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話し合い?
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ギルマスの伝手を使って皇帝に兵を下げてもらうという、作戦の一つ目が失敗に終わってしまった為、皇帝を直接説得しに帝都へと入る。
身分を偽りはしたけど、すんなり入ることが出来た。
「賑わってますね」
シトリーが言った。
これから大きな仕事が待っているわけだけど、無邪気である。
「帰りに観光してから帰ろうか。今回の作戦の要はシトリーだからね。うまく行ったら好きなものを買ってあげるよ。欲しいものを考えておいてね」
「いいんですか!?ありがとうございます」
「お二人とも気が抜けすぎていませんか?」
ルマンダさんに言われてしまう。
「大丈夫だよ。気を張りすぎて怖い顔をしている方が心配になるよ。本当はやりたくないのかなって思っちゃうけど、そうじゃないってわかって僕は安心してるよ。普段通りの力が出せるならシトリーの方は問題ないって断言できる。いつも訓練を頑張ってるのを見てるからね。だから作戦が成功するかはルマンダさんに掛かってるよ。僕は力になれないと思うからよろしくね」
「それなら私が言うことはありません。皇帝陛下との話はお任せください。シトリー様に問題がなく、失敗するようなら、マ王様に合わせる顔がありません。皇帝陛下が余程の馬鹿でない限り、説得は可能です」
「ルマンダさんが下手を打つとは思ってないから、皇帝次第だね。愚かな選択をしなければいいと思うよ」
「どんな結末になろうとも、開戦しないようにするとお約束致します。しかし、皇帝陛下の選択次第では、マ王様の全ての望みを叶えられないことを先にお詫び申し上げます」
「大丈夫だよ。覚悟は出来てるから。それに仮にそうなったとしても、それが皇帝の選んだ道なら、真っ向から受けてあげるのも礼儀だよ」
帝城の前に馬車を止める。
「何用だ?」
「ルシフェル国のルマンダと申します。先日の同盟の申し出に関して、皇帝陛下に話を伺いに来ました。入れていただいてもよろしいか?」
ルマンダさんが城門兵に用件を伝える。
「……そちらの者は何者だ?」
「こちらにおわすのは私の主であるマ王陛下と陛下直属の臣下です。陛下を外で待たせる訳にはいきません。速やかに通していただけますか?」
ルマンダさんからの紹介を聞いて城門兵の顔が強張る。
「……しばしお待ち下さい。確認をとってまいります」
「陛下を待たせるのだ。早急にな。マ王様、申し訳ありません。少しの間お待ち下さい」
城門兵が走っていく。
彼が今日、休日であれば怖い思いをしなくて済んだだろうに。
「皇帝陛下がお会いになられるとのことです。案内致します」
先程の城門兵が戻ってきて、豪華な部屋へと案内される。
「只今陛下が準備しております。準備が整うまでこちらでご寛ぎ下さい」
急に来たから準備が必要なんだろう。
どう対応するのか話し合っているのだと思う。
「すんなりと入れてくれましたね」
「一国の王を外で待たせる訳にはいかないでしょうから、当然の判断だと思います。それから、同盟の件で話をしに来たと私は言いましたので、向こうの都合の良い方で考えているかもしれません」
「都合のいいって、どういうことですか?」
「一度は同盟の話をつっぱねたが、こちらが戦を仕掛けるという噂を聞いて、やはり同盟の話を受けさせて欲しいと言いに来たということです。誠意を見せる為に王自らが来たと思っているかもしれません」
「そういうことね。ルマンダさんも悪い人だね」
同盟の件について異議を申し出に来たとは言わなかった。
わざと勘違いするように言うなんて……。
「賢いと言っていただきたいです。やるにしても、城の外で始めれば事が大きくなり過ぎます。後々皇帝陛下が穏便に済ませられるように、通常のやり方で謁見するのです」
