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17歳
私の住む町には高校が無かった。
最低でもバスに乗り、隣町のJRの駅まで出て、そこから電車で通学する必要がある。
私は親や、周囲の期待通り、県内一の進学校に無事合格することが出来た。
入学後、多くの友人は好きな部活を選び、入部していった。興味のある部活はあったが、私は入部を諦めた。理由は二つある。
ひとつは通学に時間が掛かること。
自宅から駅まではバスで30分。そこから電車で20分。さらに学校の最寄りのバス停まで20分掛かる。合計70分。
そう考えれは、さほど遠くないようにも思えるが、田舎の事情は切実である。圧倒的に本数が無い。かつ、接続が悪く、最終が早い。自宅に帰るバスの最終は18時台だ。
部活を始めても、途中で抜けて帰らなくてはならない。それではつまらないし、周りにも迷惑が掛かる。
もうひとつは、個人的な欲求。
私の高校進学と同時に、父の単身赴任も終わりを告げた。
それは月に一度の、ひとりきりの週末が、もう来ないということだ。もう単身赴任先に母が行くというイベントが発生しなくなってしまった。
中学3年生の夏以降は、その週末を楽しみにしており、数々のエッチな遊びを繰り返してきた。私のエッチ度は確実にレベルアップしてきたと思う。
そんな週末が無くなってしまった。
無論、両親の不在の時には、工夫を凝らして遊んできたが、以前のようには出来ない。部活に入って、これ以上時間が無くなるのがイヤだった。
高校入学後、自宅でエッチな遊びが出来なくなってしまった私が、まず始めたのは、遊び場探しだった。探す場所の条件としては、①人が来ない場所②学校帰りに立ち寄り易い場所③怖くない場所、といったところか。
①は当たり前。見られるのは絶対イヤだし、状況によってはレ○プまであり得る。絶対に避けたい。
②も難しい。行動範囲が広がる分探し易いと思ったらそうでもない。
高校は県庁所在地に有り、東北とはいえ人口も多い。とても遊べる場所は有りそうも無い。
JRの通過駅で降りて探すことも考えたが、土地勘が無い分難しい。
当面は自宅に帰るバス路線沿いで探すことになる。
地図上で公園を探し、何度か訪ねてみた。
元々方向音痴には自信があったので、辿り着けず帰ることもしばしば。帰りのバスの心配も有り、ゆっくりとは探せない。
ようやく辿り着いたと思ったら、人が多かったり、見晴らしが良かったりと、がっかりすることが多かった。
結局、自宅やその周辺での遊びで満足するしか無かった。
そんなある日のこと。
2年生になった私は、地元の地域の歴史について学ぶ機会があった。
この地域には、教科書に載っているような大名以外にも、数多くの大名、豪族が存在し、争っていたことを学んだ。資料を見ると、現在も無数の城跡が残っているらしい。
城跡? そんなのあった?
調べてみると、城跡といっても、建物や石垣が残っているようなものは無く、土が盛り上がっているのが残っている程度のものが殆どだった。
だがひとつだけ気になるものを見つけた。
自宅の最寄駅の、ひとつ手前の駅から1km程のところに、本丸、二の丸の形がそのまま残っている城跡があった。
行政が資金を出し、整備をしたが、訪れる人も少なく、荒れてしまっているらしい。
とても興味が湧いてきた。勿論歴史的興味では無い。
スマホの地図アプリを起動。周辺に建物、民家は全く無い。
ストリートビューを出す。小高い丘って感じ。遊歩道が有るように見えるが、草木が生い茂り、良く分からない。駐車場は無さそうなので、あまり人は来ないのだろう。
急にドキドキしてきた。ここならハダカになれるかも。
決行は学校の中間テストの日に決めた。テストは午前中に終わるので、午後の時間をたっぷり使える。
本来なら勉強に充てる時間だが、私は毎日しっかり勉強している。せっかくのチャンスなんだから、出来るだけ遊びたい。
その日、午前中のテストは集中して受けることが出来た。
午後のことは頭にあったが、元々行ったことの無い場所で、何が何処まで出来るかも分からない。
今までも期待して行っても、ガッカリして帰ってくることが多かった。大きな期待はしないことだ。
学校を出る前に、荷物を減らした。歩く距離も長そうだし、汗をかくのも辛い。勉強道具はすべて置いていくことにした。通学で使っているリュックはスカスカになった。
駅前のマックで昼食を摂ったあと、電車に乗った。平日の午後ということもあり、ガラガラの車内。冷房が効き過ぎるくらい涼しい。空いている席に座り、これからの予定を頭に描いた。
ひとつ手前の駅で電車を降りた。初めての駅だが迷う程の広さも無く、改札を出た。他に降りた人は誰もいない。無人駅でもおかしく無いような田舎の駅だった。
駅前の狭いロータリーに強い日差しが降り注ぐ。
ロータリーの周りにあるのは、自動販売機が2台と大き目な公衆トイレ。人の気配は感じられない。
まだ6月なのに、夏のような天気だ。雲ひとつ無い青空に僅かなそよ風。これから1kmも歩くのに。
まずはトイレに入り、日焼け止めを塗り直した。それから大切な虫除けスプレー。念入りに振りかける。よし、準備は出来た。
ロータリーに出てスマホを開き、地図アプリを立ち上げる。目的地の城跡は駅の反対側だ。
駅のすぐそばの踏切を渡り、歩き出す。センターラインのある、片側一車線の道路だ。申し訳程度の歩道を進んでいく。
時折通過する車が風をくれる。でも暑い。こんな苦労をしながら、なんの為に歩いているのかを考えると、少し恥ずかしくなる。
目的の十字路に到着。見渡す限り畑が続く。何の作物を作っているかは分からない。そこまでの知識は持ち合わせていなかったが、一面に広がる緑が気持ちいい。
周辺に民家や建物は皆無。再度地図アプリを開く。ここだ。ここを左に曲れば、あと少しで着く。
道路は狭くなった。歩道はもう無い。道は広いが、道路脇の雑草が路上にせり出しているので、歩きづらい。幸い車が全く来ないので問題無かったけど。
すでに左右には森が広がっている。起伏が大きくなり、道路は小高い山に挟まれた谷を進んでいるような感じ。日陰に入ってきて、幾分涼しくなった、ような気がする。
道路の左側に、一部砂利が敷いてある場所が出てきた。車が2台くらい停められそうな広さしかない。
近付いてみると、砂利はもっと敷いてあるけど、雑草に覆われてしまい分からなくなっている。
ここ?
