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天魔波旬拝陸天(魔界の皇太子)
090:首都探索(四)
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「翳黒明、と申されたな」
「は、はいっ」
慌てて黒冥翳魔は背筋を伸ばし居住まいを正す。
「凰殿の言った通り、そう遠くないうちに反乱軍は行動を起こすつもりじゃ。そなたが望むのなら、儂が口添えをしよう。いままでよりも動きづらくはなるかもしれぬ、自らの手で仇を討てるかは分からぬ。しかし、そなたの目的は必ず達成されよう、それだけは約束する。……どうじゃ?」
黒冥翳魔は口を引き結び、立ち上がると床の上に手をついた。
「お願いします。仇を討てるというのなら、あいつの所業を白日の下に晒すことができるのなら、どんなことでもします」
「おい、ちょっと……!」
慌てて煬鳳は黒冥翳魔を助け起こそうとするが、凰黎に止められる。
「彼のしたいようにさせてあげましょう」
「でも……」
すぐに游閣恩にが黒冥翳魔の傍に寄り、手を差し伸べたのが目に入った。凰黎のほうをもう一度見ると、彼は片目を瞑って「ね?」と笑っている。
(そうか、凰黎にはぜんぶお見通しだったんだなぁ……)
つくづく、この美しい人には敵わないと思う。
黒冥翳魔のことは游閣恩が反乱軍に取り次いでくれることとなり、煬鳳たちはひとまず皇太子の別邸に戻ることにした。
「煬鳳」
不意に呼び掛けられて煬鳳は足を止める。声の主は黒冥翳魔だった。
「どうしたんだ?」
「色々、済まなかった。これまでのこと」
「突然どうしたんだ!?」
彼が急にしおらしいことを言ったので煬鳳は驚く。
「お前たちのお陰でもう一度大きな過ちを犯さずにすんだ。まだ結果は出ていない、けれど俺は……」
恐らく先ほど危うい状態になったときのことを、彼は言っているのだ。
「礼なら凰黎に言ってくれよ。俺は見てただけだしさ。……それに、お前の一部だった黒曜は俺の家族なんだ。黒曜にも悔しい思いをして欲しくないし、良かったと思ってるよ、俺は」
正直に言えば、黒曜のことがなければここまで黒冥翳魔に思い入れることも無かったかもしれない。黒曜の気持ちも分かったからこそ、余計になんとかしたいと煬鳳は思ったのだ。
煬鳳に頭を下げたあと、黒冥翳魔は凰黎へと体を向ける。
「凰黎。あの爺さんへ口利きをして貰えたのも、すべてお前のお陰だ。……感謝している。この恩は必ず返す」
「そうして頂けると私としても有り難いです。なにせ、私の大切な人の命がかかっていますからね」
いつものように柔らかく微笑み、凰黎は煬鳳の肩をそっと抱く。
「そうだ――。もう黒冥翳魔なんて呼び方は止めましょうか。貴方は翳冥宮の翳黒明なのですから。これからは翳黒明と我々も呼ぶことにします」
「そういや、はじめからお前は黒明って名乗ってたな。忘れてたけど」
黒冥翳魔と清林峰の前で初めてあったとき、彼は確かに黒明と名乗ったのだ。凰黎の言葉で煬鳳はそれを思い出す。死体の身体を借りてはいたが、決して嘘をついてはいなかった。
「黒冥翳魔は世間が勝手につけた名前だからな。呼ばれ過ぎて慣れ切っていたが」
「じゃ、俺もこれからは黒明って呼ぶことにするよ。よろしくな」
「……」
翳黒明は何故か黙って煬鳳を見ている。
「なんだよ?」
「いや、切り替えが早い奴だと思ってな」
「俺だってちょっと前までは暴れん坊やらごろつきやら……大分散々な呼び方をされてたんだぞ。呼び方を変える機会があるなら、さっさと変えたほうがいいに決まってるだろ」
懐の中にいた黒曜が『クエェ』と同意を込めて鳴く。
「……変な奴だな、お前も、そいつも」
そう言った黒明の表情は、柔らかい。
「そうだ。一つお願いがあるのですが……」
凰黎が急に足を止め金貪と銀瞋に呼び掛けた。
「凰殿、どうされましたか?」
