考える葦だって

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ポテチ

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時は23時

腹が減った。腹が減った。
そう、小腹が減った。

さぁどうすべきか。
ここはグッと堪えて朝飯を楽しみにやり過ごすべきか。

いやいや、それはもう無理だ。
食べる方向で頭はいっぱいだ。

カロリーよ、コンバンハ!

さて、何を食べようかな。
家にあるもので、脳内に候補が幾つか上がる。

冷蔵庫にはシュワシュワな缶コーラもいなさる。

… … ポテチだな。…うむ。ポテチが相応しい。
こんな時間にポテチ。いいじゃないか。いいじゃないかポテチ。

覚悟は決めたのでルンルンで缶コーラを開ける。
カッシュっ シュワシュワシュワシュワぁ

と、ここに来て大きな問題が…

うす塩かコンソメか。

どうする。どううする。
これはとても重大な問題だ。

こんな時間にカロリーを得るなら最良な選択をしたい。
流石に二つは避けたいので、どちらかに決めねばならない。

どちらも王道にしてキング。
王が二人だなんて混迷極まれり。

クッ…

目を閉じて選ぶか。いやいや、それはとても後悔しそうだ。
ちゃんと、ちゃんと選ぼう。どちらの王にすべきか。

カロリーの少ない方か。いや、そんな決め方では覚悟を決めた意味がないではないか。

ナムサン!と手を伸ばし、いざ開封の儀へ。
手を動かしつつ、まだ変えられるぞ!ホントにそれでいいのか!と、
脳内が騒がしい。

袋の上部を両手でつまみあげ、左右に力を加える。
ここまできたら脳内会議は終了だ。
パッと上部を開き、つなぎ目からパーティ開けへ。
カシャっ カシュカシュパっ

現れたのはコンソメ味。
やっほい!いただきます!

コーラとコンソメポテチを堪能する。
シャクシャク。グビ。ふぅ~。
一連の動作を繰り返す。

合うわー良いわー。
この選択は間違いではなかった!

そう、決して間違いではなかった。

間違いではなかったが、
すっかりと物足りなくなってしまった。

もお、いいでしょと。
一つも二つも変わらんでしょと。

え、そっちかー。ならしゃーないか。と、
いそいそと次の便を取りに行く。

待たせてゴメンね。うす塩クン!

と、その奥の存在に気づいてしまった。

おぉ、のり塩クンではありませんか…























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