地図アプリを見ると、確かに到着している。周りは一面草木に覆われているけど。
周りをよく見ると、少し先に山に入っていく小径があった。
近づいてみると、すぐそばに目指す城跡の案内板が立っている。ここで間違い無い。
その案内板によると、この小径を入っていくと二の丸の入り口に出る。二の丸自体は四角形の広場になっており、特に何も無い。
二の丸の入り口を通過すると、本丸に続く坂が有り、その先が本丸になる。本丸にはベンチが設置されているようだ。本丸の反対側からまた小径が有り、道路に出られるようになっている。
不安しか無い。
見た限り小径には草が生えて無いから、たまに人は通っているのだろう。
でも、どこまで行けるのか分からない。危険な場所が有っても驚かない。普通の神経なら入っていかないだろう。
(私には好都合……滅多に人が来ない場所ってことだよね……)
スマホを取り出し、案内板を写真に収める。誰かに会ったら城跡好きな高校生を演じるつもり。
小径を歩き始める。小径はひとり分の幅くらいはあるのだが、やはり左右からの草が伸びていて行く手を遮る。胸くらいまでの高さの草が多い。
(まずは本丸まで行ってみよう)
落ちていた木の枝を持って進む。蜘蛛の巣対策だ。身体に絡むのは厄介だけど、蜘蛛の巣が有るってことは、最近通った人はいないっていう証拠。いけない期待が昂まる。
緩やかな坂を登っていくと、二の丸に到着。意外と近かったような印象。途中から草が減り、小径も広くなってきた。日当たりが悪いからかも知れない。
二の丸を覗くと一面が草地。歩くのも大変そう。無理に入らず、本丸へ向かう。
本丸への坂はキツい。小径はやがて、木材が埋め込まれた階段に変わる。
階段は補修の跡がある。定期的にメンテナンスはされているらしい。
ついに本丸に辿り着いた。想像よりも本丸は狭かったが、二の丸と違い、歩ける程度には草が少ない。
中央にはふたつのベンチが設置されており、公園のようにはなっている。
ベンチまで進んで荷物を下ろした。ホントは座りたかったが、そこまで綺麗なベンチではないので我慢。
小径の入り口からここまで来るのに10分ほど。坂が急だから時間は掛かったが、それ程大きくもない。そして何より人の気配が全く無い。
小径が残っていることから、人の往来は皆無では無いようだが、せいぜい1日に1組か2組といったところか。
つまり、ここは私が求めていた場所、ということになる。
目を閉じて耳を澄ます。聞こえるのは虫の声、草木が風に揺らぐ音、私の少し荒い呼吸音。
(ここなら出来る……私がずっとやりたかったこと……)
目を開き、再度周囲を見渡す。大丈夫。
スカートのホックを外す。それだけで心臓が高鳴る。ファスナーを下ろし、ベンチの背もたれに手をかけながら両足を抜いた。淡いピンクのパンティにつつまれたおしりに風が当たる。
(これよ……これ……)
続いて脇のファスナーを下ろしてセーラー服の上着を脱いだ。あっという間に下着だけの姿になってしまった。
これまで自宅で全裸になって外に出たり、恥ずかしい服装て外に出たりしたことはあったけど、屋外で服を脱いでハダカになるのは初めて。
もっと躊躇するかと思っていたが、流石は私。ここまではあっという間。
脱いだ制服はリュックの上に重ねて置いた。
もし、この本丸に、今誰かが入ってきたら、下着姿の女子高生を見ることが出来ただろう。でも下着姿も通過点に過ぎない。
(そう……だって私……変態だから……)
両足の付け根に指を入れ、パンティを下げる。クロッチ部分が離れる際、一筋の糸が見えた。
パンティを脱ぎ捨て、ブラも外した。
全てを晒した。
風が全身を撫でていく。
(やった……気持ちいい……)
風に愛撫されて全身の皮膚が敏感に反応していく。
心臓の鼓動が早鐘のように鳴り続ける。
周囲を見渡す。誰もいない。
それをいいことに、もうひとつのベンチに登る。視点が高くなり、少し遠くまで見える。両手を広げて風を楽しむ。
風に応えて乳首が硬くなる。それを両手の指で揉みほぐしてみる。
クッ
微かに漏れる声も、風や草木が隠してくれる。じゃ遠慮なく。
アァーン
本格的に刺激が欲しくなってきた。
左足をベンチの座面に置き、右足を背もたれの上に置いた。いやらしく股間を開くと、下腹部の唇は、すでに多くの透明な液体を堪えきれず、ふとももを濡らしていた。
左右の指で唇を開いてみる。女の子の最も恥ずかしい部分が、日の光に晒されて輝いている。
その痴態はこの本丸のどこにいても見えるだろう。
(恥ずかしい……誰かに見られたら……)
唇の中心に右手の中指をあてがい左右に振る。クチャクチャといやらしい音が聞こえてくる。
私は知っている。私のここがずっと濡れていたことを。服を脱ぐ前から、小径に分け入った時から、城跡を目指し、踏切を渡った時から、駅前のロータリーで地図アプリを開いた時から。
ずっと濡らしてここまで来た。この時を求めて。
自分の汁でびしょ濡れの指をクリに当て、指先で弾く。腰の奥まで響く快感。弾くたびに腰も跳ねる。
大きくなったクリを人差し指と中指で挟み込み、上下に擦り上げる。だんだん早くなる。手はもう止めない。
クゥー
ベンチの上に立って、足を大きく開き、股間を突き出しながら、イってしまった。
繰り返す痙攣を伴いながら。
崩れるようにベンチに座り込んだ。ベンチの汚れも気にならなかった。凄い格好だ。両足はベンチの座面にあり、その前におしりを突き出す形だ。
淫らに濡れた唇もおしりの穴も大きく開かれて、日の光を浴びている。
急に恥ずかしさが込み上げてきた。
まずは姿勢を直したいのだが、身体に力が入らない。荒い呼吸もまだ治らない。強制的に晒し物にされたみたいで……なんかいい。今ここに誰かが来たら。ゾクゾクしてしまう。余韻を楽しんでいた。
一際強い風が吹いた。我に帰り、不安を感じた。早く服を着なくては。
(もう帰るの……折角こんな素敵な場所に来れたのに……)
立ち上がり、荷物のあるベンチへと戻る。下着を手に取り、周囲を見渡す。誰もいない。
ずっとやりたかった外でのオナニーも無事出来た。今すぐ服を着れば、誰にもバレずに日常に戻れる。
(ホントに帰るの……帰れないでしょ……変態なんだから……)
手に取った下着をリュックに押し込んだ。続いて制服を軽く畳みながら押し込んでいった。これですぐに服を着ることは出来なくなった。
本丸を一周歩いてみよう。
リュックを背負って歩きだす。地肌にリュックは違和感しか無い。
雑草が生い茂る中、比較的歩き易い部分を狙って歩いてみる。
それでも時折長い草が伸びており、直接地肌に当たる。足や下腹部は常に優しく刺激を受け続け、中には切りつけるような痛みを感じる。胸に届く雑草は硬く、痛い。
出来るだけ大きく一周回ってみた。足を中心に数ヶ所痛みを感じる。胸にも何度も草が当たった。日常ではあり得ない刺激に、再び股間が濡れてくるのがわかる。もう垂れてるかも。
すぐに服が着れない状況に興奮している。これでさらに、手元に服が無かったらどうなるのだろう。
これは以前より、何度も妄想していたことのひとつ。森の中、夜の住宅街などをハダカで徘徊していて、でも手元に服が無いという状況を妄想しながら、自分で慰めてきた。
妄想の中でも、恥ずかしい姿を人に見られるのがイヤだった。その分興奮出来た。
それが現実になろうとしている。
リュックを本丸の端の茂みに隠した。ベンチの近くにしなかったのは、もし本丸に誰かが入ってきたら、まずベンチの付近に行くと思ったからだ。
リュックを発見されて、そのまま持ち帰りでもされたら……。家までの道も分からないのにハダカで歩いて帰らなくてはならない。誰にも見つからず帰れるだろうか。
周りを見渡す。誰もいない。耳を澄ます。聞こえるのは草木の音と蝉の声のみ。
大丈夫!
