私、家出するけどちゃんと探してよね!

スーパー・ストロング・マカロン

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外出禁止令が発令!若奥様に忍び寄る魔の手?

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「昨晩のミカミさんたら、大丈夫かしら?あんなに取り乱しちゃって。」

「さぁな。それよかあんな奴と今後は関わらない方が身の為だな。」

「えー?なんで?お隣さんじゃない。相互に理解を深めて仲良くしなきゃ。」

納豆ご飯をかっ食らい、モヤシ炒めに手を伸ばそうとしていたウミはピタリと箸を止めて、向かいに座っているソラと目を合わせた。

「お前さ、世の中の奴らがみんな善人だと勘違いしてるんじゃないのか?
俺らが住む世界ってのはな、残酷でよ、食うか食われるか、殺るか殺れるかなんだ。
てめえの欲望を満たす為なら人をヘーキな顔で谷底に落とすような輩で溢れてんだぞ。
そんな頭の中、タンポポだらけでこの殺伐とした世の中を渡っていけねえぜ?」

「頭の中タンポポだらけ?
タンポポの花びらを集めたタンポポの帽子でも被ってるのかな?それってカワイイッ!」

ソラは箸の先っちょ部分を口に加えて笑った。

「…こりゃ暑さで脳みそがとろけちゃったようだな。おまえ。
やっぱ早いとこ、エアコンを買わにゃぁならんかも。」

そう言うと"祭"と書かれた団扇で仰ぎながらウミは少しでも涼をとろうとしている。

「あっ、いけね。もうこんな時間かよ。
朝は午後の倍、時間の経過が早く感じるな。
よっしゃ、ごちそうさん。
俺、そろそろ行ってくるぜー。」

朝食を食べ終わると、キビキビした動きで玄関まで行き靴を履いた。
ソラがパタパタ足音を鳴らして玄関までついてきた。

「ん?どうかしたか?」

「ヘイヘイ。そこの格好いいお兄ちゃん。
朝早かったから、まだ寝ぼけてるのかな?キミはー。
それとも今日が初勤務だから緊張してる?
緊張しないおまじない、私がかけてあげようか?」

ウミが忘れたバッグを肩にかけてあげるとニッコリ微笑んだ。

「へっ。余計なお世話だぜ。未来のロック・スターになる俺からすりゃあ、こんな仕事、どうってこたぁねぇさ。
ただ、ちょいと眠いだけだ。」

鼻を人差し指で擦りソラから目をそらした。

「今日が初勤務だね。旦那様、お仕事頑張ってね。愛してます。」

ソラは、瞳を閉じて皺のないプルッとしたみずみずしい唇を体ごとウミに預けた。

「て、照れるじゃんか。」

「私達、新婚夫婦なんだよ?
ねぇ、はやくはやく。モタモタしてたら遅刻しちゃうぞ。」

「生意気な奴め。まぁいいっか…。」

ガタッ!

「そこにいやがるのは誰だ!?」

ウミはいち早く異変に気づき、玄関ドアを勢いよく開けた。

「どうしたの?」

胸元で掌を組み、訝しげな顔で開いたドアの周辺をソラは見た。
天から眩しい朝陽が降り注ぎ、聞こえてくるのはどこからともなく鳴いている喧しいセミの群れだけだ。
人の姿は見当たらない。

「おまえには聴こえなかったか。
この違和感、やっぱおかしいぜ。」

「なによ、急に怖い顔して。
なにもなかったじゃない。それよりチュウしようよ。チュウしたいの。チュウ。」

愛するウミとキスが出来なかったので少し腹が立ってしまい、わざとらしく唇を強調して変顔をした。

「おい、真面目に聞けって。
実はよぉ、今朝から誰かに監視されているような気配を感じるんだ。」

ソラの肩を両手で強く掴んで言った。

「ヤダ、怖い事を言わないでよ!」

先ほどのオチャラケは鳴りを潜め、ソラの大きな瞳は不安げにウミを凝視している。

「…いいか?ソラ。よく聞いてくれよ。
俺は仕事に向かうが俺が帰ってくるまで、今日は外出するな。
戸締りもしっかりするんだ。
何かあったら、遠慮なくポリに通報しろ。わかったか?」

いつになく真面目なウミの顔と話の内容を聞き一段と恐怖がまして、ソラは今にも泣きそうな表情だ。
震えるソラを見てウミはある事を思いつき提案した。

「ちょいと練習するぞ。」

もう一度、玄関を開けて辺りをキョロキョロ見渡した。

「何をするの?」

「変なヤローが来た場合の対応をおまえに教えるんだよ。
わかりやすく言うとな、ほら、なんつったかな?えっとよぉ~、思い出した防犯訓練だ!」

























































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