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新患と奴隷
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「もう一度言う。ジェネリック医薬品って知ってるか?」
「あぁ~?じぇねりんぐ?なんじゃいそりゃあ」
「ジェ!!ネ!!リック!!………ぬぁーーー!!!何回やってんだよこのやり取り!!もう後発で出しとくからなクソジジイ!!」
………対話ではこんな感じだが予め書かせたアンケートの方では、詳しい説明を読ませた上で、処方された薬剤に対して原則同効果で低価格の後発医薬品があった場合に”後発医薬品への変更を希望する”という項目の”はい”に〇がついていた。もし患者がジェネリックを希望していなかった場合、勝手に変更してはいけない。
調剤室へと戻り、向かって右側の壁に聳える薬品棚から二種類の薬をピッキングし再び受付へと赴く。
ロキソプロフェンナトリウム。先発医薬品としての名称は”ロキソニン”で、何百年か前はOTC(一般用医薬品)としても市販されていた……らしい。消炎鎮痛薬として効果は高く、この胃粘膜保護薬のレバミピド(販売名はムコスタ)と併用すれば、消化性潰瘍とかの副作用の可能性も低い。
「食いもんとか薬飲んだのが原因で体調悪くなった経験ないか?ジジイ」
「あぁ~無いよぉ~」
「じゃあ痛み止めと、副作用抑える薬出しとくからな。もし用量通り飲んでも余程痛ぇとか腹に違和感とかあれば、医者か俺に連絡してくれ」
「悪いねぇ………他の薬局じゃあどこ行っても追っ払われてしまって………ここだけじゃったわい、儂を入れてくれたのはぁ。ありがとうのぉ………」
「バーカ、処方箋持った患者受け入れねぇ薬局があっかよ。大事になジジイ、死ぬまで生きて二度と来んなよ」
薬袋に薬を入れ、腰の曲がった患者に手渡す。
すると爺さんは皺だらけの顔で笑いながら、このボロい薬局を後にした。
――――――梓乃志那。職業、奴隷薬剤師。
スラム街としか言いようが無いこの奴隷特区”堕牟”に赤子のまま捨てられていた俺は、世話好きのジジババ連中に育てられ今のところ24年間生き永らえている。
薬剤師っつっても6年前、大学まがいの収容所に強制連行され”奴隷向けの医療従事者の育成”とかいう雑な政策の餌食になっただけでこれといった熱意もないし給料も無限小である。
…………なんでこんな教育委員会も白目剥いて泡吹くレベルの教育と労働環境なのかというと………
俺達の世界は、112年前から”魔術師”とかいう奴らに乗っ取られているからだ。
突如融合した二つの世界。非科学的且つ圧倒的な力を持つ彼らは瞬く間に人間達を踏み潰し、天秤は当然魔術師側に傾いた。
やがて融合により大陸等の地形や生態系の変動も指数関数的に増加し………今ではもう、かつて誰もが共通認識として持っていた”地球”という概念に当てはまる要素は殆ど消えている。
魔術師達は訳分からん技術力でSFみてぇな都市作りまくるし、それに反比例して俺達一般ヒューマンは畜生と肩並べるレベルにまで生活水準が後退していった。
「次のガキ、どうぞ」
「ガキじゃねぇもう18だ!!ったく………薬剤師の癖に口悪すぎなんだよ」
「生憎、堕牟育ちにゃこれが標準語なんでね。ほら、前と同じ薬だ」
だが過ぎたもんはしょうがない。
確かに理不尽極まりねえしムカつきもするが、だからといって奴隷と化した人間に出来る事など何もない。
ストレスと下手な上昇志向は身を亡ぼす。座右の銘は”良い加減に”だ。
…………よって静かにスラム生活を謳歌する為、学び舎を出ても人の下では働かず、俺が捨てられていた場所に偶然立っていたそこそこデカい石造りの建造物を改装してこの”梓乃薬局”を開き、現在に至る。