歩き出した。身に付けているのは靴のみ。ドキドキが苦しい。どんどんリュックから遠ざかる。少し怖い。でも足は止まらない。
ベンチまで戻ってきた。もうリュックは視界に入らない。無くなっていても分からない。
身体の数か所が指による刺激を求めている。
でも、まだダメ。もっと歩きたい。二の丸まで行ってみよう。
本丸入り口に向かう。さらにリュックから遠ざかる。
ふと足が止まる。ここって反対側にも道路に通じている道があったはず。入り口の案内板を思い出す。確かに本丸の反対側から道路に出られたはず。
まずい、そっちから人が入って来たら、絶対リュックまで戻れない。
戻れたとしても服を取り出し、着る時間は絶対に無い。全裸で歩いている姿を確実に見られてしまう。
そんなの絶対ダメ。反射的に戻り始めてしまう。
待って。そんなに人が来る場所では無いでしょ。それに砂利が敷いてある部分を駐車場とすれば、入ってくるのは私と同じルートのはず。
大丈夫。心配しすぎていては何も出来ない。家に帰ってから後悔するよ。
再び二の丸へ向けて歩き出した。
本丸入り口へと進む。草木に囲まれた道を歩んでいくと二の丸への坂が近づく。来る時は急な坂だった。今度は下り坂になる。
急に視界が開けた。
来る時は気づかなかったが、坂の両側は樹木は切れており、背の高い草が伸びているだけだった。その分上から見下ろすと、二の丸の全景や、その先の森、更にはこの小高い丘の外までも見える。遠くには小さく駅や、ここまで歩いてきた道路まで見えた。
絶景である。
逆に言えば、ここは遠くからも見えるということになる。もっとも双眼鏡でも無ければ見えないと思うけど。
全身の皮膚が粟立ってくるのを感じる。
こんなにも開けた場所で、全裸。
全身に太陽の光を浴びて、全裸。
ここでしたい。両手が動き出す。
左手が右の乳首をつまみ、軽く潰しながら指先で転がし始める。少し雑に弄るのがお気に入り。
右手は股間の唇の間に指を入れ、溢れてくる液体を泡立てる。いやらしいクチュクチュという音が聞こえてくる。この水音が聞こえてくると、ちょっと満足。やっぱり私はエッチなんだなあ、って思えて興奮する。
もっとエッチに、もっと変態に。
すぐそばの木に近づく。腰の高さくらいの枝に右足をかけた。これで両足の付け根は完全に開かれ、お尻の穴まで日差しを浴びている。
恥ずかしい。
股間へ背中側から手を入れる。
激しく踊る指先。屋外なのに。いつ誰か来てもおかしくないのに。こんな姿誰かに見られたら……。
その時が近づいてくるのがわかる。腰が痙攣するように、或いはいやらしさを強調するように、動き始める。堪えていた声が漏れ始める。堪えきれない。
遠くを見る。森の向こうに視線を送る。遥か彼方に山々が見える。視界がぼやける。目を開けていられない。
イッてしまった。痙攣が続く。いつもより長いかも。
右足を下ろした。
そのはずみで、崩れるようにしゃがんでしまった。生のお尻に草が当たって少し痛い。
誰かに見られたかな。見られてないよね? 大丈夫だよね? こんなとこ誰も来ないよね?
(もう一回……いいよね……)
そのままおしりを地面に下ろした。草の痛みは気にならない。
両足を開くと白い液体や泡で汚れた唇が顔を出す。クリは大きく膨らんだまま、次の刺激を待っている。期待に応えないと。
右手の中指で、ゆっくりとクリを潰す。
敏感になっているそこは、新たな刺激に再び快感を引き起こす。指先で円を描くようにこねていく。いきなり強い快感に襲われて声が漏れる。
どうせ誰もいないんだから、声を堪える必要もないかな。
「クゥッ、ハァー、ハァー、気持ちいい」
声に出てしまった。そんなつもり無かったのに。ホントに私はエッチな女の子。
「ハァ、気持ちいい、気持ちいい、おマ◯コ気持ちいい、凄い気持ちいいよう」
エッチな言葉が止まらない。
次から次へと溢れてくる。そんな大きな声では無いと思うけど、実際はどうだろう。静かな場所だし響いているかも。
自分の発する声に呼応して、指の動きがますます激しくなる。声に出す喜びを知ってしまった。
「気持ちいい、イクー!」
再び腰が震え出す。
両足を大きく開き、腰を激しく上下させる。次第に身体の動きは収まってくる。
少しだけ不安がよぎる。最後に出した声、結構大きかったけど大丈夫かな。
遠くの景色を眺めながらボーッとしていた。足を大きく開いたまま。視界に入るそこは、淫らに汚れていた。濡れた下半身にあたる風が、涼しくて気持ちがいい。ずっとこうしていたい。
と、いう訳にもいかないので、立ち上がる。
手近に服がないと、やはり落ち着かない。一旦リュックのそばに戻ろう。
少し足がふらつく。歩きつかれたのか、それとも。
茂みに隠したリュックが見えてきた。ちょっとだけホッとした。
もし無くなっていたら、どうしたらいいのだろう。歩いて帰るしか無い。でも帰り道も分からない。調べるにしてもスマホはリュックの中。第一全裸で道路を歩くの? 誰も見つからずに帰れるの?
想像しただけで、下半身のどこかがキュンとしてしまう。つくづく変態なんだから。
視界の端に小径をみつけた。これが反対側から道路に出られる小径かな。
考えてみると、さっきは中途半端だった。だってリュックからどこまで離れられるか、って歩き始めたのに、途中でオナニー始めてしまって、結局本丸の入り口までしか行っていない。たいして離れていない。
今度はハダカのまま、この小径をいってみようか。
案内板によると、距離はあまり無い。でも一般道に近づいて行くので、今までより注意が必要かも。勿論小径を登ってくる人が居れば逃げようも無い。
怖い。
(誰も来ないから……早く行きなさい……悩んだって結局行くんでしょ……変態なんだから……)
そう、私は変態。今の私の姿見たら全員が賛成してくれるでしょ。森の中で、全裸で、下半身びしょ濡れにして佇んでいる人が、変態じゃない訳が無い。
落ちている枝を拾い蜘蛛の巣を払いながら、小径を目指して歩き出す。また、リュックが遠ざかる。凄い不安。でも、それもいい。
こちらの小径はさらに人が通らないのだろう。蜘蛛の巣もあるし、周りの草も長い。胸の辺りまで伸びている。足を進めるたびに身体をかすめる草が、痛いような、くすぐったいような。
小径はすぐに下り坂になった。少し進むと折り返してさらに下る。
さらにその先で、また折り返しているが、その辺りから草木が減ってきているのが分かる。とはいえ、下の道路を走る車の気配も無い。
(今度こそ……中途半端はダメ……行けるところまで行ってみよ……)
草木の薄い部分は、姿勢を低くし、小走りで進んだ。走ると小さいながらもおっぱいが揺れる。緊張で心臓が破裂しそう。ついに道路の近くまで降りて来た。
小径の入り口まで来たらしい。ここから道路の舗装された部分まで3mくらい。この辺りは生えている草の種類が違うのか、高くても腰の辺りまでしか無い。しゃがんでいても頭が出てしまう。雑草の密度も薄くなってきた。
ここまで来たら、欲が出た。
最初に入った小径まで行って、そこから本丸まで行っちゃおうかな。
少し先に砂利が敷いてあるところが見える。最初に入った小径はあの辺りのはず。10mも無いくらい。一気に走れば10秒もかからないと思う。
手元に服が無い状態で、かなりの冒険になると思う。
まず、雑草の間を3mほど進み、道路の脇まで進む。次にアスファルトの道路の上を走る。同時に小径の入り口を探す。そして走り込む。
入れ違いで、誰かが城跡に入っている可能性もあるので、本丸までは慎重に進まないと。
正直怖い。少し勇気が欲しいな。自然と右手が股間に伸びる。すでにびしょ濡れになっている。先程のオナニーで股間から膝の辺りまでは濡らしていたが、すでに乾いていたはず。その乾いた上に新たな液体が溢れていた。
草むらから少し身を乗り出して、道路を見る。やっぱり車は走って無い。今なら行けそう。
しゃがみながら、3mほどの草むらのギリギリ先まで進む。薄くなってきた草の間から遠くまで良く見える。しゃがんではいるが、隠れているとはとても言えない。
舗装された道路は目の前。名残り惜しいけど、右手を股間から引き剥がす。一気に行かないと。心臓がうるさいくらいに高鳴る。痛いくらい。立ち上がりかけたその時。
不意に近づくエンジン音が。
慌ててしゃがみ込んだ。シルバーの車が近づいてくる。
見つかる!
