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エピローグ
愛は、いいものかい?
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本来、鳴るはずのないアラートが鳴って、僕は叩き起こされた。
少女を送り出して三年。
役割を放棄した僕だったけれども、とくに重い処分が科されたりすることはなかった。他人に興味を示さない、今の人類らしい結末だ。むしろ、扱いに困っていた少女をうまく処理してくれた、と感謝さえされた。このまま彼女が地球上に存在し続けると、我々愛を見失った人類の存在理由が揺るいでしまう。彼女を同胞のもとへと送り出すのならば、はた目にも人道的に見える。
彼女への対処法が評価され、僕は以前よりもさらに処遇のいい役職を与えられた。
まったく皮肉なものだ。僕は愛を見失った人類のためではなく、彼女のために行動したというのに。
そうして新たに僕に与えられた役割は、地球軌道上の人工衛星の観測だった。人工衛星の各数値が正常かどうかをチェックし続け、異常があれば、対処する仕事。まあ、少女の管理とやっていることはそう変わらない。その観察対象が人間から人工衛星に変わっただけのこと。ただ、管理する衛星は少女と違って多くの人類の生活に直結するものなので、そのぶん給料も多くもらえる。とはいえ、ほとんど数値をモニターするだけのこの仕事に、変化なんてそうそうないのだけれど。
そんな、変化がそうない今のこの生活で、そのアラート音が鳴ったのは、この三年で初めてのことだった。
見ると、衛星のひとつに、なにかが接触したらしかった。スペースデブリか、小さな隕石か、と思ったけれども、どちらも違うらしい。なんらかの未確認飛行物体で、それがそのまま地球に向かってくるのだという。
モニターに映し出されたその未確認飛行物体の映像に、僕は息を飲んだ。それは、未知の地球外生命体との遭遇の機会に緊張したからだ、というわけではない。その未確認飛行物体とされるものを以前にも見たことがあるから、驚いたのだ。
見間違えるはずもない。それは、かつて少女を乗せ、遥か彼方の宇宙へと送り出したはずの、あの宇宙船だった。
――なぜ、あの船が地球に?
当然、疑問は解けるはずもない。そもそも、今のこの段階では、判断するための材料があまりにも乏しすぎる。それに、あの船が少女を乗せたものと同一のものだとも限らない。かつて、人類は同型の船を大量に宇宙へと放出した。その中のひとつが、たまたま帰ってきただけなのかもしれないのだし。
とにかく、現状の把握が必要だ。
僕はその船の落下地点の割り出しを急いだ。そうして割り出された落下予測地点は、思っていたよりも近かった。急げば、日が暮れる前にたどり着ける。
* * *
たどり着いたその場所に、宇宙船は着陸していた。衛星と接触したからだろうか。機体からは白煙が上がっている。着陸、というよりは、不時着に近い形だったのかもしれない。
損傷して歪んだ昇降口が開き、中に人影が見える。その人物が姿を見せて、僕は息を飲んだ。
その姿を、僕が見間違えるはずもない。その髪を、瞳の色を、白い肌を、赤い唇を忘れるはずもない。間違いなく、その宇宙船から降りてきたのはあの少女だった。少女がこの地球を去って三年。その三年間、彼女のことを思わない日なんてなかった。
けれども、僕が望んだのはこんな光景ではなかった。
遥か彼方の宇宙の果てで、愛を求め続ける人類たちと合流し、そこで幸福に暮らす。それこそが僕の望みで、彼女が遥か彼方で幸福であるならば、僕はこの地球上でたったひとり、愛を知ってしまった人間として孤独であっても、生きていけると思っていた。決して、この地球で彼女が僕なんかと再会する瞬間を待っていたわけではない。
それなのに。
それなのに、どうして僕の胸はこんなにも高揚しているのだろう。こんなにも彼女のもとに駆け寄りたいと思ってしまうのだろう。
気が付けば、雫が頬を伝う。
「どうして?」
気が付けば、そう訊ねてしまっている。
そんな僕の言葉を聞き、彼女は口を開く。
「ただいま。ようやく帰ってこられました。本っ当に大変だったんですからね? AIを説得するのに骨が折れたんだから」
と、両手を腰に当てる。
AIを説得?