「たとえば……高名な鍛冶師といった方々はこの辺りにいませんか?」
突然の話に金貪は目をぱちぱちと瞬く。
「ええと、そうですね……」
「いたじゃねえか、ほら。へそ曲がりの沌混老爺さんが」
銀瞋の言葉に「ああ、そういえば……」と金貪は漏らす。
「沌混老、爺さん……?」
顔を見合わせる金貪銀瞋の二人に、煬鳳は聞く。
「沌混老というのは、銀瞋が言う通り鍛冶職人の名です。かつては皇帝や名将と謡われたものたちの剣を鍛造したと言い伝えられるほど。先日殿下が仰った魔界で最高の鍛冶師というのがその沌混老のことなのです。ただ、もう五百年ほど生きているともいわれており、聞くところによれば体は半分朽ちかけているそうです。そんなわけで彼が人前に現れることは殆どなく、いまはどこかの将軍が贈ったという裏通りの外れにある古びた屋敷に籠もっているとか……」
「銀瞋の言い方から察するに、お二人は沌混老と面識があるように感じましたが……?」
「ああ、実は。はい、そうなんです」
何故か歯切れ悪く金貪は苦笑いする。
「沌混老が名匠であり、魔界の皇家に多大な貢献をしたことは紛れもない事実です。老いて朽ちようとしていてもそれは変わりません。それで、先代皇帝の命で我々は沌混老の傍で暫く彼の身の回りの世話などを仰せつかっていたことがあったのです」
「なんと……!」
ただの噂話かと思いきや、二人とも本人と会ったことがあるのだという。ならば何故二人は決まりが悪そうにしているのだろうか、と煬鳳は考えた。
「なら、何でなんか言い辛そうにしてるんだ?」
「それがですね、坊ちゃま……。先代のころこそ沌混老の元を訪れることも多かったのですが、現皇帝陛下になってから、急に『そのようなことはしなくて良い』と言われてしまい、王宮からは誰一人あの屋敷に通う者がいなくなってしまったのです」
「ええ!? なんでだ!?」
驚いて聞き返した煬鳳に、銀瞋は「どうもこうも」と溜め息をつく。
「かつては恩があったかもしれないが、いまは何もできぬただの生きる屍と同じ。役に立たぬ者を甲斐甲斐しく世話などする必要はない……って言って、王城のものが屋敷に行くことを禁じたのさ」
「五百年間、魔界のために働いてくれた人に対して、恩を仇で返すようなことをなさるとは……」
さすがに凰黎も言葉を失ったようだったが、相手が相手だけに表現は必要最低限に留めたようだ。
「我々も納得はいきませんでしたが、命令には逆らえませんでした。ですから、どんな理由があろうと沌混老にとっては我々も恩知らずの一人です」
「それで、彼の話が出たときに貴方は気まずそうな顔をなさったのですね」
「そうなのです。お恥ずかしいことです」
金貪はそう言って、眉尻を下げて笑う。
煬鳳はふと思いつくと、金貪に向かって尋ねた。
「ならさ、俺が行きたいっていったなら……一応、皇太子の甥が行きたいって言ったなら行く理由にはなるか?」
「え、ええ。ですが、もし皇帝陛下に知られるようなことがあれば小鳳坊ちゃまの身に危険が……」
「なら、誰にも知られないように行けば大丈夫だろ! まだ時間もあるし……行ってみよう! いいよな? 凰黎」
「良いのですか?」
「当たり前だろ、凰黎が気にするなんて、よっぽどの理由があるんだろうからさ」
煬鳳はそう言ったあとで翳黒明のことを放りっぱなしだったことを思い出し「えっと……」と気まずそうに彼の顔色を窺う。翳黒明が長年引っかかっていたこともこれからどうするのが良いかということもある程度見えてきたことで落ち着いてはいるが、好き勝手動きすぎて呆れられないかと不安になったのだ。
だからといって別に恐れているわけではない。
翳黒明には人界に戻ったあと、やって貰わなければならないこともある。ようやく敵対していた関係から協力関係に漕ぎつけることができたのだから、変なことでそれを壊したくはなかった。
「いいかな? 黒明」
「俺のほうは大方落ち着いたんだ。あとはお前たちの好きにすればいいさ。この期に及んで文句を言うこともないから安心しろ」
