モブのままでいたいのに！

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今日は桜丘学園の入学式

僕は入学する前に対策として色んなことに挑戦した。

スポーツ全般、美術や技術、体術等など出来ることは全てやって来た。
最初こそ僕も無理だと思いながらも挑戦したら先祖返りの効果なのか簡単に出来てしまった。前世の僕なら絶対に無理だったよ…w

妖狐の先祖返りの資料等もあさってみたが九尾についての資料は一切なかった。
妖狐の先祖返りは変身や妖術が得意らしい

僕もやってみたら案外簡単にできた

今では耳もしっぽも完全に隠せるようにもなった

そんな感じで日々忙しく過ごしていたらもう入学式になっていた

泣いて離さない父さんを引き剥がすのに苦労した( -ㅂ-)ﾊｧ…

それにしても、流石金持ち校、門からすごいなこれ……一体いくらかかってるんだ？

会場まで遠いな…

ガサガサ……

「っ……や！…………って……」

ん？森の方からなんか声が聞こえる？
行ってみよう

てかなんで学園内に森があるんだ？

どんどん声が近づい来て話声が聞こえてくる

「やめて！離してってば！触んないで！」

「叫んでも意味ないぜ？」
「そうそう、こんなとこ人来ないからw」
「諦めて俺らと気持ちいい事しようぜぇ？w」

「やだっ、離してよっ！」

あらら、これはまたテンプレなw
見た目からして上級生が新入生を襲ってんのか……
このままだとやばいな…
ｼｬｰﾅｲ(´ー｀)
見過ごす訳にも行かないしな

「ねぇ～、な～にしてるの～？」

「だ、誰だ！？」

急に現れた僕に驚き振り返るが僕を見た瞬間3人と襲われていた子は固まり動かなくなる

あらら、これは見惚れちゃってるな？w

「はっ！お前1年生か？可愛いな～」

正気に戻ったのかニヤニヤしながら僕に話しかけてくる

「俺、めっちゃタイプだわ！」
「一緒に気持ちいい事しない？w」

キモっ
どんどん近づいてくる3人組

「に、逃げてくださいっ！僕の事はいいんで！」

「ん～、そう言う訳にも行かないでしょ～」

「はっ逃がさね～よ！」

3人が行き良いよく襲いかかってきた

「あっ危ないっ！……え？」


「大丈夫？」

さっきまで襲われていた子は僕と倒れている3人を交互に見る

「え？何がどうなって……」

「立てそう？」

「え？あっはい！大丈夫です！」

なんかこの子見覚えがある様な……

「僕は九条雪斗、新入生だよ。よろしく～
君も新入生だよね？」

「あっはい！一ノ瀬梓（ｲﾁﾉｾｱｽﾞｻ）って言います！よろしくお願いします！」

「同い年だしタメでいいよ。ん？一ノ瀬梓？」

「え？う、うん。僕の事知ってるの？どこかで会ったことあった？」

「あ、いや、初めましてだよ」


おいおい。
一ノ瀬梓って主人公じゃねーか！