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クロといる僕、会社員としての僕
第56話:藤井による改名とヘルプ
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「変な子に、当たったよ」
「おお、おめでとうございます。佐山さん、山根くんが若い子にほだされましたよ」
「ええ?やっぱりそうなんですか?」
「おい、変な言い方やめろってば」
まったく、朝から調子が狂ってしまった。女の子と二人で発送部屋なんて、緊張するんじゃないかと危惧したけど、そんなことにはならなくて。
・・・まるで、黒井の女の子版みたいだ、と思った。いきなり変なことを言ってきて、嫌じゃないけどなれなれしくて、突拍子もない。そういえば、初対面から手なんか握ってしまった。
あれ、でも、それって何だか。
黒井がもし女の子でも、僕は今みたいに、恋に落ちたりしてないかもってこと?
・・・やっぱり、男の黒井が、いいんだ。もし女の子だったら心置きなく告白して付き合えるんだろうけど、そうじゃ、なかったんだ。
あはは、なーんだ、なんて思って。
パソコンに向かっていつものようにメールを確認すると、新着メール。開けてみると、早速藤井からだった。
「え?もう?」
横田が「あ、何、山根くん手が早いってやつ?」と茶化すが、それも途中から聞こえなかった。
<山根さん
お疲れ様です、藤井です。
先ほどは大変失礼しました。私、社内便を置いてきてしまいました。
今行ったら全部片付いていて、あれは山根さんの仕業・・・もとい、おかげでしょうか。
もう、感謝の言葉もありません。
お礼ということはないんですが、見積もりシステムのお名前、情報室に言って、
直してもらいました。
実は最初、自分の名前も王偏が人偏になっていて、そういえば文句を言ったんでした。
それでは、また何かあれば遠慮なく。お近づきになれて光栄でした。
藤井 玲>
急いで見積もりシステムを開いた。通常画面には名前は漢字しか表示されないけど、詳細を開くと・・・。
<山根 ヤマネ 弘史 コウジ>
・・・あ。
何だ。早速・・・改名されてる。
「あはは、変わった!俺は変わったよ」
おかしな女の子に遭遇して、黒井が僕の名付け親になった。僕はそのままPCメールの新規作成を押して、報告を書いた。
<クロ、見積もりの、営業の名前のとこの詳細見て!俺の名前、ちゃんと改名されたんだ>
「藤井さん、ありがとう!」
隣で横田と佐山さんが顔を見合わせて、笑っていた。きっと勘違いしてるんだろうけど、そんなことはどうだってよかった。あ、藤井にも返信しておかなきゃ。
<藤井さん、お疲れ様です。どうもありがとう。僕も会えて、良かったです。山根こうじ>
それから僕は上機嫌で会社を出た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
火曜の朝、ようやく黒井からの返信。送信は昨日の夜遅く、僕が帰った後だった。あいつ、こんなに残ってたのか。
<うわ、今、見た!ええ?どうやったの?・・・ひろふみも、いい名前だと、思うけど。ま、お前がいいならいいよ、こーちゃん>
お、おい、こんな社内メール、大丈夫かな。
コピーに行った横田が帰ってきたので、急いでメールを閉じる。こんなの見られたら四課にいられない。
しかしどうも、見て見ぬ振りをされているようだった。たぶん、相手を藤井と、勘違いしている?まあ、どっちでもいいんだけど。
今日も相変わらず残業。18時ごろ帰社して、横田も佐山さんもいないので、のんびりふせんを片付けていた。
しかし油断していると、やっぱりミスをやらかしていたりして、慌てて火消しに走る。何とか課長にバレない範囲で、何とかならないか?
「あの、鹿島さん・・・実はこれなんですけど、ここ、まずいですかね。こないだ言われてたやつなんですけど」
鹿島の横で、腰を落とす。鹿島が書類を見ながらどんどん顔を曇らせるのを見て、冷や汗が出てきた。
「ええ、何、こっちとこっち?入れ子にしちゃったの?もう佐山さんに、出しちゃった?」
「はい、午前中に・・・」
「じゃあもう、向こう行っちゃってるよ。まだ何も言われてない?」
「はい・・・」
「急いで発注止めてもらうっきゃないよ、こんなん、キャンセル利かないって」
「まじすか・・・。な、何とかしてみます、すいません・・・」
「向こうの課長、怖いからねー」
「お、脅さないで下さいよ」
・・・発注を、止める、か。
こんなでかいサーバ、すぐ他に納品する当てもないだろうし、三課だけでどうにかならなかったら、別の課に聞いて回らなきゃならなくなる。まだ発注されていなければ何とかなるけど、今どうなってるのか、知りようもない。
・・・ん?