「お待たせ致しました。陛下の準備が整いました。ご案内致します」
先程とは違う人に皇帝がいる王座の間まで案内される。
「同盟の件で話があるようだな」
一段高い所に座っている皇帝が言う。
「はい。その通りです。此度の対応もですが、陛下はルシフェル国の事を正しく認識していないようなので、正しい認識をして頂けますように“わざわざ“マ王様に足をお運び頂きました。同盟に関してはこちらの条件であればお受け致します。これ以上の妥協は致しません」
ルマンダさんが、明らかに挑発しながら書状を取り出す。
「……持ってまいれ」
皇帝が眉をヒクヒクと震わせながら言う。
挑発には乗らないようだ。
ルマンダさんが取りに来た側近の男に封書を渡し、側近が中を確認する。
「……どうした?早く見せろ」
皇帝が側近を急かす。
「……い、いえ。こちらの内容に間違いはないか?」
側近の男が確認する。
「間違いはない。その条件であればルシフェル国は帝国と同盟を結ぶ」
「失礼しました。ご確認ください」
側近が震えながら皇帝に書状を渡す。
「……正気か?マ王よ、これに間違いはないのだな?その男の独断による暴走ではなく、新規の国として我が帝国にこの内容で同盟を結べと言うのだな?」
あの書状の内容を僕は正確には知らないんだよなぁ。
皇帝を怒らせるようなことが書いてあるとは聞いていたけど、封がしてあったから中身は見てない。
「そうですね」
僕はそう答えるしかない。内容を知らないけど、ルマンダさんから聞いている通りの流れにはなっているのだから。
「そうか。我が国と戦をしたいということか?そうであれば、帝国はルシフェル国に対し宣戦布『パンッ』ぐふぅっ!」
皇帝が宣戦布告しようとしたところで、息を吐き出される。
シトリーが皇帝の腹を殴ったからだ。
だけど、それを視認出来た者がこの場にいるだろうか……。
シトリーは僕の横からずっと動いていない。
そう見えるだけで、実際にはさっき腕を超高速で動かしたはずだ。
皇帝が吹き出す前に空気の裂ける音が隣から聞こえた。
これは前にシンクを相手に訓練している時に見たことがあるやつだ。
超高速にパンチを繰り出して衝撃波を飛ばしている。らしい。
あの時と同じ勢いでやっていたら皇帝を殺してしまうので手加減はしているはずだ。
これは今回のシトリーに任された仕事の一つだ。
皇帝に宣戦布告させないこと。
宣戦布告してしまえば後には引けなくなる。
だから、シトリーが物理的に出来なくする。
「……本日こうして足を運んだのは先程も触れた通り、皇帝陛下がこちらの国のことを正しく認識されていないと思ったからです。戦の準備をしているという噂を耳にしましたが、マ王様はお優しい方なので戦を望んでおりません。しかし帝国が攻めてくるならば、こちらとしても受けるしかありません。以前頂いた内容では同盟を結ぶことは出来ませんので、こちらが妥協できる内容を記したものを持ってきたのです」
ルマンダさんが何事もなかったかのように話を進める。
ルマンダさんが言った事が聞こえているのだろうかという程に、周りは騒ついている。
皇帝が攻撃を受けたのだ。平然としている方がおかしい。
ただ、何が起きたのか理解出来ておらず、動けずにいる。
「こちらとしては先程の内容で同盟を結んでいただき、兵を向けないとお約束いただければ安心して帰る事が出来るのですがどうでしょうか?」
ルマンダさんがさらに話を進める。
「……あんなもの同盟とは呼べん。捕ら『パンッ』かはっ!」
シトリーにより再度皇帝が吹き出す。
こちらの苦労もわかって欲しいものだ。
皇帝は最後まで言い切らなかったが、控えていた兵士と騎士が僕達を取り囲む。
皇帝自らが他国の王を捕らえるように命令を出せば後には引けなくなるので、シトリーは先程と同じことをした。
現在、取り囲まれている訳だけど、皇帝はまだ命令していないので、配下が暴走しただけだと、後で無理矢理解釈してあげる事が可能だとルマンダさんから前もって聞いている。