半ば呆れたような笑いを覗かせる翳黒明。ただ、その表情は煬鳳にとって以前よりも親しみが感じられるような気がした。
「は、はいっ」
慌てて黒冥翳魔は背筋を伸ばし居住まいを正す。
「凰殿の言った通り、そう遠くないうちに反乱軍は行動を起こすつもりじゃ。そなたが望むのなら、儂が口添えをしよう。いままでよりも動きづらくはなるかもしれぬ、自らの手で仇を討てるかは分からぬ。しかし、そなたの目的は必ず達成されよう、それだけは約束する。……どうじゃ?」
黒冥翳魔は口を引き結び、立ち上がると床の上に手をついた。
「お願いします。仇を討てるというのなら、あいつの所業を白日の下に晒すことができるのなら、どんなことでもします」
「おい、ちょっと……!」
慌てて煬鳳は黒冥翳魔を助け起こそうとするが、凰黎に止められる。
「彼のしたいようにさせてあげましょう」
「でも……」
すぐに游閣恩にが黒冥翳魔の傍に寄り、手を差し伸べたのが目に入った。凰黎のほうをもう一度見ると、彼は片目を瞑って「ね?」と笑っている。
(そうか、凰黎にはぜんぶお見通しだったんだなぁ……)
つくづく、この美しい人には敵わないと思う。
黒冥翳魔のことは游閣恩が反乱軍に取り次いでくれることとなり、煬鳳たちはひとまず皇太子の別邸に戻ることにした。
「煬鳳」
不意に呼び掛けられて煬鳳は足を止める。声の主は黒冥翳魔だった。
「どうしたんだ?」
「色々、済まなかった。これまでのこと」
「突然どうしたんだ!?」
彼が急にしおらしいことを言ったので煬鳳は驚く。
「お前たちのお陰でもう一度大きな過ちを犯さずにすんだ。まだ結果は出ていない、けれど俺は……」
恐らく先ほど危うい状態になったときのことを、彼は言っているのだ。
「礼なら凰黎に言ってくれよ。俺は見てただけだしさ。……それに、お前の一部だった黒曜は俺の家族なんだ。黒曜にも悔しい思いをして欲しくないし、良かったと思ってるよ、俺は」
正直に言えば、黒曜のことがなければここまで黒冥翳魔に思い入れることも無かったかもしれない。黒曜の気持ちも分かったからこそ、余計になんとかしたいと煬鳳は思ったのだ。
煬鳳に頭を下げたあと、黒冥翳魔は凰黎へと体を向ける。
「凰黎。あの爺さんへ口利きをして貰えたのも、すべてお前のお陰だ。……感謝している。この恩は必ず返す」
「そうして頂けると私としても有り難いです。なにせ、私の大切な人の命がかかっていますからね」
いつものように柔らかく微笑み、凰黎は煬鳳の肩をそっと抱く。
「そうだ――。もう黒冥翳魔なんて呼び方は止めましょうか。貴方は翳冥宮の翳黒明なのですから。これからは翳黒明と我々も呼ぶことにします」
「そういや、はじめからお前は黒明って名乗ってたな。忘れてたけど」
黒冥翳魔と清林峰の前で初めてあったとき、彼は確かに黒明と名乗ったのだ。凰黎の言葉で煬鳳はそれを思い出す。死体の身体を借りてはいたが、決して嘘をついてはいなかった。
「黒冥翳魔は世間が勝手につけた名前だからな。呼ばれ過ぎて慣れ切っていたが」
「じゃ、俺もこれからは黒明って呼ぶことにするよ。よろしくな」
「……」
翳黒明は何故か黙って煬鳳を見ている。
「なんだよ?」
「いや、切り替えが早い奴だと思ってな」
「俺だってちょっと前までは暴れん坊やらごろつきやら……大分散々な呼び方をされてたんだぞ。呼び方を変える機会があるなら、さっさと変えたほうがいいに決まってるだろ」
懐の中にいた黒曜が『クエェ』と同意を込めて鳴く。
「……変な奴だな、お前も、そいつも」
そう言った黒明の表情は、柔らかい。
「そうだ。一つお願いがあるのですが……」
凰黎が急に足を止め金貪と銀瞋に呼び掛けた。
「凰殿、どうされましたか?」
「たとえば……高名な鍛冶師といった方々はこの辺りにいませんか?」
突然の話に金貪は目をぱちぱちと瞬く。
「ええと、そうですね……」
「いたじゃねえか、ほら。へそ曲がりの沌混老爺さんが」
