど、すぐに我に返り、ルーセルの手を振り解こうと身を捩らす。
「何を馬鹿な事をっ」
そう叫ぶもステファニアの力では、ルーセルをよろけさすことも出来ない。
いつの間にかステファニアは両腕をルーセルに囚われてしまい、動きを封じられてしまった。
「君が望めば今すぐでも連れ出してやるさ」
「そんな事できるわけないだろっ」
「君が望むならなんだってする。式をめちゃくちゃにしてくれと言えばそうするし、迷惑な貴族達を一掃しろと言うのなら、全員抹殺してやる。世界が欲しいと言うのなら──」
「言うわけないだろっ! 」
なんでそんなことをステファニアがルーセルに言わなければならないのか。
ルーセルは本当にそんな事をステファニアが頼むと思っているのかと、怒りが湧く。
「折角終わったのに、そんな、そんなお前にっ・・・、そんな事頼めるはずないだろっ」
ステファニアが、ルーセルの命を差し出させる真似なんてさせるわけない。
ステファニアはやっとルーセルが生きていることをこの目で確認できたのに。
ルーセルは何も理解していないとステファニアは訴えた。
「とうにこの命は君に捧げている。だから君の好きにすればいい」
全く記憶ない話をするルーセルにステファニアは唖然とした。
「そんな覚えはない」
「ああ、俺がそう決めた。君に守られた命だからな」
「私は何もしていない。お前が自分で生き延びたんだろ」
「いや、君だ。君が俺に言ったからだ」
何を勝手に決めているんだと言いたかったのに、それは言葉にならなかった。
溢れる涙の熱は、怒りを既に失っていた。
「それでも遅すぎだ・・・。なんで今日なんだ。遅いにも程がある」
こんな直前にどうしろと言うのかとステファニアは項垂れた。
逃げ出したら自分の誇りさえ失ってしまう。
いや、逃げ出すなんて選択肢は元からステファニアにはないのにと。
「それなら必要だと言え」
ステファニアの手首を掴むルーセルの手に力が籠る。
「俺が必要だと言ってくれ」
明確な意思を伝えようとするルーセルの声は、直接ステファニアの心を打つように響く。
ルーセルはステファニアから目を逸さなかった。
「言ってくれなければ、俺は何もできない。君の為に動ける力を、──権利を、くれないか」
強気なルーセルの物言いは強気で、ステファニアから選択肢を奪っていく。
そんな事を言われれば頼りたくなってしまう。
「私は・・・」
「ステファニア」
ルーセルの口から紡がれる自分の名に、ステファニアは震えた。
そして、ルーセルはぐいっとステファニアにその端正な顔を近づける。
その表情からは迷いは一切感じられない。
それに頷きたくなってしまう。
けれど、言ってしまえばルーセルを縛ってしまう。
それはいけない事なのに、そうなることを望んでしまう自分もいて──
「何故ここで頭を使う」
ルーセルは呆れたように今は違うだろと言う。
ステファニアが、それでいいのかとルーセルを見つめれば、ルーセルはゆっくりと頷いた。
──そうなのか
ステファニアはグッと顔を上げ、そのままルーセルの胸に倒れ込んだ。
ルーセルはするりとステファニアの手を解放すると、その腕でステファニアを受け止めた。
ステファニアはすぐに腕をルーセルの体に回し、力一杯しがみつく。
それにルーセルも応えるように力を込めるが、力任せのステファニアと違って緩やか。
「意固地なのも相変わらずだな。全く、手のかかる」
ルーセルの小言などステファニアの耳には入らなかった。
包まれた温もりは知っているのに知らなくて、とても心地よい。
そして面倒に思っていた形をなさない感情がどんどん弾けていくようで、ステファニアはぐりぐりと顔をルーセルの胸に押し付ける。
しばらくその余韻に浸りそうになったが、ステファニアはハッとして顔を上げる。
「いや、だからと言って結婚式は明日だぞ」
考えるのをやめてしまったが、もうどうにもならないところまで来ている。
ステファニアは冷静になればなるほどルーセルの胸の中にいるべきではない気がしてならない。
けれど、ルーセルは離れそうになるステファニアの体をグッと引き止める。
「やめて仕舞えばいい」
ルーセルは顎をステファニアの上にのせて、ステファニアの動きを封じた。
「できるわけないだろ」
ステファニアはルーセルに包まれたまま反論するが、ルーセルは全く動じない。
「俺がここ数ヶ月黙って見ているだけとでも思っていたのか? 」
「そりゃ、お前が後処理に追われてるのは知ってるさ。お前、公爵にも任命されたんだろ? 忙しいのは知っている」
「そうではない。俺はお前に会うために準備をしていたと言ったろ」
なんの話だとステファニアが抗議すれば、ルーセルはため息をつく。
「俺が不安定な立場なのは、君も知っての通りだ。戦が終わって俺がここに来てもあらぬ争いが起こる可能性だってあった」
そんなことは十二分に分かっている。
だからステファニアは思い悩んでいたというのに。
「正面きって君に会うには時間も準備も必要だった」
「全くもって正面ではないじゃないか」
暗殺者のように現れてよく言うとステファニアはむくれた。
ルーセルは笑いをこぼす。
「予定が色々と狂ったからな」
「何をしてたんだよ」
「そうだな・・・」
ステファニアが問い掛ければルーセルは何から話そうかと悩むようにした後、穏やかなその声で語りだす。
