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本音
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ヨツバに話を出来ないまま、田中君の処刑日が明日に迫っていた。
僕は今日の依頼をこなした後、ニーナ達が泊まっている部屋に来ていた。
夕食を食べる為ではなく、ニーナから話があると言われたからだ。
まあ、夕食を食べながらなのだが。
「それで話ってなに?ご飯食べながらだし悪い話ではないんたよね?」
「さっき、クオンくんが依頼の報告をしてくれている時にエアリアさんに話しかけられてね。クオンくん達が街を出るのは知ってたみたいで、次のパーティが決まってないならアリアドネに入らないかって言われたの」
エアリアさんはもうニーナを誘ってくれたようだ。
「良かったね。僕達が街を出た後にニーナが1人にならなくて僕も安心だよ」
「実はまだ返事してないの。明日まで時間をもらってるの」
思っていたのと違う答えが返ってきた。
「何か迷ってるの?」
「アリアドネのメンバーに入れるのは嬉しいよ。でもお情けで入れて欲しくはないのよ。流石にタイミングが良すぎるからね……街から出ることも知ってたしクオンくんが頼んだんじゃないの?」
ニーナに気づかれてしまったようだ。
「……ごめん。確かに僕がエアリアさんに話をしたよ」
僕は謝る
「やっぱり。それでパーティに入っても嬉しくないよ。エアリアさんはクリスさんのことがあるから断れなかったってことでしょ?」
失敗したなぁと思う。こうなるならニーナがいる所で話をすれば良かった。
「それは違うよ。僕がエアリアさんに頼んだのは、僕達が街を出てニーナが1人になるから気にかけて欲しいって事だよ。パーティに入れてくれとは言わないので、困っていたら助けてあげてほしいって言ったんだ。そしたらエアリアさんがパーティに入れたいって言ったんだよ。鍛冶屋で剣を振っているのを見て、欲しい人材だって言ってた」
「ほんとに?」
ニーナは信じられないようだ
「嘘は言ってないよ。エアリアさんにも聞いてみるといいよ」
「信じていいの?」
「うん。僕が変な気を回したのがいけなかったよ。困惑させてごめん」
「わかった。クオンくんは私の為にそうしたんでしょ?ありがとう、それなら入れてもらうことにするね」
「そっか。頑張ってね」
「うん」
色々間違えてしまったけど、結果的には良かったな
「明日の朝にエアリアさんに返事をする約束をしているの。クオンくんとヨツバちゃんも一緒に来てもらってもいいかな?緊張しちゃうから」
「もちろんよ」「うん」
「最近クオンは何か隠してるみたいだったけど、さっきのことだったの?」
ヨツバに聞かれる
田中君のことを話そうか迷っていたのだけど、隠し事をしていることには気づかれていたようだ。
「違うよ。ニーナの事は僕が空回りしていただけで隠している認識はなかったよ」
「そう…。その言い方だと私に何か隠してるってことだよね?」
「うん……。田中君のことなんだけど話そうか迷っててね。聞かないといけないとは思ってたんだけど、言い出しづらかったんだよ」
「田中君は処刑されるんでしょ。それ以上に何かあるの?」
「その処刑なんだけどね、明日なんだよ。それで盗賊の処刑は広場で公開されるんだって。クラスメイトの最期だからね……ヨツバは見届けたいのかなって。でも見たくないなら、悩ませるだけだから言わない方が良いのかなって思って言えてなかったんだよ」
「気を使わせてごめんね。前の時はニーナに慰められたし、2人に気を使わせてばっかりだね……」
ヨツバは落ち込む。
「いきなり違う世界に来たんだから仕方ないよ。日本では考えられないことばかりだから、少しずつ慣れていくしかないよ」
