黒犬と山猫!

あとみく

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バレンタインの物理学合宿

第118話:合宿の終点は、夢の冒険

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「待て、待てって、クロ!」
 駅と反対方向へ歩く黒井をつかまえ、こちらを向かせる。こっち、見ろって!
「どうなってんだよ。お前、ちゃんと・・・」
 存在、してるん、だろうな・・・。
「・・・ごめん」
「あ、謝るなよ!な、何か、トリックだろ?催眠術とか・・・なあ!」
 真っ暗な雑居ビルの入り口に黒井を引っ張り込む。逃がしてたまるか。まさか、そんな。
 鞄とコートを放り出し、黒井が持ってたジャケットもほっぽり投げ、見慣れたセーターの上から肩を、腕を触って確かめる。ちゃんと、いる。大丈夫だ、存在してる。
「お、俺の幻覚なんかじゃ、ないよな?クロ、ちゃんといるよな?」
「・・・たぶん」
「たぶんとか言うな!」
「でも、お前は俺のこと、そう言ったんだ」
「・・・っ、お、俺の言うことなんか信じるな。た、たまにおかしくなるんだ。幻覚とか幻聴とか、でも別に、ふつうのことなんだ。だけど、え、お前、昨日・・・知ってるのか?はいって、きた、って」
「・・・ごめん」
「だから謝るな!」
「・・・来てほしく、なかった?俺が入っちゃ、だめだった?」
「そういう、ことじゃないよ」
「じゃあ・・・」
「気味が悪いよ!」
「・・・」
「お、お前のことじゃないよ。俺がだよ。う、宇宙人はいたんだ。お前もいたんだ。だからお前も幻覚なのに・・・ええ?こんなの、まともじゃない」
「・・・うん」
「気持ち悪いよ。自分が、気持ち悪い」
「そんなことない」
「中身が、おかしいよ。どうかしてる」
「・・・」
 僕は自分の腕を抱いて、後ずさった。全部が幻覚のような気がしてくる。現実って何だ。これは、全部、夢?
 ・・・そうなの、かな。
 そうかも、しれない。
 そうだよ、あんな、いちゃいちゃしたり、見つめられたり、手なんか、繋いだり。急激に現実感が薄れていく。ふわふわと、遠い記憶のように、宙に浮く。そうか、全部きっと妄想の、夢なんだ。
「・・・じゃあ、もう、いい?」
「・・・え?」
「夢なら、いいよね、クロ」
「・・・ん?」
 僕はゆっくり黒井に近づいて、ビルの壁に押しつけるように抱きついた。腕を首に回して、その肩に顔をうずめる。強く、強く押しつけて、ああ、あったかい。
「いつも、気持ち悪くて、ごめん」
「・・・気持ち悪くなんか、ないよ」
「嘘でも、嬉しい」
「お前に嘘、つかないって」
 ・・・そうだよね、俺の望むように、言ってくれる幻だ。こんなの全部、夢なんだ・・・。
「ねえ、クロ。お前は俺のこと、どう思ってるの・・・?」
「・・・俺は」
「いいや、やっぱり、言わなくて。嘘でも、夢でも、そんなこと、しょうがない・・・」
「何だよ、それ」
「はは、これ、どうしたらいいの?気持ちいいけど、いつ覚めるの・・・?」
「夢じゃないよ。幻覚でもない」
「俺、お前の中に行きたいよ。このまま、入っていきたい・・・」
「・・・うん」
「だめ?」
「・・・俺ね、ろくな中身がないから、お前みたいには、無理なんだ。・・・スカスカなんだ。何もない。見るような幻覚も、本物も、なんにも・・・」
「・・・寂しい?」
「さみしいよ」
「寂しい夜は、猫を抱いて寝るといい」
「・・・うん、そうしたいね」
「抱いてもいいよ」
「ありがとう」
 僕はきつく、強く黒井に抱きしめられた。少し泣いた、かもしれない。だって、本物みたいなんだ。背中に強くその手のひらが、指先までぎゅうと、僕を抱いた。うん、やっぱり少し泣いた。涙が熱い。・・・好きなんだ。好きだ、好きだ好きだ、俺は、お前が、好きなんだ・・・。


