ツンデレ魔女と異世界魔法学校

月雫 あい

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回廊の塔への道中

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私は阻止班、つまり実行班になった。
我々はホウキにまたがり空を渡った。
ちなみに、私のホウキは特別製。ペガサスの森にある、ペガサスの力が宿った木で作られている。

そして2時間後ーー

「やっとチコの村ね。」
チコの村とは、回廊の塔の事ならなんでも知っているお爺様がいる。国が保護すると言ったのに、ワシはここにいるのじゃと断言して、ずっと村にいる。
簡単に言えば、災いの元にもなりかねない。

「村長のジュントルクさんは居られるか。」
総隊長がおっしゃられた。
総隊長のドラク・エシナイさんはあらゆる魔法という魔法を使われる。魔法使い1等のS級魔導師であられる。
私も同等魔導師だけどドラクさんには敵わない。

ジュントルクさんは倒れそうになりながら、来てくれた。
そして、口をモゴモゴさせながら、
「ようこそ、来てくださった。今回はどのような…と聞くまでもありませんな。さあ、私の部屋へ来て下され。地図をお見せしましょう。」

迷路のような村を通過して、少し離れた洞窟に行き、そして、滝がゴオーッと流れている後ろへ周り、ブツブツと呪文を唱え、首から出した鍵を差し込み、手を穴に入れた。
すると、ガーッと扉が開いた。

「スミマセンな。何しろ、物騒なもんですから。」
ジュントルクさんは倒れそうなクビを少し下にした。

そして、魔法で地図を取り出すと、スーッと広げて見せてくれた。
「ここが現在地での、地図にはない場所なんじゃ。
それから、ここを中心に4つの塔が東西南北に1つずつある。そして、トロール城はの、紅月の夜に4つの鍵を神聖なる島、ゴッドアイランドの丘にある鍵穴に差し込めば、ゴッドアイランドの北にあるノウス島に現れるんじゃ。こんなに面倒くさい、仕組みにしておっても、完全なる安全はないんじゃのぉ。あぁ。だからのぉ、お前さんらが完全に鍵を壊して下され。頼んだぞ。ワシらの時代の後始末をさせてしまう事になるが、どうか頼む。」

ジュントルクさんに深く深く頭を下げられ、お願いされた。
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