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地球編
いじめられっ子、連行される
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「え、本当に転移しなかったのか?」
呆けていると、無機質な声が聞こえてきた。
ー 称号[運命から逃げた者 神]を獲得しました ー
「ん?誰かいるのか?」
周りを見渡すが人の気配は感じられない。
困惑していると教室のドアが勢いよく開けられる
「大丈夫か!」
数学教師の斉藤先生が入ってきた。
「ん?……影宮お前だけか?急にこの教室が光出したから慌ててきたんだが、他の奴らはどうした?」
「っ…!」
言葉が詰まる。自分だけ逃げたという事に対して罪悪感を感じる。
それに、起きた事をそのまま説明して果たして信じてもらえるのかわからない。
頭がイカれてしまったと思われても困る。
「黙ってたらわからないぞ。お前が何かしたのか?」
「自分にもわかりません。急に眠たくなって起きたらこうなってました」
咄嗟に嘘をついてしまった。後々後悔する事になるとは知る由もなかった。
「ここに居て、また何があるがわからんからとりあえず一緒に職員室まで行くぞ。他の先生方にも相談しないと俺だけでは対処しきれない」
職員室に連れられた後、急遽学校の授業は全て自習になり緊急の職員会議が開かれた。僕もそこに参加させられていた。
今後の学校の対応や責任問題、親御さんへの説明など話し合っていたが議論は平行線を辿っていた。
度々「影宮、お前本当は何か知ってるんじゃないのか?」と聞かれたが、教室で斉藤先生に嘘をついてしまっている手前、本当は正直に話した方が良いのでは?と内心少し思いながらも「わかりません…」としか答えなかった。
結局警察を呼ぶ事になり、到着した警察官の方に事情聴取され現場検証をした後、埒があかないと言うことで警察署への任意同行を求められた。
印象を悪くしてまで断る理由も無いので同行に応じる事にする。
「灰人君。何か知ってる事はないのかな?」
「わかりません」
警察署にて何度も同じ質問をされ、嘘をつき続けることにどんどん罪悪感を覚え、ついに本当の事を話す事にした。
「信じてもらえないと思って黙っててすいません。実は授業中に床に魔法陣みたいなのが浮き上がってきてドアも窓も開かなくなってて閉じ込められて教室がパニックになりました。僕も怖くて教室の隅っこで頭を抱えて震えてました。そしたら急に光が強くなって目も開けられなくなるくらい眩しくなって、目を覚ましたら誰も居なくなってました」
自分が冷静に動いていた事は伏せて説明したのだが
バンッ!
「ふざけるのもいい加減にしなさい!なんだ魔法陣ってっ!人が30人も行方不明になってるんだぞ!」
机を叩きながら怒られた。
やっぱり信じてもらえなかった。
「こんな事言うって事は意識が無くて何もわからないってのも嘘なのか?」
「ごめんなさい。ふざけるつもりは無かったんです。僕も頭が混乱してて妄想と現実がよく分からなくなってたみたいです。」
「結局、わからないって事でいいのか?嘘じゃないんだな?」
「はい」
警察官の目が僕を疑う目に変わっているが、本当のことを信じてもらえない以上僕にはもうどうしようもできない。
始めから正直に話してれば多少は信じてもらえたのかな…
「今日はもう遅いから帰っていいよ。親御さん呼んだから。また何かあれば連絡する」
部屋を出るとお母さんが迎えにきてくれていた。
事件の事も警察から聞いているのか、「灰人だけでも無事で良かった」と言って泣いてくれた。
呆けていると、無機質な声が聞こえてきた。
ー 称号[運命から逃げた者 神]を獲得しました ー
「ん?誰かいるのか?」
周りを見渡すが人の気配は感じられない。
困惑していると教室のドアが勢いよく開けられる
「大丈夫か!」
数学教師の斉藤先生が入ってきた。
「ん?……影宮お前だけか?急にこの教室が光出したから慌ててきたんだが、他の奴らはどうした?」
「っ…!」
言葉が詰まる。自分だけ逃げたという事に対して罪悪感を感じる。
それに、起きた事をそのまま説明して果たして信じてもらえるのかわからない。
頭がイカれてしまったと思われても困る。
「黙ってたらわからないぞ。お前が何かしたのか?」
「自分にもわかりません。急に眠たくなって起きたらこうなってました」
咄嗟に嘘をついてしまった。後々後悔する事になるとは知る由もなかった。
「ここに居て、また何があるがわからんからとりあえず一緒に職員室まで行くぞ。他の先生方にも相談しないと俺だけでは対処しきれない」
職員室に連れられた後、急遽学校の授業は全て自習になり緊急の職員会議が開かれた。僕もそこに参加させられていた。
今後の学校の対応や責任問題、親御さんへの説明など話し合っていたが議論は平行線を辿っていた。
度々「影宮、お前本当は何か知ってるんじゃないのか?」と聞かれたが、教室で斉藤先生に嘘をついてしまっている手前、本当は正直に話した方が良いのでは?と内心少し思いながらも「わかりません…」としか答えなかった。
結局警察を呼ぶ事になり、到着した警察官の方に事情聴取され現場検証をした後、埒があかないと言うことで警察署への任意同行を求められた。
印象を悪くしてまで断る理由も無いので同行に応じる事にする。
「灰人君。何か知ってる事はないのかな?」
「わかりません」
警察署にて何度も同じ質問をされ、嘘をつき続けることにどんどん罪悪感を覚え、ついに本当の事を話す事にした。
「信じてもらえないと思って黙っててすいません。実は授業中に床に魔法陣みたいなのが浮き上がってきてドアも窓も開かなくなってて閉じ込められて教室がパニックになりました。僕も怖くて教室の隅っこで頭を抱えて震えてました。そしたら急に光が強くなって目も開けられなくなるくらい眩しくなって、目を覚ましたら誰も居なくなってました」
自分が冷静に動いていた事は伏せて説明したのだが
バンッ!
「ふざけるのもいい加減にしなさい!なんだ魔法陣ってっ!人が30人も行方不明になってるんだぞ!」
机を叩きながら怒られた。
やっぱり信じてもらえなかった。
「こんな事言うって事は意識が無くて何もわからないってのも嘘なのか?」
「ごめんなさい。ふざけるつもりは無かったんです。僕も頭が混乱してて妄想と現実がよく分からなくなってたみたいです。」
「結局、わからないって事でいいのか?嘘じゃないんだな?」
「はい」
警察官の目が僕を疑う目に変わっているが、本当のことを信じてもらえない以上僕にはもうどうしようもできない。
始めから正直に話してれば多少は信じてもらえたのかな…
「今日はもう遅いから帰っていいよ。親御さん呼んだから。また何かあれば連絡する」
部屋を出るとお母さんが迎えにきてくれていた。
事件の事も警察から聞いているのか、「灰人だけでも無事で良かった」と言って泣いてくれた。
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