「なぁ、梓乃。…………最近きな臭くねぇか?」
同じくスラム暮らしのオレンジ短髪の少年ジック・リーアは、変なアロハシャツを着たまま世間話を始めた。
「きな臭い?何がだよジック」
「昨日俺、北はずれの店に盗みに入ったんだけどさ……」
「お前がきな臭ぇじゃねぇか通報するぞガキ」
「まぁ聞け。………そしたらいたんだよ。店の近くに、片鱗が」
「はぁ!?………こんなスラムに!?冗談だろ!?」
しかし、黙っちゃいない人間もいる。
………魔力を持たない俺達人間サイドの中で、莫大な金を積んで魔術師に取り入り、限定的な魔術使用が可能になる処置を施された貴族。それが片鱗と呼ばれる奴らだ。結局は魔術師に縋っちゃいるが、それでも他の人間達と比べればまるで天界が如き華やかな暮らしを送っていることだろう。
普段は魔術師達の居住中心都市である”ファルディア”にその身を置いているらしいが………それ以上の事は殆ど知られていない。当然俺も知らない。
そんな奴らが堕牟近辺に出没するなど到底考えられない。一体何故………
「胴に鎖巻いた灰色のローブ。あれは話でしか聞いた事ねぇが片鱗共が着る正装だ間違いねえ」
「そうだとすれば…………鉢合わせしたらヤバい事になりそうだな」
「最初見たときはビビって逃げたが、次見かけたらあの豚みてぇな腹にコークスクリューぶち込んでやるぜ俺は」
「ぶち込んだ時点で命日決定じゃねえかやめとけ」
ここらの奴らは老若男女問わず気性が荒いもんだから変に挑発して処刑とかされなきゃいいが………
取り敢えずその話の真偽がはっきりするまで不用意に外には出ねえほうが良いな。
「っし………じゃ、またな梓乃」
「おう、気を付けろよガキ」
「うるせぇクソ薬剤師!!!」
集中線が見える程に立てた中指を強調させ、ジックは薬局を後にする。
奴に渡したのはクリンダマイシンゲル。尋常性ざ瘡 (ニキビ)に適応のある塗り薬。
………スラム育ちの癖にニキビは気にするんだなあのガキ……もっと突っ込めば良かった。
微々たる後悔を胸に留め調剤室へと戻り、これまたボロい錆びたパイプ椅子に腰かける。
患者が少ないとは即ち暇である。
そこら辺で拾った小さなラジオから流れる良さの分からんジャズを聴き、調剤棚を訳も無く引き出したり閉まったりの人類最古レベルの娯楽に浸る。
「……………おぉい!!」
「あ?」
「梓乃!!!おい梓乃!!!」
ジックの声。………帰った筈だが何事だ?
何やら切迫した様な声色に釣られパイプ椅子から即座に立ち上がり、扉を開け外へ出る。
すると右方から依然俺を呼ぶジックの姿が迫ってきていた。
しかし、彼一人だけではない。
彼よりも二回り以上は背の低い……恐らく10歳前後と思われる少女を背負っていたのだ。
赤髪のロングに深い緑色のローブ。雪の様に白い肌の上に、苦しげな相貌を浮かべている。
一瞬”遂にやりやがったな”と誘拐を疑ったが、俺が知る限りアイツはロリコンでは無いので選択肢は削除した。
「どうしたんだよそのガキ!」
「そこの……ゴミ捨て場の近くで倒れてたんだよ………!!しかもコイツ………」
少女を背負ったまま振り返り、俺に彼女の背面を見せる。
それを見た瞬間血の気が引き、思わず呻いてしまった。
「おいおい嘘だろ!?こ………コイツ………!!」
彼女の背中には穴が開いていた。正確に言えば………拳程の大きさに腹部から背中を穴が貫通している。
どういった要因で人体にここまで非現実的な損傷が起こるのか俺には微塵も理解が出来なかった。だがそんなことはどうでもいい。…………彼女の顔を一瞥すると、まだ辛うじて呼吸をしていたのだ。
だが救急車を呼ぶにしても、ここから腕の立つ医者がいる病院まではかなり距離があり到着まで当然時間がかかる。ここまで重症な少女が持ちこたえられるとは考えにくい。かといって応急処置だけじゃどうにも………
