【完結】鳳凰抱鳳雛 ~鳳凰は鳳雛を抱く~

銀タ篇

文字の大きさ
16 / 178
短編①門派を追放されたらライバルが溺愛してきました。

015:愛屋及烏

しおりを挟む
「……俺は、凰黎ホワンリィのことが、好きなんだ……。心から、たぶん」

 それでも背後には凰黎ホワンリィがいる。死ぬ間際でも気持ちを伝えられたのなら上々だろう。そう思って煬鳳ヤンフォンは目を伏せた。

煬鳳ヤンフォンーーーーっ!」

 突然背後から押し倒されて、煬鳳ヤンフォンは蛙の潰れたような声をだす。

「ぐえっ!?」

 すぐに引き起こされたと思ったら、今度はきつく抱きしめられる。

「ほ、凰黎ホワンリィ!?」

 背後からぐいぐい抱きしめる凰黎ホワンリィの姿は、ボロボロの見た目に反して妙に元気そうだ。

凰黎ホワンリィ、お前、怪我は!?」

 煬鳳ヤンフォンの問いかけにケロリとした顔で凰黎ホワンリィは答える。

「ああ……実は汚れてはいますが、少し口を切った程度です」
「何で!?」

 一体何がどうなっているのか。自分は幻でも見ているのか?
 それに、二人でこんな会話をしているのに、誰一人割り込んでこないのも妙だ。

「やれやれ、本当に世話が焼ける兄貴で苦労させられるなぁ」

 突然重々しい口調から一転して、軽い口調で夜真イエチェンが言った。

「えっ……と……?」

 先ほどまで皆が武器を構え、睨みつけていた筈なのに何故か皆がニコニコしている。妙に慈愛に満ちた視線に囲まれて煬鳳ヤンフォンは戸惑った。
 一体何が何なのか、夜真イエチェンに仔細を問いただそうとすると――。

「煬様、申し訳ございません!」

 何故か皆が一斉に跪き、煬鳳ヤンフォンに向かって拝礼する。

「ちょ、ちょっと! 一体何がどうなってるんだ!?」
「も、申し訳ございません! 実は……」

 いつからいたのか分からないが、善瀧シャンロン煬鳳ヤンフォンたちの前に進み出る。と思った瞬間に地面に頭を擦り付けて土下座した。

善瀧シャンロン!?」
「あ~、実は以前からずっと凰殿の門弟の方々から相談を受けていたんすよ。ホワン殿がうちの煬兄ヤンにいのことをずっと好きなのに、全く想いに気づいて貰えないどころか会話する機会すらもらえない。あまりにも不憫なのでなんとか二人きりの時間を作ることができないか――ってね」

 善瀧シャンロンの肩を抱き立ち上がらせると、夜真イエチェンが答える。

「昔っからそうだけど、煬兄ヤンにいはとにかく人の話を聞こうとしない。俺達が何度言っても凰殿の顔を見れば嬉々として飛び掛かっていくし、埒が明かないってんで、門派の皆と相談して一芝居打つことにしたんだ」

 ケロリとした顔で理由を聞かされて、煬鳳ヤンフォンはすぐに反応できなかった。いきなり罠に嵌められて力を奪われ、誰一人味方するものも無く山に置き去りにされたのが、まさか全て「実はお芝居でした!」などと言われようとは。
 俄には信じられず、呆然としたまま頭の中を整理するので精一杯だ。

「う、嘘だろ……?」
「騙して悪かったよ、煬兄ヤンにい。でも、煬兄ヤンにいには幸せになって貰いたくて……皆、涙を呑んで相手がホワン殿なら……って協力することにしたんだ」

(ん?)

 その言葉がいささか引っかかる煬鳳ヤンフォンだった。

「貴方を慕う門派の弟子たちが、こっそり貴方の後援会を作っていたそうですよ」
「えっ!?」

 そっと耳打ちした凰黎ホワンリィの言葉に目をひんむいて、煬鳳ヤンフォンは振り返る。ついでにそのあと、門弟たちを見回すと、何故か皆恥じらいながら温かい視線を送ってくる。

「貴方はずっと自分の周りは敵ばかりだと思っていたようですが、本当は皆から慕われていたということです。思いに気づかれなかったのは私だけではなく、他の皆も一緒だったということですね」
「で、でも、俺、自分勝手で我が儘だったし、周りに迷惑かけまくって酷いことを……」

 混乱しながらも煬鳳ヤンフォンはたどたどしくも言葉を紡ぐ。
 あまりの急転直下の事実が受け止めきれない。何より、自分自身の今までの行いを見て――信じることができないのだ。

