幼馴染のせいで彼女が出来ません!~カワイイ年下幼馴染はオオカミに成長しました~

syouki

文字の大きさ
15 / 16

15.見られてた!

しおりを挟む
「おはようございます」
「おはよう~」
「おはようございま~す」

会社に着き、自分の部署に入り挨拶をすると先輩方から返事が返ってくる。うん。挨拶は大事。

「おはよう、斎藤」
「おお、おはよう中野」

席に着くと、すでに中野は座っていた。

「あの後大丈夫だったか?」
「ああ。最寄駅からは近いから」
「そっか」
「それより…」

中野は声を潜めて俺の耳元に顔を近付けてきた。

「あのイケメンが幼馴染?」
「う、うん」
「そっか~…これはなかなか…」
「ん?何が?」
「いや、何でもない。仲良さそうだなって」
「ああ、まあ、小さい頃からの付き合いだしな。弟みたいなもんだよ」
「弟…ねぇ…」

何か言いたげな中野だが、湊を見られていたとは…。会社にはバレたくなかったのに!!

「おはよう。齋藤君、中野君」
「おはよう」
「おはよう森下さん」

俺の前の席に森下さんが座った。

「昨日はごめんなさい。せっかく誘ってくれたのに…」
「先約は仕方ないよ」
「仲間外れにしないでね?」

口元に手を添え、少しコテンと首を傾げて甘えるような仕草。分かってる!世間で言うあざとい仕草だって俺だって分かってる!分かってるけど、実際に目の前でされるとちょっとドキッとするじゃないか!!

「同じ部署なんだし、いつでも行けるだろ。な、斎藤」
「う、うん。今度は森下さんもご飯行こうよ」
「うん。楽しみにしてるね!」

うわ~中野の返し、スマート過ぎる!やっぱ、リア充何だろうな~。童貞…なわけないよな…。


始業の時間になり、先輩社員が俺達の元へやってきて今日のスケジュールを教えてくれた。
午前中は業務内容の説明と言うことで、部署内の会議室に移動した。
説明が終わると、ちょうど昼休憩の時間になった。三人で食堂に移動していると、

「あ、万梨阿~」
「沙羅!」

森下さんを呼ぶ女性がいた。…か、神崎さん!!え?神崎さんと森下さんて友達なの?!

「沙羅も休憩?」
「うん。…あら?」
「あ、こんにちは」
「斎藤君、万梨阿と同じ部署なのね」
「知り合い?」
「入社式で少し話したの。ね?」
「う、うん」
「神崎さーん」
「あ、ごめん。呼ばれてるから行くね!斎藤君もまたね!」

神崎さんは同じ部署だろう女性たちの元に向かって行った。はぁ~…パンツスーツの神崎さんカッコイイな~。出来る女って感じ~。

「斎藤、行くよ?」
「あ、ああ!うん!」

神崎さん見てたのバレたかなぁ…。

「…そっか~。齋藤は神崎さんが好きなのかぁ…」

ボソッと俺にしか聞こない声量で中野がつぶやいた。

しっかり見られてた!!






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

幼馴染みのハイスペックαから離れようとしたら、Ωに転化するほどの愛を示されたβの話。

叶崎みお
BL
平凡なβに生まれた千秋には、顔も頭も運動神経もいいハイスペックなαの幼馴染みがいる。 幼馴染みというだけでその隣にいるのがいたたまれなくなり、距離をとろうとするのだが、完璧なαとして周りから期待を集める幼馴染みαは「失敗できないから練習に付き合って」と千秋を頼ってきた。 大事な幼馴染みの願いならと了承すれば、「まずキスの練習がしたい」と言い出して──。 幼馴染みαの執着により、βから転化し後天性Ωになる話です。両片想いのハピエンです。 他サイト様にも投稿しております。

俺の指をちゅぱちゅぱする癖が治っていない幼馴染

海野
BL
 唯(ゆい)には幼いころから治らない癖がある。それは寝ている間無意識に幼馴染である相馬の指をくわえるというものだ。相馬(そうま)はいつしかそんな唯に自分から指を差し出し、興奮するようになってしまうようになり、起きる直前に慌ててトイレに向かい欲を吐き出していた。  ある日、いつもの様に指を唯の唇に当てると、彼は何故か狸寝入りをしていて…?

姫ポジ幼馴染の貞操を全力で守っていたのに、いつの間にか立場が逆転して伸し掛かられた件

イセヤ レキ
BL
タイトル通りのお話しです。 ※全七話、完結済。

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

処理中です...