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一章 長男、冬児を守れ!
9 非道、極まる
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「それ以上、近づくな!」
鬼頭の背中に立て続けに3発のパンチを入れて、すぐにもう一度4発目を殴ろうと腕を引いたタイミングで鬼頭は股間を蹴り入れた。
「うぐぁぁ…。」
「さすがにキンタマだからな、かなり手加減して蹴ったんだぜぇ。ありがてえと思え。」
不良少年はその場で尻餅をついて、苦しそうに股間を押さえているのを見た不良少女は声を荒げた。
「てめぇふざけん、っ!ーーーー」
「おい!さっきからキーキーうるせえ口だなあ。
接着剤でもつけておまえの口を塞ぐぞ?」
不良少女の口に親指と人差し指で挟んで発声できないようにしている。
小学校では6年生よりも強く、自身が通う学校でナンバーワンを自負している中牧だが、鬼頭の強さ、残忍さを目の当たりにして恐怖で身体が縮こまっている。
「俺はよ、女だろうとマジで殴れっぞ?
小6の時、山で野鳥にエアガン撃って遊んでたら、30代前半くらいの主婦が血相変えて俺にキレてきたんだよ。
動物をいじめるなとかぬかしてよ。
むかつくからフルボッコにした後、着ている服を無理やり脱がして全裸にしてやった。
そしたらガキみてえにワンワン泣いて、毛がフサフサしたアソコを隠しながら速攻で旦那に電話してたっけな。
ついでにその女のベージュのブラジャーとパンツは戦利品として剥ぎ取って部屋に隠してある。
ブラジャーを嗅ぐとよ、女のあっめえ匂いがするぞ。」
この凶悪な犯行を聞いた3人は絶句している。
「さすがにその伝説まではSNSで拡散されてねえから、誰も知らねえべ。
俺も今、初めて喋ったしよ。」
口から舌をだして戯けて言った。
「んっんん!うふぅぅん!」
「何言ってっかわかんねー。まぁ、俺が口を塞いでるから当然か。
ついでにヤる事ヤッてそうな下の口も塞いじゃおっかな?なんちって!」
口を塞がれた不良少女は目に大粒の涙を浮かべている。
「泣くなよ~。この後がやりづれえべ。
とりあえず、制服のスカートを捲ってパンツを脱げや。
さすがに人通りのない公園だけどな、パトカーがちょくちょく見回りに来るんだよ。
股だと警察に職質されても、スカートですぐ隠せるべ?
乳だと着替えで時間がかかるから、股にしたわけよ。
はい、説明は終了!
ほら?早よ脱げって。」
不良少女は首を激しく横に振って拒否した。
「ほいじゃ、コイツのキンタマを踏みつけちゃおっかな~?
次はさっきみてえに手加減しねえぞ?
ほら、どうする?」
鬼頭は不良少女から手を離し、倒れている不良少年へ歩み寄って少年の性器の真上に足を置いた。
「やめてよぉぉぉ!!!お願いだから!!!」
自由になった不良少女は狂ったように泣き叫ぶ。
不良少年も自身が置かれた悲惨な状況、関わってはいけない人物に自ら喧嘩を売ってしまった後悔でメソメソ涙を流す。
「お願いだから、もうやめてったらぁ!」
不良少女は彼氏の為に目一杯、今まで口を塞がれていたぶん声を張る。
「おまえ、アホだな~。
キンタマ踏み潰しの刑は、止めてほしいんだろ?だったら、スカートを捲ればいいだけだぞ。
減るもんじゃねんだしな。
おまえが興奮してアソコが濡れていようが毛がボーボーだろうが笑わねえよ。ヘッヘッヘ。
うん、たぶん笑わねえ。ギャハハ!」
鬼頭は足が疲れたようで上げていた右足を左足に切り替えた。
「踏み潰すなんて、止めてくれ…。」
「ほうらあ、聞こえたべ?
コイツも自分のキンタマを踏まれるより、おまえの身体を俺に差し出しているんだ。
彼氏が好きなら、とっとと脱いで俺に見せろよ。」
「どっちもできない…お願いだから…謝るからもう許してください…。」
先ほどのような力のある声とは異なり、こと切れてしまう小鳥が哀れな声で鳴いているかのようだ。
その声に触発され彼氏も泣いて詫びを入れはじめる。
「ごめんなさい。僕からもお願いします。
僕が悪かったです。だから踏むのも彼女を脱がして裸を見るのも勘弁してください…。」
「勝手な事言ってんじゃねえ!!」
ドスン!