・・・・・・・・・・・・


 タイル張りの床に座り込んで、鼻をかんだ。寒い。泣きながらしゃくりあげて、また鼻水が出た。
 黒井はどこかへ消えて、ああ、やっぱり、と思っていたら戻ってきて、温かいペットボトルのお茶をくれた。気が利く黒犬だ。
「・・・何でまだいるの?」
「うん、これは現実だからだよ、ねこ」
「本当に?」
「そうだよ、明日は会社だ」
「・・・何それ」
「ね、現実でしょ?」
「そうみたい、だね」
 少し、笑った。何だかわかんないけど、笑ったら楽しかった。・・・お茶が、おいしい。
「ほら、帰ろう」
「帰って、ああ、自分ちの洗濯をしなきゃ」
「はは、お前、俺んとこの家事ばっかしたもんね」
「そうだよ、うちに帰るのは久しぶりだ」
「合宿お疲れ様」
「・・・おつかれ」
 黒井が手を出すので、僕は片手でぱちんとそれに応え、片手で涙をぐいと拭った。どうして、黒井には泣き顔を見られても恥ずかしくないんだろう?
 僕は黒井に手を借りて立ち上がり、コートを着て鞄を取った。黒井が後ろから、パンパンとコートの埃をはたく。そんなことに気がついてくれて嬉しいし、そして、ああ、やっぱり現実なんだなと思った。それなら電車で手も繋いだんだし、それに・・・。
 ・・・。
「あの、クロ・・・」
「うん?」
「え、えっとね。さっきのは、その、夢かと、思ってて」
「うん」
「だから、ちょっと、忘れて?」
「・・・恥ずかしくなった?」
「・・・うん」
 黒井は僕が飲んでいたお茶を取り上げて、自分が飲んだ。駅まで、ゆっくり歩いても、もう着いてしまう。夜空と雪道が終わって、白々しく照らされた地下鉄に、否応ない現実に、降りていく。
「・・・まあ、恥ずかしくても、いいじゃん。中身があって、生きてるんだからさ」
「何だよ、慰めてんの?」
「さあね」
 誰もいない階段に響く声。振り向いて、ちょっと笑顔なんか見せるから・・・何か、青春っぽくなってるじゃんか。
 うん、でも、不思議と、恥ずかしいはずなのに、泣き顔と一緒で、恥ずかしくもなかった。もう、見られたって、いいやって思えた。頼るのも、助けを求めるのも苦手だけど、一線を越えると、その胸に飛び込んでいけてしまう。どうしてだろう、でも、だからこそ、好きなんだけど。


・・・・・・・・・・・・


 帰りはまた違う路線に乗ろうと言って、日比谷へ出て有楽町まで歩いて有楽町線、そこから市ヶ谷で、都営新宿線。そしてそのまま京王に連絡してるやつに乗った。日曜の夜は空いていて、渋谷回りよりずっとよかった。
 電車ではずっと、ジャンケンをして足を踏み合う変な遊びをした。革靴をそんなごついブーツで踏まれないよう必死の僕に、余裕の黒井はしかし、そのブーツのせいで少し動きが遅いので勝率は僕が少し上だった。まあどうせ雪でぐちゃぐちゃだし、しばらくは乾かして磨き直しだけど。
 楽しい時間はすぐ過ぎて、桜上水。座ったまま見送ろうとしたけれども、やっぱり、一緒に降りてしまった。
「・・・え、また泊まる?」
「違う。次の急行待つだけ」
 次が急行かどうかなんて知らない。日曜のこの時間にそんなのがあるかなんて。
「じゃ、俺が見送るよ」
「いいよ、帰れって」
 心にもない一言を無視して、黒井は横に立っていた。静かで、寒いホームだ。
 しばらく沈黙で時間が過ぎて、それから、黒井がつぶやいた。
「いつか、どこかへ・・・一緒に行こう」
 ・・・。
 いつ、どこへ?
 一緒にって、俺と、お前で?
 ・・・どうして?
 僕は「そうだね」と言う代わりに、黙って右手をその背中に回した。左手は鞄を持ったまま、とんとん、と叩いて軽い抱擁。アナウンスが流れ、「また、明日」と離れた。
 電車が来る前に黒井は「それじゃ」と階段へ向かった。ポケットに両手を突っ込み、振り向きもしない早足。小さく、口笛が聞こえた。僕はその場で「・・・それ、じゃ」とつぶやいて、それをかき消すように風が吹き、各駅停車がホームにやってきた。
 こうして、雪に包まれたクローズド・サークルの冬合宿は、本当にクローズドな脳内の幻覚を共有して解散となった。