なんだかよくわからない、滅茶苦茶な彼女のその言葉に、思わず笑ってしまう。AIを説得だなんて、できるものなのだろうか。
思えば、これは彼女の笑顔につられて作ったものではない、はじめて自分から自発的に笑顔を作った瞬間だった。
そして、はじめて彼女の声を聞いた瞬間だった。
その声は思っていたよりも低く、そして思っていた通りに繊細な響きを持っていた。
「どうして帰ってきたんだい? キミが幸福になれる場所は間違いなく……」
「ここよ」
力強く、ほんの少しの怒気を含んだ声でそう言って、頬を膨らましながら、彼女は僕の目を射抜く。
「ここ?」
「そう、私が幸福になれる場所は遥か彼方の同胞たちのもとなんかじゃない。ここ、この場所、貴方の隣よ。貴方はずっと、勘違いをしている。私は、彼方の同胞たちに憧れたんじゃない。貴方を愛したのです。だから、あの部屋から出ることを望んだのです」
あの日のことは今でも鮮明に覚えている。ここから出たいか、という僕の質問に、彼女は力強く頷いた。けれどもまさか、その言葉の解釈に齟齬があっただなんて、思いもしなかった。彼女が出たい、と思ったのはこの地球ではなく、あの部屋だった。
いや、なにより、彼女が愛したのは……僕?
その事実に、僕は、もうなにがなんだかわからなくなる。それじゃあ、僕が彼女を宇宙へ送り出そうとしたことはまったくの無駄だったということなのか?
「まったく、貴方が一度でも私の言葉をきちんと聞いてくれていたのなら、こんなに苦労せずに済んだっていうのに」
そう言って、彼女は涙を流す。
彼女のその表情に、僕の胸は苦しさを感じる。これは、いったいなんの痛みなのだろうか。その痛みの正体を推し量ることはできないけれども、きっとこの痛みも愛というものを知ってしまったから、得たものなのだろう。
「あ……いや、ごめん」
なんて、平謝りすることしかできない。
「そんな謝罪はいりません」
当然だろう。僕は彼女にひどいことをした。彼女はべつに宇宙に飛び出すことを、遥か彼方の仲間たちのもとへと向かうことを、望んではいなかったのだから。謝って済むような問題ではない。
けれども、それ以上彼女が僕を責めるようなことはなかった。
「謝罪はいらない。だから……だから、私のこの手を取ってください」
そう言って、彼女はその手を伸ばす。
細くて白い、まるで壊れ物のようなその腕を、その手を僕はそっと、包み込むように握る。そして、その小さな熱をこの手に感じながら、僕はようやくすべてを理解した。
そうだ、僕は確かに愛を見失った人類だったのだろう。けれども彼女と出会い、愛というものの表層に触れた。そうして少しずつ変化していったのだ。そして、彼女の幸福を願った。けれども、それ以上に僕はこうして彼女の手を取ることを心の底で願っていた。遥か彼方で僕の知らない誰かと幸せになる彼女の姿を信じていられるのならば、生きていけると思っていた。けれども、そうではなかったのだ。僕は、こうして彼女と共にあることを本心では望んでいた。
どうやら僕は、僕が思っている以上に自己中心的な人間だったらしい。
これも、愛を知ってしまったが故のことなのだろうか。
今、彼女がこうして僕の目の前にいるこの状況を、僕はずっと願っていた。
その願いが叶っているこの現状は、僕にとってこの上なく幸福で、かつての自分にはとても想像もできなかった未来だ。そして、この結末を彼女も望んでいたらしい。
僕たちはここから出たいか、というシンプルな言葉でさえ、相互理解を得てはいなかった。けれども、だからこそ僕たちはこれからもっとお互いのことを深く知っていくことができるはずだ。
ああ、なんという奇跡なのだろう。僕たちは、互いに互いを想い合っている。そして、これから僕たちは対話を重ね、理解を深めていくのだろう。
一度は目の前にいた少女を手放した僕だけれども、これから先は絶対に、もう二度と愛を見失ったりなんてしない。
「……愛は、いいものかい?」
以前、彼女にそう訊ねたときにはその回答に興味はなかった。僕が愛というものをまだ知らなかった頃の話だ。
けれども。
今は彼女がどう答えるのか、知りたい。
彼女にとっての愛、とは?