銀瞋の言葉に「ああ、そういえば……」と金貪は漏らす。
「沌混老、爺さん……?」
顔を見合わせる金貪銀瞋の二人に、煬鳳は聞く。
「沌混老というのは、銀瞋が言う通り鍛冶職人の名です。かつては皇帝や名将と謡われたものたちの剣を鍛造したと言い伝えられるほど。先日殿下が仰った魔界で最高の鍛冶師というのがその沌混老のことなのです。ただ、もう五百年ほど生きているともいわれており、聞くところによれば体は半分朽ちかけているそうです。そんなわけで彼が人前に現れることは殆どなく、いまはどこかの将軍が贈ったという裏通りの外れにある古びた屋敷に籠もっているとか……」
「銀瞋の言い方から察するに、お二人は沌混老と面識があるように感じましたが……?」
「ああ、実は。はい、そうなんです」
何故か歯切れ悪く金貪は苦笑いする。
「沌混老が名匠であり、魔界の皇家に多大な貢献をしたことは紛れもない事実です。老いて朽ちようとしていてもそれは変わりません。それで、先代皇帝の命で我々は沌混老の傍で暫く彼の身の回りの世話などを仰せつかっていたことがあったのです」
「なんと……!」
ただの噂話かと思いきや、二人とも本人と会ったことがあるのだという。ならば何故二人は決まりが悪そうにしているのだろうか、と煬鳳は考えた。
「なら、何でなんか言い辛そうにしてるんだ?」
「それがですね、坊ちゃま……。先代のころこそ沌混老の元を訪れることも多かったのですが、現皇帝陛下になってから、急に『そのようなことはしなくて良い』と言われてしまい、王宮からは誰一人あの屋敷に通う者がいなくなってしまったのです」
「ええ!? なんでだ!?」
驚いて聞き返した煬鳳に、銀瞋は「どうもこうも」と溜め息をつく。
「かつては恩があったかもしれないが、いまは何もできぬただの生きる屍と同じ。役に立たぬ者を甲斐甲斐しく世話などする必要はない……って言って、王城のものが屋敷に行くことを禁じたのさ」
「五百年間、魔界のために働いてくれた人に対して、恩を仇で返すようなことをなさるとは……」
さすがに凰黎も言葉を失ったようだったが、相手が相手だけに表現は必要最低限に留めたようだ。
「我々も納得はいきませんでしたが、命令には逆らえませんでした。ですから、どんな理由があろうと沌混老にとっては我々も恩知らずの一人です」
「それで、彼の話が出たときに貴方は気まずそうな顔をなさったのですね」
「そうなのです。お恥ずかしいことです」
金貪はそう言って、眉尻を下げて笑う。
煬鳳はふと思いつくと、金貪に向かって尋ねた。
「ならさ、俺が行きたいっていったなら……一応、皇太子の甥が行きたいって言ったなら行く理由にはなるか?」
「え、ええ。ですが、もし皇帝陛下に知られるようなことがあれば小鳳坊ちゃまの身に危険が……」
「なら、誰にも知られないように行けば大丈夫だろ! まだ時間もあるし……行ってみよう! いいよな? 凰黎」
「良いのですか?」
「当たり前だろ、凰黎が気にするなんて、よっぽどの理由があるんだろうからさ」
煬鳳はそう言ったあとで翳黒明のことを放りっぱなしだったことを思い出し「えっと……」と気まずそうに彼の顔色を窺う。翳黒明が長年引っかかっていたこともこれからどうするのが良いかということもある程度見えてきたことで落ち着いてはいるが、好き勝手動きすぎて呆れられないかと不安になったのだ。
だからといって別に恐れているわけではない。
翳黒明には人界に戻ったあと、やって貰わなければならないこともある。ようやく敵対していた関係から協力関係に漕ぎつけることができたのだから、変なことでそれを壊したくはなかった。
「いいかな? 黒明」
「俺のほうは大方落ち着いたんだ。あとはお前たちの好きにすればいいさ。この期に及んで文句を言うこともないから安心しろ」
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