「そこがやんちゃで可愛いって評判だったけど?」
「嘘!? 何それ!?」

 半ば絶叫交じりに聞き返す煬鳳ヤンフォン夜真イエチェンはにやりと笑った。

「ま、煬兄も、そして俺達も。今までちょっと調子に乗り過ぎていたと反省しているんすよ。実は、凰殿についての相談を受けたことを切っ掛けに、他門派とも交流するようになって、今は互いの理解を深めるための合同の親睦会を計画中なんすよ」

 いつの間にそんな話に進展していたのか、そして切っ掛けがそれなのか、と戸惑い半分呆れ半分で煬鳳ヤンフォンはその話を聞いている。しかしふと途中で思い立ち、煬鳳ヤンフォン凰黎ホワンリィに問いかけた。

凰黎ホワンリィ。お前、最初から知ってたのか? あいつらが俺とお前の話す機会を設ける為に……って」
「まさか。私がその、皆の作戦を知ったのは今日ここに来たあとです」
「じゃ、なんでノリノリでさっきは死にかけてるふうを装ってたんだ?」
「……計画に乗っかるつもりはなかったのですが、貴方の本心には興味があったので。それで暫くのあいだ様子を見守ることにしました」
「ええ~っ!」

 言われてみれば凰黎ホワンリィは「来ては駄目だ」とは言ったがそれ以上のことは言わなかった。殴られたことは本当のようだが、凰黎ホワンリィの性格的に煬鳳ヤンフォンを騙すようなことは言いたくはなかったのだろう。だから余計なことは言わなかったのだ。
 とはいえ悔しいものは悔しい。
 まさかの芝居と知って堪らず煬鳳ヤンフォンは声を荒げた。

「お、俺は凄い心配したんだぞ! お前を助けるために、今の俺の力でどうしたらいいのか、必死で考えていたんだ!」

 そんな煬鳳ヤンフォン凰黎ホワンリィが包み込む。凰黎ホワンリィに包まれると、もうそれだけで全てがどうでもよくなってしまう。
 気恥ずかしかったはずなのに。
 いや、今だって照れくさい。けれど不思議と安心感で胸が一杯になって、気づけば煬鳳ヤンフォン凰黎ホワンリィを抱き返していた。
 耳を寄せ囁くように凰黎ホワンリィ煬鳳ヤンフォンに告げる。

「許してください。貴方の本心が聞きたかったのです。……昨晩はちゃんと答えを貰えなかったから……不安で仕方がなかったんです」
凰黎ホワンリィでも不安なときがあるのか?」

 煬鳳ヤンフォンは驚く。
 常に笑みを湛えながら、焦った素振りなど見たこともない。そのような完璧な人が、あろうことか煬鳳ヤンフォンのことなどで不安になるのだろうか?
 煬鳳ヤンフォンの疑問をよそに凰黎ホワンリィ煬鳳ヤンフォンの頬に手を添えた。

「それは当然ありますよ。ずっと想い続けていた人なのですから」

 つい最近まで一切気づかない気持ちだったのに――今はその言葉を聞くだけで胸が暖かくなる。同時に、この感情を認識するために一体どれほどの人間が茶番を演じたのだろうかと考えて、苦笑いもする。
 煬鳳ヤンフォンは唇を尖らせながらそっぽを向く。少しばかり頬が熱い。

「ゆ、許すも何も、俺は凰黎ホワンリィに世話になりっぱなしだ。俺に文句なんか言えないよ。……でも、そんなことして、お前の地位と名誉に傷がついても知らないからな?」

 むくれた煬鳳ヤンフォンの頬を愛おしそうに撫で、その手は頤に添えられる。少しだけ意地悪な笑顔を浮かべたあとで凰黎ホワンリィ煬鳳ヤンフォンの耳元で囁いた。

「私はこの世の何よりも一番欲しいものが手に入るなら、地位も名誉も投げ捨てたって構いません。他の誰にも渡したくないんです」

凰黎ホワンリィの腕はずっと煬鳳ヤンフォンを抱きしめたまま。どうやら他の者たちの前で解放する気はないらしい。

「な、なあ凰黎ホワンリィ

 見上げた煬鳳ヤンフォン凰黎ホワンリィは微笑みかける。昨晩とは違う、いつもの温かい微笑みに心から安堵の気持ちを覚え、同時に顔が熱くなる。

「何ですか? 煬鳳ヤンフォン
「今の言葉は、本当か? その……欲しいものが手に入ったら、そのまま手元に置いてくれるのか?」

 煬鳳ヤンフォンの質問に対し、今度は凰黎ホワンリィが聞き返す。

「それはつまり……昨晩の私の言葉を、信じて貰えるということでしょうか? 私の気持ちに応えて頂けると?」

 昨晩の言葉。
 頭に焼き付いて離れぬほどにしっかりと覚えている。

『貴方を……愛しているからです』

 煬鳳ヤンフォンはガチゴチになりながらも強く頷く。
 ようやく自分の気持ちに気づけたのだから、迷うことはできない。

(それもこれも、あいつらのおかげ、なのかな……)