発注、か。
確かあの藤井が、発注チームだとか・・・山根さんの契約をやってた、とか言ってたか。ああ、もう、藁をもすがる思いで、頼むしかない。
焦りながらメールを開いてつたない言い訳と説明を綴るけど、何だか埒が明かない。一刻を争うのだと思い、いなかったらどうしようと思いつつ、内線してみることにした。今だ、課長が席を外した隙に、もうかけるっきゃない!
・・・。
「はい藤井」
ワンコールで、出た。え、別の人?
「あ、あの、藤井さん、ですか」
「はい私です」
「あの、すいません。こないだの、山根です」
「・・・あ、これはどうも、お疲れ様でございます」
「お、お疲れ様です。まだ、残ってたんですね」
「はい、恐縮です」
「え、えっと」
こないだよりキビキビしていたが、やっぱり少しだけズレていて、ペースが乱れる。
「あ、あの、実は折り入って、相談したいことが・・・」
「はい。承ります」
「ええとですね、ちょっとここだけの話なんですが、実は、ちょっとまずいことになったかもしれなくてですね。今日出した僕の契約が、もう発注されたかどうかってことなんですけど・・・」
「はい、ナンバーをどうぞ?」
「え、ナンバー?品番ですか?」
「いえ、契約の」
「ああ、契約番号」
6桁の契約番号を告げると、向こうでカチャカチャとキーを叩く音。
「・・・はい。ええとですね、そういうのと、そうでないものと・・・」
該当の契約を呼び出したらしい。
「え、どういうことですか?」
「どれが知りたいですか?」
「あの、サーバが発注されちゃったかどうかです!まずいんです、間違ったんです、今すぐ止めてください!」
僕は小声で怒鳴って、藤井にすがった。もう、なりふり構っていられない。鹿島が向こうのデスクで笑いをかみ殺していた。
「・・・えーと、それでしたら、大丈夫ですね」
「本当ですか!まだ、差し替え、利きますか!」
「特に問題ないので、大丈夫ですよ。・・・あ、後継機種の品番ですか?イントラに載ってますが・・・あ、そうです、はい、それでいいです」
「え、後継?違いますよ、後継に差し替えじゃないんです」
「はい、それなら、確かこないだメールでお知らせ来てましたよ。見ました?」
「え、違うんです、メールとかじゃなく・・・」
「あ、今見てます?そうそう、それです。・・・ええ、それで大丈夫です」
何だか会話が噛み合わない。お知らせ?メール?・・・あ、もしかして。
「え、もしかしてメール見ろってことですか?」
僕は更に声をひそめた。慌ててメールをチェックすると、新着メールが。
<みんなきいてるので!はちゅうはとめときます。ほんとはめーるもまずい>
「あ、み、見ました!恩に着ます!」
「はい、ではそういうことで。え?明日ですか?やだな、大胆ですね」
「え?え?」
「いいですよ、一緒に買いましょうそれ。朝、コンビニの前で待ってます私」
「朝?コンビニ前?」
「はい、それじゃあお疲れ様です。楽しみにしてますね」
「朝ですか?行けばいいんですか?何時?」
「はい、それじゃ、失礼しまーす」
「あの・・・」
・・・切れた。
鹿島が爆笑していて、そこにちょうど課長が戻ってきた。一応、間に合った・・・。
「ん?何、どしたの」
「ふふふ、や、山根がね」
「か、鹿島さん!」
「何だよ、山根がどうした」
「・・・ふふ、何か、デートの約束、みたいな」
「ひっ?」
素っ頓狂な声が出た。で、デート?
「何だ、山根そういう相手いたのか。ええ、まさか社内の子か?もしかして今、電話してた?」
「いや、そんなんじゃないです!」
「おいおい、内線を私用で使うなよ。ええ?どこ?」
課長がフロアの向こうを眺める。何だよ、変な野次馬根性やめろって!
