【完結】【R18】あざなえる光と闇~麗しの月巫女は常闇の魔性に偏愛される~

清見こうじ

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後日談など

ある夜のお泊まり ♥️

「や、ダメ……」

 それは、いつものように、亜夜果の部屋ではなく。

 近場の海に遊びに来た夜のこと。

 日帰りも十分可能な距離だったが、尭司の希望で、近くのホテルに部屋を取った。

「あ、やめ……」

「曇っていたから、あんまり焼けないと思ったけど、ちょっと赤いね」

 亜夜果の肩に残された日焼けの痕に口付けする尭司。

 うっすら赤く色づいた部分と、白く焼け残った皮膚の境目に、丹念に舌を這わせる。

「うん……あ、だから、ダメ……」

「背中も感じるんだね。日焼けのところ、痛くない?」

「ん……パレオ着けていたから、肩だけだし。日焼け止めも……はぁ……ん……塗ったか……あぁっ!」

 背中ばかり攻めてくる尭司から逃れるように体を捻る亜夜果を、今度は正面から抱きすくめ。

「うん、でも、ここんとこも焼けちゃったね」

 襟ぐりから少し下の、胸の谷間辺りに残る日焼けのラインを、今度は啄み。

「あん……ん……あっ……」

「胸、また大きくなってない?」

「やん! 太ってないも……あっ!」

「そっか、こうして俺がしょっちゅう揉んでいるからかな? 亜夜果、好きだもんね、ここ触られるの」

「違うし! 尭司が、好きなくせに……ああっ!」

「好きだよ。すぐ感じるし。ほら、もうこんなに固くて……」

 舌先と指先で両方の固い頂を転がすように弄び、残った手を下腹部に伸ばし。

「もう、こんなに濡らして……欲しい?」

「……欲しい」

 恥じらいながらも小さくうなづく亜夜果を一度抱き締めて、手慣れた様子で、避妊具のパッケージを開いて挿入の準備をする。

「少し、慣らすね」

 十分濡れた膣は、すでに尭司を受け入れることが可能だったが、こうして指で丹念にかき回すと、さらに感度が増すことを尭司は承知していたので。

「ああっん! ……もう、ダメ……お願い……」

 指先だけで、すでに達してしまったらしい。

 それでも、更なる高みを尭司にねだる。

「ねえ、今日は、後ろから入れていい?」
「え、や、それは……あ」

 くるん、と亜夜果の体をひっくり返し、うつぶせにして。

「後ろからだと、深く入って、気持ちいいってよ?」

「や、だって、これ以上深いなんて……壊れちゃう」

「ゆっくり入れるから。ね……」

 再び背中にキスの雨を降らせながら、前に回した指先でクリトリスを丹念に攻める。

「あ……んぁ……ゆっくり……なら……ああっ!」

「うん」

 腰を少しだけ浮かせるように手をあてがい、尭司は、約束通りゆっくり挿入する。

「あっ! やっ! いやぁ!」

「うわっ、すごい、なんか、奥まで入ってく」

「ダメ! そんなに、奥まで、入れ……ああっ!」

「当たってる? いつもと違う感じ?」
 
 ゆっくりと探るように、だが明らかにいつもとは違う反応に、尭司は高ぶりを押さえられない。

 身をよじって、シーツを握りしめて悶える亜夜果を、挿入したまま、抱きすくめる。

「あ、これ、いいっ!」

「や! 胸まで、やめてっ! ああっ! や、ダメ……いや……いっちゃう!!」

 背後から乳房を揉みしだき、固い頂を弄び。

 のぞけるように背を反らせる亜夜果。

 むせぶような喘ぎ声に、ますます尭司は高ぶる。

 ゆっくりと、という約束も忘れ、叩きつけるように夢中で腰を動かし。

「んあっ! いやぁ! ダメ、もう、やめ……ああっん!」
 
「いいよ、亜夜果……すごい、いい……もう、そろそろ、いく……」






「で? どうだった?」

 亜夜果を後ろから抱き締めたまま果てて。

 首筋に口付けしながら、尭司は少しだけ意地悪く質問する。


「もう、やだ! 何で訊くの?!」

 枕に顔を埋めて、そっぽを向く亜夜果の体から身を離して、後始末してから。

「やっぱり、次は前からの方がいい?」

 まだ夜は長い。当然のように、2回目の避妊具を準備して。

「……たまになら、いいけど」

「了解! じゃあ2回に1回はバックで」

「なっ! それ、全然たまにじゃないし!」

「まあ、じゃ、気分で。とりあえず、今度は前から」

 反論しようと身を起こした亜夜果を正面から抱きすくめ、再び愛撫を始める。

 先ほどよりも早いペースで、達していく亜夜果。

 ほんの少しだけだが、徐々に快楽に身を委ねるようになってきた亜夜果に、尭司は、次の目論見を夢想する。

 もう少ししたら、騎乗位とかも、してくれるかな?
 
 亜夜果を上に乗せたら、揺れまくって絶景だよね。

 想像しただけで、滾ってくる。

 ヤバい、また、あいつが顔を出しそうだ。

 心の奥深くに眠る、昏い喜びの主。

 亜夜果と満ち足りた時間を過ごしていても、時々顔を出す魔性。

 一緒に、こうやって、亜夜果を愛そうよ、な。

 無理に押さえつけず、なだめて。

 ほんの少しだけ、解放する。

 意地悪、と拗ねる亜夜果の反応を楽しんで、満足してもらう。

 

 きっと、誰もが、胸の奥に住まわせている、魔性。

 上手く付き合っていけば、こうしてスパイスにもなるし。

 だから。


 ちゃんと、コントロールしないと。


 


(あ、今、ちょっと悪い顔してる)

 亜夜果は、喘ぎながらも、尭司の表情を読み取り。

(また意地悪する気なんだから……でも、それも、ちょっと、いいな、って)

 尭司にバレたら、からかわれそうだから、言わないけど。

 ちょっとだけなら、いいよ。

 だって、ドキドキするから。

 イケない悦びに、少しだけ目覚めてしまった亜夜果は、素直にその快楽に身を任せ。







 波の音を子守唄に、幸せな朝を迎えた。
 

 

 
 

 
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