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忍び寄る触手
4 ♡
尭司を洗面所に誘導し。
予備の歯ブラシに歯みがき粉のチューブ、タオルを渡し。自分も歯ブラシと水歯磨きを持って慌ててキッチンに向かう。
痛みを堪えながら、水歯磨きでうがいをして、顔をしかめながらブラッシングする。仕上げのうがいをして、口を拭うと、尭司が戻ってきた。
「頬っぺた、まだ痛む?」
「……少し。夕飯のあと薬を飲んだから、だいぶいいけど」
「痛かったら、言って? なるべく、そっと触るけど、夢中になったら、分かんなくなっちゃうかも」
「うん」
再び、亜夜果を抱き締めると、今度は躊躇なく、口付けする。
昨日の別れ際のような、浅いキスではなく。
使いなれた歯みがき粉の味がする。
尭司の舌先が、亜夜果の口唇を割って入り込む。
最初はじっくりとねぶるように口付けていたが、次第に舌の動きが激しくなり、ねちゃねちゃと音を立て始める。その音に驚いて、一瞬口を離すが、とろんと惚けた亜夜果の顔を見て、再び、今度は貪るようにその口内をまさぐる。
「……ん、っん、あっ、んっん!」
唾液の絡まる音に混じって、亜夜果の苦しげな息遣いが漏れる。
「亜夜果、痛い?」
「ん、大丈夫………もっと、して?」
「……そんなこと言うと、止まらなくなるよ?」
「いいよ……尭司なら」
「亜夜果!」
三再び亜夜果の唇を貪りながら、その手は亜夜果の胸に伸びる。服の上から傷のある左胸に指が当たり、亜夜果はビクッとする。
それを察した尭司は、亜夜果から一度離れると、亜夜果の背後に回り、後ろから抱きすくめた。カットソーをめくり、背中のブラジャーのホックを外すと、亜夜果の豊かな乳房がプルンとこぼれ落ちる。
左胸に触れないように注意して、右側から掬い上げるように、亜夜果の乳房を包み込む。その手のひらで擦られた敏感な頂きは、みるみる固くなる。それを尭司は愛おしげに指先で触れて、転がし始める。
「あっ、や、そんな風に触られると……あっ……!」
「こっちは痛くない?」
「大丈夫……左も、痛くないよ?」
「触っても、大丈夫?」
「うん、シャワーも浴びたし、平気……あっ!」
朝は少し引き連れるような痛みがあったが、今はジクジクと痺れるような快感が勝っている。両手で両方の乳房を揉みしだかれ先端を弄られると、背筋がぞくぞくするほど痺れる。
のぞける亜夜果の首筋に、尭司は口付けする。昨日、あの男に貪られた場所……今は尭司の舌が這う。一口ごとに浄められるように、何度もキスの雨が降る。
「あ、んぁ……尭司、そんなに……胸ばっかり……や、あっ」
「だって、亜夜果の胸、めちゃくちゃ触り心地いいんだよ。ここに触ると、その度にビクッとして……」
「あっ! いやっ! やだ……おかしくなっちゃう!」
「もっと、感じて……俺の手で、おかしくなっちゃてよ」
「や、ダメ! ……ホントに……あぁっ!」
「じゃ、他のとこ、触るね」
亜夜果の返事を待たず、尭司は右手を下腹部に伸ばす。その手が皮膚の上を這うだけで、亜夜果は脳天がチカチカするほどの衝撃を受けたが。
「……あっ! や、ダメ、そこは!」
「ここも、ダメ?」
「ダメなの! そこは……いやっ!」
「もう、止まんないよ……ああ、温かいな、亜夜果のここ」
フレアースカートをたくし上げ、手を差し入れる。部屋にいただけだから、ストッキングも履いていない。太ももを滑り上がり、ショーツにたどり着くと、内側に指を忍び込ませる。
「やぁ……やめっ……はぁん……あん」
「こんなに濡れるんだ、女の人って」
「やめてぇ……言わないで……」
「ゴメン、俺、初めてだから……」
「うそ……初めてなのに……こんな……ああっ!」