「だから、違いますってば!」
「あ、違うの?じゃあ、向こうの部署か。あっちも遅くまで頑張ってくれてるからなあ」
「もう、本当にそういうんじゃ・・・!」
でもまあ、発注ミスが防げて、その露見もしなかったなら、もういいか。えらく冷や冷やしたけど、助かったなら、それでいいんだ・・・。
「おお、おめでとうございます。佐山さん、山根くんが若い子にほだされましたよ」
「ええ?やっぱりそうなんですか?」
「おい、変な言い方やめろってば」
まったく、朝から調子が狂ってしまった。女の子と二人で発送部屋なんて、緊張するんじゃないかと危惧したけど、そんなことにはならなくて。
・・・まるで、黒井の女の子版みたいだ、と思った。いきなり変なことを言ってきて、嫌じゃないけどなれなれしくて、突拍子もない。そういえば、初対面から手なんか握ってしまった。
あれ、でも、それって何だか。
黒井がもし女の子でも、僕は今みたいに、恋に落ちたりしてないかもってこと?
・・・やっぱり、男の黒井が、いいんだ。もし女の子だったら心置きなく告白して付き合えるんだろうけど、そうじゃ、なかったんだ。
あはは、なーんだ、なんて思って。
パソコンに向かっていつものようにメールを確認すると、新着メール。開けてみると、早速藤井からだった。
「え?もう?」
横田が「あ、何、山根くん手が早いってやつ?」と茶化すが、それも途中から聞こえなかった。
<山根さん
お疲れ様です、藤井です。
先ほどは大変失礼しました。私、社内便を置いてきてしまいました。
今行ったら全部片付いていて、あれは山根さんの仕業・・・もとい、おかげでしょうか。
もう、感謝の言葉もありません。
お礼ということはないんですが、見積もりシステムのお名前、情報室に言って、
直してもらいました。
実は最初、自分の名前も王偏が人偏になっていて、そういえば文句を言ったんでした。
それでは、また何かあれば遠慮なく。お近づきになれて光栄でした。
藤井 玲>
急いで見積もりシステムを開いた。通常画面には名前は漢字しか表示されないけど、詳細を開くと・・・。
<山根 ヤマネ 弘史 コウジ>
・・・あ。
何だ。早速・・・改名されてる。
「あはは、変わった!俺は変わったよ」
おかしな女の子に遭遇して、黒井が僕の名付け親になった。僕はそのままPCメールの新規作成を押して、報告を書いた。
<クロ、見積もりの、営業の名前のとこの詳細見て!俺の名前、ちゃんと改名されたんだ>
「藤井さん、ありがとう!」
隣で横田と佐山さんが顔を見合わせて、笑っていた。きっと勘違いしてるんだろうけど、そんなことはどうだってよかった。あ、藤井にも返信しておかなきゃ。
<藤井さん、お疲れ様です。どうもありがとう。僕も会えて、良かったです。山根こうじ>
それから僕は上機嫌で会社を出た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
火曜の朝、ようやく黒井からの返信。送信は昨日の夜遅く、僕が帰った後だった。あいつ、こんなに残ってたのか。
<うわ、今、見た!ええ?どうやったの?・・・ひろふみも、いい名前だと、思うけど。ま、お前がいいならいいよ、こーちゃん>
お、おい、こんな社内メール、大丈夫かな。
コピーに行った横田が帰ってきたので、急いでメールを閉じる。こんなの見られたら四課にいられない。
しかしどうも、見て見ぬ振りをされているようだった。たぶん、相手を藤井と、勘違いしている?まあ、どっちでもいいんだけど。
今日も相変わらず残業。18時ごろ帰社して、横田も佐山さんもいないので、のんびりふせんを片付けていた。
しかし油断していると、やっぱりミスをやらかしていたりして、慌てて火消しに走る。何とか課長にバレない範囲で、何とかならないか?
「あの、鹿島さん・・・実はこれなんですけど、ここ、まずいですかね。こないだ言われてたやつなんですけど」
鹿島の横で、腰を落とす。鹿島が書類を見ながらどんどん顔を曇らせるのを見て、冷や汗が出てきた。
「ええ、何、こっちとこっち?入れ子にしちゃったの?もう佐山さんに、出しちゃった?」
「はい、午前中に・・・」
「じゃあもう、向こう行っちゃってるよ。まだ何も言われてない?」
「はい・・・」
「急いで発注止めてもらうっきゃないよ、こんなん、キャンセル利かないって」
「まじすか・・・。な、何とかしてみます、すいません・・・」
「向こうの課長、怖いからねー」
「お、脅さないで下さいよ」
・・・発注を、止める、か。
こんなでかいサーバ、すぐ他に納品する当てもないだろうし、三課だけでどうにかならなかったら、別の課に聞いて回らなきゃならなくなる。まだ発注されていなければ何とかなるけど、今どうなってるのか、知りようもない。
・・・ん?
