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EP65 ワールドキッチン

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ウィルスも落ち着いて来たので東京都に新たなスポットを作る事にした。

ダンジョン産の食材利用と安心安全を広める為、それと雇用の促進だ。

日本にいる外国人の皆んなも仕事が無い、学校、住居も慣れない習慣や地域、自治会などにうまく溶け込めず社会から疎外され続けやんごとなき事情で悪事を働く人が増えている。

デリートしてもまた悪い奴が出て来るので根本的な解決にはなっていなかった。

そこで、各国の家庭料理を屋台風にたくさん集めた店舗兼集合住宅を作る事にした。

名付けてアース

大井にある火力発電所の跡地をもらい開発を始めた。

運河を挟んで両側に同じスタイルの建物を建て東京湾側は砂浜を作った。

マーケットエリアはアースにそれぞれ併設され一階建て吹き抜けの解放感ある作りで世界各国のお土産、食材、観光ブース、フードコート8店舗などを併設。

店舗兼住宅エリアは15階建ての四角ピラミッドの様で中央部は大きく階段に削られた作りで12階層まで左右に飲食店舗が軒を連ねる。

1階層で2店舗とそれぞれテラスエリア、バルコニーエリアが左右にあり中央部に期間限定屋台が1件とテラスがある。

左右の1店舗毎は50平米くらいでそれほど大きくは無い。

アース1で60店舗、アース2で60店舗、アース3で60店舗.アース4で60店舗だ。

大まかにアース1、2が北半球の国々、アース3、4は南半球の国々に分け世界各国の飲食店舗が240軒入る施設となった。

13階から上はホテルになっている。レインボーブリッジが見える絶好のロケーションだ。

最寄駅は天王洲アイルで近所に東京都出入国在留管理局もあり外国人の方には諸手続きに何かと便利。

桟橋も併設し東京湾の遊覧船が就航する。
東京スカイツリーからも遊覧船で来れるし、水陸両用のバスもここから入水する事が決まった。

集合住宅エリアは1階層はオフィスエリアとインターナショナルロースクール、ハイスクールと託児所がある。

独自の文化、言葉、習慣、宗教なども大切にして欲しいから作った。

もちろん日本人も入れます。

地下1階、2階はお客様駐車場と商品搬入口で
居住者の駐車場はありません。

2階層から住宅があり2階65戸、3階60戸、4階55戸、5階50戸、6階45戸、7階40戸、8階35戸、9階30戸、10階25戸、11階20、12階15戸で総戸数440、約2.200人、約70平米だ。

4棟建てたので8.800人の集合住宅の完成だ。

もちろん、光熱費は毎月の魔石代金、管理費無し、家賃1人1万円だ。所得制限あり、資産制限あり、居住中の資産上限ありにて退室制限あり、基本的にはクローバーパークと同じ仕様で行く事にした。

これで外国人の人達もオレの東京都に馴染んでもらい東京で一緒に生活をしよう。

飲食店舗はダンジョン産の食材を使ったワンコイン500円で食べられる様にし100円で飲めるメニューにした。

お客様の呼び込む為の価格設定はもちろんのこと、住民の毎食を支える事もあり安価設定にした。

全メニューテイクアウト可でアース専用の配達員がいてこれも雇用創生の一環だ。

全てが整った段階で東京都が各国大使を招待して内覧会を開催した。

在日の外国公館157ヵ国の大使館、41の国際機関を招待した。

新しい東京都のスタイル、ダイバーシティを表現する一つとして誕生する事を世界へ発信した。

ポイントは決して富裕層をターゲットにする住宅ではなく外国人居住者の自立を促す取り組みが世界から評価された。

資本主義なので富の差は生まれる事は必然だ。

頑張ったら頑張っただけ結果、成果が得られるのは当たり前だ。

しかし、どうにも個人の力ではどうしようもない状況があるのも然り。

新エネルギーシステムを使ったこの施設がきっかけの第一歩となるのが役割です。

世界では貧困、飢餓に悩む人々は8億2.000万人いると言われる。

アースでのお仕事

アース管理会社400人
アース清掃会社800人
飲食店舗240店舗で約2.400人
アースマーケット400人
アースイート配達500人
インターナショナルスクール運営100人
託児所運営50人
合計4.650人は雇用創生出来るだろう。

まずは日々の暮らしを住民全員で支えて共存出来るかが課題である。

ホテルエリアはハイアットン、リッツ・カールストン、ウェスティー、オークララが入ることに決まった。

ホテルエリアは光熱費はタダ、家賃のみ、ダンジョンに食材利用。地球の四大陸やアースをイメージしたコンセプトでオープンする。

各国大使の反応はかなりいい、皆んな前のめりで話しを聞いている。

母国の料理を是非オープンさせたいからどうすればいいのか?此処に住むにはどうすればいいか?てんやわんやの状況となった。

東京都のスタッフもマンツーマンで対応にあたり各国大使から良い返事をもらった。

飲食店の紹介やスクール運営の先生などを紹介してくれると約束した。

ここまで都営住宅全戸252.409戸の改修工事と4つのパークの新設で住宅事情にも変化が現れた。

あくまでも東京都に限った話しで埼玉、千葉、神奈川に住んでる人には何にも関係ない。

一部の市民からは外国人が優遇されるのはおかしい、日本人でも困っている人はいるなど好き勝手言う人は必ずいる。

そう言う人は貧困層ではなくただのやっかみだ。

今後も東京都下の貧困層を無くす為に仕事、住宅をセットで進めて行く。

あくまでも民間では出来ない事や民間ではターゲット層にならない層への自立支援を目的として運営して行くと都知事さんが定例会見で話してくれた。

もちろん、民間企業も貧困層への低価格の住宅供給に参入して社会奉仕の一環を見せてくれてもかまわないが、利益率が悪く利益が出ないと事業継続は難しいだろう。

そこをやって行くのが東京都、国の仕事です。

何もタダで住まわせている分けでも無く、家賃をもらい、税金を納めてもらっていますよ。

光熱費うんぬんは新エネルギーシステムを導入した事で経費がかなり圧縮された恩恵で浄化された排水を流す下水道代は支払っている。

民間企業も早く新エネルギーシステムを導入してコストを圧縮し還元すべきだと思うと言ってくれた。

ワールドキッチン!アースがオープンした。

240店舗全てが様々な国の料理を振る舞い、ウィルス対策も完璧な空調システムとオープンエリア。

朝7時から朝食が食べるし夜は23時まで営業していてさながら夜市の賑わい、シンガポールのボードキー、クラーキーの様にも思える。

エキゾチックな夜を楽しめると大人気だ。

仕事終わりのサラリーマンやOLさんも集まりちょっとした出会いの場にもなっている。

外国人のお客様も多く故郷の懐かしい味が楽しめると毎日たくさんの皆さんが来てくれる。

ダンジョン産の食材利用も効果があり、全ての食材は賄えないが肉、魚、野菜などかなりの品目をダンジョン産でカバー出来ている。

店の入口にもどんな素材が使われているかボードで分かる様にしている事も効果がある。

働く皆んな、住民も笑顔溢れる、此処には紛争、対立などいがみ合いは存在しない。

ダンジョンの力は偉大だと感じた。
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