「うわぁ!」
「キャッッッァァァ!!」
中牧と不良少女は同時に声をあげた。
木でできたテーブルに座ったまま、硬直している中牧にも痛みが伝わってしまうくらいだ。
「…ブッ!安心しろ。地面を踏んだだけだって。
そこまで泣き入れたら、俺も追い込めねえべ。」
全身を震わせる不良少女は倒れたままの彼氏の元へ駆け寄り抱き寄せた。
安堵した中牧は額にかいた汗をパーカーの袖で拭っている。
「しゃぁねえなあ。でもこのまま終わらないぜ?」
何かを考えている鬼頭は鼻を人差し指でほじって、中牧をじっーと見つめている。
鬼頭が新たに企んでいる事を察した中牧は寒気がして目を逸らした。
鬼頭の背中に立て続けに3発のパンチを入れて、すぐにもう一度4発目を殴ろうと腕を引いたタイミングで鬼頭は股間を蹴り入れた。
「うぐぁぁ…。」
「さすがにキンタマだからな、かなり手加減して蹴ったんだぜぇ。ありがてえと思え。」
不良少年はその場で尻餅をついて、苦しそうに股間を押さえているのを見た不良少女は声を荒げた。
「てめぇふざけん、っ!ーーーー」
「おい!さっきからキーキーうるせえ口だなあ。
接着剤でもつけておまえの口を塞ぐぞ?」
不良少女の口に親指と人差し指で挟んで発声できないようにしている。
小学校では6年生よりも強く、自身が通う学校でナンバーワンを自負している中牧だが、鬼頭の強さ、残忍さを目の当たりにして恐怖で身体が縮こまっている。
「俺はよ、女だろうとマジで殴れっぞ?
小6の時、山で野鳥にエアガン撃って遊んでたら、30代前半くらいの主婦が血相変えて俺にキレてきたんだよ。
動物をいじめるなとかぬかしてよ。
むかつくからフルボッコにした後、着ている服を無理やり脱がして全裸にしてやった。
そしたらガキみてえにワンワン泣いて、毛がフサフサしたアソコを隠しながら速攻で旦那に電話してたっけな。
ついでにその女のベージュのブラジャーとパンツは戦利品として剥ぎ取って部屋に隠してある。
ブラジャーを嗅ぐとよ、女のあっめえ匂いがするぞ。」
この凶悪な犯行を聞いた3人は絶句している。
「さすがにその伝説まではSNSで拡散されてねえから、誰も知らねえべ。
俺も今、初めて喋ったしよ。」
口から舌をだして戯けて言った。
「んっんん!うふぅぅん!」
「何言ってっかわかんねー。まぁ、俺が口を塞いでるから当然か。
ついでにヤる事ヤッてそうな下の口も塞いじゃおっかな?なんちって!」
口を塞がれた不良少女は目に大粒の涙を浮かべている。
「泣くなよ~。この後がやりづれえべ。
とりあえず、制服のスカートを捲ってパンツを脱げや。
さすがに人通りのない公園だけどな、パトカーがちょくちょく見回りに来るんだよ。
股だと警察に職質されても、スカートですぐ隠せるべ?
乳だと着替えで時間がかかるから、股にしたわけよ。
はい、説明は終了!
ほら?早よ脱げって。」
不良少女は首を激しく横に振って拒否した。
「ほいじゃ、コイツのキンタマを踏みつけちゃおっかな~?
次はさっきみてえに手加減しねえぞ?
ほら、どうする?」
鬼頭は不良少女から手を離し、倒れている不良少年へ歩み寄って少年の性器の真上に足を置いた。
「やめてよぉぉぉ!!!お願いだから!!!」
自由になった不良少女は狂ったように泣き叫ぶ。
不良少年も自身が置かれた悲惨な状況、関わってはいけない人物に自ら喧嘩を売ってしまった後悔でメソメソ涙を流す。
「お願いだから、もうやめてったらぁ!」
不良少女は彼氏の為に目一杯、今まで口を塞がれていたぶん声を張る。
「おまえ、アホだな~。
キンタマ踏み潰しの刑は、止めてほしいんだろ?だったら、スカートを捲ればいいだけだぞ。
減るもんじゃねんだしな。
おまえが興奮してアソコが濡れていようが毛がボーボーだろうが笑わねえよ。ヘッヘッヘ。
うん、たぶん笑わねえ。ギャハハ!」
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「踏み潰すなんて、止めてくれ…。」
「ほうらあ、聞こえたべ?
コイツも自分のキンタマを踏まれるより、おまえの身体を俺に差し出しているんだ。
彼氏が好きなら、とっとと脱いで俺に見せろよ。」
「どっちもできない…お願いだから…謝るからもう許してください…。」
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その声に触発され彼氏も泣いて詫びを入れはじめる。
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僕が悪かったです。だから踏むのも彼女を脱がして裸を見るのも勘弁してください…。」
「勝手な事言ってんじゃねえ!!」
ドスン!
「うわぁ!」
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