陰唇を擦り上げる指先の巧みさは、初めてとは思えない。自分で慰めていた時とは比べ物にならない快感が襲う。
「初めて、だよ。実地はね。頭の中では、ずっと想像してた。亜夜果は、どんな風に乱れるのかな、とか……男の妄想力、舐めるなよ? もう何年も、ずっと亜夜果とこうしたかったんだから」
「……」
「引いた?」
「ううん、嬉しい……私も……尭司と、こうしたかった、から」
「俺だけ?」
「尭司だけ。尭司しか、ダメなの」
「こんなイヤらしいこと、されても?」
クチャクチャと、わざと音を立てて、濡れそぼった蜜壺をかき回す。
「あっ! いやっ! そんなのダメ! あんっ!」
「……そんな反応されると、ますますいじめたくなるな……亜夜果、可愛すぎる」
「ん! や……あっ……ダメ! もう……ああっ!」
「もう、俺も、そろそろ、ダメ……亜夜果、ベッドに行っていい?」
「……」
喘ぎながら、涙目でうなづくと、亜夜果はベッドに目線を送る。ワンルームだから同じ室内にあるが、パーティション代わりのカラーボックスで、一応目隠ししてある。
尭司はひょいっと亜夜果を抱き上げると、すたすたとベッドに向かい、そっとベッドに亜夜果の体を横たえる。
「ちょっと待ってて……付けるから」
ごそごそとリュックサックから取り出したのは、避妊具で。
「……用意周到とか、言うなよ? 男の嗜みだからな」
「言わないよ。……ありがと。あと、電気、消していい?」
「……イヤだって言いたいところだけど。俺も、ちょっと恥ずかしいな、付けるところ見られるの。スイッチどこ?」
「リモコンが、カラーボックスの上に」
尭司はリモコンを操作して常夜灯に切り替える。
薄暗い中で、もぞもぞと服を脱ぎ。
「亜夜果も脱がせていい?」
「うん」
亜夜果の腕からカットソーとブラジャーを抜き、スカートを脱がせる。
薄闇に、亜夜果の白い裸体が浮かび上がる。一瞬、昨夜の情景を思い出し、それを振りきるように慌ただしくショーツも足から抜き取り。
生まれたままの姿の亜夜果に、尭司はそっと体を沿わせる。
「……もう、ホントに止めないからね」
「うん」
亜夜果に口付けし、今度はそのまま唇を下方に這わせていき。
亜夜果の首筋や鎖骨をたどり。
乳房を手で持ち上げると、その先端を口に含む。
舌先で転がすように弄ぶ。
「……は……あっ……あん……ん……あっ……」
次第に荒くなる亜夜果の喘ぎを聴きながら、さらに唇を下方に移動させ。
「あっ! ダメ! そんなとこ! 口で……」
「いいから、足、開いて……亜夜果のここ、味わいたい」
「やぁ……やん! ダメだったらぁ……」
指先で弄られるとのは別の感触で、恥ずかしさもあって亜夜果はなかなか素直に足を開かない。
「こんなに感じておいて、そんなこと言わないでよ? 仕方ないな……じゃ、指で……」
「え? あっ! やっ! そんなの!」
かき回していた時よりも、もっと深くに指が差し込まれる。
痺れるような快感と、かすかな痛み。
「痛い?」
「……少し……」
「亜夜果、初めて、だよね? 少し、ガマンして……きっと、もっと痛いから……」
「え?」
「優しくしてあげたいけど、俺も、もう限界……」
亜夜果の両膝に手をかけると、尭司はいきり立った自身のそれを亜夜果の中にあてがう。
かすかな抵抗を覚えて、何度か出入りを繰り返し、やがて、それはすっぽりと飲み込まれた。
「あっ! いや! 痛! やめてぇっ!」
「ダメ……だって……もう……止まんない……」
「やあっ! あ! あっ! つっ! 痛い!」
「あや……力抜いて……きつい……ああっ! いいっ! すごい……キツいけど……いいよ!」
「や……力なんて……いれてない……ああっ! いやっ! へん! へんなの! や……ダメ!」
尭司が動く度に痛みが増すが、同時に喩えようのない感覚が襲う。腹の奧に響くような、重苦しさと解放感が交互に訪れて、次第にうねるような快感に包まれる。
