12 / 16
12.湊という男③
しおりを挟む
湊と一緒にいると、彼女に間違えられることが増えた。小学生であるにも関わらず、だ。そりゃ確かに美少年だとは思うがどう見ても男だろ!それに俺はロリコンじゃない!と、俺は心の中で叫んでいた。
「ごめんねひろ兄…僕がもっと男らしかったら…」
「い、いや湊が悪いわけじゃ無いから」
はぁ~…。
中三の時、そんな俺にも好きな人が出来た。
相手は同じ塾に通う女の子。違う学校だから湊の事も知らない。
たまたま席が隣になって、俺が分からない問題に苦戦している所を教えてもらったのがきっかけだ。
「あ、あのさ…参考書買いに行くの付き合ってもらえないかな?」
「良いわよ。私もちょうど行きたかったから」
ある日、ダメもとで誘ってみたらOKが貰えた。デート…とは言えないけど、二人で出掛けることに成功した。
当日、彼女は普段塾に来る時とは違って可愛らしいワンピース姿だった。…これって、期待しても良いのかな。なんて。
目的の参考書を購入し、ファーストフード店でお昼を一緒に食べて、少し息抜きに街をぶらぶらして…これってデートじゃん!と一人舞い上がったりして。
受験生なのもあって、そんなに長く出歩く訳にもいかず早々に駅に帰り着くも、名残惜しく彼女の家の方向へ送っていった。「ここで」と言う彼女を引き留め、少し立ち話をしていると、
「ひろ兄~!」
と呼ぶ湊の声が聞こえた。内心、「げっ?!」と思った。湊は走り寄ってきて、あろうことか俺の腕にしがみ付いた。
「妹さん?」
あ…やっぱり初対面は女の子に見えるのか…。
「え?あ、いや、幼馴染」
「そう。初めまして」
彼女はにっこりと湊に向かって微笑んだ。おお!湊に対してこんな対応見るの初めてだ!
「初めまして。ねぇひろ兄…昨日怖い夢見ちゃって一人で寝るの怖い…。いつもみたいに、一緒に寝てくれる?」
え?!今、そんな話する?!
「お願い…」
う…。
「ったく、仕方ねぇな~…。っと、ごめん。今日はこいつ連れて帰るわ…」
「そう。じゃあね…」
ん?あれ?…何か不機嫌??そう思うも、湊にぐいぐいと引っ張られ俺はその場を後にした。
「ひろ兄、お風呂も一緒に入ってくれる?」
「わ、分かったから」
「やった~!」
その晩、俺は約束通り湊と風呂に一緒に風呂に入り一緒に眠った。
翌朝、目覚めると湊はすでに起きていて着替えを済ませていた。
「あれ?湊、今朝は早いな」
「うん。ひろ兄と一緒に寝たらぐっすり眠れて、今朝はいつもよりスッキリ起きれたんだ!」
「そっか。じゃ、俺は家に帰るな」
「ありがとうひろ兄!」
そう言って、湊は俺に抱き着いてきた。ふんわりと香る石鹸の匂いに、少しドキッとしたのは内緒…。
その日、塾に行くと彼女は俺の横じゃなく違う席に座った。話しかけようとしたが、交わされて話すことも出来なかった。進展することも無く、俺の初恋は終わりを告げた。俺、何かしたかなぁ…。
高校になってもそんな現象は続いた。あまりにも同じことが事が続いたので分析すると、全て湊に出会ってからだということが判明した。…そりゃ、俺より美少年に魅かれるよな。そして、高校も大学も彼女は出来ないままだった。そして俺は決意した。
”湊が側にいる限り、俺に春は無い!就職は地元を離れる!!”
そして、念願かなって地元を離れ一人暮らしを始めたのだが…。何故か湊と同居する羽目になってしまった。
俺は、湊から離れられないのか~~~~~!!
