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【第二章・アニヲタ、少女ベルリアと出会う】
【第5話】《ベルリアーノ》
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参ったなぁ~。これまた濡れ衣だ。異世界ライフ絶好調!!と思って浮かれてたけど、そう上手くも行かないらしいな。
「あなた、ネグロメドロの知り合い?」
「違う違う!俺はあの爺さんにはめられたんだよ!」
おっと!この少女、よく見たら結構かわいい顔してんじゃん!しかも金髪だし!まるで絵に書いたようなヒロインだ!
よし、ここはさっきみたいな強気口調で行ったら回避できるかも知れないぞ!まぁ、さっきはそんなつもりなかったんだけどね。
「君結構かわいい顔してんじゃん!今この縄をほどくなら君の可愛さに免じて許してあげよう!」
「舐めんじゃないわよ!」
少女は俺にピストルをぶっ放した。
「あっぶねぇ~」
間一髪…でもなかった。結構余裕で避けられた。まるで弾のほうが避けてくださいって言っている感じ。
「どうして、業物でなくてもピストルよ?避けるなんて」
「いや、意外と簡単だったよ!」
少女は驚いた様子だった。
「ここであなたを殺しては、当家の評価も下がるわ。それに私だってパパに絶縁されかねない。今日は見逃してあげるわ。あなた、何者?」
おっと!ここで普通に名乗っては主人公としてパンチが足りない。やっぱりアニメの主人公とかはキメ台詞があるもんだ。
…でも、何も思いつかねぇ…。俺なんてただのアニヲタだぞ…。あ、それ言えばよくね?
「俺は墜ちるところまで墜ちたアニヲタ!大西カナメだ!」
「……………」
やっべぇ~。完全に空振った。これって完全に、クラスに一人はいる張り切りすぎたけど空回りして第一印象自分から下げる系陰キャじゃん。まさに、お・れ・だ!
「なんかよくわからないけど、名前はカナメって言うのね。私はベルリアーノ。ベルリアって呼ぶといいわ!最も、もう会うことはないと思うけどね」
ベルリアか、いい名前だな!
「あなた、よくよく考えてみたら悪い人じゃなさそうね。じゃああいつに騙された感じかしら?これからは気をつけるのよ」
なんか、自己解決して許してくれた。でもこの美少女とここでお別れってのは、ちょっと、いいや大分惜しいな。
「なんかよくわからないけど、ありがとな!ベルリア!」
「かぁっ///ベっ、別にお礼言われるようなことしてないわよっ。ばかっ」
ふぉえぇ?なーんでこの人名前呼んだだけで照れてんのかな?
「あなたみたいな人、初めてよ」
なんかわけわからないイベント始まったぞおい!
「私ね、街の人にベルリアって呼ばれたことないの。皆身分を気にして、私のこと相性で呼ぼうとしない。まさか私の身分知らないわけじゃないでしょうね」
「え、あんた、偉いの?」
「バカ、もういいわよ」
へ~。ベルリアっていいとこの人なんだ~。そういえばさっき、家の評価気にしてたな…。そういうことだったのか。一般市民が家柄のこと気にするのっておかしいよな。てことは領主の娘だったりとか、そんな感じか?
「名前は覚えておくわ。あんまり長居するとパパに怒られちゃう」
でも、身分の高いやつがなんでこんなところにいるんだろうか?俺は訪ねた。
「色々あるのよ、じゃあね!」
そう言ってベルリアは去っていこうとした。
「おい待て!縄ほどけって!」
ベルリアは立ち止った。でもそれは俺の縄をほどくためではなさそうだった。
(続)
「あなた、ネグロメドロの知り合い?」
「違う違う!俺はあの爺さんにはめられたんだよ!」
おっと!この少女、よく見たら結構かわいい顔してんじゃん!しかも金髪だし!まるで絵に書いたようなヒロインだ!
よし、ここはさっきみたいな強気口調で行ったら回避できるかも知れないぞ!まぁ、さっきはそんなつもりなかったんだけどね。
「君結構かわいい顔してんじゃん!今この縄をほどくなら君の可愛さに免じて許してあげよう!」
「舐めんじゃないわよ!」
少女は俺にピストルをぶっ放した。
「あっぶねぇ~」
間一髪…でもなかった。結構余裕で避けられた。まるで弾のほうが避けてくださいって言っている感じ。
「どうして、業物でなくてもピストルよ?避けるなんて」
「いや、意外と簡単だったよ!」
少女は驚いた様子だった。
「ここであなたを殺しては、当家の評価も下がるわ。それに私だってパパに絶縁されかねない。今日は見逃してあげるわ。あなた、何者?」
おっと!ここで普通に名乗っては主人公としてパンチが足りない。やっぱりアニメの主人公とかはキメ台詞があるもんだ。
…でも、何も思いつかねぇ…。俺なんてただのアニヲタだぞ…。あ、それ言えばよくね?
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「……………」
やっべぇ~。完全に空振った。これって完全に、クラスに一人はいる張り切りすぎたけど空回りして第一印象自分から下げる系陰キャじゃん。まさに、お・れ・だ!
「なんかよくわからないけど、名前はカナメって言うのね。私はベルリアーノ。ベルリアって呼ぶといいわ!最も、もう会うことはないと思うけどね」
ベルリアか、いい名前だな!
「あなた、よくよく考えてみたら悪い人じゃなさそうね。じゃああいつに騙された感じかしら?これからは気をつけるのよ」
なんか、自己解決して許してくれた。でもこの美少女とここでお別れってのは、ちょっと、いいや大分惜しいな。
「なんかよくわからないけど、ありがとな!ベルリア!」
「かぁっ///ベっ、別にお礼言われるようなことしてないわよっ。ばかっ」
ふぉえぇ?なーんでこの人名前呼んだだけで照れてんのかな?
「あなたみたいな人、初めてよ」
なんかわけわからないイベント始まったぞおい!
「私ね、街の人にベルリアって呼ばれたことないの。皆身分を気にして、私のこと相性で呼ぼうとしない。まさか私の身分知らないわけじゃないでしょうね」
「え、あんた、偉いの?」
「バカ、もういいわよ」
へ~。ベルリアっていいとこの人なんだ~。そういえばさっき、家の評価気にしてたな…。そういうことだったのか。一般市民が家柄のこと気にするのっておかしいよな。てことは領主の娘だったりとか、そんな感じか?
「名前は覚えておくわ。あんまり長居するとパパに怒られちゃう」
でも、身分の高いやつがなんでこんなところにいるんだろうか?俺は訪ねた。
「色々あるのよ、じゃあね!」
そう言ってベルリアは去っていこうとした。
「おい待て!縄ほどけって!」
ベルリアは立ち止った。でもそれは俺の縄をほどくためではなさそうだった。
(続)
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