「いやっ! あっ……ダメ………や……あん! あ…………!」
「いくよ! もう! あ……イク!」
亜夜果は目の前が真っ白に、なる。
不意に下腹部の圧迫がなくなり、代わりに尭司の体が、亜夜果にのし掛かる。
「……亜夜果……大丈夫?」
「う、うん。ちょっと………かなり、痛かった、けど……」
「ごめんね。亜夜果の中が良すぎて、夢中で……」
そう呟くと、尭司は亜夜果にキスをして。
「あ……ヤバい。全然足りない! 亜夜果、もう一回……あ、ダメだ………」
「?」
「明日、早朝訓練だった……そのあと日勤で。このままだと、起きられない……」
「お仕事? なら、ガマンしよ?」
「……亜夜果、心の中では助かったとか、思ってる?」
「思って……なくはない、かな。だって、尭司、激しすぎて……今日はもう、体がもたない……」
快感はあったが、終わってみると、かなり、痛い。
明日は腰が立たないかも……すでに、ちょっとガクガクしてる。
「……仕方ないな。亜夜果に無理させるわけにいかないし。今夜はガマンして帰る」
「……シャワー、使っていく?」
「やめとく。亜夜果の石鹸の匂いとか嗅いだら、せっかくの決心が鈍る。……鈍って欲しいなら、もう一回頑張るけど」
「……明日のお仕事を、頑張ってね」
「嬉しいような嬉しくないような」
残念そうに愚痴りながら、身支度を整えた尭司は、名残惜しそうに帰っていった。
亜夜果も名残惜しい気持ちでシャワーを浴びて。
「……あ!」
そう言えば、連絡先を交換していない。
あと、せっかく洗ったパーカーも返していない。
「まあ、また来てくれるよね? 明日も日勤だって言ってたけど」
身体中に残る、尭司の足跡。
連絡はなくても、繋がっていると信じてる。
正直体はちょっとしんどいけど、心は満たされている。
シーツに残る尭司の匂いを抱き締めながら。
安らかな気持ちで、亜夜果は眠りに入った。
予備の歯ブラシに歯みがき粉のチューブ、タオルを渡し。自分も歯ブラシと水歯磨きを持って慌ててキッチンに向かう。
痛みを堪えながら、水歯磨きでうがいをして、顔をしかめながらブラッシングする。仕上げのうがいをして、口を拭うと、尭司が戻ってきた。
「頬っぺた、まだ痛む?」
「……少し。夕飯のあと薬を飲んだから、だいぶいいけど」
「痛かったら、言って? なるべく、そっと触るけど、夢中になったら、分かんなくなっちゃうかも」
「うん」
再び、亜夜果を抱き締めると、今度は躊躇なく、口付けする。
昨日の別れ際のような、浅いキスではなく。
使いなれた歯みがき粉の味がする。
尭司の舌先が、亜夜果の口唇を割って入り込む。
最初はじっくりとねぶるように口付けていたが、次第に舌の動きが激しくなり、ねちゃねちゃと音を立て始める。その音に驚いて、一瞬口を離すが、とろんと惚けた亜夜果の顔を見て、再び、今度は貪るようにその口内をまさぐる。
「……ん、っん、あっ、んっん!」
唾液の絡まる音に混じって、亜夜果の苦しげな息遣いが漏れる。
「亜夜果、痛い?」
「ん、大丈夫………もっと、して?」
「……そんなこと言うと、止まらなくなるよ?」
「いいよ……尭司なら」
「亜夜果!」
三再び亜夜果の唇を貪りながら、その手は亜夜果の胸に伸びる。服の上から傷のある左胸に指が当たり、亜夜果はビクッとする。
それを察した尭司は、亜夜果から一度離れると、亜夜果の背後に回り、後ろから抱きすくめた。カットソーをめくり、背中のブラジャーのホックを外すと、亜夜果の豊かな乳房がプルンとこぼれ落ちる。
左胸に触れないように注意して、右側から掬い上げるように、亜夜果の乳房を包み込む。その手のひらで擦られた敏感な頂きは、みるみる固くなる。それを尭司は愛おしげに指先で触れて、転がし始める。