発注、か。
確かあの藤井が、発注チームだとか・・・山根さんの契約をやってた、とか言ってたか。ああ、もう、藁をもすがる思いで、頼むしかない。
焦りながらメールを開いてつたない言い訳と説明を綴るけど、何だか埒が明かない。一刻を争うのだと思い、いなかったらどうしようと思いつつ、内線してみることにした。今だ、課長が席を外した隙に、もうかけるっきゃない!
・・・。
「はい藤井」
ワンコールで、出た。え、別の人?
「あ、あの、藤井さん、ですか」
「はい私です」
「あの、すいません。こないだの、山根です」
「・・・あ、これはどうも、お疲れ様でございます」
「お、お疲れ様です。まだ、残ってたんですね」
「はい、恐縮です」
「え、えっと」
こないだよりキビキビしていたが、やっぱり少しだけズレていて、ペースが乱れる。
「あ、あの、実は折り入って、相談したいことが・・・」
「はい。承ります」
「ええとですね、ちょっとここだけの話なんですが、実は、ちょっとまずいことになったかもしれなくてですね。今日出した僕の契約が、もう発注されたかどうかってことなんですけど・・・」
「はい、ナンバーをどうぞ?」
「え、ナンバー?品番ですか?」
「いえ、契約の」
「ああ、契約番号」
6桁の契約番号を告げると、向こうでカチャカチャとキーを叩く音。
「・・・はい。ええとですね、そういうのと、そうでないものと・・・」
該当の契約を呼び出したらしい。
「え、どういうことですか?」
「どれが知りたいですか?」
「あの、サーバが発注されちゃったかどうかです!まずいんです、間違ったんです、今すぐ止めてください!」
僕は小声で怒鳴って、藤井にすがった。もう、なりふり構っていられない。鹿島が向こうのデスクで笑いをかみ殺していた。
「・・・えーと、それでしたら、大丈夫ですね」
「本当ですか!まだ、差し替え、利きますか!」
「特に問題ないので、大丈夫ですよ。・・・あ、後継機種の品番ですか?イントラに載ってますが・・・あ、そうです、はい、それでいいです」
「え、後継?違いますよ、後継に差し替えじゃないんです」
「はい、それなら、確かこないだメールでお知らせ来てましたよ。見ました?」
「え、違うんです、メールとかじゃなく・・・」
「あ、今見てます?そうそう、それです。・・・ええ、それで大丈夫です」
何だか会話が噛み合わない。お知らせ?メール?・・・あ、もしかして。
「え、もしかしてメール見ろってことですか?」
僕は更に声をひそめた。慌ててメールをチェックすると、新着メールが。
<みんなきいてるので!はちゅうはとめときます。ほんとはめーるもまずい>
「あ、み、見ました!恩に着ます!」
「はい、ではそういうことで。え?明日ですか?やだな、大胆ですね」
「え?え?」
「いいですよ、一緒に買いましょうそれ。朝、コンビニの前で待ってます私」
「朝?コンビニ前?」
「はい、それじゃあお疲れ様です。楽しみにしてますね」
「朝ですか?行けばいいんですか?何時?」
「はい、それじゃ、失礼しまーす」
「あの・・・」
・・・切れた。
鹿島が爆笑していて、そこにちょうど課長が戻ってきた。一応、間に合った・・・。
「ん?何、どしたの」
「ふふふ、や、山根がね」
「か、鹿島さん!」
「何だよ、山根がどうした」
「・・・ふふ、何か、デートの約束、みたいな」
「ひっ?」
素っ頓狂な声が出た。で、デート?
「何だ、山根そういう相手いたのか。ええ、まさか社内の子か?もしかして今、電話してた?」
「いや、そんなんじゃないです!」
「おいおい、内線を私用で使うなよ。ええ?どこ?」
課長がフロアの向こうを眺める。何だよ、変な野次馬根性やめろって!
「だから、違いますってば!」
「あ、違うの?じゃあ、向こうの部署か。あっちも遅くまで頑張ってくれてるからなあ」
「もう、本当にそういうんじゃ・・・!」
でもまあ、発注ミスが防げて、その露見もしなかったなら、もういいか。えらく冷や冷やしたけど、助かったなら、それでいいんだ・・・。
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