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第五章 龍と游皇家
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「私も私で突然異母弟がいるらしいと聞かされれば驚きもするし、周囲がなおのこと殺気立ってくる」
珠葵が口にせず、頭の中でのみ思い浮かべた「皇帝」の二文字を、皐瑛はあっさりと肯定してのけた。
「それは、その……凌北斗を春宮にしようとか、そう言う……」
「ふっ……アレか」
「今のところ私の中では評価最底辺なので、アレです」
真面目に珠葵がそう言えば、皐瑛は可笑しそうに低く笑った。
「アレよりは支持されていると思いたいものだな」
「雪娜様が支持されていらっしゃる限り、それが私の支持する方です」
不敬と言われるだろうかと思いながらも、雪娜第一主義は珠葵としても譲れないところなので、そこは曲げられない。
龍河と桜泉と共に在っていいと言われた、桜咲くあの夜から――珠葵の「一番」はいつだって雪娜だ。
「鄭圭琪と同じような事を言う」
鄭圭琪の名を口にした時の皐瑛から、微かにムッとしている気配を感じたものの、理解出来ない話でもないため、珠葵も皐瑛に共感する姿勢を見せた。
こんなところで春宮サマの機嫌を損ねるつもりはない。
「鄭様も清々しいくらいの雪娜様第一主義者ですもんね」
珠葵が朱雪娜の秘蔵っ子なら、向こうは懐刀。
しかも雪娜のためなら堂々と珠葵を囮にでも何でも出来るくらいにいい性格をしている。
皐瑛も、それは知っているんだろう。
若干苛立ち混じりに「馬鹿が」と吐き捨てていた。
「だからいざと言う時に身動きが取れなくなるんだ。表向きだけでも敵対する姿勢を見せておけば、今回の様なことが起きた時に大手を振って動けたものを」
「あの……その、さっきから仰ってる『身動きが取れない』って言うのは……? 雪娜様も鄭様も無事なんですよね……?」
「今は私が外からの干渉を遮断しているからな。一歩外に出れば、どこぞの帝の手が伸びない保証がない」
「え」
そもそもは、凌北斗の行方不明の話をしていた筈が、どこからそんな物騒な話になったのか。
とっさについていけずに皐瑛を見上げてしまったものの、皐瑛は不敬だとは言わなかった。
「妓楼にいるなら多少は理解出来るだろうが、どこぞの帝は雪娜を自分のモノにしたがっている」
「……っ」
珠葵は妓楼の中にある小道具屋にいるのであって、妓女になるための下働きをしているわけではないのだけれど、それを聞いたところで一文の得にもならない、と言う皐瑛の態度が透けて見えるため、結局反論をすることは諦めた。
「まあ、色々と根が深くてな。本当なら雪娜の母親と結婚したがっていたんだが、それが上手くいかず、母親は亡くなった。いきおいその目は娘に向いていてな」
「……きもちわるい」
うっかり本音が駄々洩れてしまい、ハッと口元に手をやる。
ただ、皐瑛は「不敬罪だ」などとは言わず、苦笑交じりに片手を振っただけだった。
「気にするな。息子から見ても充分ろくでなしだ」
「あの……それで、どうして春宮さまはここへ……と言うかそもそも、私はなぜここに放り込まれたのかさっぱり見当が……」
「ふむ。第一には、北衙禁軍の連中もそうだが、凌北斗の居場所を知らないかと思ったというのはあるな。まさか、ただの巻き込まれだとは思わなかったが」
巻き込まれ。本当にそうだ。
珠葵は単に小道具店で李明玉からあれこれと買い取っただけなのだ。
丹劉帆はともかく、基本的に話を聞く気がなさそうな北衙禁軍の連中から思えば、游皐瑛はかなり理性的に話を聞いてくれているのが有難いくらいだ。
「皇家の血を引く者は総じて〝力〟が強い。だが、まだ誰も凌北斗の〝力〟の詳細を知らないんだ。養父が隠そうとしていたくらいなのだから、相当なものではないのかと勘繰ってはいるがな」
アレがか、と珠葵はやや懐疑的だが、確かに誰も見たことがなければ、期待も疑惑も高止まり状態だろう。