草陰に隠れているが、所詮は草である。壁でも板でも無い。隙間だらけである、というより隙間の方が多い。遠くからは誤魔化せるかも知れないが、近づいてくれば丸見えのはず。かと言って、再び奥まで逃げる時間は無い。
車の人が気づかないことを祈るしか無い。出来るだけ身体を小さく丸める。それ以外出来ることは無かった。
急なことに頭はパニックになりかけた。怖い。私は何をしてるのだろう。後悔が溢れ出る。
目を閉じて、その時を待つ。お願い、気づかないで。
だが、一向に車は通過しない。
ほっ、とする気持ちと何で? という気持ちが複雑に絡み合う。目を開けると事態は悪化していた。
砂利の上に停車した車が。
運転席から男性が降りて来た。もうお爺さんと呼んでも良さそうな年齢に見える。シルバーのTシャツに明るい茶色のスラックス。右手にはまだ、車のキーを握っていた。こちらからは、そのくらいは見える。逆に向こうからも見えているハズだが、幸いまだ気付かれてはいない。
「早くおいで」
全身がビクッとなった。見つかった! まあ、この距離だから無理も無い。どうしよう。心臓が鷲掴みされたような気がした。
でも、こちらを全く見ていない。私に話しかけた訳では無いのかも。もうひとり居る、ということかな。
直ぐに助手席から女性が降りて来た。恐らく夫婦なのだろう。こちらもお婆さんという感じ。
「そんなに急いでどうするんですか」
「別に急いではいないよ」
「また転んでも知りませんよ」
すぐ側から夫婦の会話が聞こえてくる。
一方で、私は全裸。走って逃げ出したかった。が、そんなことをすればすぐに見つかってしまう。動かずじっと我慢するしかない。
「来てごらん。最近誰か来たみたいだよ。いつもの枝が無くなってるし、人が通った後がある」
「あら、珍しいわね。上で会えたらご挨拶したら」
「そうだね。いい人だったらいいな。散歩仲間が増えるかもしれないね」
「でもどうやってきたんでしょう。車も無いし」
「歩きかな。じゃぁ学生さんだな。行ってみよう」
お爺さんは早速歩き始めた。
非常にマズい。
私が小径に入る時拾った枝は、いつもこのお爺さんが使っていたものだったらしい。
その枝で小径に掛る草を払って来たから痕跡が残ったのかな。
急いでリュックまで戻らないと。
今はまだ動けない。この距離だから見つかる可能性が高い。というか、まだ見つかって無いのが奇跡のようなものだ。2人が行ったら、すぐに走り出そう。
お爺さんはもう小径に消えた。お婆さんは……立ったままだ。
足元の花を見ているのか、動かない。
えっ、一緒に行くんじゃないの?
こうしている間にもお爺さんは進んでいるかも知れない。自分もさっき歩いたから分かるけど、途中寄り道する場所なんて無い。
お爺さんは今、本丸に向かって進んでいるに違いない。お爺さんより先に本丸に戻り、服を着ないといけないのに。お婆さん早く行って!
お婆さんが歩き出した。と思ったらまた止まる。
もどかしい。本丸までの距離は、こちらの方が近い。でもお爺さんが本丸の入り口に着いたら、リュックの辺りまでは見えるはず。
もう本丸で服を着ている暇は無い。リュックを掴んだら、ハダカのままこちらに戻って来るしか無い。
音を立ててしまうけど、もう気にしてはいられない。だから、お婆さん早く行って!
「おーい」
お爺さんの声が聞こえてきた。結構進んでいるような気もする。
「今行きますよ」
ようやくお婆さんも小径に消えた。
同時に立ち上がりダッシュ。本丸のリュック目指して走り出した。
身体に当たる草を気にしている余裕は無く、懸命に走った。とはいえ、元々狭い小径に、急な登り坂。なかなか前に進まない。最後の折り返しを過ぎ、本丸内が見えて来た。
今のところお爺さんの姿は無い。少し隠れて様子を見るべきか。いや、その時間が勿体無い。
一気に本丸に走り込む。脚が上手く回らない。元々が運動音痴な上に急な坂を駆け上がって来たものだから、もう脚はツラいし、しかもハダカで走ってるのが情け無くて涙は出るし、酷い姿だったと思う。なんとかリュックを掴んだ。
「おーい」
本丸の入り口の方からお爺さんの声が。
見つかった! いや違う。
口調から、お婆さんを呼んでいるのだろう。優しそうな声。
入り口を見ても姿は見えない。今のうちに。
最後の力を振り絞り小径へ走り込む。下り坂を一度折り返したところで限界を迎え、膝をついた。
「ほら、ここにワシの枝があるぞ。やっぱり誰か来ていたんだよ」
「そうですね。珍しいですね」
「城跡に興味がある人なのかな」
「いつか会えるといいですね」
頭上から優しい会話が聞こえてきた。
ごめんなさい。私はお二人には会えません。
私は変態です。今も小径の草陰でハダカでしゃがんで動けなくなってます。激しい呼吸音を殺すのに苦労してます。全身に汗を纏った身体は、あちらこちらに葉っぱや蜘蛛の巣、脚には泥を付けながら、股間を濡らし続けてます。こんなピンチを迎えてもです。こんな変態ですので、お二人の前に出ることなんて許されません。ごめんなさい。
涙が流れる。恐らく鼻水も。酷い顔だと思う。
リュックを開き、ハンドタオルで顔を拭う。続いて身体も。一刻も早くここを離れたい。一旦下着は諦め、制服だけ身に着けることにした。
それでも大変な作業である。上着に腕を通すと、汗で付いてしまい、上手く着れない。かなり気持ち悪いけど、兎に角今は、ここを離れるのが最優先。
スカートは簡単だと思ったら、狭い小径で片足で立つのが難しく、一度スカートの裏を踏んでしまった。悔しくて、また涙が出た。
制服を着て、もう一度ハンドタオルで顔や首を拭いた。よし、これで帰れる。
リュックを背に、小径を下り始めた。早く、逃げないと。
道路に出て、駅を目指して歩き始めた。
お爺さん達の車の脇を通り過ぎる。ふたりがどんな人なのか、全く知らない。でも、幸せそうに見えた。きっとまともな人生を送ってこられたのだろう。少なくとも私のような変態では無いに違いない。
日は傾き始めていた。
残る問題はふたつ。
ひとつは今下着を付けていないこと。私の小振りな胸は確実に透けている。汗で肌に貼り付けているからだ。
視線を胸元に落とせば、ふたつの突起は勿論、乳首の色まで分かる。
何度か張り付いたのを手で直したが、リュックを背負っているので、布地が後ろに引っ張られ、また張り付いてしまう。
両手でリュックの肩紐を掴みながら歩けば何とか誤魔化せるが、すると手でスカートを押さえることは出来ない。女子高生のスカートは短い。私のだってそう。歩いていても際どいところまで見えているのがわかる。それをノーパンで歩くのも大変なのに、風が吹いても押さえられないというのは辛い。
もうひとつの問題は……この状況で、未だに興奮が収まらないこと。正直に言えば、すぐにでもスカートの下に手を入れたい。固くなった乳首ごと胸を揉みしだきたい。すぐにイってしまう自信がある。
たった今、凄い危険な目に合ったばかりなのに。全裸で山の中を逃げ回って、恥ずかしくて、情け無くて、涙をこぼしたばかりなのに。