彼女は僕のその言葉に微笑んで、そっと口を開く。
「愛は――」
少女を送り出して三年。
役割を放棄した僕だったけれども、とくに重い処分が科されたりすることはなかった。他人に興味を示さない、今の人類らしい結末だ。むしろ、扱いに困っていた少女をうまく処理してくれた、と感謝さえされた。このまま彼女が地球上に存在し続けると、我々愛を見失った人類の存在理由が揺るいでしまう。彼女を同胞のもとへと送り出すのならば、はた目にも人道的に見える。
彼女への対処法が評価され、僕は以前よりもさらに処遇のいい役職を与えられた。
まったく皮肉なものだ。僕は愛を見失った人類のためではなく、彼女のために行動したというのに。
そうして新たに僕に与えられた役割は、地球軌道上の人工衛星の観測だった。人工衛星の各数値が正常かどうかをチェックし続け、異常があれば、対処する仕事。まあ、少女の管理とやっていることはそう変わらない。その観察対象が人間から人工衛星に変わっただけのこと。ただ、管理する衛星は少女と違って多くの人類の生活に直結するものなので、そのぶん給料も多くもらえる。とはいえ、ほとんど数値をモニターするだけのこの仕事に、変化なんてそうそうないのだけれど。
そんな、変化がそうない今のこの生活で、そのアラート音が鳴ったのは、この三年で初めてのことだった。
見ると、衛星のひとつに、なにかが接触したらしかった。スペースデブリか、小さな隕石か、と思ったけれども、どちらも違うらしい。なんらかの未確認飛行物体で、それがそのまま地球に向かってくるのだという。
モニターに映し出されたその未確認飛行物体の映像に、僕は息を飲んだ。それは、未知の地球外生命体との遭遇の機会に緊張したからだ、というわけではない。その未確認飛行物体とされるものを以前にも見たことがあるから、驚いたのだ。
見間違えるはずもない。それは、かつて少女を乗せ、遥か彼方の宇宙へと送り出したはずの、あの宇宙船だった。
――なぜ、あの船が地球に?
当然、疑問は解けるはずもない。そもそも、今のこの段階では、判断するための材料があまりにも乏しすぎる。それに、あの船が少女を乗せたものと同一のものだとも限らない。かつて、人類は同型の船を大量に宇宙へと放出した。その中のひとつが、たまたま帰ってきただけなのかもしれないのだし。
とにかく、現状の把握が必要だ。
僕はその船の落下地点の割り出しを急いだ。そうして割り出された落下予測地点は、思っていたよりも近かった。急げば、日が暮れる前にたどり着ける。
* * *
たどり着いたその場所に、宇宙船は着陸していた。衛星と接触したからだろうか。機体からは白煙が上がっている。着陸、というよりは、不時着に近い形だったのかもしれない。
損傷して歪んだ昇降口が開き、中に人影が見える。その人物が姿を見せて、僕は息を飲んだ。
その姿を、僕が見間違えるはずもない。その髪を、瞳の色を、白い肌を、赤い唇を忘れるはずもない。間違いなく、その宇宙船から降りてきたのはあの少女だった。少女がこの地球を去って三年。その三年間、彼女のことを思わない日なんてなかった。
けれども、僕が望んだのはこんな光景ではなかった。
遥か彼方の宇宙の果てで、愛を求め続ける人類たちと合流し、そこで幸福に暮らす。それこそが僕の望みで、彼女が遥か彼方で幸福であるならば、僕はこの地球上でたったひとり、愛を知ってしまった人間として孤独であっても、生きていけると思っていた。決して、この地球で彼女が僕なんかと再会する瞬間を待っていたわけではない。
それなのに。
それなのに、どうして僕の胸はこんなにも高揚しているのだろう。こんなにも彼女のもとに駆け寄りたいと思ってしまうのだろう。
気が付けば、雫が頬を伝う。
「どうして?」
気が付けば、そう訊ねてしまっている。
そんな僕の言葉を聞き、彼女は口を開く。
「ただいま。ようやく帰ってこられました。本っ当に大変だったんですからね? AIを説得するのに骨が折れたんだから」
と、両手を腰に当てる。
AIを説得?
