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2 末っ子魂?
しおりを挟む程よくちっちゃい田舎にすんでいるけど
地元でお爺ちゃんは有名だった
お金持ちで
家の植木が立派で
仙人みたいな立派な顎髭の持ち主で
念仏の歌が上手くて
背も高く衣装が良く似合う風貌で
有名だった
その娘が、お喋りな私のお母ちゃん
地域の集まりで、我ら・姉・弟の3姉弟が苗字を名乗れば
「ああ~! 平さんとこの!?」
お爺ちゃんか母の名前が出て来るくらいだった
両親の祖父母達は、両親が近所さん
これまたご近所さんだった親友が仲人になり
独り身だった末っ子同士
お見合い
結婚
調理師を心ざした時から
子供の名前に使いたい漢字があった
息子に名付けたい名前があった
そこで生まれて来た、姉
またまた生まれて来たのは、姉
念願叶って生まれて来たのが、末っ子の私だ
「末っ子よ、最低でも3人だ。末っ子を産みなさい」
末っ子の神様による、末っ子夫婦の宿命だったのかもしれない
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