「あっ、や、そんな風に触られると……あっ……!」
「こっちは痛くない?」
「大丈夫……左も、痛くないよ?」
「触っても、大丈夫?」
「うん、シャワーも浴びたし、平気……あっ!」
朝は少し引き連れるような痛みがあったが、今はジクジクと痺れるような快感が勝っている。両手で両方の乳房を揉みしだかれ先端を弄られると、背筋がぞくぞくするほど痺れる。
のぞける亜夜果の首筋に、尭司は口付けする。昨日、あの男に貪られた場所……今は尭司の舌が這う。一口ごとに浄められるように、何度もキスの雨が降る。
「あ、んぁ……尭司、そんなに……胸ばっかり……や、あっ」
「だって、亜夜果の胸、めちゃくちゃ触り心地いいんだよ。ここに触ると、その度にビクッとして……」
「あっ! いやっ! やだ……おかしくなっちゃう!」
「もっと、感じて……俺の手で、おかしくなっちゃてよ」
「や、ダメ! ……ホントに……あぁっ!」
「じゃ、他のとこ、触るね」
亜夜果の返事を待たず、尭司は右手を下腹部に伸ばす。その手が皮膚の上を這うだけで、亜夜果は脳天がチカチカするほどの衝撃を受けたが。
「……あっ! や、ダメ、そこは!」
「ここも、ダメ?」
「ダメなの! そこは……いやっ!」
「もう、止まんないよ……ああ、温かいな、亜夜果のここ」
フレアースカートをたくし上げ、手を差し入れる。部屋にいただけだから、ストッキングも履いていない。太ももを滑り上がり、ショーツにたどり着くと、内側に指を忍び込ませる。
「やぁ……やめっ……はぁん……あん」
「こんなに濡れるんだ、女の人って」
「やめてぇ……言わないで……」
「ゴメン、俺、初めてだから……」
「うそ……初めてなのに……こんな……ああっ!」
陰唇を擦り上げる指先の巧みさは、初めてとは思えない。自分で慰めていた時とは比べ物にならない快感が襲う。
「初めて、だよ。実地はね。頭の中では、ずっと想像してた。亜夜果は、どんな風に乱れるのかな、とか……男の妄想力、舐めるなよ? もう何年も、ずっと亜夜果とこうしたかったんだから」
「……」
「引いた?」
「ううん、嬉しい……私も……尭司と、こうしたかった、から」
「俺だけ?」
「尭司だけ。尭司しか、ダメなの」
「こんなイヤらしいこと、されても?」
クチャクチャと、わざと音を立てて、濡れそぼった蜜壺をかき回す。
「あっ! いやっ! そんなのダメ! あんっ!」
「……そんな反応されると、ますますいじめたくなるな……亜夜果、可愛すぎる」
「ん! や……あっ……ダメ! もう……ああっ!」
「もう、俺も、そろそろ、ダメ……亜夜果、ベッドに行っていい?」
「……」
喘ぎながら、涙目でうなづくと、亜夜果はベッドに目線を送る。ワンルームだから同じ室内にあるが、パーティション代わりのカラーボックスで、一応目隠ししてある。
尭司はひょいっと亜夜果を抱き上げると、すたすたとベッドに向かい、そっとベッドに亜夜果の体を横たえる。
「ちょっと待ってて……付けるから」
ごそごそとリュックサックから取り出したのは、避妊具で。
「……用意周到とか、言うなよ? 男の嗜みだからな」
「言わないよ。……ありがと。あと、電気、消していい?」
「……イヤだって言いたいところだけど。俺も、ちょっと恥ずかしいな、付けるところ見られるの。スイッチどこ?」
「リモコンが、カラーボックスの上に」
尭司はリモコンを操作して常夜灯に切り替える。
薄暗い中で、もぞもぞと服を脱ぎ。
「亜夜果も脱がせていい?」
「うん」
亜夜果の腕からカットソーとブラジャーを抜き、スカートを脱がせる。
薄闇に、亜夜果の白い裸体が浮かび上がる。一瞬、昨夜の情景を思い出し、それを振りきるように慌ただしくショーツも足から抜き取り。
生まれたままの姿の亜夜果に、尭司はそっと体を沿わせる。
「……もう、ホントに止めないからね」
