幼馴染のせいで彼女が出来ません!~カワイイ年下幼馴染はオオカミに成長しました~

syouki

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16.中野様!!

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「…で?」
「いや…その…」

昼食後。俺は中野と自販機のある休憩スペースへと移動した。

「…神崎さんの事、黙ってろってとこか?」
「ち、ちがっ…いや、違わないけど…」
「言ったりしないよ。ま、口止め料は貰うけど」
「口止め料って…」
「晩飯奢りな」
「お、おう!任せとけ!!」

助かった~。晩飯くらいですんで。中野、良い奴だな~。

「今週末、朝までコースな」
「あ、朝まで?!」
「普通だろ?」
「わ、わかった」
「じゃ、よろしく。さて、そろそろ戻るか」
「あ、ああ」

朝までか…。湊に言っとかないとな。

「あ、店とか俺に任せてもらっても良い?」
「あ、うん。俺、まだよくわかんないし頼むよ」
「了解。…楽しみに待ってな」
「?うん」

何かよくわかんないけど、中野に任せとけば良いか。


家に帰り、玄関を開けたとたんにいい匂いが鼻腔をくすぐる。

「ただいま~」
「お帰りひろ兄!」

キッチンからパタパタと湊がこっちに向かってきた。…お尻に犬のしっぽが見える。

「お疲れ様!ご飯にする?お風呂にする?」
「飯かな」
「すぐ用意するね!」
「ああ。先に着替えるわ」

いつにもまして新婚の様な会話だな…。しかも超絶天使な笑顔で言われると湊が男だってことを忘れてしまいそうになる。…っと!何言ってんだ俺!湊はれっきとした男なんだから!!…俺よりでかいし。

リビングに行くとすでに夕食が並べられていた。焼き魚・肉じゃが・玉子焼き・ほうれん草のお浸し・味噌汁・ご飯。…旅館か?

「今日も美味そう~」
「今日は和食にしてみたんだ。バランスよく食べないとね!」
「「いただきます!」」

肉じゃがうまっ!玉子焼きも俺好みの甘い系だし。あ~箸が進む!!

「あ、そうだ。今度の金曜日、晩飯いらないから」
「了解。歓迎会?」
「いや、同僚と飲み会。朝までコース」
「…ふ~ん」

ん?なんか湊の雰囲気が変わったような?

「あんまり嵌め外し過ぎないようにね!」
「わ、分かってるって」

この前みたいに飲み過ぎて寝ない様にって言いたいんだろうな、きっと。俺だって、外でそんな飲み方はしないって。…たぶん。

「ごちそーさま!片づけは俺がやるよ」
「二人でした方が早いよ」

そう言って、湊が食器を洗い俺が拭く係となった。う~ん、やっぱり男二人が並ぶと狭いよな~。腕とかすぐぶつかるし。…これが神崎さんなら…って何考えてるんだ俺!




そして、中野との食事の日。中野に連れられて、少しお洒落な居酒屋に入るとそこには―――

「か、神崎さん?!と森下さん」
「あ、斎藤君お疲れ様」
「中野君が沙羅も一緒にって誘ってくれたの。同期会でもどうって」
「そ、そうなんだ。俺知らなかったからびっくりしたよ」

中野!お前って素晴らしい!!今日は中野様って呼ばせてもらうよ!!

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