「そして第二には、居場所を知らなければ知らないで、其方が従えている龍の子らに、凌北斗を探させることは出来ないかと思った」
「従えてません、お友達です。……ただ」
そう言えば店の軒先で「神獣を探せ」と言う声がしていると聞いた気がした。
珠葵がそう言うと、皐瑛は「なるほどな」と納得したように頷いた。
「向こうは向こうで、凌北斗が手に入れば、私を追い落とすことが出来るかも知れないと思っているからな。今更何一つ言うことを聞かない私などよりは、まだ調教が可能かも知れないと考えているのは想像に難くない」
「ああ……」
あり得る、と珠葵は思ってしまった。
アレは結構な単細胞だと珠葵は思う。
確かに、いいように利用されない保証がない。
「要はアレを自分の手下にしたいけれど、その養父という人が邪魔で、何とか排除をしようと明明さん――李明玉を使って、養父を陥れようと目論んだってことなんですね?」
「妓女に、件の養父ではない贔屓の相手がいたことは分かっている。まあその男の方も、恐らく店ごと上から圧力をかけられたか弱みを握られるかして、その妓女に、養父に近付くよう頼んだのだろうと私は見ているがな。妓女の方はただ、送り込んだ男への好意と身請けへの期待があって、そこを利用されたのではないか」
「春宮さまのお父様は、アレを後継ぎにしたい……?」
「父親としての愛情なんぞ欠片もないだろうがな。凌――まあ、アレでもいいが。とにかく一度春宮に立てて、雪娜の形ばかりの夫にしておいて、裏では雪娜を己の後宮に閉じ込める気だろう。表立って自分の後宮に入れようにも、前に一度私が粉微塵に論破してやったからな」
「――ありがとうございます」
珠葵はそれを聞いて、反射的に深々と頭を下げてしまった。
「まったく、そんなところまで鄭圭琪と同じか。もっとも、アイツは慇懃無礼という調味料が大量に振りかけられていた態度だったがな」
皐瑛は珠葵の態度にまったく感動した風もなく、むしろ鼻で笑っていた。
「が、その鄭圭琪も、この話をすれば自分と同様、柳珠葵であれば個人的な好き嫌いは横に置いて、協力を惜しまぬだろうと言っていた。その通りか?」
「協力と言うのが何かは分かりませんが……雪娜様の為になることでしたら。さすがに龍の子たちは差し出せませんけど。さっきも言いましたが、それは既に雪娜様の意思に反してますから」
「差し出せとは言わないが、凌北斗の捜索に手を貸すと言う話であれば?」
「うーん……それで北衙禁軍に捕まえられちゃうとちょっと困るんですが……」
「北衙禁軍か……」
皐瑛は一瞬だけ、口元に手をあてて考え込んだ。
「分かった。誰かこちら側に抱き込んでみよう。こちらとしても、北衙禁軍にいらぬ動きをされると後々面倒だしな。成功したらまた連絡する。その時は私に手を貸してくれるな?」
「……あの」
鄭圭琪はどうやら皐瑛のことを信用しているらしいが、皐瑛と雪娜の関係が自分の目で見えないうちは、現時点では諾否は明らかにしておかないに限る。
「春宮さまは、アレを捕まえてどうなさるおつもりなんですか……?」
代わりに気になったことを聞いてみれば、そんな珠葵の思惑を見透かしたかのように、皐瑛は口の端を上げた。
「別にどうもせん。本人の持つ〝力〟の程度にもよるが、私の下で飼い殺すなり、養父の様に市井に降りるなりさせる。いずれにせよ春宮の地位は渡さん。ああ、誤解をするな。別に今の地位に執着があるわけではないが、この地位にいないと雪娜の隣に立つことが難しくなるのだ。どこぞの帝のいいようにされてしまう未来しか残らなくなるからな」
「……それって……」
「――ああ、そろそろ時間だな。これ以上は北衙禁軍も目を瞑ってはくれんだろう」
本当に時間があるのかないのか、珠葵の言葉を遮るかのように、皐瑛が再び指を鳴らした。
「まあ、どこぞの帝のごとく無理に後宮に収めようなどとは考えてはいない。私はあくまで、雪娜から選んで貰いたいんでな」
また連絡する。
そう言って皐瑛は身を翻した。
「牢からはさすがに出してやれんが、無体なことをするなと釘をさしておくくらいのことは出来る。まあ、そのあいだに其方の友達に、私に手を貸してくれぬかと説得を試みておいてくれると有難いがな」