馬鹿なことをした、こんな怖くて、恥ずかして、情け無いことは、もうやりたくない。この気持ちは本当。
凄い興奮した、ドキドキした、もっと変態なことをして気持ち良くなりたい。この気持ちも本当。
人通りか無いのをいいことに、風でスカートが捲れても全く押さえていない。
もう何度もおしりを晒している。おっぱいも透けるに任せたまま。逆に指先で乳首を弾いて楽しんでいた。
あんな大変な思いをしたばかりなのに。
こんなに変態な女子高生他にいるのかな。
今日降りた駅のトイレを思い出す。
結構綺麗なトイレだったな。個室も広かったし。駅の利用者も少なそうだから、ちょっと籠っていても大丈夫かな。早く駅に着かないかな。
でも駅に行けば、あんな寂しい駅でも誰か人が居るかもしれない。着く前に、太ももの内側を流れる雫は拭いた方がいいよね。
最低でもバスに乗り、隣町のJRの駅まで出て、そこから電車で通学する必要がある。
私は親や、周囲の期待通り、県内一の進学校に無事合格することが出来た。
入学後、多くの友人は好きな部活を選び、入部していった。興味のある部活はあったが、私は入部を諦めた。理由は二つある。
ひとつは通学に時間が掛かること。
自宅から駅まではバスで30分。そこから電車で20分。さらに学校の最寄りのバス停まで20分掛かる。合計70分。
そう考えれは、さほど遠くないようにも思えるが、田舎の事情は切実である。圧倒的に本数が無い。かつ、接続が悪く、最終が早い。自宅に帰るバスの最終は18時台だ。
部活を始めても、途中で抜けて帰らなくてはならない。それではつまらないし、周りにも迷惑が掛かる。
もうひとつは、個人的な欲求。
私の高校進学と同時に、父の単身赴任も終わりを告げた。
それは月に一度の、ひとりきりの週末が、もう来ないということだ。もう単身赴任先に母が行くというイベントが発生しなくなってしまった。
中学3年生の夏以降は、その週末を楽しみにしており、数々のエッチな遊びを繰り返してきた。私のエッチ度は確実にレベルアップしてきたと思う。
そんな週末が無くなってしまった。
無論、両親の不在の時には、工夫を凝らして遊んできたが、以前のようには出来ない。部活に入って、これ以上時間が無くなるのがイヤだった。
高校入学後、自宅でエッチな遊びが出来なくなってしまった私が、まず始めたのは、遊び場探しだった。探す場所の条件としては、①人が来ない場所②学校帰りに立ち寄り易い場所③怖くない場所、といったところか。
①は当たり前。見られるのは絶対イヤだし、状況によってはレ○プまであり得る。絶対に避けたい。
②も難しい。行動範囲が広がる分探し易いと思ったらそうでもない。
高校は県庁所在地に有り、東北とはいえ人口も多い。とても遊べる場所は有りそうも無い。
JRの通過駅で降りて探すことも考えたが、土地勘が無い分難しい。
当面は自宅に帰るバス路線沿いで探すことになる。
地図上で公園を探し、何度か訪ねてみた。
元々方向音痴には自信があったので、辿り着けず帰ることもしばしば。帰りのバスの心配も有り、ゆっくりとは探せない。
ようやく辿り着いたと思ったら、人が多かったり、見晴らしが良かったりと、がっかりすることが多かった。
結局、自宅やその周辺での遊びで満足するしか無かった。
そんなある日のこと。
2年生になった私は、地元の地域の歴史について学ぶ機会があった。
この地域には、教科書に載っているような大名以外にも、数多くの大名、豪族が存在し、争っていたことを学んだ。資料を見ると、現在も無数の城跡が残っているらしい。
城跡? そんなのあった?
調べてみると、城跡といっても、建物や石垣が残っているようなものは無く、土が盛り上がっているのが残っている程度のものが殆どだった。
だがひとつだけ気になるものを見つけた。
自宅の最寄駅の、ひとつ手前の駅から1km程のところに、本丸、二の丸の形がそのまま残っている城跡があった。
行政が資金を出し、整備をしたが、訪れる人も少なく、荒れてしまっているらしい。
とても興味が湧いてきた。勿論歴史的興味では無い。
スマホの地図アプリを起動。周辺に建物、民家は全く無い。
ストリートビューを出す。小高い丘って感じ。遊歩道が有るように見えるが、草木が生い茂り、良く分からない。駐車場は無さそうなので、あまり人は来ないのだろう。
急にドキドキしてきた。ここならハダカになれるかも。
決行は学校の中間テストの日に決めた。テストは午前中に終わるので、午後の時間をたっぷり使える。
本来なら勉強に充てる時間だが、私は毎日しっかり勉強している。せっかくのチャンスなんだから、出来るだけ遊びたい。
その日、午前中のテストは集中して受けることが出来た。
午後のことは頭にあったが、元々行ったことの無い場所で、何が何処まで出来るかも分からない。
今までも期待して行っても、ガッカリして帰ってくることが多かった。大きな期待はしないことだ。
学校を出る前に、荷物を減らした。歩く距離も長そうだし、汗をかくのも辛い。勉強道具はすべて置いていくことにした。通学で使っているリュックはスカスカになった。
駅前のマックで昼食を摂ったあと、電車に乗った。平日の午後ということもあり、ガラガラの車内。冷房が効き過ぎるくらい涼しい。空いている席に座り、これからの予定を頭に描いた。
ひとつ手前の駅で電車を降りた。初めての駅だが迷う程の広さも無く、改札を出た。他に降りた人は誰もいない。無人駅でもおかしく無いような田舎の駅だった。
駅前の狭いロータリーに強い日差しが降り注ぐ。
ロータリーの周りにあるのは、自動販売機が2台と大き目な公衆トイレ。人の気配は感じられない。
まだ6月なのに、夏のような天気だ。雲ひとつ無い青空に僅かなそよ風。これから1kmも歩くのに。
まずはトイレに入り、日焼け止めを塗り直した。それから大切な虫除けスプレー。念入りに振りかける。よし、準備は出来た。
ロータリーに出てスマホを開き、地図アプリを立ち上げる。目的地の城跡は駅の反対側だ。
駅のすぐそばの踏切を渡り、歩き出す。センターラインのある、片側一車線の道路だ。申し訳程度の歩道を進んでいく。
時折通過する車が風をくれる。でも暑い。こんな苦労をしながら、なんの為に歩いているのかを考えると、少し恥ずかしくなる。
目的の十字路に到着。見渡す限り畑が続く。何の作物を作っているかは分からない。そこまでの知識は持ち合わせていなかったが、一面に広がる緑が気持ちいい。
周辺に民家や建物は皆無。再度地図アプリを開く。ここだ。ここを左に曲れば、あと少しで着く。
道路は狭くなった。歩道はもう無い。道は広いが、道路脇の雑草が路上にせり出しているので、歩きづらい。幸い車が全く来ないので問題無かったけど。
すでに左右には森が広がっている。起伏が大きくなり、道路は小高い山に挟まれた谷を進んでいるような感じ。日陰に入ってきて、幾分涼しくなった、ような気がする。
道路の左側に、一部砂利が敷いてある場所が出てきた。車が2台くらい停められそうな広さしかない。
近付いてみると、砂利はもっと敷いてあるけど、雑草に覆われてしまい分からなくなっている。
ここ?