・・・・・・・・・・・


 家に着くまではほとんど放心状態で、帰ってからは機械的に洗濯機を回した。シンクにコップが一つだけ置いてあって、もう、いつ何を飲んだものかも思い出せない。冷蔵庫を開けると水っぽくなったしめじが出てきて、ゴミ箱行きになった。プラスチックトレーの豚肉はそのまま冷凍庫に突っ込んで、烏龍茶を一口飲み、風呂を洗って、そのままシャワーを浴びた。
 暖房を入れて裸のまま下着を探し、しかしつい目についたものを片づけたりしているとそのままずるずる整理が始まったりして、素っ裸で輪ゴムとクリップ片手にうろうろする。洗面台に立ったついでに髪をとかしてまた馴染まない顔を見つめ、スーパーのビニール袋をたたんでいると電話が鳴って、玄関へ走った。
「・・・はい、はい、もしもし?」
「・・・ねこ?」
「どうした」
 相手はもちろん黒井で、しかしその声は震えている。
「あ、あの、・・・あのね」
「何だよ、何か、あったのか」
 寒い玄関に突っ立って、耳を澄ませた。
「ひ、ひとりに、なったらさ。こ、こわくなって」
「・・・え?」
「ベッドの、下がだよ!」
「・・・ああ」
「お、俺が寝るまで、切らないで!」
「・・・」
 ・・・。
 何だか、気が抜けた。
 はあ。
「あのね、俺も明日の準備とかで、忙しいから。一人で寝てくれる?」
 まあ、嘘だけど。
「や、やだよ。・・・別に、繋がってれば、いいからさ。お願い」
 繋がってれば、って、つい下を見て、もう、変な意味にしか取らないよ?
「ちゃんとベッドの下見た?何もいなかったでしょ?」
「み、見ないよ!見れるんなら電話しないよ」
「そう。でも逆に、よく見ないままいられるね。その方が怖くない?」
「そ、そんなこと・・・!余計怖がらせる気?」
「大丈夫だって。宇宙人も暇じゃないから」
「ひ、暇とか関係ないし、言っちゃだめだよ!」
「ええ?どうせジミーだよ。平気だ、何もしない」
「やめてよ!そういうこと言って、変な」
「クロ、あのね。俺、服着ないと寒いから、いったん電話置くね」
「ま、待って!な、なに、服着てないの?」
「そうだよ、素っ裸なんだ。それじゃ」
 僕は携帯を布団の上に放り投げ、黒井が何かわめいているのをBGMに、ゆっくり寝間着を選んだ。きちんと分類されて、きっちりたたまれて、しかるべき場所におさまっている衣類たち。ああ、落ち着く。
 しっかりトレーナー下の長ズボンを履いて、ああ、足の爪を切らないと、と思いながら電話に出た。
「・・・ってひどくない?ねえ、俺を一人にする気?」
「はいはい、もしもし?」
「お、おい!俺がトイレにも行けないのに、バカ!このフルチン!」
「・・・ひ、人聞きの悪い。トイレの蓋くらい自分で開けろ臆病者!」
「お前のヴルスト噛みちぎるぞ!」
「や、そ、それはやめて」
「あはは、そんなに太くないか」
「・・・し、失礼な」
「何だよ、元はと言えば、ベッドの下にって、お前が言い出したんじゃないか」
「い、いい年こいて怖がりすぎなんだよ。さっさと寝ろ!・・・お前、昨日も寝てないんだろ」
「・・・そうだよ」
「だったら」
「じゃあおやすみ」
「へっ?寝れるわけ?」
「寝るしかないよ!あ、電話は切らないでよ?」
「え?・・・切らないでって、でもいつ切るの?」
「俺が寝たら」
「いつ寝たかなんて、わかんないよ」
「じゃあ切らなくていいじゃん。充電器繋いで、そのまま寝れば」
「・・・お、お前、本気?」
「やると言ったらやる男だよ」
「じゃあベッドの下を見てくれよ」
「それは嫌」
「あっそう」
「・・・」
「・・・お、俺、まだ歯も磨いてないし」
「磨いていいよ。音、聞いててあげる」
「か、髪、乾かしてないし」
「以下同文」
「わ・・・分かったよ。分かった、降参。お前の好きなようにしてやるよ。もう、何でも・・・」
 呆れた声を出すのに苦労した。
 今から来いと言われれば行くし、徹夜で話せと言われればそうするつもりなんだ。本当に、好きなように、なんだって・・・。