「……あ」
珠葵が答えに躊躇しているうちに、それさえも見透かしたかの様に、皐瑛は既にそこから姿を消していた。
珠葵が口にせず、頭の中でのみ思い浮かべた「皇帝」の二文字を、皐瑛はあっさりと肯定してのけた。
「それは、その……凌北斗を春宮にしようとか、そう言う……」
「ふっ……アレか」
「今のところ私の中では評価最底辺なので、アレです」
真面目に珠葵がそう言えば、皐瑛は可笑しそうに低く笑った。
「アレよりは支持されていると思いたいものだな」
「雪娜様が支持されていらっしゃる限り、それが私の支持する方です」
不敬と言われるだろうかと思いながらも、雪娜第一主義は珠葵としても譲れないところなので、そこは曲げられない。
龍河と桜泉と共に在っていいと言われた、桜咲くあの夜から――珠葵の「一番」はいつだって雪娜だ。
「鄭圭琪と同じような事を言う」
鄭圭琪の名を口にした時の皐瑛から、微かにムッとしている気配を感じたものの、理解出来ない話でもないため、珠葵も皐瑛に共感する姿勢を見せた。
こんなところで春宮サマの機嫌を損ねるつもりはない。
「鄭様も清々しいくらいの雪娜様第一主義者ですもんね」
珠葵が朱雪娜の秘蔵っ子なら、向こうは懐刀。
しかも雪娜のためなら堂々と珠葵を囮にでも何でも出来るくらいにいい性格をしている。
皐瑛も、それは知っているんだろう。
若干苛立ち混じりに「馬鹿が」と吐き捨てていた。
「だからいざと言う時に身動きが取れなくなるんだ。表向きだけでも敵対する姿勢を見せておけば、今回の様なことが起きた時に大手を振って動けたものを」
「あの……その、さっきから仰ってる『身動きが取れない』って言うのは……? 雪娜様も鄭様も無事なんですよね……?」
「今は私が外からの干渉を遮断しているからな。一歩外に出れば、どこぞの帝の手が伸びない保証がない」
「え」
そもそもは、凌北斗の行方不明の話をしていた筈が、どこからそんな物騒な話になったのか。
とっさについていけずに皐瑛を見上げてしまったものの、皐瑛は不敬だとは言わなかった。
「妓楼にいるなら多少は理解出来るだろうが、どこぞの帝は雪娜を自分のモノにしたがっている」
「……っ」
珠葵は妓楼の中にある小道具屋にいるのであって、妓女になるための下働きをしているわけではないのだけれど、それを聞いたところで一文の得にもならない、と言う皐瑛の態度が透けて見えるため、結局反論をすることは諦めた。
「まあ、色々と根が深くてな。本当なら雪娜の母親と結婚したがっていたんだが、それが上手くいかず、母親は亡くなった。いきおいその目は娘に向いていてな」
「……きもちわるい」
うっかり本音が駄々洩れてしまい、ハッと口元に手をやる。
ただ、皐瑛は「不敬罪だ」などとは言わず、苦笑交じりに片手を振っただけだった。
「気にするな。息子から見ても充分ろくでなしだ」
「あの……それで、どうして春宮さまはここへ……と言うかそもそも、私はなぜここに放り込まれたのかさっぱり見当が……」
「ふむ。第一には、北衙禁軍の連中もそうだが、凌北斗の居場所を知らないかと思ったというのはあるな。まさか、ただの巻き込まれだとは思わなかったが」
巻き込まれ。本当にそうだ。
珠葵は単に小道具店で李明玉からあれこれと買い取っただけなのだ。
丹劉帆はともかく、基本的に話を聞く気がなさそうな北衙禁軍の連中から思えば、游皐瑛はかなり理性的に話を聞いてくれているのが有難いくらいだ。
「皇家の血を引く者は総じて〝力〟が強い。だが、まだ誰も凌北斗の〝力〟の詳細を知らないんだ。養父が隠そうとしていたくらいなのだから、相当なものではないのかと勘繰ってはいるがな」
アレがか、と珠葵はやや懐疑的だが、確かに誰も見たことがなければ、期待も疑惑も高止まり状態だろう。
「そして第二には、居場所を知らなければ知らないで、其方が従えている龍の子らに、凌北斗を探させることは出来ないかと思った」
「従えてません、お友達です。……ただ」
そう言えば店の軒先で「神獣を探せ」と言う声がしていると聞いた気がした。