 芝居にしても随分と酷い仕打ちを受けたものだと思うが、今となっては力などどうでもいいとさえ思う。
 何故なら、そのおかげでこうして、命よりも大切だと思える人の存在に気づけたのだから。

「は~あ、悪者の役も大変だったなぁ。俺が煬兄を裏切るようなことするわけないだろ? なんたって、俺も小さい頃から兄貴同然に煬兄と暮らしてたんだから」
「俺もそう思ってたから、裏切られたと思ったときは滅茶苦茶落ち込んだんだよ!」
「それはほんと、悪かったと思ってるって! それでもどうなるかは運任せだったわけで。この作戦が失敗したら誰が告白するかで門派内で大乱闘になってたかもしれないな! いやぁ。本当に良かった!」
「全く……!」

 煬鳳ヤンフォンも反省すべき点は多いと思っている。しかし殆ど悪びれていない夜真イエチェンは少し反省した方が良いと、心の中で思う。

「あ、そうだ。善瀧シャンロンから尋ねられたんすけど、どこぞの掌門しょうもんが死んだっていうあの件。あれは俺らのせいでも煬兄のせいでもないんだよ」
「え!?」

 善瀧シャンロンから当時のことを尋ねられた夜真イエチェンは、その掌門しょうもんと戦った時のことや、その後のことを調べたらしい。確かに煬鳳ヤンフォンにボロボロに負けて面子を潰されたのは確かだったが、そこまで煬鳳ヤンフォンが怒ったのには理由があった。

「その掌門しょうもんが、門弟に命じて勝負の前に俺達に毒を盛ったんだよ。それで、俺を始めとしてかなりの人数が毒で大変なことになって……。それで怒った煬兄がたった一人でそいつらを全員ぶちのめしたってわけ」
「そんなこと、あったっけか……」

 あったのだ、と夜真イエチェンは頷く。
 煬鳳ヤンフォンはうんうんと唸りながら記憶を手繰り寄せようとしたが、凰黎ホワンリィのほうが先に思い出したらしい。

「そうだ! 思い出しました! 確かその件は他の門派の間でもかなり物議をかもして……件の門派は随分糾弾され、皆に外道だと責められたのだとか。結果、責任を取る形で掌門しょうもんは自害、門派も滅門してしまったという話がありました。あの者たちがその門弟だったのですね……」

 どうやら昨日は気が動転していたこともあって、まさかその件が発端だったとは凰黎ホワンリィも気づかなかったらしい。
 ということはだ。

「つまり、逆恨みってことだったのか……」

 勿論、他に何一つ恨まれるようなことをせずに生きてきたわけではない。それでも、あの強い言葉に激しく動揺したことを思い出せば、少しばかり気持ちが軽くなった。

「だから貴方を信じていると言ったでしょう?」

 凰黎ホワンリィの眼差しが、温かい。
 掛け値なしに己を信じてくれる眼差しを、これほど嬉しいと感じたことはなかった。

「……そうだな。お前は、俺より俺のことをよく知ってるよ。本当に凄い奴だ」
「それだけですか? 他に言うことは?」

 煬鳳ヤンフォン凰黎ホワンリィを見る。
 何故か周りの者たちも煬鳳ヤンフォン凰黎ホワンリィのことをじっと見守っている。
 煬鳳ヤンフォンはどうすべきか考えて――凰黎ホワンリィの正面にちょこんと正座すると、おずおずと口を開く。

