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眠らない街 雅
47話 お前も着いてこいよ!
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「・・・ねぇ、この服ダサいんだけど!」
「要らねえなら返せ。そして、一生水着で暮らせ、この露出狂。」
移動中、「くちゅん!」とくしゃみをしていたなつきに、「ほらよ!」と、ユウが自身の着替えを投げて渡したのだが、そこからこのやり取りに続いていた。
「だっ!?誰が露出狂よっ!?着ればいんでしょっ!?き・れ・ばッ!!」
ユウが返せと腕を伸ばせば、なつきはそっぽを向いて、投げ渡された服を被る。
「・・・はぁ、なんなんだお前は?あまのじゃくか?あぁん?いちいち難癖つけてくんな!面倒くせぇから!」
「はー??何よっ!?そんな言い方しなくても良いでしょっ!?」
「あ、あの~、ナツキさんは、どうしてユウさんに対してだけ、強気なのですか??」
事情を察せないミーシアは、ナツキの核心をつく。
「えっ!?いや・・・そのっ、べ、別に、深い理由なんて、無いしぃ~??」
チョロチョロ~っと視線を反らすナツキに対して、ミーシアは、「ふーん、そうですか。」と、訝しげな視線を向ける。
「あ~、うぉっほん。ライザックの居る所に着いたぜ??」
「おおっ!そうか!!」
ヤスが、ユウ、ミーシア、ナツキの3人を連れて、女神こそが諸悪の根元という根拠を見せる前に、4人は、ライザックの見舞いに来ていた。
発案はユウである。
ユウは、ヤスの指す扉をガチャ!っと開けて中へと入る。
「はっ!放せっ!!わ、私は、謝罪しに行かねばならんのだっ!!」
「お待ちくださいッ!!まだ全身が痛む筈ですッ!!貴方は全身が、聖痕まみれだったんですからっ!!」
飛び込んできた光景は、白衣を着た男とライザックが、くんずほぐれつをする様であった。
「よぉ!ライザック!意外と元気そうだな!」
「おおっ!丁度今!君の所へと馳せ参じようとしていたのだ!この度の一件、本当に申し訳ない事をした。ミーシアさん、貴女にも、多大な迷惑を掛けてしまった。煮るなり焼くなり、好きに罰して頂いて構わない。本当に、すまなかった!!」
ライザックは、白衣を着た男に取り押さえられたままの状態で、それでも精一杯の謝罪をした。
「もー良いって。それよりも今から、女神こそが諸悪の根元だっていう根拠を見に行くんだ、お前も着いてこいよ!」
ユウは、ライザックの謝罪を軽く受け入れ、さっさと本題へ移る。
「あぁ、そう簡単に許しては貰えないだ・・・ん??それより?女神こそ、諸悪の根元??待て、一体なんの話だそれは??」
「まぁ、着いてくれば分かるんじゃねぇか??おい、おっさん!こいつは連れてくから放してやってくれ!」
「あ、ん?え、えっ?えぇ!分かりました。」
白衣を着た男は、ユウとヤスを交互に見て、ライザックを押さえていた腕の力を抜く。
「同行の件は、よく分からんが、とりあえず了承しよう。しかし、その前に、今一度、正式に謝罪をさせて頂きたい。」
ライザックは、拘束を解かれると共に、身なりを整え、片ひざを着き、頭を下げる。
「この度の一件、本当に申し訳なかった。」
「だから、もういいって言ってんだろ?ミーシアも良いよな?こいつさ、実はめっちゃ良い奴キャラなんだよ!」
ユウがミーシアへと問うと、ミーシアは、ニコッと笑みを浮かべ、「はい!」と答える。
「ユウさんがそう言うならば、私も許します。ただ、今後は、私に付きまとうのは辞めてくださいね?だって、私にはもう・・・」
そう言葉を切り、ミーシアは「ねっ?」と、ユウの方へチラッと視線を向け、頬を赤く染め、もじもじと答えた。
「あぁ、無論だとも!」
「・・・んじゃ、行くか!着いてこい!」