「でも私はたまたま会った斉藤君に甘えっぱなしで……ニーナちゃんに会えたのも斉藤君のおかげだし。依頼だって足引っ張ってばかりで本当は2人だけでも達成できるのに……。幸運なんてスキル、私が幸せになってるだけで周りは不幸にしてるわ。そのスキルも今はもうないし……」
ヨツバは言いながらどんどん落ち込んでいく。
ニーナが声を掛けようとするのを僕は止める。
こういう時はニーナに甘えてしまっていたけど、これからは僕がやらないといけない。
それにヨツバが自分で言うほど、迷惑には思っていないし不幸でもない
「ヨツバは自分の事をそうやって悪く言うけど、僕はヨツバに会わなければ良かったなんて思ってないからね。もちろん不幸だなんて思ってない。本当にそう思ってるなら一緒に街を出るかなんて聞かないよ」
「でもそれは斉藤くんが優しいから、私を置いていけないだけでしょ?」
「それは違うよ。本当に迷惑に思ってるなら、放っておくか、手を貸したとしても最低限の生活が出来るようになるまでだよ。一緒に街を出る選択なんてしないし、付いてきたいと言っても断るよ。僕は自分の事を優しいとも思ってないからね。最初にヨツバにあった時は見て見ぬふりをしようとしたんだよ?」
「……斉藤君は迷惑に思っていることはないって言うの?」
「迷惑にっていうか、直して欲しいことはあるよ。まずは今みたいに自分の事を卑下して落ち込むのは直してほしいな。この街を出た後、ニーナはいないよ。僕はニーナみたいに誰かを慰めたりなんて出来ないからね。後は、冷静じゃなくなると僕の事を斉藤って呼ぶのもやめてほしいな。偽名を使っているのは隠さないといけないからね。でも足手まといとか、スキルがないとかそういった事で迷惑には思ってないよ。ヨツバが頑張ってるのも知ってるしね」
この際だから伝えることにする。
「…………ありがとう。気をつけるね」
ヨツバは複雑そうな顔をして聞いていたけど、お礼を言った。
ちゃんと言いたいことが伝わったようでよかった。
これで、やっぱり迷惑に思ってたんだねとか言われたら、僕にはなんて返したらいいのか分からなかったよ。
僕は自室に戻ってから思い出す。
「あ、結局ヨツバは田中君の処刑どうしたいんだろう?」
僕は今日の依頼をこなした後、ニーナ達が泊まっている部屋に来ていた。
夕食を食べる為ではなく、ニーナから話があると言われたからだ。
まあ、夕食を食べながらなのだが。
「それで話ってなに?ご飯食べながらだし悪い話ではないんたよね?」
「さっき、クオンくんが依頼の報告をしてくれている時にエアリアさんに話しかけられてね。クオンくん達が街を出るのは知ってたみたいで、次のパーティが決まってないならアリアドネに入らないかって言われたの」
エアリアさんはもうニーナを誘ってくれたようだ。
「良かったね。僕達が街を出た後にニーナが1人にならなくて僕も安心だよ」
「実はまだ返事してないの。明日まで時間をもらってるの」
思っていたのと違う答えが返ってきた。
「何か迷ってるの?」
「アリアドネのメンバーに入れるのは嬉しいよ。でもお情けで入れて欲しくはないのよ。流石にタイミングが良すぎるからね……街から出ることも知ってたしクオンくんが頼んだんじゃないの?」
ニーナに気づかれてしまったようだ。
「……ごめん。確かに僕がエアリアさんに話をしたよ」
僕は謝る
「やっぱり。それでパーティに入っても嬉しくないよ。エアリアさんはクリスさんのことがあるから断れなかったってことでしょ?」
失敗したなぁと思う。こうなるならニーナがいる所で話をすれば良かった。
「それは違うよ。僕がエアリアさんに頼んだのは、僕達が街を出てニーナが1人になるから気にかけて欲しいって事だよ。パーティに入れてくれとは言わないので、困っていたら助けてあげてほしいって言ったんだ。そしたらエアリアさんがパーティに入れたいって言ったんだよ。鍛冶屋で剣を振っているのを見て、欲しい人材だって言ってた」
「ほんとに?」
ニーナは信じられないようだ
「嘘は言ってないよ。エアリアさんにも聞いてみるといいよ」
「信じていいの?」
