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2.同級生でした
俺の事を知っているらしいそいつは、笑いながら俺の隣に座ってきた。
「羽柴、俺の事覚えてる?」
ニコニコと期待に満ちた目で俺の事を見てくるが、全く心当たりが無い。こんなイケメン、俺の知り合いにいたか?
明るい茶髪で少し癖のある髪の毛に二重の綺麗な目。スッとした鼻筋に、形のいい薄い唇。極めつけは、スタイルの良さだ。う~ん…まったく思い出せない。…ん?癖っ毛………
「もしかして、神宮寺?」
「正解~!よくわかったな俺って!」
「ま、まあ…」
高校の同級生、神宮寺 隼。俺の記憶の中の神宮寺は、目の前の男と180度真逆だ。背は高かったが、髪は真っ黒な癖っ毛で、長い前髪で目元は見えなかった。いつも俯き加減で、どちらかいうと暗い雰囲気だ。それに、太っ…少しぽっちゃりしていたはず…。
「神宮寺、その…少し雰囲気変わった?」
「はは、気を使わなくて良いよ。昔の俺は今と真逆だからな」
「は、はは…」
良かった…俺の記憶は間違ってなかった。しかし、10年でこんなに人って変わるものなのだろうか?
「羽柴は…変わんないな」
「そうか?」
「ああ。昔と変わらずカッコいいままだ」
神宮寺は、蕩けるような微笑みで俺に語り掛けてきた。思わず男相手に、ドキっとしてしまった。
「それより、そんな大きな荷物持ってどっか行くのか?」
「あ…いや、さっき海外出張から帰ってきたとこなんだ」
「そうなんだ、お疲れ様」
「…ありがと」
神宮寺はいつの間にか置かれていたグラスを持って、俺のグラスにチンと当てて一口カクテルを口にした。
「マスター美味しいです」
「ありがとうございます」
マスターは優しく微笑むと、スッと俺達の前から移動した。マスターはいつも客の話を耳にしない様にこうやって配慮してくれる。一人の時は話し相手にもなってくれる。そんなマスターの気遣いが好きで、俺はここに通っている。
「羽柴はこの店よく来るの?」
「ああ、月一は必ず」
「そうなんだ」
「神宮寺は?」
「俺は初めて。けど、ここ気に入ったよ」
「気に入ってもらえて良かったよ」
うん。自分の好きな店を他の人にも気に入ってもらえるのは嬉しい。そう思って笑うと、神宮寺は頬を染めた。ん?もう酔ったのか?
「羽柴、出張帰りに飲んでるけど帰んなくて良いの?」
「ん?何で?」
「いや、指輪してるから…」
神宮寺に言われて気がついた。ためらいもなく指輪を外すと、神宮寺が驚いた顔をした。
「さっき彼女とは別れてきたところだ。だからこれはいらない」
コトっとテーブルに置くと、神宮寺は今度は心配そうな顔になっていた。コロコロと表情が変わる奴だ。
「何か訳あり?話なら聞くよ?」
久しぶりに会った、あまり接点のない同級生に話す内容だろうか…?
「羽柴、俺の事覚えてる?」
ニコニコと期待に満ちた目で俺の事を見てくるが、全く心当たりが無い。こんなイケメン、俺の知り合いにいたか?
明るい茶髪で少し癖のある髪の毛に二重の綺麗な目。スッとした鼻筋に、形のいい薄い唇。極めつけは、スタイルの良さだ。う~ん…まったく思い出せない。…ん?癖っ毛………
「もしかして、神宮寺?」
「正解~!よくわかったな俺って!」
「ま、まあ…」
高校の同級生、神宮寺 隼。俺の記憶の中の神宮寺は、目の前の男と180度真逆だ。背は高かったが、髪は真っ黒な癖っ毛で、長い前髪で目元は見えなかった。いつも俯き加減で、どちらかいうと暗い雰囲気だ。それに、太っ…少しぽっちゃりしていたはず…。
「神宮寺、その…少し雰囲気変わった?」
「はは、気を使わなくて良いよ。昔の俺は今と真逆だからな」
「は、はは…」
良かった…俺の記憶は間違ってなかった。しかし、10年でこんなに人って変わるものなのだろうか?
「羽柴は…変わんないな」
「そうか?」
「ああ。昔と変わらずカッコいいままだ」
神宮寺は、蕩けるような微笑みで俺に語り掛けてきた。思わず男相手に、ドキっとしてしまった。
「それより、そんな大きな荷物持ってどっか行くのか?」
「あ…いや、さっき海外出張から帰ってきたとこなんだ」
「そうなんだ、お疲れ様」
「…ありがと」
神宮寺はいつの間にか置かれていたグラスを持って、俺のグラスにチンと当てて一口カクテルを口にした。
「マスター美味しいです」
「ありがとうございます」
マスターは優しく微笑むと、スッと俺達の前から移動した。マスターはいつも客の話を耳にしない様にこうやって配慮してくれる。一人の時は話し相手にもなってくれる。そんなマスターの気遣いが好きで、俺はここに通っている。
「羽柴はこの店よく来るの?」
「ああ、月一は必ず」
「そうなんだ」
「神宮寺は?」
「俺は初めて。けど、ここ気に入ったよ」
「気に入ってもらえて良かったよ」
うん。自分の好きな店を他の人にも気に入ってもらえるのは嬉しい。そう思って笑うと、神宮寺は頬を染めた。ん?もう酔ったのか?
「羽柴、出張帰りに飲んでるけど帰んなくて良いの?」
「ん?何で?」
「いや、指輪してるから…」
神宮寺に言われて気がついた。ためらいもなく指輪を外すと、神宮寺が驚いた顔をした。
「さっき彼女とは別れてきたところだ。だからこれはいらない」
コトっとテーブルに置くと、神宮寺は今度は心配そうな顔になっていた。コロコロと表情が変わる奴だ。
「何か訳あり?話なら聞くよ?」
久しぶりに会った、あまり接点のない同級生に話す内容だろうか…?
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