「ジック、取り敢えず薬局ん中にコイツ運べ。俺は救急車呼んで出来る限りの応急処置する」
「いや梓乃………勢いで連れて来たけど、流石にもう助からねぇだろこの子………」
「何もしないで見殺しに出来る訳ねぇだろうが!!!いいから奥のベッドに運べ!!!」
ジックは半ば諦めている表情を受かべ、しかし急いで薬局内へと駆ける。
取り敢えず止血しないことには応急処置の意味が無い。どうすれば………
思考を手繰り寄せジックの後を追う。
すると、何やら消え入りそうな声が、二人の耳朶に触れた。
「主は………ロメルダ・イスタ………従うはメルーナ・フィル………ノイエス………」
その声は多量の血を流す彼女から発せられていた。
「お、おい!何言って………」
「侵す根源は、三界秘術庫…………」
「なっ………」
刹那、血を流していた背部の穴を包むように淡い紺色の光が現れる。
それは次第に光度を増し………信じられないことに、大きく開いた傷口が外側から塞がっていくのだ。
「うおぉっ!!?何だこの光!?」
ジックは訳も分からず驚愕し少女を落としそうになるが、俺はそのまま彼女を背中から抱きかかえ薬局の中へ急ぐ。
調剤室の奥のドアを開け、物が散在する狭い室内に置かれたベッドに静かに下ろし、改めて傷口を観察すると…………間違いなく、傷が治っていた。しかも完全に、一切の痕も無く。
「お、おい梓乃!急にどうしたんだよ!!」
遅れて部屋に入ってきたジック。
俺は彼を振り返り、確信した事実をそのまま告げた。
「この子………………魔術師だ」
「あぁ~?じぇねりんぐ?なんじゃいそりゃあ」
「ジェ!!ネ!!リック!!………ぬぁーーー!!!何回やってんだよこのやり取り!!もう後発で出しとくからなクソジジイ!!」
………対話ではこんな感じだが予め書かせたアンケートの方では、詳しい説明を読ませた上で、処方された薬剤に対して原則同効果で低価格の後発医薬品があった場合に”後発医薬品への変更を希望する”という項目の”はい”に〇がついていた。もし患者がジェネリックを希望していなかった場合、勝手に変更してはいけない。
調剤室へと戻り、向かって右側の壁に聳える薬品棚から二種類の薬をピッキングし再び受付へと赴く。
ロキソプロフェンナトリウム。先発医薬品としての名称は”ロキソニン”で、何百年か前はOTC(一般用医薬品)としても市販されていた……らしい。消炎鎮痛薬として効果は高く、この胃粘膜保護薬のレバミピド(販売名はムコスタ)と併用すれば、消化性潰瘍とかの副作用の可能性も低い。
「食いもんとか薬飲んだのが原因で体調悪くなった経験ないか?ジジイ」
「あぁ~無いよぉ~」
「じゃあ痛み止めと、副作用抑える薬出しとくからな。もし用量通り飲んでも余程痛ぇとか腹に違和感とかあれば、医者か俺に連絡してくれ」
「悪いねぇ………他の薬局じゃあどこ行っても追っ払われてしまって………ここだけじゃったわい、儂を入れてくれたのはぁ。ありがとうのぉ………」
「バーカ、処方箋持った患者受け入れねぇ薬局があっかよ。大事になジジイ、死ぬまで生きて二度と来んなよ」
薬袋に薬を入れ、腰の曲がった患者に手渡す。
すると爺さんは皺だらけの顔で笑いながら、このボロい薬局を後にした。
――――――梓乃志那。職業、奴隷薬剤師。
スラム街としか言いようが無いこの奴隷特区”堕牟”に赤子のまま捨てられていた俺は、世話好きのジジババ連中に育てられ今のところ24年間生き永らえている。
薬剤師っつっても6年前、大学まがいの収容所に強制連行され”奴隷向けの医療従事者の育成”とかいう雑な政策の餌食になっただけでこれといった熱意もないし給料も無限小である。