びっくりするほど想定通り事が進んでいる。
ここからシトリーの腕の見せ所だ。
身分を偽りはしたけど、すんなり入ることが出来た。
「賑わってますね」
シトリーが言った。
これから大きな仕事が待っているわけだけど、無邪気である。
「帰りに観光してから帰ろうか。今回の作戦の要はシトリーだからね。うまく行ったら好きなものを買ってあげるよ。欲しいものを考えておいてね」
「いいんですか!?ありがとうございます」
「お二人とも気が抜けすぎていませんか?」
ルマンダさんに言われてしまう。
「大丈夫だよ。気を張りすぎて怖い顔をしている方が心配になるよ。本当はやりたくないのかなって思っちゃうけど、そうじゃないってわかって僕は安心してるよ。普段通りの力が出せるならシトリーの方は問題ないって断言できる。いつも訓練を頑張ってるのを見てるからね。だから作戦が成功するかはルマンダさんに掛かってるよ。僕は力になれないと思うからよろしくね」
「それなら私が言うことはありません。皇帝陛下との話はお任せください。シトリー様に問題がなく、失敗するようなら、マ王様に合わせる顔がありません。皇帝陛下が余程の馬鹿でない限り、説得は可能です」
「ルマンダさんが下手を打つとは思ってないから、皇帝次第だね。愚かな選択をしなければいいと思うよ」
「どんな結末になろうとも、開戦しないようにするとお約束致します。しかし、皇帝陛下の選択次第では、マ王様の全ての望みを叶えられないことを先にお詫び申し上げます」
「大丈夫だよ。覚悟は出来てるから。それに仮にそうなったとしても、それが皇帝の選んだ道なら、真っ向から受けてあげるのも礼儀だよ」
帝城の前に馬車を止める。
「何用だ?」
「ルシフェル国のルマンダと申します。先日の同盟の申し出に関して、皇帝陛下に話を伺いに来ました。入れていただいてもよろしいか?」
ルマンダさんが城門兵に用件を伝える。
「……そちらの者は何者だ?」
「こちらにおわすのは私の主であるマ王陛下と陛下直属の臣下です。陛下を外で待たせる訳にはいきません。速やかに通していただけますか?」
ルマンダさんからの紹介を聞いて城門兵の顔が強張る。
「……しばしお待ち下さい。確認をとってまいります」
「陛下を待たせるのだ。早急にな。マ王様、申し訳ありません。少しの間お待ち下さい」
城門兵が走っていく。
彼が今日、休日であれば怖い思いをしなくて済んだだろうに。
「皇帝陛下がお会いになられるとのことです。案内致します」
先程の城門兵が戻ってきて、豪華な部屋へと案内される。
「只今陛下が準備しております。準備が整うまでこちらでご寛ぎ下さい」
急に来たから準備が必要なんだろう。
どう対応するのか話し合っているのだと思う。
「すんなりと入れてくれましたね」
「一国の王を外で待たせる訳にはいかないでしょうから、当然の判断だと思います。それから、同盟の件で話をしに来たと私は言いましたので、向こうの都合の良い方で考えているかもしれません」
「都合のいいって、どういうことですか?」
「一度は同盟の話をつっぱねたが、こちらが戦を仕掛けるという噂を聞いて、やはり同盟の話を受けさせて欲しいと言いに来たということです。誠意を見せる為に王自らが来たと思っているかもしれません」
「そういうことね。ルマンダさんも悪い人だね」
同盟の件について異議を申し出に来たとは言わなかった。
わざと勘違いするように言うなんて……。
「賢いと言っていただきたいです。やるにしても、城の外で始めれば事が大きくなり過ぎます。後々皇帝陛下が穏便に済ませられるように、通常のやり方で謁見するのです」
「お待たせ致しました。陛下の準備が整いました。ご案内致します」
先程とは違う人に皇帝がいる王座の間まで案内される。
「同盟の件で話があるようだな」
一段高い所に座っている皇帝が言う。
