再会は甘い始まり~浮気された俺は同級生からの溺愛に癒されてます

syouki

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4.お世話になる事にしました

「羽柴ぁ、着替えあるんだしシャワー浴びてきたら?」
「あ、ああ。悪いな…」

神宮寺から何やら気になる言葉が聞こえたが、俺はキャリーケースから着替えを取り出しシャワーを借りることにした。

「浴室はドア出て正面ね~。あ、タオルとかシャンプーは適当に使っていいから~」
「ありがとう。借りるよ」

寝室を出て、神宮寺の言葉どおり目の前のドアを開け浴室へと入った。洗面所兼脱衣所に置かれているドラム型洗濯機の上には、綺麗に畳まれた俺の服が置いてあった。

「神宮寺に悪いことしたなぁ…」

昨夜の醜態を恥じながら、俺は浴室へと入りシャワーを浴びた。

着替えを済ましドアを開けると、コーヒーの匂いとジュージューという音が聞こえてきた。右側のガラスの扉を開けると、左手から神宮寺が顔を出した。

「もうすぐ出来上がるから、そっちに座って待ってて」

目線で前方を促され、俺はダイニングテーブルのイスに腰かけた。カウンターキッチンの中では、エプロンを付けた神宮寺が朝食を作ってくれていた。

「お待たせ~!簡単なもので悪いけど」

そう言って、プレートの上には温めたクロワッサンと半熟のスクランブルエッグ。キュウリとプチトマトと何故かたこさんウインナーが乗っていた。

「いや、十分すごいよ。ちょっとしたカフェ並みだな」
「サンキュ~!」

ハイ、とマグカップに入ったコーヒーを渡され、一口、口にする。二日酔いに苦めのコーヒーは身体に染みた。

「羽柴、今日これからどうするの?家帰るの?」
「ん?あぁ、一旦帰らないとな。おそらく彼女が居座ってるだろうから追い出さないと」
「プハッ!追い出すんだ!」
「同棲してたわけじゃないし問題無い。それに、あんな女と過ごした部屋なんて住みたくないし、家具も全部処分するつもりだよ。車はどうするかな…」
「え~勿体なくない?」
「百歩譲ってもベッドは無理だろ」
「それもそっか~。で、引っ越しの目途はあるの?」
「そこなんだよな~。良い物件がすぐ見つかれば良いけど、しばらくはホテル暮らしかな…」
「決まるまでここに住めば?」

神宮寺は、さらっと提案してきた。

「え?!いや、そこまでは…」

さすがに、当時友人でもなかった同級生にそこまで迷惑をかけるわけにはいかない。

「再会したのも何かの縁だし、ホテル代だってもったいないじゃん?ん~羽柴が気にするなら食費だけ貰うよ!どう?悪い条件じゃないと思うけど?」

うっ…確かに、ホテルに泊まるよりは節約は出来る。けど…。

「ん?何か気になる?」
「いや…ここに居ると神宮寺の彼女にも迷惑が…」
「あ、そんなこと?俺、恋人いないから気にしなくて良いよ。むしろ一人で家に居るの退屈だから、羽柴が居てくれると嬉しいかも」

ニコニコとそんなことを告げられると、男相手とわかっているのにドキドキしてしまう。

「そ、それなら、部屋が決まるまでお願いしていいか?」
「ほんと?!じゃあ決まりだね!気にせず、いつまででも居てくれて良いからね!!」

今度は、とびっきりの笑顔で手を握ってきてブンブンと上下に振られ、こっちの方が赤面してしまうくらいだった。

なるべく早く部屋を見つけよう…。



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