実家に帰らせていただきます!

syouki

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26.あれから

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あれから3年。

「ちょと、父さん!いい加減鬱陶しい!!」
「なっ!フェル、父に向かって…」
「いやマジで」
「そうそう。ラブラブなのも良いけどさ~」
「もう!パパはじいじとお留守番なんだから!!」
「「離れて~!!」」

よっぽど相性が良かったのか、あれから俺達の間にフェルを筆頭に10人の子宝(5男5女)に恵まれた。しかも、魔族の子は成長も速く3年しか経っていないのにフェルの見た目は15歳ほどだ。絶賛、ルキにだけ反抗期中。だって、俺といる時はまだまだ甘えん坊で、大きな体をしてるのに二人きっりの時は「ママ」って言って、赤ちゃん返りをしてくる。特に授乳をしている時なんて「僕も…」なんて言ってくるんだからカワイイ!!まぁ、体の大きさを考えるとなんかいけない気分になるけどね。見た目は15歳でも中身は3歳なんだな~きっと。

「みんな~支度できたの~?」
「ばあば~、パパがママから離れないの~」
「ルキ~、みんな待ってるから」
「ジル、早く帰ってきて」
「はいはい。みんな~行くよ~」
「「「「「「「「「「「は~い!!」」」」」」」」」」」
「フェル、お願い」
「うん」

フェルの転移魔法で、総勢14名(俺・子供10人・母さん・弟達)街へと移動した。

「ありがと、フェル」

チュッと頭にキスをすると、照れくさそうにキスした場所を触っていた。長男可愛いすぎ!

「さあ、みんな!それぞれパパへのプレゼント買ってくるんだよ~!」
「「「「「「「「「「「は~い!」」」」」」」」」」」
「…ち」
「フェルも~」
「…分かったよ」

ふてくされながらもみんなそれぞれに買い物に出掛けた。もちろん小さい子は上の子たちが一緒に行動してくれている。うん、みんな良い子に育ってるね。

「じゃ、母さんカフェで待ってよっか」
「そうね」

ちなみに、今日の買い物は父の日のプレゼント選び。だから、ルキと父さんはお留守番。なぜ、父さんとお留守番かって?実は、子供が生まれるたびに実家にお披露目に行ってたんだけど、さすがに頻繁過ぎて家族会議の結果、お城でみんなで住むことになったんだ。まぁ、ルキと父さん母さん、弟達の仲は問題ないので俺にとっては嬉しい同居だ。

フルーツたっぷりのタルトとハーブティーを頼んで、カフェのオープンテラスで子供たちの動向を見守りながら母さんとお茶をする。買い物が終わった子達から、カフェでおやつタイムになる。なのでみんな必死だ。

「…ただいま」
「お帰り~フェル。好きなの頼んでいいよ~」
「ん…。これ、マ…母さんに」
「え?俺に?ありがとう!何かな~?」

明らかにルキへのより豪華な包装がされたプレゼント。でも、俺は先月母の日でもらったよ?
箱の中には、カワイイお花のモチーフの指輪が入っていた。

「可愛い!ありがとうフェル!」
「ん…」
「父さんには何を買ったの?」
「…ピアス」
「そっか~。喜んでくれると良いね」
「…うん」

なんだかんだ、ルキの事嫌いじゃないんだよね~。全く、素直じゃないんだから。

俺の横でルキがオレンジジュースとチョコケーキを食べていると、他の子達も一人、また一人と帰ってきて、好きな飲み物とケーキを注文する。

「ママ~、シャシャがお腹空いたって~」
「はいはい。シャシャ~おいで~」

末っ子のシャシャは生後2か月。まだ乳離れは出来ていない。

「あぶ~…」

泣きそうな顔で俺の元に飛んでくるシャシャ。ぽふっと胸元に抱き着くと、ルキの魔法が発動して、首から下に認識阻害の魔法が掛かる。これのおかげで外でも授乳が出来る。うん、俺の旦那様役に立つ。けど、これうちの子達には効かないみたいで、授乳が始まるとまだおっぱいが恋しい子たちが寄ってくる。

「あらあら、みんな順番よ~」

母さんには授乳の様子は見えていないけど、みんなが寄ってくるので子供たちを抱っこしてくれている。ありがとう、母さん!

ふと見ると、フェルのケーキを食べる手が止まっていた。うん、こっち見てるのバレバレだよ。仕方ない。夜に皆に内緒でおっぱい上げるからね。あ、パパにも内緒だね。



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