なんだかよくわからない、滅茶苦茶な彼女のその言葉に、思わず笑ってしまう。AIを説得だなんて、できるものなのだろうか。
思えば、これは彼女の笑顔につられて作ったものではない、はじめて自分から自発的に笑顔を作った瞬間だった。
そして、はじめて彼女の声を聞いた瞬間だった。
その声は思っていたよりも低く、そして思っていた通りに繊細な響きを持っていた。
「どうして帰ってきたんだい? キミが幸福になれる場所は間違いなく……」
「ここよ」
力強く、ほんの少しの怒気を含んだ声でそう言って、頬を膨らましながら、彼女は僕の目を射抜く。
「ここ?」
「そう、私が幸福になれる場所は遥か彼方の同胞たちのもとなんかじゃない。ここ、この場所、貴方の隣よ。貴方はずっと、勘違いをしている。私は、彼方の同胞たちに憧れたんじゃない。貴方を愛したのです。だから、あの部屋から出ることを望んだのです」
あの日のことは今でも鮮明に覚えている。ここから出たいか、という僕の質問に、彼女は力強く頷いた。けれどもまさか、その言葉の解釈に齟齬があっただなんて、思いもしなかった。彼女が出たい、と思ったのはこの地球ではなく、あの部屋だった。
いや、なにより、彼女が愛したのは……僕?
その事実に、僕は、もうなにがなんだかわからなくなる。それじゃあ、僕が彼女を宇宙へ送り出そうとしたことはまったくの無駄だったということなのか?
「まったく、貴方が一度でも私の言葉をきちんと聞いてくれていたのなら、こんなに苦労せずに済んだっていうのに」
そう言って、彼女は涙を流す。
彼女のその表情に、僕の胸は苦しさを感じる。これは、いったいなんの痛みなのだろうか。その痛みの正体を推し量ることはできないけれども、きっとこの痛みも愛というものを知ってしまったから、得たものなのだろう。
「あ……いや、ごめん」
なんて、平謝りすることしかできない。
「そんな謝罪はいりません」
当然だろう。僕は彼女にひどいことをした。彼女はべつに宇宙に飛び出すことを、遥か彼方の仲間たちのもとへと向かうことを、望んではいなかったのだから。謝って済むような問題ではない。
けれども、それ以上彼女が僕を責めるようなことはなかった。
「謝罪はいらない。だから……だから、私のこの手を取ってください」
そう言って、彼女はその手を伸ばす。
細くて白い、まるで壊れ物のようなその腕を、その手を僕はそっと、包み込むように握る。そして、その小さな熱をこの手に感じながら、僕はようやくすべてを理解した。
そうだ、僕は確かに愛を見失った人類だったのだろう。けれども彼女と出会い、愛というものの表層に触れた。そうして少しずつ変化していったのだ。そして、彼女の幸福を願った。けれども、それ以上に僕はこうして彼女の手を取ることを心の底で願っていた。遥か彼方で僕の知らない誰かと幸せになる彼女の姿を信じていられるのならば、生きていけると思っていた。けれども、そうではなかったのだ。僕は、こうして彼女と共にあることを本心では望んでいた。
どうやら僕は、僕が思っている以上に自己中心的な人間だったらしい。
これも、愛を知ってしまったが故のことなのだろうか。
今、彼女がこうして僕の目の前にいるこの状況を、僕はずっと願っていた。
その願いが叶っているこの現状は、僕にとってこの上なく幸福で、かつての自分にはとても想像もできなかった未来だ。そして、この結末を彼女も望んでいたらしい。
僕たちはここから出たいか、というシンプルな言葉でさえ、相互理解を得てはいなかった。けれども、だからこそ僕たちはこれからもっとお互いのことを深く知っていくことができるはずだ。
ああ、なんという奇跡なのだろう。僕たちは、互いに互いを想い合っている。そして、これから僕たちは対話を重ね、理解を深めていくのだろう。
一度は目の前にいた少女を手放した僕だけれども、これから先は絶対に、もう二度と愛を見失ったりなんてしない。
「……愛は、いいものかい?」
以前、彼女にそう訊ねたときにはその回答に興味はなかった。僕が愛というものをまだ知らなかった頃の話だ。
けれども。
今は彼女がどう答えるのか、知りたい。
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