「うん」
亜夜果に口付けし、今度はそのまま唇を下方に這わせていき。
亜夜果の首筋や鎖骨をたどり。
乳房を手で持ち上げると、その先端を口に含む。
舌先で転がすように弄ぶ。
「……は……あっ……あん……ん……あっ……」
次第に荒くなる亜夜果の喘ぎを聴きながら、さらに唇を下方に移動させ。
「あっ! ダメ! そんなとこ! 口で……」
「いいから、足、開いて……亜夜果のここ、味わいたい」
「やぁ……やん! ダメだったらぁ……」
指先で弄られるとのは別の感触で、恥ずかしさもあって亜夜果はなかなか素直に足を開かない。
「こんなに感じておいて、そんなこと言わないでよ? 仕方ないな……じゃ、指で……」
「え? あっ! やっ! そんなの!」
かき回していた時よりも、もっと深くに指が差し込まれる。
痺れるような快感と、かすかな痛み。
「痛い?」
「……少し……」
「亜夜果、初めて、だよね? 少し、ガマンして……きっと、もっと痛いから……」
「え?」
「優しくしてあげたいけど、俺も、もう限界……」
亜夜果の両膝に手をかけると、尭司はいきり立った自身のそれを亜夜果の中にあてがう。
かすかな抵抗を覚えて、何度か出入りを繰り返し、やがて、それはすっぽりと飲み込まれた。
「あっ! いや! 痛! やめてぇっ!」
「ダメ……だって……もう……止まんない……」
「やあっ! あ! あっ! つっ! 痛い!」
「あや……力抜いて……きつい……ああっ! いいっ! すごい……キツいけど……いいよ!」
「や……力なんて……いれてない……ああっ! いやっ! へん! へんなの! や……ダメ!」
尭司が動く度に痛みが増すが、同時に喩えようのない感覚が襲う。腹の奧に響くような、重苦しさと解放感が交互に訪れて、次第にうねるような快感に包まれる。
「いやっ! あっ……ダメ………や……あん! あ…………!」
「いくよ! もう! あ……イク!」
亜夜果は目の前が真っ白に、なる。
不意に下腹部の圧迫がなくなり、代わりに尭司の体が、亜夜果にのし掛かる。
「……亜夜果……大丈夫?」
「う、うん。ちょっと………かなり、痛かった、けど……」
「ごめんね。亜夜果の中が良すぎて、夢中で……」
そう呟くと、尭司は亜夜果にキスをして。
「あ……ヤバい。全然足りない! 亜夜果、もう一回……あ、ダメだ………」
「?」
「明日、早朝訓練だった……そのあと日勤で。このままだと、起きられない……」
「お仕事? なら、ガマンしよ?」
「……亜夜果、心の中では助かったとか、思ってる?」
「思って……なくはない、かな。だって、尭司、激しすぎて……今日はもう、体がもたない……」
快感はあったが、終わってみると、かなり、痛い。
明日は腰が立たないかも……すでに、ちょっとガクガクしてる。
「……仕方ないな。亜夜果に無理させるわけにいかないし。今夜はガマンして帰る」
「……シャワー、使っていく?」
「やめとく。亜夜果の石鹸の匂いとか嗅いだら、せっかくの決心が鈍る。……鈍って欲しいなら、もう一回頑張るけど」
「……明日のお仕事を、頑張ってね」
「嬉しいような嬉しくないような」
残念そうに愚痴りながら、身支度を整えた尭司は、名残惜しそうに帰っていった。
亜夜果も名残惜しい気持ちでシャワーを浴びて。
「……あ!」
そう言えば、連絡先を交換していない。
あと、せっかく洗ったパーカーも返していない。
「まあ、また来てくれるよね? 明日も日勤だって言ってたけど」
身体中に残る、尭司の足跡。
連絡はなくても、繋がっていると信じてる。
正直体はちょっとしんどいけど、心は満たされている。
シーツに残る尭司の匂いを抱き締めながら。
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