「俺も、お前のことをもっと知りたい。……お前が俺のことを知っているのと同じくらいか、それよりもっとだ」
「もちろん。時間は沢山あるのですから」

 凰黎ホワンリィの笑顔の眩しさに少し戸惑いがちに煬鳳ヤンフォンは口にする。

「……それからもう一つ」

 ――昨晩はあのような形ではあったが、凰黎ホワンリィは自分の気持ちを煬鳳ヤンフォンに伝えた。

 今度は煬鳳ヤンフォンがちゃんと言葉にする番だ。
 先ほどは夜真イエチェンに向かって言ったから、今度は煬鳳ヤンフォンに向けて。

「俺も、お前のことが好きだ。凰黎ホワンリィ――」

 凰黎ホワンリィの両肩に手をかけ少しばかり背筋を伸ばす。ゆっくりと近づいてゆく凰黎ホワンリィの綺麗な顔が、この上なく嬉しそうに微笑んでいる。

 二人の唇が重なり合い、祝福の歓声が絶え間なく降り注いだ。

    * * *

 それから一月ばかり時が流れた。
 煬鳳ヤンフォン凰黎ホワンリィは、今も変わらず清瑞山せいずいさんの小屋でいつも通りの暮らしを続けている。この先ずっと小屋暮らしを続けるわけではないのだが、今は暫く二人だけの時間をゆっくりと楽しみたいと二人で決めた。
 あのあと、夜真イエチェン煬鳳ヤンフォンに奪った力は全て返すと申し出たのだ。煬鳳ヤンフォンの力は全て霊珠の中に封じ込めていたらしい。初めは力など必要ないと断ったのだが、何か予測できぬ事態が起こったときに己の身が守れなければ困る、と凰黎ホワンリィに説得されて渋々力を戻してもらうことにした。
 どさくさに紛れて掌門しょうもんの座も突っ返されてしまったのが面倒で仕方ない。
 本当は無力なままでも気楽でいいと思っていたので、力を戻されたことを少しばかり残念にも思った。
 凰黎ホワンリィとしては薪拾いの際に煬鳳ヤンフォンが襲われたことがよほど衝撃だったのだろう。確かに力が無くても生きてはいけるだろうが、この先凰黎ホワンリィに何かあったときに守ることもできないようでは煬鳳ヤンフォンとて死んでも死にきれない。なのでやはり、力を戻して貰ってよかったと思っている。

『な、儂が言ったとおりじゃったろ』

「鯉爺さん、いたのか……」


 川辺で洗濯をしている煬鳳ヤンフォンのことを鯉仙人こいせんにんが川から覗いている。めでたく両想いになったあとも何故か鯉仙人こいせんにん凰黎ホワンリィの小屋にしょっちゅうやってくるのだ。二人だけの時間をゆっくり楽しみたいのだが、この鯉がいつ来ているのかと思うと少しばかり落ち着かない。

「あのさ。俺と凰黎ホワンリィはもう気持ちを伝えあったんだから、鯉爺さんの役目は終わっただろう」

『そうはいかん。恋人たちの行く末を見届けるのも鯉仙人こいせんにんとしての役目……』

「ただの野次馬じゃないか」

 やっぱりこの鯉、油断ならない。
 世話にはなったがやはり追い払ってしまおうか。
 そんなことを考えていると、誰かの話す声が聞こえてくる。

「あ、煬兄ヤンにい!」
夜真イエチェン! それに善瀧シャンロンか」

 やって来たのは夜真イエチェン善瀧シャンロン。あれから彼らは時折連れ立って小屋を訪れるようになったのだ。善瀧シャンロンは変わらぬ礼儀正しさで煬鳳ヤンフォンに挨拶をする。

ヤン殿、お久しぶりです。ホワン様は?」
「奥でメシ作ってる。……呼んでこようか?」
「いえ、我々はお二方に土産を届けるだけでしたので、お手を煩わせることは……」

 善瀧シャンロンが遠慮しようとした時に小屋の戸が開く。

善瀧シャンロン、それに夜真イエチェン。よく来ましたね。ちょうど朝餉ができたところですから一緒にどうぞ」

 二人は顔を見合わせ、凰黎ホワンリィに礼を言って小屋へと入ってゆく。煬鳳ヤンフォンもそれに続こうとして……戸口に立つ凰黎ホワンリィに目を向けた。

「なあ凰黎ホワンリィ。もしかしてあいつら……」

 言いかけた煬鳳ヤンフォンに、凰黎ホワンリィは人差し指を唇に当てる。
 そんな凰黎ホワンリィに笑いかけると、煬鳳ヤンフォンも小屋の中へと入っていった。

    * * *

 ――それがつい、数か月前の話。

 今となっては二人でいることが当たり前のように感じられるというのに、少し前までは言葉すらまともに交わさなかった。
 人生どこでどう変わるか分からない。
 本当に不思議なものだ。
しおりを挟む
感想 86

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜

たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話 騎士団長とのじれったい不器用BL

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

処理中です...