…………なんでこんな教育委員会も白目剥いて泡吹くレベルの教育と労働環境なのかというと………
俺達の世界は、112年前から”魔術師”とかいう奴らに乗っ取られているからだ。
突如融合した二つの世界。非科学的且つ圧倒的な力を持つ彼らは瞬く間に人間達を踏み潰し、天秤は当然魔術師側に傾いた。
やがて融合により大陸等の地形や生態系の変動も指数関数的に増加し………今ではもう、かつて誰もが共通認識として持っていた”地球”という概念に当てはまる要素は殆ど消えている。
魔術師達は訳分からん技術力でSFみてぇな都市作りまくるし、それに反比例して俺達一般ヒューマンは畜生と肩並べるレベルにまで生活水準が後退していった。
「次のガキ、どうぞ」
「ガキじゃねぇもう18だ!!ったく………薬剤師の癖に口悪すぎなんだよ」
「生憎、堕牟育ちにゃこれが標準語なんでね。ほら、前と同じ薬だ」
だが過ぎたもんはしょうがない。
確かに理不尽極まりねえしムカつきもするが、だからといって奴隷と化した人間に出来る事など何もない。
ストレスと下手な上昇志向は身を亡ぼす。座右の銘は”良い加減に”だ。
…………よって静かにスラム生活を謳歌する為、学び舎を出ても人の下では働かず、俺が捨てられていた場所に偶然立っていたそこそこデカい石造りの建造物を改装してこの”梓乃薬局”を開き、現在に至る。
「なぁ、梓乃。…………最近きな臭くねぇか?」
同じくスラム暮らしのオレンジ短髪の少年ジック・リーアは、変なアロハシャツを着たまま世間話を始めた。
「きな臭い?何がだよジック」
「昨日俺、北はずれの店に盗みに入ったんだけどさ……」
「お前がきな臭ぇじゃねぇか通報するぞガキ」
「まぁ聞け。………そしたらいたんだよ。店の近くに、片鱗が」
「はぁ!?………こんなスラムに!?冗談だろ!?」
しかし、黙っちゃいない人間もいる。
………魔力を持たない俺達人間サイドの中で、莫大な金を積んで魔術師に取り入り、限定的な魔術使用が可能になる処置を施された貴族。それが片鱗と呼ばれる奴らだ。結局は魔術師に縋っちゃいるが、それでも他の人間達と比べればまるで天界が如き華やかな暮らしを送っていることだろう。
普段は魔術師達の居住中心都市である”ファルディア”にその身を置いているらしいが………それ以上の事は殆ど知られていない。当然俺も知らない。
そんな奴らが堕牟近辺に出没するなど到底考えられない。一体何故………
「胴に鎖巻いた灰色のローブ。あれは話でしか聞いた事ねぇが片鱗共が着る正装だ間違いねえ」
「そうだとすれば…………鉢合わせしたらヤバい事になりそうだな」
「最初見たときはビビって逃げたが、次見かけたらあの豚みてぇな腹にコークスクリューぶち込んでやるぜ俺は」
「ぶち込んだ時点で命日決定じゃねえかやめとけ」
ここらの奴らは老若男女問わず気性が荒いもんだから変に挑発して処刑とかされなきゃいいが………
取り敢えずその話の真偽がはっきりするまで不用意に外には出ねえほうが良いな。
「っし………じゃ、またな梓乃」
「おう、気を付けろよガキ」
「うるせぇクソ薬剤師!!!」
集中線が見える程に立てた中指を強調させ、ジックは薬局を後にする。
奴に渡したのはクリンダマイシンゲル。尋常性ざ瘡 (ニキビ)に適応のある塗り薬。
………スラム育ちの癖にニキビは気にするんだなあのガキ……もっと突っ込めば良かった。
微々たる後悔を胸に留め調剤室へと戻り、これまたボロい錆びたパイプ椅子に腰かける。
患者が少ないとは即ち暇である。
そこら辺で拾った小さなラジオから流れる良さの分からんジャズを聴き、調剤棚を訳も無く引き出したり閉まったりの人類最古レベルの娯楽に浸る。
「……………おぉい!!」
「あ?」
「梓乃!!!おい梓乃!!!」
ジックの声。………帰った筈だが何事だ?