地図アプリを見ると、確かに到着している。周りは一面草木に覆われているけど。
周りをよく見ると、少し先に山に入っていく小径があった。
近づいてみると、すぐそばに目指す城跡の案内板が立っている。ここで間違い無い。
その案内板によると、この小径を入っていくと二の丸の入り口に出る。二の丸自体は四角形の広場になっており、特に何も無い。
二の丸の入り口を通過すると、本丸に続く坂が有り、その先が本丸になる。本丸にはベンチが設置されているようだ。本丸の反対側からまた小径が有り、道路に出られるようになっている。
不安しか無い。
見た限り小径には草が生えて無いから、たまに人は通っているのだろう。
でも、どこまで行けるのか分からない。危険な場所が有っても驚かない。普通の神経なら入っていかないだろう。
(私には好都合……滅多に人が来ない場所ってことだよね……)
スマホを取り出し、案内板を写真に収める。誰かに会ったら城跡好きな高校生を演じるつもり。
小径を歩き始める。小径はひとり分の幅くらいはあるのだが、やはり左右からの草が伸びていて行く手を遮る。胸くらいまでの高さの草が多い。
(まずは本丸まで行ってみよう)
落ちていた木の枝を持って進む。蜘蛛の巣対策だ。身体に絡むのは厄介だけど、蜘蛛の巣が有るってことは、最近通った人はいないっていう証拠。いけない期待が昂まる。
緩やかな坂を登っていくと、二の丸に到着。意外と近かったような印象。途中から草が減り、小径も広くなってきた。日当たりが悪いからかも知れない。
二の丸を覗くと一面が草地。歩くのも大変そう。無理に入らず、本丸へ向かう。
本丸への坂はキツい。小径はやがて、木材が埋め込まれた階段に変わる。
階段は補修の跡がある。定期的にメンテナンスはされているらしい。
ついに本丸に辿り着いた。想像よりも本丸は狭かったが、二の丸と違い、歩ける程度には草が少ない。
中央にはふたつのベンチが設置されており、公園のようにはなっている。
ベンチまで進んで荷物を下ろした。ホントは座りたかったが、そこまで綺麗なベンチではないので我慢。
小径の入り口からここまで来るのに10分ほど。坂が急だから時間は掛かったが、それ程大きくもない。そして何より人の気配が全く無い。
小径が残っていることから、人の往来は皆無では無いようだが、せいぜい1日に1組か2組といったところか。
つまり、ここは私が求めていた場所、ということになる。
目を閉じて耳を澄ます。聞こえるのは虫の声、草木が風に揺らぐ音、私の少し荒い呼吸音。
(ここなら出来る……私がずっとやりたかったこと……)
目を開き、再度周囲を見渡す。大丈夫。
スカートのホックを外す。それだけで心臓が高鳴る。ファスナーを下ろし、ベンチの背もたれに手をかけながら両足を抜いた。淡いピンクのパンティにつつまれたおしりに風が当たる。
(これよ……これ……)
続いて脇のファスナーを下ろしてセーラー服の上着を脱いだ。あっという間に下着だけの姿になってしまった。
これまで自宅で全裸になって外に出たり、恥ずかしい服装て外に出たりしたことはあったけど、屋外で服を脱いでハダカになるのは初めて。
もっと躊躇するかと思っていたが、流石は私。ここまではあっという間。
脱いだ制服はリュックの上に重ねて置いた。
もし、この本丸に、今誰かが入ってきたら、下着姿の女子高生を見ることが出来ただろう。でも下着姿も通過点に過ぎない。
(そう……だって私……変態だから……)
両足の付け根に指を入れ、パンティを下げる。クロッチ部分が離れる際、一筋の糸が見えた。
パンティを脱ぎ捨て、ブラも外した。
全てを晒した。
風が全身を撫でていく。
(やった……気持ちいい……)
風に愛撫されて全身の皮膚が敏感に反応していく。
心臓の鼓動が早鐘のように鳴り続ける。
周囲を見渡す。誰もいない。
それをいいことに、もうひとつのベンチに登る。視点が高くなり、少し遠くまで見える。両手を広げて風を楽しむ。
風に応えて乳首が硬くなる。それを両手の指で揉みほぐしてみる。
クッ
微かに漏れる声も、風や草木が隠してくれる。じゃ遠慮なく。
アァーン
本格的に刺激が欲しくなってきた。
左足をベンチの座面に置き、右足を背もたれの上に置いた。いやらしく股間を開くと、下腹部の唇は、すでに多くの透明な液体を堪えきれず、ふとももを濡らしていた。
左右の指で唇を開いてみる。女の子の最も恥ずかしい部分が、日の光に晒されて輝いている。
その痴態はこの本丸のどこにいても見えるだろう。
(恥ずかしい……誰かに見られたら……)
唇の中心に右手の中指をあてがい左右に振る。クチャクチャといやらしい音が聞こえてくる。
私は知っている。私のここがずっと濡れていたことを。服を脱ぐ前から、小径に分け入った時から、城跡を目指し、踏切を渡った時から、駅前のロータリーで地図アプリを開いた時から。
ずっと濡らしてここまで来た。この時を求めて。
自分の汁でびしょ濡れの指をクリに当て、指先で弾く。腰の奥まで響く快感。弾くたびに腰も跳ねる。
大きくなったクリを人差し指と中指で挟み込み、上下に擦り上げる。だんだん早くなる。手はもう止めない。
クゥー
ベンチの上に立って、足を大きく開き、股間を突き出しながら、イってしまった。
繰り返す痙攣を伴いながら。
崩れるようにベンチに座り込んだ。ベンチの汚れも気にならなかった。凄い格好だ。両足はベンチの座面にあり、その前におしりを突き出す形だ。
淫らに濡れた唇もおしりの穴も大きく開かれて、日の光を浴びている。
急に恥ずかしさが込み上げてきた。
まずは姿勢を直したいのだが、身体に力が入らない。荒い呼吸もまだ治らない。強制的に晒し物にされたみたいで……なんかいい。今ここに誰かが来たら。ゾクゾクしてしまう。余韻を楽しんでいた。
一際強い風が吹いた。我に帰り、不安を感じた。早く服を着なくては。
(もう帰るの……折角こんな素敵な場所に来れたのに……)
立ち上がり、荷物のあるベンチへと戻る。下着を手に取り、周囲を見渡す。誰もいない。
ずっとやりたかった外でのオナニーも無事出来た。今すぐ服を着れば、誰にもバレずに日常に戻れる。
(ホントに帰るの……帰れないでしょ……変態なんだから……)
手に取った下着をリュックに押し込んだ。続いて制服を軽く畳みながら押し込んでいった。これですぐに服を着ることは出来なくなった。
本丸を一周歩いてみよう。
リュックを背負って歩きだす。地肌にリュックは違和感しか無い。
雑草が生い茂る中、比較的歩き易い部分を狙って歩いてみる。
それでも時折長い草が伸びており、直接地肌に当たる。足や下腹部は常に優しく刺激を受け続け、中には切りつけるような痛みを感じる。胸に届く雑草は硬く、痛い。
出来るだけ大きく一周回ってみた。足を中心に数ヶ所痛みを感じる。胸にも何度も草が当たった。日常ではあり得ない刺激に、再び股間が濡れてくるのがわかる。もう垂れてるかも。
すぐに服が着れない状況に興奮している。これでさらに、手元に服が無かったらどうなるのだろう。
これは以前より、何度も妄想していたことのひとつ。森の中、夜の住宅街などをハダカで徘徊していて、でも手元に服が無いという状況を妄想しながら、自分で慰めてきた。
妄想の中でも、恥ずかしい姿を人に見られるのがイヤだった。その分興奮出来た。
それが現実になろうとしている。
リュックを本丸の端の茂みに隠した。ベンチの近くにしなかったのは、もし本丸に誰かが入ってきたら、まずベンチの付近に行くと思ったからだ。
リュックを発見されて、そのまま持ち帰りでもされたら……。家までの道も分からないのにハダカで歩いて帰らなくてはならない。誰にも見つからず帰れるだろうか。
周りを見渡す。誰もいない。耳を澄ます。聞こえるのは草木の音と蝉の声のみ。
大丈夫!