「ごめんねひろ兄…僕がもっと男らしかったら…」
「い、いや湊が悪いわけじゃ無いから」
はぁ~…。
中三の時、そんな俺にも好きな人が出来た。
相手は同じ塾に通う女の子。違う学校だから湊の事も知らない。
たまたま席が隣になって、俺が分からない問題に苦戦している所を教えてもらったのがきっかけだ。
「あ、あのさ…参考書買いに行くの付き合ってもらえないかな?」
「良いわよ。私もちょうど行きたかったから」
ある日、ダメもとで誘ってみたらOKが貰えた。デート…とは言えないけど、二人で出掛けることに成功した。
当日、彼女は普段塾に来る時とは違って可愛らしいワンピース姿だった。…これって、期待しても良いのかな。なんて。
目的の参考書を購入し、ファーストフード店でお昼を一緒に食べて、少し息抜きに街をぶらぶらして…これってデートじゃん!と一人舞い上がったりして。
受験生なのもあって、そんなに長く出歩く訳にもいかず早々に駅に帰り着くも、名残惜しく彼女の家の方向へ送っていった。「ここで」と言う彼女を引き留め、少し立ち話をしていると、
「ひろ兄~!」
と呼ぶ湊の声が聞こえた。内心、「げっ?!」と思った。湊は走り寄ってきて、あろうことか俺の腕にしがみ付いた。
「妹さん?」
あ…やっぱり初対面は女の子に見えるのか…。
「え?あ、いや、幼馴染」
「そう。初めまして」
彼女はにっこりと湊に向かって微笑んだ。おお!湊に対してこんな対応見るの初めてだ!
「初めまして。ねぇひろ兄…昨日怖い夢見ちゃって一人で寝るの怖い…。いつもみたいに、一緒に寝てくれる?」
え?!今、そんな話する?!
「お願い…」
う…。
「ったく、仕方ねぇな~…。っと、ごめん。今日はこいつ連れて帰るわ…」
「そう。じゃあね…」
ん?あれ?…何か不機嫌??そう思うも、湊にぐいぐいと引っ張られ俺はその場を後にした。
「ひろ兄、お風呂も一緒に入ってくれる?」
「わ、分かったから」
「やった~!」
その晩、俺は約束通り湊と風呂に一緒に風呂に入り一緒に眠った。
翌朝、目覚めると湊はすでに起きていて着替えを済ませていた。
「あれ?湊、今朝は早いな」
「うん。ひろ兄と一緒に寝たらぐっすり眠れて、今朝はいつもよりスッキリ起きれたんだ!」
「そっか。じゃ、俺は家に帰るな」
「ありがとうひろ兄!」
そう言って、湊は俺に抱き着いてきた。ふんわりと香る石鹸の匂いに、少しドキッとしたのは内緒…。
その日、塾に行くと彼女は俺の横じゃなく違う席に座った。話しかけようとしたが、交わされて話すことも出来なかった。進展することも無く、俺の初恋は終わりを告げた。俺、何かしたかなぁ…。
高校になってもそんな現象は続いた。あまりにも同じことが事が続いたので分析すると、全て湊に出会ってからだということが判明した。…そりゃ、俺より美少年に魅かれるよな。そして、高校も大学も彼女は出来ないままだった。そして俺は決意した。
”湊が側にいる限り、俺に春は無い!就職は地元を離れる!!”
そして、念願かなって地元を離れ一人暮らしを始めたのだが…。何故か湊と同居する羽目になってしまった。
俺は、湊から離れられないのか~~~~~!!
14
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
幼馴染みのハイスペックαから離れようとしたら、Ωに転化するほどの愛を示されたβの話。
叶崎みお
BL
平凡なβに生まれた千秋には、顔も頭も運動神経もいいハイスペックなαの幼馴染みがいる。
幼馴染みというだけでその隣にいるのがいたたまれなくなり、距離をとろうとするのだが、完璧なαとして周りから期待を集める幼馴染みαは「失敗できないから練習に付き合って」と千秋を頼ってきた。
大事な幼馴染みの願いならと了承すれば、「まずキスの練習がしたい」と言い出して──。
幼馴染みαの執着により、βから転化し後天性Ωになる話です。両片想いのハピエンです。
他サイト様にも投稿しております。
俺の指をちゅぱちゅぱする癖が治っていない幼馴染
海野
BL
唯(ゆい)には幼いころから治らない癖がある。それは寝ている間無意識に幼馴染である相馬の指をくわえるというものだ。相馬(そうま)はいつしかそんな唯に自分から指を差し出し、興奮するようになってしまうようになり、起きる直前に慌ててトイレに向かい欲を吐き出していた。
ある日、いつもの様に指を唯の唇に当てると、彼は何故か狸寝入りをしていて…?
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる