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辺境伯家に養子として迎えられた少年――フォルティス・カストール。
魔術、剣術、学問、その全てにおいて神童と呼ばれながらも、人との距離を置かれ、「厄介者」として扱われて育った少年は、十歳を迎え、王国最高峰の教育機関『王立アルカ・クストーディア学術院』へ入学する。
新入生代表挨拶は、たった一言。
「よろしくお願いします。」
学院中を騒然とさせ、決闘を申し込まれればその場で勝負を終わらせる。
「ぬるいな。」
辺境で培われた価値観は、王都の常識をことごとく覆していく。
一方、第一王子にして勇者ティベリウス・アウレウスは、誰もが憧れる学院の人気者。
しかし、フォルティスという存在を前に、「勇者」という肩書だけでは埋められない焦燥を抱き始める。
天真爛漫な側仕えルミナ。
努力家の秀才アウルス。
自由奔放な天才フラウディア。
完璧な公爵令嬢ロゼリア。
そして、人の本質を静かに見つめるルキアノ。
笑いあり、騒動ありの学園生活は、やがて王国全体を揺るがす陰謀へと繋がっていく。
誰も知らない。
フォルティスの魂には、かつて世界を恐怖に陥れた初代魔王の記憶が眠っていることを。
それは世界を救うための力なのか。
それとも、再び世界を滅ぼすための力なのか。
これは、一人の少年が仲間と出会い、笑い、悩み、成長しながら、自らの運命を選び取る物語。
英雄になるのか。
それとも、魔王になるのか。
その答えを決めるのは、まだ誰でもない。
文字数 7,913
最終更新日 2026.08.04
登録日 2026.08.04
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