・・・・・・・・・・・


 言ってしまった手前、本当に歯を磨いて髪を乾かし、明日の準備とトイレを済ませた。その間、お互い電話はオンフックというかハンズフリーにして、向こうのドアの音やベッドの軋みなんかも聞こえてくる。何だか、えらく、淫靡だ。まるで、お互い黙認している盗聴器で聞いてるみたい。
 乾燥が終わった洗濯物をたたんで、布団に入った。電気を消すと、枕元の携帯だけが光っている。
「あ、えっと・・・ね、寝るから」
 受話器を耳に当てることなく、部屋で一人つぶやくのは何だか白々しくてむなしい。しかし、<え、ほんとー?>と遠い声がして、まるで隣の部屋にいるみたいでにやけた。あ、やばい、無意識に左手が下に伸びて、だめだってば。
<おれも、もうねむいよ>
「う、うん・・・」
<きったら・・・だめだからね。ふと起きたとき、こわくなったら・・・やだからね>
「わかった、大丈夫、切らないよ」
<うん・・・。へんなの、まだ一緒に、いるみたい>
「ほんとだね、ずっと、一緒に、いたから」
<えへ、何かさ、これ逆に、すっごく、遠くにいるみたいじゃない?お互い、アラスカと、ガラパゴスとか>
「え?ああ、・・・何とか通信、的な」
<おれが白夜にいて、おまえは、赤道直下で、流れ星を見てるとか・・・>
「そいつはえらく、素敵だね。何かまるで、本当に、見えてくる・・・」
 僕が暗い天井を見つめていると、ガサガサと音がして、ベッドの軋みと、衣擦れの音。
<俺も今、電気消した>
「・・・白夜なのに?」
<テントの中なんだよ>
「・・・そうか、はは、いいね。こっちは野宿だ」
<それもいいね。・・・あのさ、ほんの百年、二百年前に・・・ダーウィンがビーグル号で、ガラパゴスを旅してたんだよ。たった二十五、六歳でさ>
「え、そうなの?そんな、若い・・・」
<アインシュタインだって、ハイゼンベルクだって、みんなそうだよ。俺なんか、もうとっくに過ぎちゃった>
「俺だって、過ぎてるよ」
<・・・全部が、冒険だった時代だよ。そんな時代に、生まれたかったな>
「・・・冒険か」
<うん。誰も踏んでない雪の中を行くような、地図もない、冒険の旅>
「・・・いいな。それならきっと・・・どこかへ、行けそうだ」
<ね、今から行こうよ>
「え・・・、ど、どう」
 そんなこと言われたら、もう、持ってないけどパスポート持って、飛び出して行きそうだ。頭の中は、荒巻く海や、砂漠や、外国人でいっぱいのイスタンブールだとか、音まで聞こえるようなエキゾチック。しかし本当に聞こえたのは、黒犬のあくびだった。
<ふああ、・・・んん。・・・ねえ、行けそうでしょ?これから、夢でさ>
「・・・あ、ああ、夢、ね」
<いい夢見よう。おやすみ・・・>
「うん。俺もいい夢、見れそうだ」
 布団を引き上げるような音と、微かにふふ、と笑う声。僕は忘れずに目覚ましをセットして、でもしばらくは、「・・・寝た?」「早く寝ろよ」「そっちこそ」と子どもみたいな応酬。ふつうはどんなに別れがたくなっても切らなきゃいけなくて、一人に戻らなくちゃいけないけど、はは、夜中から始まった大人の<何とか通信>は、通話料が無料だから切らなくてもいいんだ。そういう意味でいえば、いい時代だ。
 僕はいつしか眠りに落ちて、夢を見た。無実の罪でどこかに軟禁されている黒井を、どうにか救い出そうと奔走する夢だった。待ってろよ、今行く、と思っていた。それはもしかしたら、通信の向こうから<・・・出れないの?>と、唐突な寝言が聞こえたからかも、しれなかった。
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