珠葵がそう言うと、皐瑛は「なるほどな」と納得したように頷いた。
「向こうは向こうで、凌北斗が手に入れば、私を追い落とすことが出来るかも知れないと思っているからな。今更何一つ言うことを聞かない私などよりは、まだ調教が可能かも知れないと考えているのは想像に難くない」
「ああ……」
あり得る、と珠葵は思ってしまった。
アレは結構な単細胞だと珠葵は思う。
確かに、いいように利用されない保証がない。
「要はアレを自分の手下にしたいけれど、その養父という人が邪魔で、何とか排除をしようと明明さん――李明玉を使って、養父を陥れようと目論んだってことなんですね?」
「妓女に、件の養父ではない贔屓の相手がいたことは分かっている。まあその男の方も、恐らく店ごと上から圧力をかけられたか弱みを握られるかして、その妓女に、養父に近付くよう頼んだのだろうと私は見ているがな。妓女の方はただ、送り込んだ男への好意と身請けへの期待があって、そこを利用されたのではないか」
「春宮さまのお父様は、アレを後継ぎにしたい……?」
「父親としての愛情なんぞ欠片もないだろうがな。凌――まあ、アレでもいいが。とにかく一度春宮に立てて、雪娜の形ばかりの夫にしておいて、裏では雪娜を己の後宮に閉じ込める気だろう。表立って自分の後宮に入れようにも、前に一度私が粉微塵に論破してやったからな」
「――ありがとうございます」
珠葵はそれを聞いて、反射的に深々と頭を下げてしまった。
「まったく、そんなところまで鄭圭琪と同じか。もっとも、アイツは慇懃無礼という調味料が大量に振りかけられていた態度だったがな」
皐瑛は珠葵の態度にまったく感動した風もなく、むしろ鼻で笑っていた。
「が、その鄭圭琪も、この話をすれば自分と同様、柳珠葵であれば個人的な好き嫌いは横に置いて、協力を惜しまぬだろうと言っていた。その通りか?」
「協力と言うのが何かは分かりませんが……雪娜様の為になることでしたら。さすがに龍の子たちは差し出せませんけど。さっきも言いましたが、それは既に雪娜様の意思に反してますから」
「差し出せとは言わないが、凌北斗の捜索に手を貸すと言う話であれば?」
「うーん……それで北衙禁軍に捕まえられちゃうとちょっと困るんですが……」
「北衙禁軍か……」
皐瑛は一瞬だけ、口元に手をあてて考え込んだ。
「分かった。誰かこちら側に抱き込んでみよう。こちらとしても、北衙禁軍にいらぬ動きをされると後々面倒だしな。成功したらまた連絡する。その時は私に手を貸してくれるな?」
「……あの」
鄭圭琪はどうやら皐瑛のことを信用しているらしいが、皐瑛と雪娜の関係が自分の目で見えないうちは、現時点では諾否は明らかにしておかないに限る。
「春宮さまは、アレを捕まえてどうなさるおつもりなんですか……?」
代わりに気になったことを聞いてみれば、そんな珠葵の思惑を見透かしたかのように、皐瑛は口の端を上げた。
「別にどうもせん。本人の持つ〝力〟の程度にもよるが、私の下で飼い殺すなり、養父の様に市井に降りるなりさせる。いずれにせよ春宮の地位は渡さん。ああ、誤解をするな。別に今の地位に執着があるわけではないが、この地位にいないと雪娜の隣に立つことが難しくなるのだ。どこぞの帝のいいようにされてしまう未来しか残らなくなるからな」
「……それって……」
「――ああ、そろそろ時間だな。これ以上は北衙禁軍も目を瞑ってはくれんだろう」
本当に時間があるのかないのか、珠葵の言葉を遮るかのように、皐瑛が再び指を鳴らした。
「まあ、どこぞの帝のごとく無理に後宮に収めようなどとは考えてはいない。私はあくまで、雪娜から選んで貰いたいんでな」
また連絡する。
そう言って皐瑛は身を翻した。
「牢からはさすがに出してやれんが、無体なことをするなと釘をさしておくくらいのことは出来る。まあ、そのあいだに其方の友達に、私に手を貸してくれぬかと説得を試みておいてくれると有難いがな」
「……あ」
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