何やら切迫した様な声色に釣られパイプ椅子から即座に立ち上がり、扉を開け外へ出る。
すると右方から依然俺を呼ぶジックの姿が迫ってきていた。
しかし、彼一人だけではない。
彼よりも二回り以上は背の低い……恐らく10歳前後と思われる少女を背負っていたのだ。
赤髪のロングに深い緑色のローブ。雪の様に白い肌の上に、苦しげな相貌を浮かべている。
一瞬”遂にやりやがったな”と誘拐を疑ったが、俺が知る限りアイツはロリコンでは無いので選択肢は削除した。
「どうしたんだよそのガキ!」
「そこの……ゴミ捨て場の近くで倒れてたんだよ………!!しかもコイツ………」
少女を背負ったまま振り返り、俺に彼女の背面を見せる。
それを見た瞬間血の気が引き、思わず呻いてしまった。
「おいおい嘘だろ!?こ………コイツ………!!」
彼女の背中には穴が開いていた。正確に言えば………拳程の大きさに腹部から背中を穴が貫通している。
どういった要因で人体にここまで非現実的な損傷が起こるのか俺には微塵も理解が出来なかった。だがそんなことはどうでもいい。…………彼女の顔を一瞥すると、まだ辛うじて呼吸をしていたのだ。
だが救急車を呼ぶにしても、ここから腕の立つ医者がいる病院まではかなり距離があり到着まで当然時間がかかる。ここまで重症な少女が持ちこたえられるとは考えにくい。かといって応急処置だけじゃどうにも………
「ジック、取り敢えず薬局ん中にコイツ運べ。俺は救急車呼んで出来る限りの応急処置する」
「いや梓乃………勢いで連れて来たけど、流石にもう助からねぇだろこの子………」
「何もしないで見殺しに出来る訳ねぇだろうが!!!いいから奥のベッドに運べ!!!」
ジックは半ば諦めている表情を受かべ、しかし急いで薬局内へと駆ける。
取り敢えず止血しないことには応急処置の意味が無い。どうすれば………
思考を手繰り寄せジックの後を追う。
すると、何やら消え入りそうな声が、二人の耳朶に触れた。
「主は………ロメルダ・イスタ………従うはメルーナ・フィル………ノイエス………」
その声は多量の血を流す彼女から発せられていた。
「お、おい!何言って………」
「侵す根源は、三界秘術庫…………」
「なっ………」
刹那、血を流していた背部の穴を包むように淡い紺色の光が現れる。
それは次第に光度を増し………信じられないことに、大きく開いた傷口が外側から塞がっていくのだ。
「うおぉっ!!?何だこの光!?」
ジックは訳も分からず驚愕し少女を落としそうになるが、俺はそのまま彼女を背中から抱きかかえ薬局の中へ急ぐ。
調剤室の奥のドアを開け、物が散在する狭い室内に置かれたベッドに静かに下ろし、改めて傷口を観察すると…………間違いなく、傷が治っていた。しかも完全に、一切の痕も無く。
「お、おい梓乃!急にどうしたんだよ!!」
遅れて部屋に入ってきたジック。
俺は彼を振り返り、確信した事実をそのまま告げた。
「この子………………魔術師だ」
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