「はい。その通りです。此度の対応もですが、陛下はルシフェル国の事を正しく認識していないようなので、正しい認識をして頂けますように“わざわざ“マ王様に足をお運び頂きました。同盟に関してはこちらの条件であればお受け致します。これ以上の妥協は致しません」
ルマンダさんが、明らかに挑発しながら書状を取り出す。
「……持ってまいれ」
皇帝が眉をヒクヒクと震わせながら言う。
挑発には乗らないようだ。
ルマンダさんが取りに来た側近の男に封書を渡し、側近が中を確認する。
「……どうした?早く見せろ」
皇帝が側近を急かす。
「……い、いえ。こちらの内容に間違いはないか?」
側近の男が確認する。
「間違いはない。その条件であればルシフェル国は帝国と同盟を結ぶ」
「失礼しました。ご確認ください」
側近が震えながら皇帝に書状を渡す。
「……正気か?マ王よ、これに間違いはないのだな?その男の独断による暴走ではなく、新規の国として我が帝国にこの内容で同盟を結べと言うのだな?」
あの書状の内容を僕は正確には知らないんだよなぁ。
皇帝を怒らせるようなことが書いてあるとは聞いていたけど、封がしてあったから中身は見てない。
「そうですね」
僕はそう答えるしかない。内容を知らないけど、ルマンダさんから聞いている通りの流れにはなっているのだから。
「そうか。我が国と戦をしたいということか?そうであれば、帝国はルシフェル国に対し宣戦布『パンッ』ぐふぅっ!」
皇帝が宣戦布告しようとしたところで、息を吐き出される。
シトリーが皇帝の腹を殴ったからだ。
だけど、それを視認出来た者がこの場にいるだろうか……。
シトリーは僕の横からずっと動いていない。
そう見えるだけで、実際にはさっき腕を超高速で動かしたはずだ。
皇帝が吹き出す前に空気の裂ける音が隣から聞こえた。
これは前にシンクを相手に訓練している時に見たことがあるやつだ。
超高速にパンチを繰り出して衝撃波を飛ばしている。らしい。
あの時と同じ勢いでやっていたら皇帝を殺してしまうので手加減はしているはずだ。
これは今回のシトリーに任された仕事の一つだ。
皇帝に宣戦布告させないこと。
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だから、シトリーが物理的に出来なくする。
「……本日こうして足を運んだのは先程も触れた通り、皇帝陛下がこちらの国のことを正しく認識されていないと思ったからです。戦の準備をしているという噂を耳にしましたが、マ王様はお優しい方なので戦を望んでおりません。しかし帝国が攻めてくるならば、こちらとしても受けるしかありません。以前頂いた内容では同盟を結ぶことは出来ませんので、こちらが妥協できる内容を記したものを持ってきたのです」
ルマンダさんが何事もなかったかのように話を進める。
ルマンダさんが言った事が聞こえているのだろうかという程に、周りは騒ついている。
皇帝が攻撃を受けたのだ。平然としている方がおかしい。
ただ、何が起きたのか理解出来ておらず、動けずにいる。
「こちらとしては先程の内容で同盟を結んでいただき、兵を向けないとお約束いただければ安心して帰る事が出来るのですがどうでしょうか?」
ルマンダさんがさらに話を進める。
「……あんなもの同盟とは呼べん。捕ら『パンッ』かはっ!」
シトリーにより再度皇帝が吹き出す。
こちらの苦労もわかって欲しいものだ。
皇帝は最後まで言い切らなかったが、控えていた兵士と騎士が僕達を取り囲む。
皇帝自らが他国の王を捕らえるように命令を出せば後には引けなくなるので、シトリーは先程と同じことをした。
現在、取り囲まれている訳だけど、皇帝はまだ命令していないので、配下が暴走しただけだと、後で無理矢理解釈してあげる事が可能だとルマンダさんから前もって聞いている。
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