歩き出した。身に付けているのは靴のみ。ドキドキが苦しい。どんどんリュックから遠ざかる。少し怖い。でも足は止まらない。
ベンチまで戻ってきた。もうリュックは視界に入らない。無くなっていても分からない。
身体の数か所が指による刺激を求めている。
でも、まだダメ。もっと歩きたい。二の丸まで行ってみよう。
本丸入り口に向かう。さらにリュックから遠ざかる。
ふと足が止まる。ここって反対側にも道路に通じている道があったはず。入り口の案内板を思い出す。確かに本丸の反対側から道路に出られたはず。
まずい、そっちから人が入って来たら、絶対リュックまで戻れない。
戻れたとしても服を取り出し、着る時間は絶対に無い。全裸で歩いている姿を確実に見られてしまう。
そんなの絶対ダメ。反射的に戻り始めてしまう。
待って。そんなに人が来る場所では無いでしょ。それに砂利が敷いてある部分を駐車場とすれば、入ってくるのは私と同じルートのはず。
大丈夫。心配しすぎていては何も出来ない。家に帰ってから後悔するよ。
再び二の丸へ向けて歩き出した。
本丸入り口へと進む。草木に囲まれた道を歩んでいくと二の丸への坂が近づく。来る時は急な坂だった。今度は下り坂になる。
急に視界が開けた。
来る時は気づかなかったが、坂の両側は樹木は切れており、背の高い草が伸びているだけだった。その分上から見下ろすと、二の丸の全景や、その先の森、更にはこの小高い丘の外までも見える。遠くには小さく駅や、ここまで歩いてきた道路まで見えた。
絶景である。
逆に言えば、ここは遠くからも見えるということになる。もっとも双眼鏡でも無ければ見えないと思うけど。
全身の皮膚が粟立ってくるのを感じる。
こんなにも開けた場所で、全裸。
全身に太陽の光を浴びて、全裸。
ここでしたい。両手が動き出す。
左手が右の乳首をつまみ、軽く潰しながら指先で転がし始める。少し雑に弄るのがお気に入り。
右手は股間の唇の間に指を入れ、溢れてくる液体を泡立てる。いやらしいクチュクチュという音が聞こえてくる。この水音が聞こえてくると、ちょっと満足。やっぱり私はエッチなんだなあ、って思えて興奮する。
もっとエッチに、もっと変態に。
すぐそばの木に近づく。腰の高さくらいの枝に右足をかけた。これで両足の付け根は完全に開かれ、お尻の穴まで日差しを浴びている。
恥ずかしい。
股間へ背中側から手を入れる。
激しく踊る指先。屋外なのに。いつ誰か来てもおかしくないのに。こんな姿誰かに見られたら……。
その時が近づいてくるのがわかる。腰が痙攣するように、或いはいやらしさを強調するように、動き始める。堪えていた声が漏れ始める。堪えきれない。
遠くを見る。森の向こうに視線を送る。遥か彼方に山々が見える。視界がぼやける。目を開けていられない。
イッてしまった。痙攣が続く。いつもより長いかも。
右足を下ろした。
そのはずみで、崩れるようにしゃがんでしまった。生のお尻に草が当たって少し痛い。
誰かに見られたかな。見られてないよね? 大丈夫だよね? こんなとこ誰も来ないよね?
(もう一回……いいよね……)
そのままおしりを地面に下ろした。草の痛みは気にならない。
両足を開くと白い液体や泡で汚れた唇が顔を出す。クリは大きく膨らんだまま、次の刺激を待っている。期待に応えないと。
右手の中指で、ゆっくりとクリを潰す。
敏感になっているそこは、新たな刺激に再び快感を引き起こす。指先で円を描くようにこねていく。いきなり強い快感に襲われて声が漏れる。
どうせ誰もいないんだから、声を堪える必要もないかな。
「クゥッ、ハァー、ハァー、気持ちいい」
声に出てしまった。そんなつもり無かったのに。ホントに私はエッチな女の子。
「ハァ、気持ちいい、気持ちいい、おマ◯コ気持ちいい、凄い気持ちいいよう」
エッチな言葉が止まらない。
次から次へと溢れてくる。そんな大きな声では無いと思うけど、実際はどうだろう。静かな場所だし響いているかも。
自分の発する声に呼応して、指の動きがますます激しくなる。声に出す喜びを知ってしまった。
「気持ちいい、イクー!」
再び腰が震え出す。
両足を大きく開き、腰を激しく上下させる。次第に身体の動きは収まってくる。
少しだけ不安がよぎる。最後に出した声、結構大きかったけど大丈夫かな。
遠くの景色を眺めながらボーッとしていた。足を大きく開いたまま。視界に入るそこは、淫らに汚れていた。濡れた下半身にあたる風が、涼しくて気持ちがいい。ずっとこうしていたい。
と、いう訳にもいかないので、立ち上がる。
手近に服がないと、やはり落ち着かない。一旦リュックのそばに戻ろう。
少し足がふらつく。歩きつかれたのか、それとも。
茂みに隠したリュックが見えてきた。ちょっとだけホッとした。
もし無くなっていたら、どうしたらいいのだろう。歩いて帰るしか無い。でも帰り道も分からない。調べるにしてもスマホはリュックの中。第一全裸で道路を歩くの? 誰も見つからずに帰れるの?
想像しただけで、下半身のどこかがキュンとしてしまう。つくづく変態なんだから。
視界の端に小径をみつけた。これが反対側から道路に出られる小径かな。
考えてみると、さっきは中途半端だった。だってリュックからどこまで離れられるか、って歩き始めたのに、途中でオナニー始めてしまって、結局本丸の入り口までしか行っていない。たいして離れていない。
今度はハダカのまま、この小径をいってみようか。
案内板によると、距離はあまり無い。でも一般道に近づいて行くので、今までより注意が必要かも。勿論小径を登ってくる人が居れば逃げようも無い。
怖い。
(誰も来ないから……早く行きなさい……悩んだって結局行くんでしょ……変態なんだから……)
そう、私は変態。今の私の姿見たら全員が賛成してくれるでしょ。森の中で、全裸で、下半身びしょ濡れにして佇んでいる人が、変態じゃない訳が無い。
落ちている枝を拾い蜘蛛の巣を払いながら、小径を目指して歩き出す。また、リュックが遠ざかる。凄い不安。でも、それもいい。
こちらの小径はさらに人が通らないのだろう。蜘蛛の巣もあるし、周りの草も長い。胸の辺りまで伸びている。足を進めるたびに身体をかすめる草が、痛いような、くすぐったいような。
小径はすぐに下り坂になった。少し進むと折り返してさらに下る。
さらにその先で、また折り返しているが、その辺りから草木が減ってきているのが分かる。とはいえ、下の道路を走る車の気配も無い。
(今度こそ……中途半端はダメ……行けるところまで行ってみよ……)
草木の薄い部分は、姿勢を低くし、小走りで進んだ。走ると小さいながらもおっぱいが揺れる。緊張で心臓が破裂しそう。ついに道路の近くまで降りて来た。
小径の入り口まで来たらしい。ここから道路の舗装された部分まで3mくらい。この辺りは生えている草の種類が違うのか、高くても腰の辺りまでしか無い。しゃがんでいても頭が出てしまう。雑草の密度も薄くなってきた。
ここまで来たら、欲が出た。
最初に入った小径まで行って、そこから本丸まで行っちゃおうかな。
少し先に砂利が敷いてあるところが見える。最初に入った小径はあの辺りのはず。10mも無いくらい。一気に走れば10秒もかからないと思う。
手元に服が無い状態で、かなりの冒険になると思う。
まず、雑草の間を3mほど進み、道路の脇まで進む。次にアスファルトの道路の上を走る。同時に小径の入り口を探す。そして走り込む。
入れ違いで、誰かが城跡に入っている可能性もあるので、本丸までは慎重に進まないと。
正直怖い。少し勇気が欲しいな。自然と右手が股間に伸びる。すでにびしょ濡れになっている。先程のオナニーで股間から膝の辺りまでは濡らしていたが、すでに乾いていたはず。その乾いた上に新たな液体が溢れていた。
草むらから少し身を乗り出して、道路を見る。やっぱり車は走って無い。今なら行けそう。
しゃがみながら、3mほどの草むらのギリギリ先まで進む。薄くなってきた草の間から遠くまで良く見える。しゃがんではいるが、隠れているとはとても言えない。
舗装された道路は目の前。名残り惜しいけど、右手を股間から引き剥がす。一気に行かないと。心臓がうるさいくらいに高鳴る。痛いくらい。立ち上がりかけたその時。
不意に近づくエンジン音が。
慌ててしゃがみ込んだ。シルバーの車が近づいてくる。
見つかる!