「まずは、明日執り行われる姫君の結婚式を中止にするための準備」
「は?」
「明日の朝になると、次々と抗議文が届くだろう。姫君の婚約者の家が旧帝国との関係で不利益を被った国が事実を突き止めたのだろうな。その話は回り回って、亡き国王の死にも関係していて、きっと結婚式どころではなくなる」
ステファニアはルーセルの胸から顔を勢いよく離し、唐突な話を始める男の顔を見つめた。
「他にもその家に乗っかって不正を行った貴族も炙り出されるだろう。しかも、彼らは姫君を使って国を私利私欲の為だけに動かそうとする愚か者ばかりだ」
ステファニアは口を開けてルーセルの話を聞いていた。
「けれど、姫君の王位継承は結婚の有無に関わらない。明日は執り行われるのは、戴冠式のみになる。抗議文で慌てている頃に、教皇の使いという公爵がやってきて書状を渡すはずだ。それにはきっと姫君の一国の主人として認める内容が書かれているだろう。しかも神の使いとして勲章も授けられるかもしれない。きっと信仰の厚いこの国では、決まりごとよりも教皇の考えを重視するだろうな。教皇は帝国の悪事を暴いた正義として更に権威を高めているし、貴族たちも勝利の女神として戦で活躍した姫君を支持しないわけがない。摘発されなかった貴族たちは隠れて養っていた力を使ってくれるだろうな。そうすれば、結婚式などなくても大いに盛り上がるだろう」
今、夢でも聞かされているのだろうか。
ステファニアは丸い目をぱちくりとさせる。
ルーセルはそれに目を細めると、ステファニアの頬を両手で挟む。
「だから、結婚がダメになったからといって他の者を探したりするなよ。後継者が必要だからと突っ走るなよ」
茶化すように責めるようにルーセルはステファニアに言った。
「その相手は、また不正が見つかるか、不慮の事故で命を落とすかもしれない。もしくは恐れ多いと断りを入れてくるかも知れないがな」
「お前・・・、王配になるのか? 」
「なってもいいが、君はそれを望まないだろ? 俺だって君の国をこれ以上混乱させたくない」
「だったら・・・」
「後継者なんて王家の血が流れていればどこからでも引っ張ってくればいい。血が薄くとも相応しいやつを、お前の理想を叶える人間を育てればいい。文句は言わせないように手は回してやる。教皇の弱みはいくらでも握っているんだ、他の国だってどうとでもしてやる」
「お前・・・」
勇者からの手紙に聖女は生きているが行方不明扱いになったと書いてあった。
聖女は神に使える立場で結婚など許されない立場だから、勇者と共にいるためにはそうするしかなかった。
2人は隠れて暮らしているわけでもないのによくそんなことを教皇側が許したなとステファニアは思っていた。
そして、ふと教皇領に1人乗り込んだルーセルの事を思い出す。
一つ一つのピースが合わさって形になっていく。
「お、お前・・・、魔王になって帰って来たのかっ! 」
ステファニアは討伐じゃなかったのかと思わず叫んだ。
拍子にルーセルの手がステファニアの頬から離れる。
ルーセルはその手を自身の顎に手を当てて神妙な顔で頷いた。
「魔王か、妙に言い当ててるな」
どれだけ裏で動いているのだとステファニアはアワアワと口を動かす。
確かに、前から手を回したりする事は、ルーセルの仕事の一部だったし、得意分野であることは知っていた。
「なんて無茶なことを・・・」
ステファニアはそれ以上が言葉が出てこなかった。
そんなステファニアを見ていたルーセルは余裕のある顔をする。
「それに俺の事は君が守ってくれるからな。俺は俺のしたいことをすればいいだけだ」
いつの間にこんな軽口を叩く人間になったのかとステファニアは顔を顰めた。
けれどルーセルはそんなステファニアを再び抱き寄せた。
「君が早まるからだ。突然結婚を聞かされたこっちの身にもなってくれ」
「それに関しては・・・」
「いいさ。俺だって君がついらい時にそばにいれなかった」
父と兄の事だとステファニアはすぐに察した。
けれど、それは仕方なかったとステファニアはよく知っている。
ステファニアは話が違うと言いたかったが、彼の腕に力がこもる。
「だから、問題ない。君がここにいるなら」
「そんなわけないだろ」
ステファニアは彼の腕の中で体を硬くした。
そう簡単に許さないでくれと。
謝ることさせさせてもらわなければ、ステファニアはただルーセルに甘えるだけのくだらない人間になってしまう。
けれど、ルーセルはそれ分かっているようで力強くステファニアを抱きしめた。
「だったら、必ず俺の所に戻ってきてくれ」
懇願するルーセルの声はステファニアの心を強く掴む。
「何年かかってもいい。何十年でも待つ。だから、俺の所に来てくれ。俺にだって、君が必要なんだ」
この男は何度自分を泣かせれば気が済むのかと、ステファニアは自分の内から生まれる熱をそのまま溢れさした。
「いつになる分からない・・・」
「君が勝手に結婚してしまうより何十倍もましだ」
「いいのか? 」
「いいと言っている。だから、髪もこれ以上伸ばさないでくれ。勝手に俺の知らない姿になるなよ」
ステファニアは何も手放してなどいなかったのだと気付かされた。
魔法は解けてしまったが、魔法はステファニアの中にいくつも大切なものを残していた。
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