「うん。僕が変な気を回したのがいけなかったよ。困惑させてごめん」
「わかった。クオンくんは私の為にそうしたんでしょ?ありがとう、それなら入れてもらうことにするね」
「そっか。頑張ってね」
「うん」
色々間違えてしまったけど、結果的には良かったな
「明日の朝にエアリアさんに返事をする約束をしているの。クオンくんとヨツバちゃんも一緒に来てもらってもいいかな?緊張しちゃうから」
「もちろんよ」「うん」
「最近クオンは何か隠してるみたいだったけど、さっきのことだったの?」
ヨツバに聞かれる
田中君のことを話そうか迷っていたのだけど、隠し事をしていることには気づかれていたようだ。
「違うよ。ニーナの事は僕が空回りしていただけで隠している認識はなかったよ」
「そう…。その言い方だと私に何か隠してるってことだよね?」
「うん……。田中君のことなんだけど話そうか迷っててね。聞かないといけないとは思ってたんだけど、言い出しづらかったんだよ」
「田中君は処刑されるんでしょ。それ以上に何かあるの?」
「その処刑なんだけどね、明日なんだよ。それで盗賊の処刑は広場で公開されるんだって。クラスメイトの最期だからね……ヨツバは見届けたいのかなって。でも見たくないなら、悩ませるだけだから言わない方が良いのかなって思って言えてなかったんだよ」
「気を使わせてごめんね。前の時はニーナに慰められたし、2人に気を使わせてばっかりだね……」
ヨツバは落ち込む。
「いきなり違う世界に来たんだから仕方ないよ。日本では考えられないことばかりだから、少しずつ慣れていくしかないよ」
「でも私はたまたま会った斉藤君に甘えっぱなしで……ニーナちゃんに会えたのも斉藤君のおかげだし。依頼だって足引っ張ってばかりで本当は2人だけでも達成できるのに……。幸運なんてスキル、私が幸せになってるだけで周りは不幸にしてるわ。そのスキルも今はもうないし……」
ヨツバは言いながらどんどん落ち込んでいく。
ニーナが声を掛けようとするのを僕は止める。
こういう時はニーナに甘えてしまっていたけど、これからは僕がやらないといけない。
それにヨツバが自分で言うほど、迷惑には思っていないし不幸でもない
「ヨツバは自分の事をそうやって悪く言うけど、僕はヨツバに会わなければ良かったなんて思ってないからね。もちろん不幸だなんて思ってない。本当にそう思ってるなら一緒に街を出るかなんて聞かないよ」
「でもそれは斉藤くんが優しいから、私を置いていけないだけでしょ?」
「それは違うよ。本当に迷惑に思ってるなら、放っておくか、手を貸したとしても最低限の生活が出来るようになるまでだよ。一緒に街を出る選択なんてしないし、付いてきたいと言っても断るよ。僕は自分の事を優しいとも思ってないからね。最初にヨツバにあった時は見て見ぬふりをしようとしたんだよ?」
「……斉藤君は迷惑に思っていることはないって言うの?」
「迷惑にっていうか、直して欲しいことはあるよ。まずは今みたいに自分の事を卑下して落ち込むのは直してほしいな。この街を出た後、ニーナはいないよ。僕はニーナみたいに誰かを慰めたりなんて出来ないからね。後は、冷静じゃなくなると僕の事を斉藤って呼ぶのもやめてほしいな。偽名を使っているのは隠さないといけないからね。でも足手まといとか、スキルがないとかそういった事で迷惑には思ってないよ。ヨツバが頑張ってるのも知ってるしね」
この際だから伝えることにする。
「…………ありがとう。気をつけるね」
ヨツバは複雑そうな顔をして聞いていたけど、お礼を言った。
ちゃんと言いたいことが伝わったようでよかった。
これで、やっぱり迷惑に思ってたんだねとか言われたら、僕にはなんて返したらいいのか分からなかったよ。
僕は自室に戻ってから思い出す。
「あ、結局ヨツバは田中君の処刑どうしたいんだろう?」
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