草陰に隠れているが、所詮は草である。壁でも板でも無い。隙間だらけである、というより隙間の方が多い。遠くからは誤魔化せるかも知れないが、近づいてくれば丸見えのはず。かと言って、再び奥まで逃げる時間は無い。
車の人が気づかないことを祈るしか無い。出来るだけ身体を小さく丸める。それ以外出来ることは無かった。
急なことに頭はパニックになりかけた。怖い。私は何をしてるのだろう。後悔が溢れ出る。
目を閉じて、その時を待つ。お願い、気づかないで。
だが、一向に車は通過しない。
ほっ、とする気持ちと何で? という気持ちが複雑に絡み合う。目を開けると事態は悪化していた。
砂利の上に停車した車が。
運転席から男性が降りて来た。もうお爺さんと呼んでも良さそうな年齢に見える。シルバーのTシャツに明るい茶色のスラックス。右手にはまだ、車のキーを握っていた。こちらからは、そのくらいは見える。逆に向こうからも見えているハズだが、幸いまだ気付かれてはいない。
「早くおいで」
全身がビクッとなった。見つかった! まあ、この距離だから無理も無い。どうしよう。心臓が鷲掴みされたような気がした。
でも、こちらを全く見ていない。私に話しかけた訳では無いのかも。もうひとり居る、ということかな。
直ぐに助手席から女性が降りて来た。恐らく夫婦なのだろう。こちらもお婆さんという感じ。
「そんなに急いでどうするんですか」
「別に急いではいないよ」
「また転んでも知りませんよ」
すぐ側から夫婦の会話が聞こえてくる。
一方で、私は全裸。走って逃げ出したかった。が、そんなことをすればすぐに見つかってしまう。動かずじっと我慢するしかない。
「来てごらん。最近誰か来たみたいだよ。いつもの枝が無くなってるし、人が通った後がある」
「あら、珍しいわね。上で会えたらご挨拶したら」
「そうだね。いい人だったらいいな。散歩仲間が増えるかもしれないね」
「でもどうやってきたんでしょう。車も無いし」
「歩きかな。じゃぁ学生さんだな。行ってみよう」
お爺さんは早速歩き始めた。
非常にマズい。
私が小径に入る時拾った枝は、いつもこのお爺さんが使っていたものだったらしい。
その枝で小径に掛る草を払って来たから痕跡が残ったのかな。
急いでリュックまで戻らないと。
今はまだ動けない。この距離だから見つかる可能性が高い。というか、まだ見つかって無いのが奇跡のようなものだ。2人が行ったら、すぐに走り出そう。
お爺さんはもう小径に消えた。お婆さんは……立ったままだ。
足元の花を見ているのか、動かない。
えっ、一緒に行くんじゃないの?
こうしている間にもお爺さんは進んでいるかも知れない。自分もさっき歩いたから分かるけど、途中寄り道する場所なんて無い。
お爺さんは今、本丸に向かって進んでいるに違いない。お爺さんより先に本丸に戻り、服を着ないといけないのに。お婆さん早く行って!
お婆さんが歩き出した。と思ったらまた止まる。
もどかしい。本丸までの距離は、こちらの方が近い。でもお爺さんが本丸の入り口に着いたら、リュックの辺りまでは見えるはず。
もう本丸で服を着ている暇は無い。リュックを掴んだら、ハダカのままこちらに戻って来るしか無い。
音を立ててしまうけど、もう気にしてはいられない。だから、お婆さん早く行って!
「おーい」
お爺さんの声が聞こえてきた。結構進んでいるような気もする。
「今行きますよ」
ようやくお婆さんも小径に消えた。
同時に立ち上がりダッシュ。本丸のリュック目指して走り出した。
身体に当たる草を気にしている余裕は無く、懸命に走った。とはいえ、元々狭い小径に、急な登り坂。なかなか前に進まない。最後の折り返しを過ぎ、本丸内が見えて来た。
今のところお爺さんの姿は無い。少し隠れて様子を見るべきか。いや、その時間が勿体無い。
一気に本丸に走り込む。脚が上手く回らない。元々が運動音痴な上に急な坂を駆け上がって来たものだから、もう脚はツラいし、しかもハダカで走ってるのが情け無くて涙は出るし、酷い姿だったと思う。なんとかリュックを掴んだ。
「おーい」
本丸の入り口の方からお爺さんの声が。
見つかった! いや違う。
口調から、お婆さんを呼んでいるのだろう。優しそうな声。
入り口を見ても姿は見えない。今のうちに。
最後の力を振り絞り小径へ走り込む。下り坂を一度折り返したところで限界を迎え、膝をついた。
「ほら、ここにワシの枝があるぞ。やっぱり誰か来ていたんだよ」
「そうですね。珍しいですね」
「城跡に興味がある人なのかな」
「いつか会えるといいですね」
頭上から優しい会話が聞こえてきた。
ごめんなさい。私はお二人には会えません。
私は変態です。今も小径の草陰でハダカでしゃがんで動けなくなってます。激しい呼吸音を殺すのに苦労してます。全身に汗を纏った身体は、あちらこちらに葉っぱや蜘蛛の巣、脚には泥を付けながら、股間を濡らし続けてます。こんなピンチを迎えてもです。こんな変態ですので、お二人の前に出ることなんて許されません。ごめんなさい。
涙が流れる。恐らく鼻水も。酷い顔だと思う。
リュックを開き、ハンドタオルで顔を拭う。続いて身体も。一刻も早くここを離れたい。一旦下着は諦め、制服だけ身に着けることにした。
それでも大変な作業である。上着に腕を通すと、汗で付いてしまい、上手く着れない。かなり気持ち悪いけど、兎に角今は、ここを離れるのが最優先。
スカートは簡単だと思ったら、狭い小径で片足で立つのが難しく、一度スカートの裏を踏んでしまった。悔しくて、また涙が出た。
制服を着て、もう一度ハンドタオルで顔や首を拭いた。よし、これで帰れる。
リュックを背に、小径を下り始めた。早く、逃げないと。
道路に出て、駅を目指して歩き始めた。
お爺さん達の車の脇を通り過ぎる。ふたりがどんな人なのか、全く知らない。でも、幸せそうに見えた。きっとまともな人生を送ってこられたのだろう。少なくとも私のような変態では無いに違いない。
日は傾き始めていた。
残る問題はふたつ。
ひとつは今下着を付けていないこと。私の小振りな胸は確実に透けている。汗で肌に貼り付けているからだ。
視線を胸元に落とせば、ふたつの突起は勿論、乳首の色まで分かる。
何度か張り付いたのを手で直したが、リュックを背負っているので、布地が後ろに引っ張られ、また張り付いてしまう。
両手でリュックの肩紐を掴みながら歩けば何とか誤魔化せるが、すると手でスカートを押さえることは出来ない。女子高生のスカートは短い。私のだってそう。歩いていても際どいところまで見えているのがわかる。それをノーパンで歩くのも大変なのに、風が吹いても押さえられないというのは辛い。
もうひとつの問題は……この状況で、未だに興奮が収まらないこと。正直に言えば、すぐにでもスカートの下に手を入れたい。固くなった乳首ごと胸を揉みしだきたい。すぐにイってしまう自信がある。
たった今、凄い危険な目に合ったばかりなのに。全裸で山の中を逃げ回って、恥ずかしくて、情け無くて、涙をこぼしたばかりなのに。
馬鹿なことをした、こんな怖くて、恥ずかして、情け無いことは、もうやりたくない。この気持ちは本当。
凄い興奮した、ドキドキした、もっと変態なことをして気持ち良くなりたい。この気持ちも本当。
人通りか無いのをいいことに、風でスカートが捲れても全く押さえていない。
もう何度もおしりを晒している。おっぱいも透けるに任せたまま。逆に指先で乳首を弾いて楽しんでいた。
あんな大変な思いをしたばかりなのに。
こんなに変態な女子高生他にいるのかな。
今日降りた駅のトイレを思い出す。
結構綺麗なトイレだったな。個室も広かったし。駅の利用者も少なそうだから、ちょっと籠っていても大丈夫かな。早く駅に着かないかな。
でも駅に行けば、あんな寂しい駅でも誰か人が居るかもしれない。着く前に、太ももの内側を流れる雫は拭いた方がいいよね。
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「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。