そして、ライザックも加わった所で、一同は、再びヤスに案内されて、移動を開始する。
「要らねえなら返せ。そして、一生水着で暮らせ、この露出狂。」
移動中、「くちゅん!」とくしゃみをしていたなつきに、「ほらよ!」と、ユウが自身の着替えを投げて渡したのだが、そこからこのやり取りに続いていた。
「だっ!?誰が露出狂よっ!?着ればいんでしょっ!?き・れ・ばッ!!」
ユウが返せと腕を伸ばせば、なつきはそっぽを向いて、投げ渡された服を被る。
「・・・はぁ、なんなんだお前は?あまのじゃくか?あぁん?いちいち難癖つけてくんな!面倒くせぇから!」
「はー??何よっ!?そんな言い方しなくても良いでしょっ!?」
「あ、あの~、ナツキさんは、どうしてユウさんに対してだけ、強気なのですか??」
事情を察せないミーシアは、ナツキの核心をつく。
「えっ!?いや・・・そのっ、べ、別に、深い理由なんて、無いしぃ~??」
チョロチョロ~っと視線を反らすナツキに対して、ミーシアは、「ふーん、そうですか。」と、訝しげな視線を向ける。
「あ~、うぉっほん。ライザックの居る所に着いたぜ??」
「おおっ!そうか!!」
ヤスが、ユウ、ミーシア、ナツキの3人を連れて、女神こそが諸悪の根元という根拠を見せる前に、4人は、ライザックの見舞いに来ていた。
発案はユウである。
ユウは、ヤスの指す扉をガチャ!っと開けて中へと入る。
「はっ!放せっ!!わ、私は、謝罪しに行かねばならんのだっ!!」
「お待ちくださいッ!!まだ全身が痛む筈ですッ!!貴方は全身が、聖痕まみれだったんですからっ!!」
飛び込んできた光景は、白衣を着た男とライザックが、くんずほぐれつをする様であった。
「よぉ!ライザック!意外と元気そうだな!」
「おおっ!丁度今!君の所へと馳せ参じようとしていたのだ!この度の一件、本当に申し訳ない事をした。ミーシアさん、貴女にも、多大な迷惑を掛けてしまった。煮るなり焼くなり、好きに罰して頂いて構わない。本当に、すまなかった!!」
ライザックは、白衣を着た男に取り押さえられたままの状態で、それでも精一杯の謝罪をした。
「もー良いって。それよりも今から、女神こそが諸悪の根元だっていう根拠を見に行くんだ、お前も着いてこいよ!」
ユウは、ライザックの謝罪を軽く受け入れ、さっさと本題へ移る。
「あぁ、そう簡単に許しては貰えないだ・・・ん??それより?女神こそ、諸悪の根元??待て、一体なんの話だそれは??」
「まぁ、着いてくれば分かるんじゃねぇか??おい、おっさん!こいつは連れてくから放してやってくれ!」
「あ、ん?え、えっ?えぇ!分かりました。」
白衣を着た男は、ユウとヤスを交互に見て、ライザックを押さえていた腕の力を抜く。
「同行の件は、よく分からんが、とりあえず了承しよう。しかし、その前に、今一度、正式に謝罪をさせて頂きたい。」
ライザックは、拘束を解かれると共に、身なりを整え、片ひざを着き、頭を下げる。
「この度の一件、本当に申し訳なかった。」
「だから、もういいって言ってんだろ?ミーシアも良いよな?こいつさ、実はめっちゃ良い奴キャラなんだよ!」
ユウがミーシアへと問うと、ミーシアは、ニコッと笑みを浮かべ、「はい!」と答える。
「ユウさんがそう言うならば、私も許します。ただ、今後は、私に付きまとうのは辞めてくださいね?だって、私にはもう・・・」
そう言葉を切り、ミーシアは「ねっ?」と、ユウの方へチラッと視線を向け、頬を赤く染め、もじもじと答えた。
「あぁ、無論だとも!」
「・・・んじゃ、行くか!着いてこい!」
そして、ライザックも加わった所で、一同は、再びヤスに案内されて、移動を開始する。
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